ふたば系ゆっくりいじめ 1340 満員電車

 ・初登校、勢い

 ・ある一人の人間が悲惨な目にあいます。

 ・冗談を冗談とわかる方のみ読まれる事をおすすめします。

 ・それでもいいよ♪ というかたはゆっくりしていってね!!







プルル・・・


電車が発車しようとドアを閉める音が聞こえる。
私は乗り遅れまいと階段を急ぎ走り中へ駆け込んだ。

「電車が発車しまーす。お互い譲りあって奥に詰めてくださ~い」

そうは言うが人がみっちりした集団に言っても無駄だろう
駅員が大声で客に注意を呼び掛け客を詰め込んでいく。
日本名物満員電車が重そうな車体を動かし発進した。

子連れ用家族占領車両等という法案が出されていたが、そんな事するなら車両を
増やすか帰宅時間帯をづらすなり工夫ができるはずだ。官僚さんは頭偉いのに金
を取り立てることしか考えてないのかと思うと悲しくなる。



「シャカシャカ・・・fdjdetc」
ギューギュー詰めの車両に揺られ、考えていると横で不快な音がした。

見てみると頭が悪そうな、ラフな格好をした20代ぐらいの男がウォークマン?を
聞きながら首を上下に振りリズムを取っていた。

あぁまたか・・・ 毎年4月ぐらいになるとこういう奴が待ってましたとばかりうじ
ゃうじゃと出てくる。狭い車両の中で息を吐くだけで横の人が不快になるかもと
気を使わなければならないのに(私だけか?)よこで聞きたくもない不快な音を
出されたらこちらのボルテージが上がるだけだ。しかも本人は素知らぬ顔と、自
分の世界に入っているので余計に腹が立つ。ほんと近頃噂になってるゆっくりそ
のものじゃないか・・・

おそらく今年はいった大学生(勝手にウォークマンと命名)だろう。気合いを入れ
た格好をし髪を赤に染めてるがもっさりした髪がかつらに見えて似合わない。そ
れが私を余計イラただせた。

私は肩を軽くトンと叩き、
ウォークマンは”はい?”と、イラっとした声で私を睨みつけてきた。
私はその横顔を殴りたい衝動を抑え、ボリュームを下げるよう耳を指さし人差し
指を下へ3回ほど降ろした。

ウォークマンは一瞬不快な顔をした後「チ、ウッセェーヨ」と小さい声を漏らし、しぶ
しぶといった感じで音ボリュームを下げた。

初対面の人間によくそんな態度が取れるなと思いつつ、いう事を聞いてくれたの
でホッとした(内心ヒヤヒヤ)

そうこうしてる内に降りる駅が近づいてきた。会社までは後1回乗り継ぎしなく
てはいけない。私は駅に降り反対側の電車に乗り込んだ。

ここが肝心でうまく乗り継げれば、次の車両は空いてる為座れるのだ。私は順番
を守りつつ急いだおかげか、無事に席に着く事ができ「ふぅ」と一息つけた。人
がたくさんのり込んで来て空き車両がたちまち満員電車になる。しかし座ってる
自分には関係ない、電車の揺れに眠気をそそられ眠ろうとした時・・・


「シャカシャカ・・・fdjdetc」


また不快な音が聞こえてきた。座ってて見えないが反対側の扉付近からこちらま
で聞こえてくるボリュームである。おそらくその横にいる人はたまったものでは
ないだろう。少し前にいる老人に気づいたので席を譲りつつその方角を見るとま
たあのウォークマンが音を鳴らしリズムをとっていた。しかもよくみると横の小
学生と思われる女の子がウォークマンのとる横の動きにギシギシと当たっている。
こいつは・・・

私は注意しようと思ったが、いかんせん距離が遠い(人の壁)声を荒げた所であの
音量では聞こえないだろう。どうしたものかとアグネいていると電車が駅に着き
人が流れた。しめたとばかり人の流れに乗ってウォークマンに近づく、あのうる
さい音量に近づきたくないのだろう、モーゼの海を割るように道が開けた。彼は
扉の横の手すりに持たれかけ自分の世界にはいっているようだ。

挟まれた小学生をそっと横に置いてやり安全確保、彼の後ろに着いた(ウォークマ
ンは頭を壁に付けている)このまま注意してもいいが、結局の所モグラ叩きだろう。
それに今度顔を見たら殴ってしまいそうだ(暴力は犯罪です、注意しましょう)
どうしようかと悩んでいるとふと鞄に同僚から頼まれてた饅頭が入っているのを思
い出した。確朝通勤してると


「ゆゆ、赤ちゃんを見てゆっくりできたでしょ。あまあまちょうだいねね沢山でいいよ」「そのあまあまをよこすんだぜ!」
「いなかものはさっさとよこしなさい!」
「むきゅ、こうえいに思いなさいどれいにしてやってもいいのよ」
「れいむはしんgr・・・」


と紅白とか黒白帽とかナイトキャップが(後ようわからん)が絡んできたので、ラ
ムネを食べさせ眠らし、小さい奴をタッパーに入れてきたのを思い出した。
私はゆっくりに興味はないのだがなんでも赤ゆと呼ばれる小さい饅頭は柔らかく歯
ごたえがいいらしいのでラムネを渡すので、眠らせて持ってきてほしいと言われた
ので赤ゆのみ今朝ついでに捕獲したのだ。


「ゆぴぃ~、もう食べれないんだぜ・・・」


幸せそうに眠っている、子育てが大変と言っていたのでこれで楽になるだろう。

確かこいつは多少人の言葉を理解できるはずだ。
うまくいけるか?
私は赤ゆっくりをそっと起こした。


「うるさいよ、まりちゃもうちょいねるんだじぇ」
「ゆ、ゆ・・?ここはどきょ? お母さんとお父さんは?」
「わ、わきゃらないよー」


反応はさまざまだが、私はその赤ゆ達に鞄の中の細いふにふにとしたしたものがあ
るからそれを"がしがし"すれば親に会えるしあまあまも沢山もらえるよ!
そういうと赤ゆ達は目を輝かせて

「あみゃみゃ、ちょうらいね、いっぱちゃいいっぴゃいだよ」
「まりしゃ、がんばっておとうさんにあうんだじぇ!」

あまあまとえば言う事を聞くと言っていたがこれほどとは、、といいつつ赤ゆをぽ
いぽいとウォークマンの鞄に投げ込む


「おしょらをとんで・・・」


   ピチ 


「ゆぴぃぃっぃぃ! いちゃい!?」

少し強くなげすぎたようだ。鞄にあたって(革製)痛がっているようにみえる。
ウォークマンは気づいてないようでなによりだが
たしかこいつまりさ?だっけか

「まりさ? そこの白いふにふにとした細長い線をがしがしするんだ。なかにあま
あまが入っているぞ。」

「ゆ、あまあましゃん? まりちゃのものだじぇ!」

そう言うとゴム製のふにふにを一生懸命がしがしとしだした。


ガシガシ、パキン ピキィー!


何か聞こえたが無視して3ぴき程投入する。同じ過ちは繰り返さない、ゆっくりと
左手を添えるだけ・・・


「まりさなはいなきゃもにょね!、こんなほそいくきさんをちぎれないなんて」
「あま、あま、どきょ~~」
「わきゃるよぉ~」


うまくいったのか着地に成功した饅頭どもはやる気にあふれている。ウォークマン
がいつ降りるかわからないのでつい気が急いでしまう。私は手をぐっと手に力を入
れ早くしろと見守っていた。


「ちゅ、ちゅぶれりゅ~!」


ををと! もう一匹ナイトキャップを被った赤ぱちゅり~?だっけかけいれんして
ビクンビクンとエレクトしていた。
口から白いくりーむが出ている。こいつはひ弱そうなので入れても戦力低下と思い
置いといたのだ。このままでは手が汚れると赤ぱちゅり~をタッパ~にもどそうと
ふたを開けるとくり~むですべり手から離れてしまった「おそら・・」

まずい!こんな満員電車でゆっくりと遊んでいました等ばれたくはない。
さすがにこの騒ぎになるとウォークマンにきづかれてしまうだろう、それではすべ
てが台無しだ。

しかし無情にも白い尾をひき赤ぱちゅり~が地面を落下していく、あぁ・・・

そのまま地面に弾けてしまい終わると思われたその時である。
横からすっと手が伸びてきて赤ぱちゅり~はポフンと着地した。

恐る恐る手の先を見てみると、さっき被害を受けてた小学生ではないか!
その後ろには私と同じスーツを着たビジネスマンが親指を立てこちらはまかせろと
笑顔で言っている。よくわからないが・・・友人の鬼意山と似た雰囲気がした。

小学生から赤ぱちゅり~を受け取ると私は軽く会釈しウォークマンに振り向いた。

「次は終点~~ lsls駅」

まずい、そろそろタイムリミットが来ているようだ。急がなくては

見てみるとさいしょの投げたまりさは「ユ・・・ ユ・・・」
と痙攣しており、他の3ぴきも死にかけていた。コードには赤ゆの歯らしきものが
刺さっておりおそらく抜けたのだろう、しかし中身が見えてきている。もう少しだ!
私はタッパーを開け中のゆっくりを全て投入しようとした。しかし中には見知らぬ
水色のナイトキャップを被ったゆっくりが一匹モグモグと口を動かし幸せそうに赤
ゆを食べていた。同じサイズのはずなのにどこに入っているのかと疑問に思いつつ
駒が失われたのを嘆いた。まずいどうすれば・・・

スっと横からスーツを着た男から枝を加えた白い髪の饅頭を渡してきた。しかしお
飾りはなく目はつぶされ口も縫い付けられ何か異様な姿に驚きつつもそれを受け取
り丁寧にウォークマンの鞄へ投げる。すると他のスーツの男からも似たようなゆっ
くりが渡され、私はOKと合図をしてバケツリレーの如く赤ゆを丁寧にに投げこん
でいく。いけるか!?


ブチッビィビビ・・・ ・・・ブチィ!


ウォークマンがイヤホンを抑えあれ?という顔をする。そして手を鞄を手に突っ込
んだ時ムニっとした感触に"ぇ"という顔をしてのぞみこむと沢山のゆっくりがビクン
ビクンと痙攣していた。


「終電、lld駅」


ドアがばっと開き乗客がなだれ込むように外へ出て行く。入口が掃除機の狭い吸引
口のようにギュと人が雪崩れ込んだ。


ぶちゅんッ!


その雪崩に巻き込まれウォークマンの鞄が押しつぶされたのを横目で確認しつつ私
は電車を降りた。満員電車を出た解放感もあいまってか外に出ると春の息吹が風に
乗って私をさわやかにしてくれる。さて今日も一日がんばるぞ!と気合いが入るの
だ。


会社に着くと鬼意山がおはようとニコニコとあいさつをしてきた。
私はさっきの電車の話をしようとすると、

「赤ゆ持ってきてくれた?」

「あっ!」

つい声を出してしまった。








おまけーね






ウォークマン大学
トイレの洗面所にて


チクショウふざけんなよ、なんでゆっくりが鞄の中に入ってんだよ。黒白、チョコ
とかあまったりぃ~~んだよ!!


鞄の餡子まみれの中身を取り出し一つ一つ取り出していく。その中には彼が電車の
中で聞いたウォークマンがぐちゃぐちゃになって置かれていた。精密機械なのでゆ
っくりの粘着性にやられもう治らないだろう。

彼は涙目で本やCD等を洗っている。


チクショー、なんなんだよ俺が悪い事したのかよと・・・ を、これは助かったかよかった
よかった。無理に土下座までして彼女に初めて作ってくれた弁当だからなぁ。感想
を言わなくちゃいけなかったしよかったよかった♪

餡子ウォークマンはどこへやら、ウキウキと大事そうに弁当箱を開ける。
しかし中身は彼が期待した物ではなかった。


「こぼね~♪」


水色のナイトキャップに死装束の天冠が付いたゆっくりが弁当箱の中身を綺麗さっ
ぱり掃除しにこにこと笑顔をこちらに向けていた。


「フ、ふッふっ・・・  ふざけんなぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ウォークマンは大きく腕を振りかぶり、ドン!!と叩いた。
餃子まみれの彼はそのまま、力なくその場にへたり込んでしまった。
夕日が赤く、黄昏どきであった。














マナーという物は罰則はないですが、人間の思いやりが詰まった素晴らしいものです。

みなさんも、マナーはちゃんと守りましょうね。


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最終更新:2010年08月02日 18:16
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