ふたば系ゆっくりいじめ 295 秋の風物詩

秋の風物詩 12KB


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れいむとまりさメイン
赤ゆ少々
話は短め
あきしまいは出ない
他のSSと絵師設定に被りあるかも
↓それでもいいわよ。の賢者は進みましょう







俺の前には、焼け焦げた落ち葉の山
燃え尽きた黒い塊の底から、お目当ての物を掘り出す
「わーく。わーく。」
「わーく。わーく。」
2個のデカイ饅頭が、口から涎をだらしなく垂らしながら、俺の発掘作業を見つめている
「「ゆーん。たのしみだよーっ。」」
庭掃除で集まった落ち葉を燃やして芋を焼く
良くある秋の風物詩
「よーし。いい感じに焼けたな。」
「ゆわーい!まりさたちにそれをよこすんだぜっ!」
「れいむはあかちゃんいるんだよっ!いっぱいあまあまちょうだいねっ!?」
透明なケースの中で煩く騒ぐ、れいむとまりさの番
その顔は期待に満ち溢れ、ほくほくの焼き芋に視線が釘付けだ
お兄さんは、そんなゆっくり達を無視して熱々の芋にかぶりつく
「ほふ。ほふっ!アチチっ!美味いっ!!!」
「うわぁーーーっ!?まりさのおいもさんがーーーっ!」
「なんでれいむにくれないのーーーっ!?」
苦痛の声を上げながら悶えるゆっくり達
それを見ながら食べる芋は、これまた格別ですな

この番は、俺の飼いゆっくりではない
昨晩、庭の畑を荒らしていたアホ共を、華麗な舞で軽やかに捕獲
家に持ち帰り、『人間の畑を荒らすのはよくないよ?』と優しく諭したが……
「おやさいさんはかってにはえてくるんだぜっ!」
「そんなかんたんなこともわからないのっ?ばかなのっ?しぬのっ?」
お約束の言葉を返してくるまりさ達
狩りをしていたら目の前に沢山の食べ物を見つけた。だから自分達の物にした
そう言葉を重ねて、まりさ達は主張する
でもね。その主張は通らないんだよ。まりさ
夜中にコッソリと進入して、計画的な犯行をしてるじゃないか?
まりさ達は、とってもゆっくり出来ない、ゆっくりさんなんだね

その日の晩は、まりさ達をケースに入れた状態で、台所に放置する事にした
庭に実っていた野菜をたらふく食った番は、寝息を立てて幸せそうに寝ている
俺はそれを横目に自室に入り、疲れた体を横にして床へとつく
で、次の朝起きて様子を見に行ったら……、
「まりさたちのかわいいあかちゃんたち、とってもゆっくりしてるよーっ!」
「ゆっくりそだってねっ!」
一晩で子供を宿してるよ
まりさは、やたらと体がツヤツヤさせながら、いい仕事したぜ!の表情で、赤ゆを見つめていやがる
コイツが言い出しっぺの主犯か
しかし……。こいつら、今の不利な現状が理解できないのか?
「ゆゆっ!まりさたちをここからだしてねっ!ゆっくりぷれいすにかえるよっ!」
「れいむはあかちゃんできたんだよっ!むーしゃむーしゃ。しないとゆっくりできなくなっちゃうよっ!」
なるほど。あの野菜が実る畑を、自分達のゆっくりぷれいすだと思っているのか
食べ物が豊富にあるから、赤ちゃん作っても大丈夫だと考えたんだろう
しかし野生では、幾ら豊富な餌が確保されたからといって、秋口に繁殖行為はしない
越冬用の食料を赤ゆ達に食い尽くされてしまう為だ
この番は、相当頭が悪いらしい
駆除する事に決めた。百害あって一利なし
でも、趣味の農園とはいえ、タダ食いされた野菜の憂さ晴らしをさせて貰おうか


「……てな事で、こいつらの目の前で芋を食ってます。モグモグ。」
「だれにせつめいしてるのっ!?まりさわからないよっ!?」
「おいもさんれいむにもたべさせてーーーっ!?おなかぺこぺこだよっ!」
現時刻は夕方の4時。まりさとれいむは、朝から何も食べていない
頭から伸びる茎に大量の赤ちゃんを宿したれいむは、ゲッソリとやつれていた
アホみたいに成っている赤ゆ達に、ガンガン養分を吸い取られてるらしい。ぶっちゃけ瀕死
まりさ頑張りすぎだろ。そんなに赤ゆはいらん
「れいむじっがりじでぇーーっ!?おでがいじばず!おいぼざんをぐだざいっ!」
「ゆーっ。まりさぁ………。」
ほくほくの芋を求めてまりさは叫ぶ
自分よりれいむか。泣かせるじゃねぇか
熱々の芋を少し千切って、まりさの口へと放り込む
「あふっ!?あふあふあふっ!ほふほふっ!しあわせーーーーーーっ!」
「ばりざぁーーーーーーっ!でいぶのぶんばでだべじゃっだのっ!?」
「……。あぁーーーーーーーっ!?うっかりたべちゃったんだぜーーーーーっ!」
「ゆわぁあーーーっ!ばじざのばがーーーーーっ!?」
よし。計画通り!
これで家族間の亀裂が発生
お涙頂戴のドラマは展開されないぜっ!
「むしゃむしゃ!幸せーっ。」
俺はゆっくり達へ見せ付けるように、丸々一本の芋を平らげる
「もういっがいくだざいっ!おでがいじばずっ!?」
「いやー。食った食った。」
「ひどいよっ!ゆっぐじでぎないっ!?」
焚き火の中から回収した焼きたての芋を、まりさとれいむの透明ケースの前に、これ見よがしに積み上げていく
美味しそうな香ばしい匂いが、辺りに満ちる
まりさはケースに顔面を押し付けて、口に入れようと無駄な努力に励んでいる
れいむはもうヘロヘロだ。美味しそうな匂いにあてられて、腹から鳴り響く音が止まらない
「どぼじでおいぼざんだべれないのーーっ!?ばじざだじに、むーじゃむーじゃざれでよーーーっ!」
「れいむはおなかすいたよ……。なんだかおほしさまみえるよ。ゆへへへっ……。」
れいむがヤバイ領域に達してきた
そろそろ妥協案を出さないと餓死するな
「この芋をその赤ゆ達と交換しないか?」
その申し出に、まりさ達は即座に飛びついた


俺の手には赤ゆが数個
「「「ゆっきゅちちていってねっ!」」」
全員で示したように声を揃え、元気良く挨拶をしてくる
「まりさたちのあかちゃんかわいいでしょっ!がつがつっ!」
「しあわせにしてあげてねっ!がふがふっ!」
狭いケース内で、赤ゆと交換した芋を貪り食らう親ゆ達
とりあえず空腹での餓死は免れた。と、だらしなく腹を突き出して仰向けになっている
うん。熱湯ぶち込みたい位の醜悪さだ
「ゆん?れいむのせくしーさにめろめろなのっ?だめだよっ!れいむあかちゃんいるんだよっ!」
「まりさのれいむにいろめをつかうなっ!くそじじいっ!ぼこぼこにされたいのかっ!」
「だいじょうぶっ!れいむにはまりさだけだよっ!」
「ゆん!かわいいこといってくれるぜっ!すいーとはにーっ!」
「「すーりすーりっ!しあわせーっ!!!」」

ジャボジャボジャボ………

「「あづぅうーーーーーーーーーーーーーーーーーいっ!?」」

熱湯をぶち込む
当然の行動だと思います
お湯を何処から取り出したのかは企業秘密だ
「あづいっ!あづいよーーーっ!ゆっぐぢでぎないっ!」
「ゆわぁーーーっ!?あがぢゃんがびじょびじょだよっ!」
れいむの体に掛けたお湯が跳ね、頭の茎に実る赤ゆ達に飛び散ったらしい
茎にぶら下がる赤ゆが苦しそうに呻きだす。プルプル震えて今にも生まれて来そうだ
「だめだよっ!?うまれちゃだめだよっ!」
地面に着地する際の衝撃に、今の濡れた足では耐えられない
生まれた瞬間。全部の赤ちゃんが、ずっとゆっくりする事になってしまう
おろおろと焦るれいむ
「にんげんさんっ!かわいいれいむのあかちゃんたすけてねっ!?」
人間に助けを求めたれいむ
まりさは、あぼあぼ言ってて使い物にならなかった為だ
ゆっくりと養子に出した人間さんなら、姉妹を快く助けてくれるはず
そんな希望を胸に、れいむは人間に声を掛ける
だけど視界に入れた人間は、貰った赤ちゃんを虐めている姿だった


アルミホイルで赤ゆを包む
ゆっくり出来ない雰囲気を感じ取った赤ゆ達は、ゆわんゆわんと泣き喚く
「なにをしてるの!?やめてねっ!こわがってるよっ!?」
「俺のなんだから好きにしていいだろ。」
「れいむのあがぢゃんだじに、ひどいごどじないでねっ!?」
「芋で売った赤ちゃんだろーが。よっと。」
「「「ゆゆゆっ!?にゃんじゃかあちゅくにゃってきちゃよっ!」」」
燻る焚き火の上に、ホイルで包んだ赤ゆを乗せる
火の気の無い焚き火程度では急激に熱くなる事は無く、ジリジリとホイルの底を焦がし始める
「「「あぢゅい?……あじゅいよっ!?ゆんやぁーーっ!みゃみゃたちゅけてぇーーーっ!?」」」
「おぢびじゃーーーーーーーーーーーーん!?」
「ゆっきゅちうみゃれるよっ!」
「ゆぇえぇっ!?」
この混沌の中、茎の赤ゆが大きく目を見開いて、この世界へと生れ落ちる
今、この時、新しいオンリーワンのゆん生が始まり
「ゆぶぇちっ!?」
早々に終わった
「あっ……?あがじゃーーーーーーんっ!?どぼじでぇーーーっ!」
緩くなった赤ゆの足が、ケースの底面でグチャグチャに潰れて絶命した
次々と続いて赤ゆ達が生まれ落ちても、皆、同じような末路を辿る
それを見た赤ゆ達は、落ちない様に必死に耐えるが、れいむの体が振動してる為に堪えきれない赤ゆが続出した
「あぁあぁーーーーっ!?あがじゃんだじゆっぐぢじでーーーーーーっ!?」
ケース底面に黒い花が次々と咲いていく。れいむは泣きっぱなしだ
養子に出した赤ちゃん達が非道な目にあった今、もうれいむの子供はこれしか残されていない
もう、形振り構っていられない
憎い人間に助けを求めるしか無いのだ
「だずげでーーーーーーっ!にんげんざんっ!?」
本日、何度目になるか解らない咆哮を、喉の奥から搾り出した


れいむの下で炎が踊る
パチパチと目の前を火の粉が舞った
「ゆー。ゆっくりかわかすよっ!」
れいむは俺に持ち上げられながら、ご機嫌な声を出す
「つぎはまりさだよっ!まりさなんだぜっ!?」
まりさはケース内で、おしりを流れるようにスライドしている
底面に落ちていた我が子の残骸も、見事に横へと広がっていく
……あいつの頭。大丈夫なのか?
「ゆー。おからだがぱりぱりさんになってきたよっ!ゆっくりあんしんだねっ!」
れいむの目の前にある一本の茎
先程まで多数の赤ゆが実っていたその茎には、1つの固体しか残っていなかった
最後の一粒種
れいむは大切な我が子に祝福の歌を口ずさむ
「ゆー♪ゆっくりのひー♪すっきりのひー……。」
「あっ。ヤッバ……。」
「ゆっ♪あ?じぃいぃーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♪♪♪」
ツルッと滑ったれいむは、焚き火へと直撃コース!
燃え盛る火炎の中に放り込まれたれいむの足は、あっという間に黒く焼け焦げていく
「ゴメーン。手が滑っちゃった。」
「だずげでぇーーーーーーーーっ!おでがいじばずぅーーーーっ!?」
「……手を入れると熱そうだよな。どうしよ?」
「あぁあぁーーーーっ!?でいぶのがわいいざいごのあがぢゃんがぁあぁーーーーーっ!」
最後の希望が燃えていく
『もっちょ……ゆっきゅち…ちた…きゃ……』
れいむは赤ゆの遺言を耳にして涙が溢れる。そして、赤ゆの遺体が茎から千切れて、炎の中へと消えていく
黒い炭に変化した赤ゆだった物を見つめながら、同じ炭に変わっていく自分の半身を感じ取る
「ゆぁあーーーーーっ!おうじがえじだぁあぁーーーーーいっ!?」
れいむは全身を満遍なく焼かれて、赤ゆ同様に炭となってゆん生を終えた


「えーと。まりさもするんだっけ?」
俺が確認をしてみると、まりさがケースの中で、体がねじ切れる様なスピードを出しながら首を振り続ける
遠慮しなくいいのに
「ままままま。まりさはゆっくりかえるよっ!?」
「れいむは要らないの?」
「ゆわわわっ!?ばりざはだずげでぐだざいっ!おでがいじばずぅーーーーっ!?」
地面に転がる黒く染まったれいむの体から、まりさは目を背けて命乞いをする
「でいぶーーっ!?ゆっぐぢゆるじでねぇーーーっ!がわりにあがぢゃんいっばいつぐるがらーーーっ!」
いや。その条件では、れいむ確実に化けて出るから
「もう畑には入るなよ?わかったな?」
「ばいっ!ぼうばだげにばはいじまぜんっ!おやざいざんは、にんげんざんのものでずっ!」
(ゆっくり仲間を集めて報復にくるよっ!!!)
……とか思っていそうだな。凄く解り易い濁った目をしてやがる
「では、良い子のまりさにお土産をあげよう。」
「ゆゆゆっ?なかなかきのきくじじ……、にんげんさんだよっ!」
俺はまりさの帽子を奪い取る
「ゆっ!まりさのすてきなおぼうしゆっくりかえしてねっ!」
黒い帽子の中に物を一杯詰め込んだ後、ご希望通りに返してやった
「まりさのおぼうしにさわらないでねっ!まりさおこるよっ!ゆーんゆんっ!」
「ちょっと入れすぎたか。ちょっと溶けてきてる。」
「 ゆゆゆっ!なんだかあたまがあついよっ!ゆっくりできな………、
 あああああっづいんだぜぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
熱々のやき芋と焼きれいむを沢山詰め込んでやったぜ。ついでに焼き栗も入れといた
新しく焚き火を炊いてれいむを乾かす際、一緒に放り込んでおいたんだよね
まりさは地面の上で、狂ったように跳ね回る
喜んでくれたようで良かった、良かった。
まりさの黒い帽子と、金色の頭髪が融合し始めたのは、俺の気のせいだろうな


原型を留めない位に溶けた帽子が、中身に詰まれた物体の重みに耐えられず、頭髪の一部と共に地面へとズレ落ちる
頭部の熱さから開放されたまりさ
目の前に転がる物体は、まりさが命より大切にしていた、金色が混じった黒いお帽子
「ゆあっ……。ゆぁあぁーーーーーーっ!?」
飾りが無いゆっくりは、群れに受け入れる事は無い
最悪の場合、同種同士間で始末対象にされるのだ
協力して報復どころの話では済まされない事態になってしまった
「たすげてくだざいっ!まじざのおぼうじもとにもどじでぇーーーーーっ!?」
まりさも情けない表情で、れいむと同様に懇願する
「勿体無いなぁー。」
お兄さんは地面に落ちた帽子とお土産を拾い、喚いているまりさの開いた大きな口に突っ込んだ
無理矢理詰め込んだら、なんとか入った。口の奥で歯が砕ける音がしたが、奥歯なら問題ないだろ
前歯が残ってれば、十分、十分。(根拠無し)
「はい。エンジン入りまーす。」
向かう方向を森に調整した後、苦しむまりさのあにゃるに、赤く染まる薪をぶち込む
一瞬まりさの動きが嘘の様に静寂する
そして、次の瞬間
まりさはあにゃるから盛大に煙を噴出しながら、ゆっくりにあるまじき速度で森へと消えていった


あ……。駆除するんだっけ?忘れてた
まぁ、あの姿じゃ長く無いだろ。残り少ないゆ生を、楽しんでくれたまえ
お兄さんは、消えた焚き木に上に置いてあるアルミホイルの塊を手にする
中には、ホクホクの赤ゆ達。1つ摘んで口の中へと放り込む
「うんめっ!これ、めっちゃうめっ!」
少々焼き過ぎたみたいだが、中々美味い
お兄さんの秋の味覚が一品増えたようだ








 おわっとくか 



  • あとがき(長いよっ!)


季節ネタ。ちと早過ぎたかな?
焚き火程度では、丸焼き余裕の火力は難しいと思うんだ


前作の話

裁きを申し付けるっ!マジで間違えた俺がまたやってきました
「訂正しようかな………。」とか思ったけど、「まぁいいやっ!」てな事で放置
「感想増えるかも!」の、嫌らしい考えなんて無いですよ?ええ、全くアリマセンヨ
ある漫画の17巻?で得た知識を、そのまんま引きずった結果ですわ。無知って痛い

もう1つ
ゆっくり達は鏡文字くらいは読める!といいな

前作の感想色々参考になりました
多分、今回もおかしな所がわんさかあると思いますが、生暖かい目で見守ってください
最後まで読んで下さって、ありがとうございます


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感想

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  • あにゃるに焼けた薪が最高!
    とてもONONすっきりできましたw
    -- 2010-09-12 03:53:45
最終更新:2009年10月24日 01:28
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