寄生生物とゆっくり 3KB
※某漫画の設定を使用しております
※初SSなのでお見苦しい点もあるかと思います
「ゆぅ…ゆぅ…」
その巣では番のまりさとれいむが眠っていた。
子はまだ無く、質素ながらも日々の生活を問題なく過ごしていた。
「ゆゆ~ん…」
寝苦しそうにまりさが寝返りをうつ。
そのまりさを標的として、パラサイトがれいむに近寄っていっていることなど、まりさは知るよしも無かった。
パラサイトは尖端をドリルのように変型させた。
パラサイトの尖端がまりさに突き刺さる。体内に侵入し、人間の脳にあたる中枢餡を乗っ取るためだ。
「ゆっ!?」
パラサイトが突き刺さった痛みによりまりさが、寝ぼけぎみではあるが目を覚ます。
しかし痛みも傷も綺麗に消え去り、痛みを気のせいだと判断したまりさは再び眠りについた。
「ゆ"っ」
まりさが呻き声を上げた。パラサイトが中枢餡まで達しためである。
「ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"」
「ゆ~ん?うるさいよまりさ、あささんはまだこないからゆっくりねててね」
まりさの呻き声に番のれいむが目を覚まし、抗議の声を上げた。
「ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"……ゆ"っ!」
パラサイトによる侵食が完了し、まりさは、再び眠り始めた。
まりさは、既に自我も失い「ゆっくりと全く同じ姿形をした別の生物」となっていた。
―――――――――――――
朝がきた。
まりさは番のれいむよりも早く起き、何もない虚空を見つめていた、その姿は、何か考えごとをしているようにも見えた。
「ゆゆっ!おはようまりさ!ゆっくりしていってね!!!」
れいむがいつもどおりの朝の挨拶をする。しかしまりさは、その挨拶に答えない。
「……?」
「ゆ?まりさどうしたの?ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっ…くり…して…いってね…?」
「ゆっ!ゆっくりゆっくり!」
普段に比べ様子がおかしいまりさにいささか戸惑いつつも、定例通りの挨拶を済ませたことにれいむは満足した。
「ゆ!あいさつもすんだしごはんにしようね!れいむおなかぺこぺこだよ!」
「ご…はん…?」
「そうだよ!ごはんをたべてゆっくりしようね!」
「ごはん…ゆっくり…」
「ゆっくり…していってね…」
「うん!ごはんたべてゆっくりしようね」
ごはん……ゆっくり……ゆっくりしていってね……
「ゆっくり……ゆっくり……ゆっくり……」
「ゆ、ゆゆっ?どうしたの?まりさ…」
まりさの頭が異形のものとなっていく。
牙を生やし六つに別れたその形は、美しい花を思わせるものだった。
「ま、まりさ?どうしたの?ゆっくりしようね?」
れいむは目の前の光景を理解できなかった。
番である、自分の愛したまりさが、異形の化け物になったことを理解できなかった。
そして、れいむの餡子脳はこういった結論を出した。
「ま、まりさをどこにやったの!そこのへんなのはまりさをゆっくりかえしてね!」
れいむの出した結論は、あながち間違ってはいなかった。まりさをれいむから奪ったのは、紛れもなくこのパラサイトなのだから。
「ゆっくりしてないでまりさをかえしてね!ゆっくしてないでまりさを…ゆ"っ!」
パラサイトと化したまりさは、一瞬でれいむのあんよから上を奪い取った。れいむは、最愛のゆっくりであったまりさに食われたのである。
しかしそれは、「お食べなさい」などとは違う、一方的な暴力のような食事であった。
――――――――――――――――
「まりさー!ゆっくりしていってね!」
巣の入口から声が聞こえる。声の主は、まりさとれいむの友人であったありすであった。
「……ゆっ」
昼寝から目を覚ましたまりさは、声のする方向に頭を向ける。
「まりさー?いないのかしら?もう、るすなんてとかいはじゃないわ」
「ゆっくりしていってね…」
「あら、まりさったらいるじゃないの!ゆっくりしていってね!」
ゆっくり…していってね…
まりさの後ろには、もはやゆっくりの目では誰の物か見分けのつかない、
れいむの残骸が転がっていた。
fin
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 丸パクリじぇねーか!w(二重の意味で)
※パラサイトじゃなく、せめて加工所製リグルとかに・・・ -- 2018-01-02 13:47:34
- 寄性獣 -- 2016-03-24 15:02:07
- 続けてよ -- 2012-07-07 21:34:19
- 怖いね
(´∀`)もみもみ -- 2012-05-22 01:09:38
- これ続いたら面白いんじゃ・・・ -- 2011-08-15 14:25:11
- 寄生十www -- 2010-09-11 21:54:55
最終更新:2009年10月19日 08:14