ふたば系ゆっくりいじめ 322 お兄さんの引越し

お兄さんの引越し 20KB


・初投稿です
・にんげんさん主体ですが虐待としては軽め目かな


「お兄さんの引越し」


「お前さん、ゆっくりは好きか」
そう、お茶とお茶請けを持ってきた男が問いかけた。


秋も終わり冬になりかけている季節になり、俺は仕舞い遅れた夏服を整理していた。
そんな作業の途中「オーヤですけど!」と玄関をガシガシ叩きながら呼びかける声に応じ
今俺が住んでいるアパートの大家さんの部屋に上がったところだ。
お茶を俺の前に置いた大家さんに俺は軽く礼を言い、最初に投げかけられた問いに答えを返した。
「ゆっくりですか?
 そーすね、見た目がそそられますね。
 見たら一思いに食べちゃいたいぐらいですね」
そう言いながら、お茶請けに出された一口サイズゆっくりを俺は一思いにかじる。
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!」
と叫びつつ絶命するお茶請けはとても甘い。
大家さんは俺が来ると必ずこれを出してくれる。
「そうか、食べちゃいたいぐらい好きなのか。
 目に入れても痛くないって言ったりするか?がはははは」
大家さんは嬉しそうに大笑いをしていた。冗談が好きだな。
「ははは、さすがに目には入れませんよ。
 両手に抱えるぐらいなら、どんと来いですね!」
「そうかそうか、どんと来いか!
 そんな沢山でも良いのならばお前さんに任せてみるかな!」
そう言って立ち上がる大家さん。
「ええ、ゆっくりは好きですねぇ。
 毎日ゆっくりがあれば言うことないですよ。本当ですよ」
俺の答えを聞き終わる前に大家さんは一人で奥に行ってしまう。
突然の質問にわけもわからずも俺は二つ目のゆっくりを口にほおばり舌で転がす。
一口サイズのゆっくりは、その名の通り丁度口の中に納まる為、色々と楽しめる。
「ゆ゛っゆ゛・・・れ゛いむ゛どげでじま゛う゛ぅぅぅぅぅうううう・・・」
口の中のゆっくりが溶けきった頃に、大家さんが資料を持って戻ってきた。


さっきと打って変わってまじめな顔で本題に入る大家さん。
「実はな今日来てもらったのは重要な告知でな。
 近々このアパートを取り壊すことになるんだよ」
「ちょっwwwまっwwwwww」
冗談?本気?なに?いきなりお家なくなる宣言???
あれか・・・アメリカのサブプライムローンか!!
あの影響が俺の町まで来たのか・・・他人事だったのにな・・・
そんな慌てる俺の表情を見て大家さんも間違えたような顔をした。
「おいおい、お前さん何をあわてておる。
 建て直しだよ、建て直し。アパートのりぬーあるだよ」
大家さんから一通り説明を受けたところ以下のような説明を受けた。
俺が今住んでいるアパートはぼろ過ぎて新しい住み手が全然居ない様だ。
そこで、立て直すことでまた住人を増やそうとしている意思を強く話していた。
どれくらいぼろいかと言うと風呂がないとか玄関が共同で引き戸とか?
全体的に昭和っぽかったりするのもそうかな?
これはこれで安さ相応でいいと思うんだけどな・・・。
やはりリニューアルすることで家賃は高くなるようだ。
「うー、その値段はきびしぃですねえ」
そして、早急の問題になりそうな事を尋ねてしまう俺。
「しかも、俺は一時的に家がなくなるじゃないですか。
 他の人には説明したんですか!?」
「お前さん以外は午前中に電話で済ましたよ。
 工事は2月頭予定とさっき言っただろ。
 これは契約通りで逆らいはできんよ」
あぁ、数ヶ月前に説明したら一方的にアパートを追い出せるんだっけ?そうだっけ?
「はああ、これから寒い越冬を迎えるのに
 住むところから探しなおしなのかぁ・・・」
ぼやくだけぼやいとけと思い大家さんに向かって溜息を投げつける。
大家さんはそんな俺を見てがっはっはと笑ってこう答えた。
「心配はいらん、お前さんに良い家を貸してやるぞ」
俺が驚いた顔をし、にやり顔で大家さんが資料を広げた。
「なあに、お前さんとは一番長い付き合いになったしな。
 お前さんさえ気に入れば、貸してやろうと思ってな。
 いや気に入るはずじゃ、一戸建てでとてもゆっくり出来るぞ。
 今住んでいる家賃と同じ値段で貸そうと思うんだが、どうだ?」
今の家賃と同じ値段で借りられる?
「一戸建て????」
破格も破格。そんな安さならば、場所や環境など問うわけがない。
あれか、欠陥住宅とか事故住宅か?
「もう全然オッケーですよ!」
そうして、詳細なんて左から右で適当に聞いた俺は
その場で即オッケーの返事を出し引越しすることになった。


引越しは全部自分でやることにした。なるべく安く済ませるためだ。
運搬用の軽トラックは大家さんが気前良く貸してくれた。
それほど多くない荷物を午前中でまとめ、地図どおりに貸家までの道を進む。
教えられた住所は駅から直線徒歩10分以内と思った以上に良い条件だった。
その代わり、駅の裏山の奥という、うっそうとした場所でもあった。
これじゃぁ女子高生やOLには貸せない場所だよな。
って学生に一戸建てはあれか、ないか。
途中、道路には茶色い丸い汚れが転々とついている。
立ててある標識にも「ゆっくり注意」との表示がある。
街中ではゆっくり対策が行き届いているが
雑木林や山林では駆除されていないゆっくりが大量に生息している。
車がゆっくりを引いたり、よけたりして思わぬ事故に繋がっても危ないので
そういう場所の近くの道路には先ほどの標識がよくあるものだ。
そして地図にある貸家に着いた。これから借りるとはいえ一戸建て。
この年で自分の城を持つとは結構自慢できるな。
駐車場は無かったため適当に玄関前に軽トラックを止める。
さて、まずは中をゆっくり確認してみるかな。


「「ゆっくりしていってね!」」
「・・・」
「お兄さんいはお返事できないぐらいゆっくり出来ないの?」
「ゆう?おにーさんはだれー?」
「うお??・・・何かにつまづいた!!!」
「なんで、いきなりれいむをげるのおおおおおお!?」
「ゆゆ?れいむおねえちゃんしっかり!」
「あ、あぶねーゆっくりか。ごめんごめん、おじゃましまーす」
「ぷっくーーーーー」
「ゆう!ゆっくりできない人間さんがきたよぉぉぉおおお」

家の玄関を開けて先ほどのやり取りになった。
無人の家の中で俺を出迎えてくれたのはゆっくりれいむ。
大体メロンぐらいの大きさの成体のようだ。それが2体ほど。
なんで、誰もいないはずの家にゆっくりが?
「はやくあやまってね!!きゃわいいれいむを蹴るなんて馬鹿なの?死ぬの?」
「ゆゆう、はやくあやまってね!!れいむたち二人に勝てるなんて思わないでね!」
俺は手荷物に入っていた最新ドラクエの攻略本を取り出しぽろっと手から離す。
手から滑り落ちた本がゆっくりの上に真っ直ぐ落ちていく。
「べぇぇぇぽぉぉぉぉぉおおおおお」「いぃぃぃみゅぅぅぅぅぅうううう」
しかも、上下巻いっぺんにゆっくりの頭をつぶしていく。
「「もっと・・・ゆっ・・くり・・・かった・・・」」
きれいに脳天直撃したゆっくり2体はどちらも本の重さに耐え切れず
餡子をはきながら絶命する。
「しまった、つい読みもしない本を落としてしまった」
悪気は無いんだと俺は心の中でつぶやきつぶれたゆっくりを見た。
黒い餡子がてかっており、俺は思わずそれを口にする。
お、餡子がまろやかだ。どんどん口に入れる。
「そうだ、こうやって・・・」
呟きながら二つの餡子を絡めて食べてみた。
二つの微妙な味が重なって実にうまいな。


がさがさがさがさがさ・・・!!
「ゆぎゃぁぁぁあああ!!」
「れいむがあああ!!!」
「たべてりゅぅぅぅううう!!」
「ゆっきゅり・・きよぉぉぉ!!」
俺がしゃがみこんで一心不乱に取れ立ての天然ものを味わっていると
家の奥の方からがさがさと音が聞こえてきたような感じがし、奥を覗き込む。
ちらりと見たが、誰かいるようには見えない。
部屋は3つ、一つは台所と一緒なんだな。
2DKってめちゃめちゃ広いなー!
そのとき口の中でがりっと嫌な感じがした。
「なんだ、かってーな」
その硬いところを「ぷっ」とゴミ袋へ吹き捨て
泥で汚れてそうな底の部分は食べなかったのでそれもまたゴミ袋に入れる。
ゴミ袋をそこら辺に置き、靴を脱いで中に入り玄関すぐ左手にある扉を開いてみた。
「おおお!!!ふ、風呂があるぞ!すげー!」
「ぴぎゃぁぁぁぁあああ!!
 知らないにんげんさんがいるぅぅぅぅぅううう?
 こ、ここはまりさのゆっくりぷれいすだからね!!
 くそじじぃは早く消えてぇぇぇぇええええ!!」
初めて接する自分の風呂に俺は感動し
そなえつけられた蛇口を思いっきりひねってみた。
「どげる゛ーーー!!!ばり゛ざどげる゛ーーーー!!!」
「しまった、よく見てなかった」
湯船になぜか入っていたゆっくりまりさに気づいた俺は驚いた。
突然大量に出てきた水の勢いでまりさの顔は半分ほど溶けてしまった。
そして溶け落ちたゆっくりの顔や体の部分が排水口へ少しずつ流れていく。
「に゛んげんざーーーん!ばやぐどめ゛でぇぇぇぇぇぇええええ!!」
「やばい、すぐ止めないと食べられなくなる!!」
「ばやぐぅぅぅぅううううううう
 じじぃぃぃいいい!!
 ばぁぁぁやぐぅぅぅどめ゛ろ゛ぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!」
慌てながら俺は蛇口をひねる。
先ほどよりも威力が増した水がゆっくりを一気に削っていく。
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛・・・!!
 ゆ゛ぎゃぁぁぁぁぁあああああ!!」
じょぼじょぼじょぼという音とともに溶けきり
流れることもないまま、そのゆっくりは濁った水と化した。
ふと気づく。排水口にはふたをしていないがなかなか水が引かない。
そうか、湯船って一気に排水出来ない仕組みになっているのか。
排水するより蛇口から出る水の量が多いとどんどん水が溜まってしまうんだな。
初めて知る経験に感動し、俺は風呂場の確認を終える。
風呂の水は、やがてすべてが流れていき、そこには何も無くなっていた。


トイレを確認しておくかと思い、トイレらしきドアを開ける。
「キターーーー!!洋式便所だぜ!!」
「「「「ゆぴぴ!!! ゆぴぴぴ!!!」」」」
「おいおいおい、使う前からトイレの床が湿ってるよ!
 さっそくやばいな大丈夫かこれ?・・・ん?」
8体のじゃがいもぐらいの大きさのゆっくりがガタガタ震えて声を殺していた。
5体ぐらいがおしっこを漏らしている。床の湿りはこれか?
「あーあー誰だよ、食べ物をこんなところに放置して。
 流石に粗末にしすぎだろ。
 俺でも食えねーよ、これは」
「れ、れ、れみゅうたちゅは強いんだよ」
「れいみゅを食べるなんて馬鹿にゃにょ?」
「は、は、はやくここからきえちぇねぇぇぇぇ」
「きゃ、きゃわいくちぇごみぇんねぇぇぇぇえええ」
そういえば、トイレ掃除とか今日から俺がするのか?
あんまり意識してなかったが大変そうだなぁ。
トイレの床で8体のちいさなゆっくりがぴーぴー泣いているが
俺はつまんでは便器にぽいっと投げる。
「お空を・・・ゆぴぎゃ!!」
「おしょらをとん・・・ぴゅぎゃるぅ!!」
「そそらど・・・れみふぁ!!」
8体のゆっくりをすべて便器に詰め・・・
流石に詰めきれてないな、これって流れるかな?
前のアパートではぼっとん便所だったから多少無理な排泄は出来そうだが。
水洗ってどこまで無茶できるのだろうか・・・。
なぜか既に設置されていたトイレ紙でゆっくりがしたであろうおしっこをぬぐう。
それも便器に捨てて、一気にトイレの水を流す。
「ゆぎゃぁぁぁあああ」
「おじゅじゅざんぜま゛っでごぎゃいでぇぇぇぇ」
ゴゴゴゴゴゴ・・・!!
じょぼぼぼぼじょぼぼぼ!!!
ズゴゴゴゴ!!!
「え??マジで???ちょっとおい!しっかりしてくれよ!!」
今にもあふれんばかりに水が溜まる。
どうやらゆっくりで便器が詰まってしまったようだ。
かろうじてあふれてはいないが。
次流すと・・・あふれるよな・・・。
やばい・・・入居数分でいきなりピンチだ。
水の流れからかろうじて逃れたゆっくり2体が外に脱出しようとしていた。
「れーみゅはたしゅかったよ!!」
「おみじゅしゃんはここまでこにゃいよ!!!
 まりしゃはえらびゃれたゆっくりだよ!!!」
どうやったら詰まりを取ることが出来るか。
ここはやはり押し込むしかないのか。どうやって。
もはや諦めてトイレの水に手を突っ込んで奥をかき回すか・・・。
「しょせんにんげんしゃんにゃんてこのてーどだよね」
「とっととたしゅかったまりしゃをたしゅけてね!ぷんぷん!」
俺は素早くトイレットペーパーを手に巻く。
そのまま上部にいた水攻めから逃れた2体のゆっくりを一気に押し込んだ。
「びゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ごばぼぼぼぼぼ!!!」
びちゃびちゃびちゃ!!!
勢いを付け過ぎたのか結局トイレの水に手を突っ込んでしまった。
「うへぇぇぇええええ!!!
 ばっちぃぃぃぃいいいい
 手に便所水ついちまったぁぁぁ!!」
ンゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・。
俺の必死の行動のおかげか、詰まっていたゆっくりが溶けたのか・・・。
タンクのレバーをひねってないのにトイレの詰まりが解消され水が流れ出した。
「も゛ーい゛やだゃぁぁれ゛いみ゛ゅがえ゛りゅぅぅぅぅううう」
「ごばばばごぼぼぼぼ!!!」
なるほどな、トイレ掃除の用具と、あれだ!!ずっぽんずっぽんするやつだ!!!
全部買わないとダメだ・・・俺の手のためにも。


手を丁寧に洗い、残りの部屋をざっと見回した。
が、何も誰もいないようなので俺は荷物を詰め込むことにした。
「にんげんさんはごわいよぉぉぉおおお」
「みちゅかったらどぉぉしよぉぉぉぉ」
「だいじょうぶおちびちゃんたち
 とってもつよいまりさおかあさんがあんなやつやっつけてやるよ!!」
俺は鼻歌を歌いながら荷物を運んでいたが
収納できそうなふすまを開けようとしたとき、そのふすまがすーと開いた。
「うわわわわわわわああああああああ!!!」
思わず声を出して驚く俺。
誰もいないのにひとりでに物が動くとかありえないでしょぉぉぉおおおお!!
これって、ポルターガイストーなのぉぉぉ?
やっぱり、欠陥住宅なのぉぉぉぉおおおお?
俺の足元には先ほどふすまを開けた張本人であるゆっくりまりさが叫んでいた。
「おい、そこのうるさいぐず!!
 まりささまにびびっているぐず人間!!!
 よくもまりささまたちのゆっくりぷれいすをめちゃくちゃにしてくれたな!!
 今からおまえを再起不能のぎったんぎったんに制裁してやるぞ!!」
俺は抱えていたダンボールを思わず放してしまった。
「ずーとまりささまにびびったまま天国へ行くんだな!!
 覚悟しておぷっふっっっっっ!!」
ダンボールは自由落下にまかせ真下に落ちる。
そのままゆっくりまりさが着けていた帽子ごと体の前半分が押しつぶされる。
丁度ゆっくりの顔をなしている部分全体だ。
ぶりゅっという音とともにまりさから餡子が噴出した。
俺は突然離してしまった指を見つめ、そしてまりさの方を見た。
「あぶね、ダンボール落としちまった
 うっわーーーーっやっちまったか
 不幸にもここにもゆっくりがいたのか」
「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・・・」
俺はつぶされてもぴくぴく動くまりさのお尻からあふれ出した餡子を手ですくう。
まだふすまのショックでドキドキしていたが
思わぬ偶然か、手に入れた餡子を舐めながら気持ちを落ち着けてさせた。
「おがぁぁぁぁあああざぁぁぁぁぁぁあああああん!!!」
部屋の中ではつぶれたまりさの子供ゆっくりの声が響いていた。


よく人から「お前うるさくねーの?」と言われる。
昼飯を食べにいくと良くゆっくり定職Aを頼むのだが
一緒に昼飯を食べているやつらはそんな俺に呆れ顔だ。
俺は生まれたころからこのゆっくりが好きでゆっくりばっかり食べてきた。
ゆっくりは大体が饅頭でお菓子であるはずなんだが、主食として食べていた。
ゆっくりを研究する施設もあり、おかげで様々なゆっくり料理を食べてきた。
加工をする上でゆっくりは大抵死んでしまうのだが
生のゆっくりや半死の状態のゆっくりを出すお店もある。
そういう生きたゆっくりは食べられるときによく叫ぶ。
調理法によるが、殺さないで苦しませて食べた方がより甘くなるからだそうだ。
その叫び声だが、実は俺はその声がよく聞こえていない。
叫び声以外もゆっくりが発する声はほとんど聞こえていない。
いつからなのかわからない。
難聴というには他の音はよく聞こえるわけで
ゆっくりの声だけが左耳から右耳へと、素通りするようになっていた。
よく一緒につるむ友人は俺に言う。
「幸せな病気だよな。まったく」
病気か・・・これって治るものなのか?
治ると俺のゆっくり好きはどうなるんだろう・・・。
そんな精神的な?病気もあるわけで俺はゆっくりの声は認識していない。
いやこのままじゃダメだ。病気なら治さないとな!
そうだ!いまさらだが食べ物の声を聞いてみてもいいじゃないか!
環境が変わったこの機会に頑張って耳を傾けてみよう!!
そう思いながらダンボールでつぶれたまりさの餡子をむさぼっていた。
餡子は思ったより硬さがあり、黒糖で出来た菓子にも似た触感だった。
「お尻から出る餡子はほんのり風味が違うな。
 よし!次機会があったら尻からしぼり出して食べてみるか!!」
ほとんど食べきった俺は引越しの続きを思い出し立ち上がった。


ゆっくりがふすまを開けたこともあり、ガタガタと音が聞こえてきた。
ふすまの奥にいるゆっくりたちが動いている音のようで俺にも聞こえてきた。
「こんなに沢山のゆっくりが?」
ふすまの奥の収納には上下2段で合計14匹のゆっくりがひしめき合っていた。
「ごわいよぉぉぉおおお」
「たじゅけでぇぇぇぇえええ」
「おがあさぁぁぁあああん!」
「ぷっくぅぅぅぅううう」
大きなゆっくりが前方に、小さなゆっくりが奥にいるな。
うまそうだなぁ。活きがよさそうだなぁ。
しまった、さっき誓ったじゃないか。
よしよしよし!聞いてみるぞ!聞いてみるぞ!!
「さぁゆっくりちゃんお話しましょうねぇ」
耳をすませる。
聞こえない。
たぶん、何かを話しているんだろうな。
頭が痛い。でも集中するんだ。
く、体が勝手に動く。
まて・・・!今はその時じゃない!!
そう見えないが音というそこにある存在に対して
俺は葛藤しつづけ、じわじわとそれは聞こえてきた。


「じねぇぇぇええええ」
「ゆっくりできない人間は死ねぇぇぇえええ」
「ゲスやろぉぉぉぉぉおおおおおお」
「ゆっくり殺しは制裁してやるぅぅぅううう」
「え?」
「ばりさのかたぎぃぃぃぃいいい」
「ゲスは近寄ってくるなぁぁぁぁあああ」
「この世から消えてなくなれぇぇぇぇぇえええ」
「この悪魔ぺにぺにぃぃぃぃいいいいい」
「おまえなんか腐って死んでしまえぇぇぇぇええええ」


「どうしてそういうこというのぉぉぉぉおおおおおお!!」
そう叫んだ方が先だったのか、体が動いた方が先立ったのか。
俺はすばやく手を伸ばし、一番前のゆっくりを掴み取る。
がぶり!
ゆっくりれいむである体左半分に噛み付く。
「ゆががががががががが!!!」
さらに手を伸ばし、捕まえたゆっくりまりさの尻に口をつけ
鼻で大きく息をはくと、一気にゆっくりを握り潰しながら吸い込んだ。
「ぷじゅるるるるるるじゅるるるるるるるる!!!」
一瞬で俺のお腹に餡子が溜まる。
「ゆ?」「っぴぃ?」「れいむ?」
あっけにとられる残されたゆっくり達。
俺もその衝撃にはっと我に返り、右手を見た。
そこには半身になって声にならない声を出すれいむがあった。
「ゆびぃひっゆびぃっびひひぃぃぃぃいいいい」
うまそうな餡子がむき出しになった断面をみて思わず一気に食べてしまう。
がつがつがつ!ゴクン!!
「うまい!!」
「ゆわわわああああああああん」
「ゆぎぃぃぃ!!!ゆぎぃぃぃ!!!」
「ゆっぐりできな゛いぃぃぃぃいいいい」
俺がゆっくりをむさぼる行為を見たゆっくり達はいっせいに騒ぎ出した。
だが、ふすまの奥に閉じこもったせいか、逃げ場がまったくない。
袋のねずみとはよく言ったもんだ。
アレを考えたやつは食ったな、ねずみ。
「いい!その声はなんかいい!!」
「ぴぎゃぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」
俺は一番うるさかった小さなゆっくりれいむをつかみ丸かじりする。
「びゅぎゃぐげっげっげっげっげっげ!!!」
「甘い!!これは甘いぞーー!!!」
なるべく声が聞こえるよう口を豪快に開け閉めしながら食べる。
ガッ!「ぐびぃ!」ガガッ!!「げひぃ!!」
口の中で一気に細切れになるれいむ。
「声はスパイスだ!!!
 甘い!!
 初めての味だ!!!」
次々とゆっくりに手を出して狂ったように食べる!食べる!!
たべりゅぅぅぅぅぅうううううう!!!
「ぎゃ!!ぐひ!!でゅべ!!!」
「だずげ!!でぃ!!ぐばざぃ!!!」
体が歯でちぎれるたびに叫ぶゆっくり達。
俺はひたすら食べる。
そんな俺を見て突然態度を変えるゆっくりもいた。
「じじぃぃはじねぇぇぇ」
「ぢねぇぇぇぇおがあざんのがだぎぃぃぃぃいいいい」
「だが、その言葉遣いは非常にむかつくぞーー!!」
「「ぱりゅぴゅんとぅぅぅぅうううううううう!!!」」
気づいたら手のひらで向かってくるゆっくりを押しつぶしていた。
両手の指の間から漏れる餡子を音を出して吸う。
じゅじゅじゅるるるるるる。
とても甘かった。
「うまいぞーーーー!!!!」


そして、食いすぎたのか食いが一瞬止まったところでもう一度我に返った。
成体サイズを数匹残し食べつくした俺は引越しの荷物を片づけを続ける。
「ふう・・・
 賢者モードだな・・・
 この気持ち・・・」
残されたゆっくりは外に出てくることも無く、ガタガタ震えていた。
どう考えても待つのは俺の腹の中だと悟ったのだろうか。
片付けが終わった頃にはまた腹が減り、食事を再開する。
最後の一体は、やっぱり尻食いだな。
数回食べて気づいたが、空気に触れる前はやわらかいゼリーのようでうまい。
ゆっくりの尻に口をあて、一気に体を絞る。
「ゆ゛っっっっゆ゛っっっっゆ゛っっっっ!!!」
じゅるるるるるるるるるるる!ぷはぁ!!!
「うめーーー!!!
 流石に夜飯は食えないなこれだと。
 さて大家さんはいつ頃来るかな。
 一休みしておくかー」
残されたゆっくりの皮だけのものをずるずると口に入れ
もぐもぐと咀嚼しながら部屋で横になる。
「俺ってやっぱり病気なんだなー
 治った気がしたけど、違う気がするなー」


もしかしたら・・・
ゆっくりの声が聞こえなくなったのは
食べ物なのにしゃべることに対してなにか嫌なことがあったからだろうな。
汚い言葉づかいをするのなんか特に聞きたくない感情があるし。
これは物心つく前からなのか・・・
この強い思いはトラウマというやつだろうな。
こんど、親にでも聞いてみっかー?
まさか自分を見直す機会があるなんてな。
引越しで環境が変わるというのはすごい影響なんだな。
俺はこんな機会と良い住居を与えてくれたこと
そしてごちそうを与えてくれた大家さんに一生頭が上がらない気持ちだった。
「それにしても大家さんはこんなにゆっくりを沢山集めて、どうしたんだろう・・・」
最後までもごもごしていた硬いものをゴミ袋へ「ぷっ」と吐き出す。
それを改めてマジマジと見た俺は愕然とした。


「オーヤですけど!」
その日の夕方、家の扉を叩く音で俺はビクっと反応し、深呼吸をしてから扉を開けた。
「どうだい、お前さん引越しは片付いたかい!」
「え、えぇ・・・まぁ・・・」
「どうだ、ゆっくり達と暮らす暮らしは良いだろ!
 どの子も手塩にかけて育てたゆっくりだから、みんな良い子だぞ!
 家賃もまけてやったんだから大事にしてくれよな
 ゆっくりを育てるのは金がかかるからな!がははははは!!」
「え、えぇ・・・実は・・・」
俺は手を震わせながらゴミ袋に入ったそれを大家さんに見せた。
「硬くて食べられなかった」飼いゆっくりを証明するバッチの山だ。
それを見せる俺の顔と来たら汗だらけだったんだろうな。あご先から滴ってるよ。
「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
 ゆっくりぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」
大家さんの叫び声は駅の裏山全体に響きわたった。
その叫び声を聞いた俺の口からよだれが少し垂れていたのは誰も知らなし
それは大量の汗と混じって床のシミとして消えていった。
そして、俺の借家の家賃はかろうじて値上げされなかったのは助かった。
あの日以来、大家さん自ら俺の元へ出向くことはなくなったし
ゆっくりをお茶請けに出してくれることもなくなってしまった。


おわり



あとがき
こんなんなのに長めですいません
はじめは本で潰すところが書きたかっただけなのになぁ


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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • ただでさえ死にやすいゆっくりなんだから、「他人の飼いゆに危害を加えたら賠償」って制度ができたら、賠償金目当ての「当たりゆ屋」をするゲスにんげんさんが出てきちゃうもんね!
    ゆっくりのケガ、死亡に関しては他人に賠償請求できない法制度になってるのはとうっぜんっだよっ! -- 2018-01-28 23:33:15
  • お兄さんも他人の話を聞かないオカシイ人だが、大家さんもネジぶっ飛んでるだろ!
    「食べたいほど好き」とは言ってるが、一度も「愛でたい」とは言ってないのに。
    何故ゆっくりハウスを薦めたのか?
    ※あと野良は衛生上ダメですww(飼いゆと言えど、あの管理状態は野良と変わらん) -- 2018-01-23 22:47:59
  • ガリッてのはバッチだったんだな。 -- 2016-10-07 16:37:43
  • 野良ゆで安いんじゃなく元々この家が安いのね。 -- 2013-01-22 17:55:41
  • 最後にやっと疑問が解決した、「なぜ貸家に大勢のゆっくりが?」飼いゆだったのか -- 2013-01-17 14:51:21
  • 躾けたわりにゲスなんだね~、なにバッチなんだろぉ...うー☆ -- 2012-09-20 09:32:46
  • バッジがああああああああ -- 2012-08-16 18:29:55
  • 甘党なのねwwwwwwww -- 2012-08-10 00:40:57
  • ゆっ!?ぎいいいやああああああああああああああああ@fdxgl/\];:]
    どお:じでそjんなh、ごとずるのおおおおおおoおおぉoぉおぉおoおoおoooおおoooo -- 2012-07-08 16:31:33
  • キチガイすぎる…そんなに衝動を抑えきれないのによく今まで社会で生きてこられたな。 -- 2012-03-19 07:28:38
  • ゆっくりじゃなくてピカ・・・なんでもない -- 2011-10-03 23:52:48
  • 普通なら損害賠償と慰謝料の山がくるんでないんだろうか -- 2011-04-28 16:20:08
  • 野生ゆっくりを生で喰うとか不衛生すぎる -- 2011-03-17 13:26:32
  • ゆっくりたべていってね -- 2011-01-04 22:02:09
  • 恐ろしいお兄さんなのぜ…。 -- 2010-10-01 18:11:52
  • むきゅ…。お兄さん…ゆっくりを食べ過ぎて餡子脳になっちゃたのかしら?
    特に、トイレのくだりでのお兄さんの頭の悪さにビックリだわ。ぱちゅりーよりもお馬鹿さんね。
    よく今まで、社会生活を続けることができたものね。むきゅう…。 -- 2010-06-29 22:51:10
最終更新:2009年10月24日 15:39
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