ふたば系ゆっくりいじめ 190 子まりさはゆっくりできない

子まりさはゆっくりできない 15KB






子まりさは不満だった。
耐水性ダンボールのおうちの中で姉妹と共に生まれ育ち、両親には愛情を注がれていた。
母れいむは毎日素敵なおうたを歌ってくれたし、父まりさはお外に連れ出して帽子の上に乗せてお散歩してくれる。
両親共に笑顔を向けてくれない日は無かったし、姉妹分け隔てなく愛してくれた。
子まりさと姉妹は常に守られていて、意地悪で悪魔みたいな一番上の「元」姉をおうちから追い出し、近づけさせない。
強い風さんのゴウゴウと吹く怖い日はおうちのなかで楽しく過ごし、雨さんのやまない寒い日は家族みんなですりすりしあった。
ご飯は毎日食べさせてもらえたし、足りない、お腹が空いたといえば両親は平気で自分の分を子まりさに分けてくれる。
こんなに幸せに満ち溢れたゆん生を送り、育ってきた子まりさだというのに、それでも不満だった。

何が不満かといえば、「かいぬしさん」に対する両親の態度である。
「かいぬしさん」は毎日子まりさたち一家にご飯を持ってきてくれる存在である。
それは「にんげん」という生き物であるらしい。 自分たちと違ってとてもゆっくりできない生き物だ。
自分たちにとって、ゆっくりするという事は人生に置いて至上となる命題である。
そのために生きているといってもいい。
なので、ゆっくりできない「にんげん」という生き物は、自分たちの価値の対極にある、という事になる。
なんてくだらない生き物だ、と子まりさは思う。
ゆっくりできない存在ごときが、自分たちに毎日ご飯をくれているなんて。
聞けば、父まりさは狩ができない体だという。 昔に負った傷の所為だそうだ。
それでも痛むあんよを引きずって、子まりさたちを遊ばせるために外に連れ出してくれる。
誇らしい事だ。 親の鑑だ。 自分もいつか大人になって、父親になるときは父まりさのようにかくあるべしと思う。
こんな誇らしい父なのだから、体が満足で狩が出来たなら、さぞや美味しいご飯を沢山、それも毎日、取ってきてくれただろうに。
だがそれが適わない父まりさの代わりにご飯を持ってくるのはあの「かいぬしさん」というにんげんなのだという。

ゆっくりできないにんげんごときがご飯を持ってくるとは、子まりさは合点がいかない。
ゆっくりできるからこそ、子まりさや姉妹をゆっくりさせてくれるのが筋道という物だろう。
ならば、にんげんは何のためにご飯を持ってくるのか。
家族にご飯を調達してくるなんて、そんな偉大な仕事を父に代わって行うのは何故だろうか。
子まりさは数グラムの餡子脳を絞って思案した結果、ある結論に到達した。

すなわち、あのにんげんは仕事をちゃんとしていないのだ。
何故ならば、ゆっくりできない存在だから、ご飯も満足に取ってこれないのだ。

そう思う根拠の一つは、時々ご飯が足りないと思うときがあったからだ。
前述したが、子まりさはご飯が足りない、空腹だと思うときがあり、両親から配分された以上に余分に分けてもらう事がある。
育ち盛りの子まりさが足りないと思うという事は、それはご飯の調達量、狩の仕方が不十分だという事だ。
狩が満足に出来ないのは、ゆっくりできないにんげんという生き物にやらせた事だから、となれば辻褄もあう。
もう一つは、前の根拠をさらに補強する。
あんなに誇らしいと思う父親が狩をできたならば、子まりさに空腹を憶えさせはしないだろう、という思いである。
それは一種の信頼であり、信仰である。
他の全てで子まりさをゆっくりさせてくれる父まりさの唯一の欠点、それは体の不具にある。
それさえ無ければ、他の事同様に子まりさを満足させてくれるような、素晴らしいご飯を調達してくれる。
量だけではない。 味も、今子まりさが食べているようなものとは比べ物にはならないしあわせ~をさせてくれる美味なものを与えてくれるはずだ。
そういう期待が、否、確信が、子まりさにはあった。

だが、現実には父まりさは狩ができず、ご飯を持ってくるのは「かいぬしさん」である。
そして「かいぬしさん」の持ってくるご飯は足りない上に、本当なら父まりさが持ってきてくれるはずの美味しいご飯より数段劣っているのであろう、低品質な、物だ。
早合点してはいけない。 子まりさの不満点はそこではない。
本当に大事な事は、子まりさを満足させえない狩の成果しかできない、ゆっくりできない「かいぬしさん」ごときに、
誇りに思うはずの父まりさや母れいむが酷く怯え、常に下手に出て平身低頭しているという事なのである。

子まりさは、今日も見た。
おうちの戸口の隙間から、偉大なはずの父まりさが「かいぬしさん」に見っとも無くペコペコとしきりに、素敵な黒いお帽子が泥で汚れてしまうほど額を地面に擦りつけて
ご飯を貰える事のお礼を卑屈に思えるほどの態度で述べている、情けない姿を。
そして、目の前で餌皿をひっくり返され、粒状のご飯を地面に撒き捨てられて、それを拾わされているのを。

「ありがとうごじゃいまず! まいにちありがとうごじゃいまず! これでゆっぐりできまず!
おちびちゃんだぢと、ゆっぐりできまず! まりさはしあわせでず! かんじゃじでまず!!」

にんげんの脚の間に潜って股下をくぐりながら、父まりさは必死でご飯を拾い集めていた。
その父まりさの頭の上に、餌皿が落とされる。
ゆひぃ!と叫んで父まりさは集めていたご飯をいくつか口から溢した。
そして、逆さになって転がっている餌皿を口でくわえて、集めた餌を入れ、見栄えを整えておうちの中へと精一杯の笑顔で戻ってくる。
さあご飯の時間だよ、可愛いおちびちゃんたち!とにこやかに笑う父まりさの心の中で、どれだけプライドがズタズタにされている事だろうか。

この光景を初めて目にした時、子まりさの両目からはとめどなく涙が溢れ出したほどだった。
あんなに自分たちを愛し、守り、ゆっくりさせてくれている父まりさが、どうしてこんな目に合わなくてはいけないのか?
それも、少しもゆっくりできない、にんげんなんて下等な生き物なんかに、こんな仕打ちをされて。
父の代わりに餌を運んでくるだけの役割しか出来ないくせに、それも、不十分な量と質のご飯しか持って来れないくせに。
子まりさは憤ったが、父まりさも母まりさも、それに共感はしてくれなかった。
ただ、いつになく落ち込んだ表情で、仕方が無いんだよ、「かいぬしさん」には逆らえないから、と答えたのみだった。

それを聞いて子まりさは大いに落胆した。
ゆっくりできないにんげんなんかに、何故に両親はこんなにも下手にでなければいけないのか、と。
その一件以来、子まりさは父まりさにも母まりさにも期待するのを辞めた。
急に、両親が誇らしく思えなくなってきたのだ。
にんげんはゆっくり出来ない。 ゆっくりすることは、至上である。
なのにゆっくりできないにんげんにヘイコラしている両親は、実は誇りでも偉大でもないのだ、そう思うようになり始めた。
自分だったら、そんな事はしない、と子まりさは姉妹に対して演説ぶった。
ゆっくりできない人間と違って、ちゃんと狩をする。 自分の子供たちに、空腹とか、足りないとか思わせない。
もっともっと美味しくてしあわせ~なご飯を見つけてくる。
そしてにんげんにも、あんな卑屈な態度は取らない。 毅然として立ち向かう。
そもそも、にんげんなんかに狩をまかせたりはしない。

それは両親への期待が裏切られたと思ったことによるものと、
まだ期待していたときの理想像としての親としてのかくあるべき姿への憧れがそうさせたのであろうが、
その時、子まりさは自分が見切りをつけた両親に、取って代わるつもりで居た。
自立心の現われであったかもしれないし、子供特有の万能感であったのかもしれない。
が、ついに子まりさは、姉妹と両親の前で、こう宣言したのだった。

「かりもまんぞくにできないおとーさんやおかーさんには、もうたよらないよ!
まりさはあのにんげんをやっつけて、ぎったんぎったんにしてくるよ! ごはんももってくるよ!
もうかりだってじぶんでできるとしごろなんだからね!」


























「……で、ゆっくりできない人間が、何だって?」

「もうやじゃぁぁぁぁぁっ! まりしゃおうちかえりゅぅぅぅぅぅ!!
いじゃいよぉぉぉぉもうたちゃかにゃいでぇぇぇぇ!! ぷすぷすしゃんやめちぇぇぇぇぇ!!
たすけちぇぇぇぇぇ!! ごべんにゃしゃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


子まりさの全身は何十回と繰り返されたデコピンの傷跡で赤いまだら模様になっており、さらに数本のマチ針が刺されていた。
両目からとめどなく涙を流して赦しを請うその小さな姿には、数分前までの威勢は微塵もない。
さらに子まりさの、父とそっくりで自慢だった素敵なお帽子はとっくに取り上げられて、ぐしゃぐしゃにされて人間の足元に踏み潰されている。
意気揚々とおうちを出て庭をぴょんぴょん跳ねて行った子まりさが、対面した人間にどのような悪態をついたのかは言うまでもない。
身の程知らずの子まりさは、傲慢の報いに相応しい制裁をその身に受けて、開始数秒で心が折られてしまっていた。
なんとも情けないと思うなかれ。
所詮、ちょっと小突いただけで赤ゆっくり言葉に戻ってしまう程度の、文字通りほんの子ゆっくりなのである。
一発目のデコピンの痛みに悶絶し、二発目を指の輪っかをぐぐぐーっと力を入れて構えただけで恐怖で泣きながら同時にちーちーを垂れ流すのは子ゆっくりなら誰でも同じだ。
「飼い主さん」であるところのこの人間は、それでも容赦なくデコピンを食らわせ続け、子まりさが這って逃げる事も出来なくなるほど衰弱すると
応急処置に紙パックのオレンジジュースをかけてやった上でまたデコピンを何度となく食らわせ、さらに一定の区切りごとにマチ針を刺すという事を
7~8セットばかり繰り返した上で、ようやく小休止して詰問タイムに入ったのだが、
その頃には既に子まりさは人間が指でデコピンの輪を作ってチラつかせるだけで

「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃdrftgyh!!!!」

と泣き叫ぶくらいにトラウマを作ってしまっていた。
それでも、人間は自称「流石に鬼ではない」ので、体罰のほうはこの程度で許してやるつもりで居たが。


「でだ、まあ別に人間様に逆らおうってのはお前たちゆっくりには良くある事だから別にどうでもいい。
これだけ痛めつけられれば、人間がどんなに強くて恐ろしくて、逆らったら怖い存在か身にしみただろう?
お前の父親みたいに素直になりたくなって来たか? ん? どうだ?
人間はゆっくりできないって言葉の意味が理解できたか?」

「わかりまじちゃぁぁぁぁぁ!! にんげんしゃんはきょわいですぅぅぅぅ!!」

人間はゆっくりできない。 子まりさは、酷い勘違いをしていた事を悟った。
ゆっくりできないのは、人間が自分たちより劣ってるとかそういう意味ではない。
子まりさは人間は自分たちにとってゆっくりできない存在で、ゆっくりさせてくれる事もできない、と解釈していたが
本当は「自分たちをゆっくりさせない」存在という意味だったのだ。

「理解できたなら、よろしい。
では、こんな事をして、後悔しているか? 申し訳ないと思っているか?
どれだけ自分が馬鹿なことをしたか、わかっているか?
自分たちより強くて恐ろしい人間様に突っかかって、喧嘩を売って、痛めつけられて、ボロボロにされて…
お前の父親みたいに、障害の残るかもしれないくらい怪我をして、反省する心があるのか?」

「りきゃいじまちたぁぁぁぁぁ!! きょうかいしちぇますぅぅぅぅ!!
もうちわけありましぇんでちたぁぁぁぁ!! はんしぇいしちぇましゅから、ぶたにゃいでぇぇぇぇ!?」

「…はあ。 全然解ってないな、お前。 後悔して謝るのも反省するのも、俺にじゃないだろう?」

人間はため息を付いて、こいつ本当にアホだなと言いたげな哀れみを含んだ表情を子まりさに向けたが、
子まりさは何のことなのか全くわからないまままに涙を流して震えていた。
謝れば、許してもらえる。 必死に命乞いをして、もう二度と逆らいません、と誓えば、殺さないでもらえる。
痛いのも怖いのも嫌だから、もうこれ以上デコピンで体を打ち付けられるのも針で刺し貫かれるのもされたくないから、
とにかく謝って卑屈になって人間に許してもらおう、そうすれば助かる。
助かりたいという一心で、ただ謝るその意味も解らず謝ろうとしていた。
そんな子まりさに、人間は後ろのほうを指差して見せる。

その先には、子まりさの懐かしい幸せな記憶の一杯詰まったおうちと、涙を流しながらこちらを並んで見ている両親の姿があった。

「もうゆるじであげでぐだざい! こどものじだごどなんでず! じぶんのたちばがわがっでながっただけなんでず!!
これがらはいいごにそだでまずから!! にどと、さからわぜまぜんがら!! ごはんもかんしゃするいいごにさぜまずから!!
おねがいだからそのごのいのぢだけはぁ……!!」

「とってもゆっぐりできる、れいむのおちびちゃんなんでずぅぅぅぅ!! おねがいでず、ごろざないでぇぇぇぇ!!
やんちゃでわがままでときどきばかなこだけど、いちばんかわいいちびちゃんなんでずぅぅぅぅ!!
れいむのすでぎなまりざにぞっぐりないいごなんでず!! まりざとおんなじおちびちゃんは、もうそのこしかのごってないんでず!!
れいむがみがわりになるから、おちびちゃんだけはあああああああ!!」

距離にして1mも離れていないが、小さな子まりさにはとても遠く感じられた。
ああ、何でこんな馬鹿なことをしてしまったんだろう。
あんなにも自分を愛し、心配し、涙し、身代わりになってもと命乞いまでしてくれる両親がいるというのに、
自分は何が不満だったんだろうか、と後悔して涙を流した。
今は子まりさは、自分がどれだけ愚かだったかわかる。
父まりさが、卑屈に這い蹲り泥まみれになってさえも、恐ろしい人間からご飯を恵んで貰って、
必死に自分や姉妹や母れいむを守ろうとして来たのに自分は気付かず、ただ人間に頭を下げる父を情けないと思ってしまった。
後悔しても、後悔し足りなかった。
偉大な父に守られて、その庇護の下でぬくぬくと甘えて、ただ安穏とゆっくりしていただけの自分。
そして甘えた上に父を見下し、思いあがった結果がこれだ。

全てに気付いた瞬間、子まりさは遥かかなた(に子まりさの距離感では見える)の両親に向かって叫んだ。

「おとーしゃんおかーしゃんごべんにゃしゃいぃぃぃぃぃ! まりしゃがわりゅいごでしたぁぁぁぁぁ!!
ゆんやぁぁぁぁぁぁ!! しにちゃくにゃいよぉぉぉぉ!! おとーしゃんとしゅりしゅりしちゃいよぉぉぉぉぉ!!
おかーしゃんのおうたききちゃいよぉぉぉぉ!! いもうちょれーみゅたちにあいちゃいよぉぉぉぉ!!」

「まりさぁぁぁぁ!!」

「おちびちゃぁぁぁぁぁん!!」






「まあ、別に殺すつもりはないし、許してやってもいんだけどな」


「「「ゆっ!?」」」

両親と子まりさの涙交じりの感動の叫びあいに水を指す形になったが、人間は唐突に制裁も仕置きもこれで終了、解放する旨を宣言した。
子まりさは充分反省したようだし、晴れて釈放。 両親にもお咎めなし。
ただし厳重注意勧告処分で、次に子らが同じような事をしたら、容赦はしないと思え。
全く当然だが両親・子まりさともに承服し、子まりさもマチ針を抜かれて自由の身となり、さっきまで痛めつけられたのも忘れて両親の元へと飛び跳ねて行った。
そして、三匹は感動の再会…


「と、ちょっと待て」


は、人間の手によって遮られ、子まりさは指でつままれて空中に持ち上げられた。
唖然として見上げる父まりさ・母れいむたち。 わけがわからないままに「ゆんやぁぁぁ!!」と叫ぶ子まりさ。
数秒の間を置いて、我に返った母れいむが猛然と人間に抗議をする。

「どおじでじゃまするのぉぉぉぉ!? ゆるじでぐれるんじゃながったのおおおお!?」

「お前ら、まりさ種の子が反抗するのって二回目だろ。 前も親に悪罵浴びせてたし、今度は俺に喧嘩売ってくるし。
なにか悪いものでも遺伝してるんじゃないのか? れいむ種の子はそういうのは無いんだろ?
こいつ、口では反省したとか謝るとか言ってるが、多分その場しのぎだぞ。
絶対三日もすれば同じ事をするだろうな」

「ぞんなごどはじまぜんんん! ほんどうはすなおでいいごなおちびちゃんなんでず!
そうならないように、まりざもよくいってぎがぜまず! だから……」

必死に我が子を庇う父まりさだが、人間は冷淡だった。
前にもこの一家の子供は甘えによる傲慢化から、騒動を起こした事があったのだ。
そしてその時は、子らの一匹が犠牲になるという悲劇もあった。

「そう言っておいて、こいつがまた同じ事をした時の責任は取れるのか?
流石に俺も次も許してやるほど心が広くは無いぞ?
というか、他の子供もそうかもしれないって判断して、全員処分しようと考えるかもな
俺も怒ると結構冷静じゃなくなるからなあ…」

「ぞんなぁ…!!」


「まあ、将来の危険を無視して、この子まりさを今までどおり家に迎え入れるか、それともはっきり処分を下すかだな。
お前たちで決めればいい。 ただし、何か起こったときは、今度はこいつだけじゃ済まないからな?」









結局、両親は半ば以上人間に脅迫される形になったが、今回の騒動を起こし「かいぬしさん」の人間に反抗した子まりさを家から追放した。
子まりさは、今は前に自分の姉が家を追い出された後に棲むようになった小さ目のおうちを引き継いで一人で暮らしている。
もう自分で狩ができる年頃だとのたまっていたので、餌も与えてられていない。
庭の雑草を適当に自分で集めて食わせている。 まあ、大言壮語を吐いたのだから、実行して貰おう、という事だ。
両親は時折、子まりさの方を気にかけて心配そうな視線を送っているが、人間に4m以内の接近を禁止されているので近づく事はできない。
もちろん援助も禁止だ。 人間に貰った餌は量が不満で味も不満というのだから、食べる義務は無いとのお達しだった。
もっと美味しい餌を腹いっぱい探して食べればいい、真面目腐った顔で嫌味にしかいえない事を人間は言った。
子まりさは、本当に後悔したが、もう取り返しの付かない事である。
青臭くて苦くて、それまでの餌よりは美味しいであろう雑草をむーしゃむーしゃ…と沈んだ表情で食べている。
もう家族とすりすりし合う事もないし、母れいむのおうたも遠くから聞くばかり。
あまりゆっくりできているとは思えない毎日を送っている。

余談だが、子まりさと離れる事になった一家はその直後に新しく養子を迎えることになったが、そちらが上手く行ったのかそうでないのかは、また別の話。


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感想

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  • 養子って前作の野良ゆか~。
    ※こういう「実はストーリーが繋がっていた」っていうのは好き。普通にタイトルで続編が分かるのも好きだけど。 -- 2018-01-03 14:00:29
  • 納得↓ -- 2016-08-28 00:16:23
  • ↓↓クソガキ -- 2015-12-28 18:39:58
  • ↓ぼっち害悪ざまあww -- 2015-01-21 00:31:52
  • 人☆間☆と☆一☆緒☆に☆す☆る☆な☆ -- 2014-09-10 20:46:14
  • JOJOネタ 無駄無駄無駄無駄無駄 アルティメット飼い主様に勝とうなど寝言でも許さんぞ -- 2013-03-31 06:32:31
  • 人間でも有り得るが、こいつは饅頭だ一緒にしちゃいけない、一つの間違いが全てを滅ぼす事もある
    そう、人の気分一つでなヒャッハー -- 2012-12-17 18:08:35
  • この子まりさはあんまり責める気になれんなぁ。人間だってガキの頃はこんなもんだろ。お前らが小学生の時に親父が上司や取引先に卑屈に土下座してるところを見たとしたらどう思う?
    お父さんは情けない!って思わないか?実際は家族を守るために頑張っているからこそなんだが、そんなことガキにはそう簡単に理解できんわ。 -- 2012-09-17 02:41:22
  • ↓×4
    飼い主に半ば無理やり追い出されたって書いてあるだろ? -- 2011-12-27 04:53:03
  • 地球に全く存在する価値もないクズでカスでゴミで虐待されるしかない生き物が
    身の程を知れwwww -- 2011-11-17 01:33:08
  • 小さい頃のおバカな万能感がきっちり書かれてるイイ話だった。
    特に 親ゆの情けない姿=駄目な父親から、
    情けないことをしても子供を守りたい=イイ父親 に子ゆの見る目が変わっていく所がいい -- 2010-11-14 12:02:13
  • 人間の小学生も増長して我侭になったり、子供の間だけの小さい世界で強くなった気になったりするけど
    それでも893に喧嘩売ったりはしないわ -- 2010-10-05 05:41:24
  • 子供が勘違いして調子に乗ったのは、はっきり言って親の教育が全然なってないのが原因
    結局親どもは子まりさにきちんと教育する自信がないので我が身可愛さに巣からほっぽり出しただけの話 -- 2010-09-16 09:16:01
  • まあ、子供にありがちな反抗だねぇ
    子供のする事だしゲスとは言えんから、子まりさが生き残る事ができてよかった -- 2010-07-17 03:05:23
  • まあ落ち着け
    どう考えても皮肉だ -- 2010-07-16 23:32:26
  • 雑草より不味い餌が売ってるのかw -- 2010-07-16 22:55:47
  • 雑草って
    それまでの餌よりは美味しいのか。 -- 2010-07-16 18:34:04
  • 調子付くからこう言う事になる
    馬鹿でゲスでどうしようもなく糞饅頭な子まりさは命が助かっただけでも感謝してね
    このお話はとってもすっきりーできたよ! -- 2010-07-09 04:43:16
  • こういう話は大好きです! -- 2010-06-19 22:37:23
最終更新:2009年10月20日 15:27
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