ふたば系ゆっくりいじめ 416 バケツまりさ

バケツまりさ 15KB


・ゆ虐度数はC-(ぬるめ)です。


バケツまりさ


「昨日は雨さんが沢山降ってきたけど
 今日はご飯さんが沢山降ってこないかな」

雨上がりの朝、町で過ごすゆっくりまりさは餌を探していた。
水溜りを避けるため道路を右往左往しながら。
目的は餌場でありその場所を目指してはいたのだが
場所の当ては何もなくたださまよっているに等しかった。
雑草のひとつでも生えていれば口にでも突っ込むのだが
町で住むゆっくりにとって雑草はお気軽な食料で
見付けられる様な場所にある場合すぐ食べられてしまうし
人間さんが作った道路の近くではそれすらもあまり生えてこない。
はぁ~と、ため息をついてるとまりさの全身に衝撃が走った。
「ゆがっ!!」
まりさはぼいんぼいんと鞠のように弾みながら吹っ飛ばされる。
一旦飛ばされると、途中で踏ん張る等の防御方法はまったく取れない。
まりさは吹っ飛んだ後もそのままごろごろと転がっていき
奥にあったゴミ捨て場に突っ込むことでようやく止まった。
「んあ、ゆっくりか。
 蹴っちまったな、わりーわりー」
携帯電話を片手に持った人間がうっかりした表情で
まりさの方に話しかける。
「ぐーるぐーる」
「おーい、ゆっくり大丈夫かー?」
目が回っているまりさには、それを聞き理解するのは困難だ。
人間はまりさを見てふき出し、携帯電話のカメラでまりさを撮った。
ぴろりろりん。
「ぷはwwwコリャ傑作だわ」
人間は先ほど撮った携帯電話の画像を見て
もう一度まりさを見ると笑いながらその場を去っていった。
「ぐーるりぐーるり」
人間の持つ携帯電話には目を回したまりさの画像が映っていた。
そのまりさの頭の上部にはいつもある黒い帽子ではなく
緑色をしたプラスチックのバケツがズッポリはまっていた。
そして、まりさはしばらく起きることが出来なかった。


我に返ったまりさは自分の住みかに戻ってくることが出来た。
口には戦利品がくわえられている。
そしてバケツはまだ頭に被った状態のままであった。
まりさがたどり着いたそこはまりさのゆっくりプレイスであり
空き地にコンクリート製の土管が3本積み重ねて置いてある。
生まれたすぐ後からこれまでずっとその上で生活を行ってきた。
土管の中は空洞になっていたので、中でよく雨風をしのいだものだ。
「やれやれ、今朝はなんだかひどい目に遭ったよ
 う~ん。まだ調子悪いのかな。肩さんがとても重いよ
 でも、そのおかげか、ご飯さんが降ってきたから運がいいね」
まりさはありもしない肩がさもあるかのように首を左右にかしげる。
まりさがご飯さんと呼ぶ戦利品のコンビニ弁当だが
先ほどまりさが突っ込んだゴミ捨て場にて見付けたものだ。
半透明のゴミ袋の中から丸見えだったため簡単に探すことが出来た。
久しぶりにありついた豪勢な食事を一生懸命口にする。
満足な食事をしながら、頭上に広がる澄み切った青空を満喫していた。
「今日はなんだかいつもよりお空さんが沢山見えるよ
 きっと雨さんが晴れたからお空さんもゆっくりしているんだね
 まりさもとってもゆっくりしているよ」
まりさは空を見上げたままゆっくりと眠りについた。


「むきゅーーーーーん
 たじゅけてーーーーーー」

昼寝をしていたまりさはゆっくり出来ない声で目が覚めた。
「おがあじゃん、目をさましてーーーー!!」
まりさは声の方向へ走る。
なにかしらの影が見えたので、まりさは飛び込んでいった。
「まりさのなわばりでゆっくり出来ないことは許さないよ!」
飛び出したまりさはそこでの散々な有り様に目を疑った。
潰れたゆっくりが1体。ぱっと見て助からないことがわかる。
ゆっくりの中身である餡子が止め処なく流れ出していた。
そして追いかけるものから走り逃げるゆっくりが1人。
逃げているゆっくりはピンクの帽子をかぶったぱちゅりーであった。
その逃げるぱちゅりーを追いかけている、片手に棒を持った人間が1人。
人間さんの大きさで比較すると小さい方に見えるが
それでもバスケットボールぐらいのゆっくりの5倍はある。
「ひゃはー、ぎゃくたいー!」
「むきゅきゅーーーー
 誰かだじゅけてーーーーーーー」
まりさは一度こういう場面を遠くから見たことがあった。
だから潰れたゆっくりは人間がやったことだとすぐわかった。
人間にはゆっくり出来ないそんな悪い人間がいる。
そして、とてもゆっくりしているゆっくりが妬ましいのか襲い掛かる。
まりさは普段から腕っ節が良いほうで
子供ゆっくりにすっきりをしようとしたレイパーや
縄張りを荒らすゆっくりを幾度も追い払ったことがあった。
人間がゆっくりを潰そうとしたときも
まりさはその悪い行為を制裁するため駆けつけたのだが
人間は事が終わると煙の様にその場から消え去っていったため
人間にやられ事切れ残されたゆっくりしか見たことは無かった。
だからこそ、まりさはまだ生き残っているゆっくりを見て駆けつけた。
これ以上の被害は出してはいけないと。


人間が手持ちの棒で逃げるゆっくりに殴りかかる。
「あぶない!」
まりさは走るが、まだ遠い。
このままでは棒がぱちゅりーに当たる。
ブン!!
人間が棒を振り下ろしたがそれは当たらず
逃げるぱちゅりーのピンクの帽子を吹き飛ばすだけで済んだ。
ほっとしたのも一瞬、キッと目を細めるまりさ。
「これは勝機だよ!」
まりさは空振りしたことによりたたらを踏んでいる人間に
真横から思いっきり体当たりをした。
バランスを崩していた所を横から押されたため簡単に転ぶ人間。
まりさはあっけなく倒れた人間を見て相手の力量を悟った。
「よし、もう一度体当たりをすればヤレル!」
まりさは力を入れるため思いっきりためを作る。
人間は、転んだままくるっとまりさの方を向いて棒を握りなおした。
「むきゃ!
 油断はきんもつよ!」
逃げていたと思ったぱちゅりーがまりさに向かって叫んでいた。
その声を聞いたまりさはフッと笑った。
「ゆっくり見てるんだぜ、ぱちゅりー
 まりさはこれまで悪いゆっくりを9体もたおしてきたんだぜ
 今、目の前にいる悪い人間さんも制裁してやるのぜ
 ぱちゅりーは悪党10体制裁の祝いをどうするか心配するのぜ」
ためた力を一気に開放し人間へ跳躍するまりさ。
人間は転んだ体制のまま棒を使ってまりさに殴りかかった。
ガイィーーーン!!!
「ゆげ!!」
「うわぁ!」
ゆっくりと人間の声が重なった。
頭から一刀の元にやられた!!
まりさは考えていなかったその結果自身に絶望した。
人間の動きは早く、まりさの頭天辺へ棒の一撃が綺麗に決まったのだ。
まりさはそのまま死を覚悟した。
くちおしや、まりさも今まで人間にやられて来た中の1人になるなんて。

ぼいん。

衝撃はあったものの地面にまっすぐ落ち、まりさは驚いた。
さほど痛くない。
殴られたらしき頭は無事のようだ。
やはりこの人間は強くない。勝てる。まりさに負ける要素が無い。
「なんだこいつ!!
 バケツなんかかぶりやがって!!」
人間もまたまりさのタフさに対して驚いているようだ。
しかも、今のまりさの一撃で人間は持っていた棒を落としたようだ。
「なんだかチャンスなんだよ
 まりさが人間さんなんかに遅れをとるわけないでしょ?」
「むきゅ!!すごい!人間さんが悲鳴を上げたわ!
 このまま人間さんなんてやっつけるのよー!!」
人間は起き上がったが、まりさがその足へ体当たりを仕掛けた。
「いったーーー!
 脛に当たるなんて卑怯だぞ!!」
「戦いにひきょうもひほうもないんだぜ!」
まりさは人間へそう言い切った。


「そのバケツをとってやる!!」

人間が突然ジャンプし、上から全身でまりさに覆いかぶさった。
まりさはその重みで潰れるかと思った。
「うぶっ、体だけは大きいなんて人間さんは本当に汚いね
 こらー、まりさを離してね!離してねー!!」
人間はまりさへのしかかっていた体重をあっさり引き離す。
それと一緒に、まりさが被っていた帽子は人間に引き剥がされた。
美まりさの象徴である大切な帽子を。
それをこんなよわっちい人間なんかに!
「やめてーーー
 まりさの帽子を取らないでねーーー!
 すぐ返してねーーーー!!!」
まりさは今にも泣きそうな目で人間に訴える。
だが、まりさが人間の手に取ったバケツを見て驚いた。
「バケツさん?」
なんだ、まりさの帽子は取られてないじゃないか。
「ぷふ、人間さん、今頃新しい武器を出しても遅いよ
 最強のまりさにびびりまくってるのが一目瞭然だね」
「何言ってんだ、これはお前のものだろ」
人間はまりさにバケツを投げつける。
「あだっ
 まりさの頭に傷がついたらどうするの!!
 ・・・って、あれ??
 帽子さんがないよ???」
まりさは気がついた。
素の頭に衝撃があったことで気がついた。
やっぱり、まりさの帽子がない。
「人間さん!!!
 まりさの帽子さんをどこにやったの!!!」
「ばーか、そこに転がってるだろ」
そう言って、転がったバケツを指差す人間。
「これはバケツさんでしょーー!!」
まりさはきょろきょろして帽子を見つけた。
慌てて駆け寄ったが、色が違う。
先ほど逃げていたぱちゅりーが飛ばされたものだった。
「まりさの帽子さん、こんなところにあったよ!
 って、違うよ!!
 こんなド派手なピンクの帽子さんじゃないよ!
 しかもちょっと小さいし!」
「これはぱちゅりーのお帽子さんよ!!
 ゆっくりかえしてね!」
まりさを見て近くによってきたぱちゅりーがその帽子を拾い
そのまま被ると帽子はぱちゅりーにぴったりとフィットする。
それを見てまりさは自分の帽子がないことを再認識する。
「まりさの帽子さんは??
 まりさの帽子さんは???
 どこいったの?まりさの」
「うるさいな!
 返せばいいんだろ!
 お前の帽子また被せてやんよ!」
人間はバケツを両手で掴むや、まりさの頭にずぽっと被せた。
「ゆんやぁーーー!!
 こんなのゆっくりできないーーー!!!」


その時、遠くから別の人間の声がした。
「こらーー!
 糞ガキーー!!」
目の前にいる人間の倍の大きさはあるだろうか。
それほど大きさに違いがある人間がもの凄い勢いでやってきた。
「やば、カミナリオヤジ来た!」
まりさにバケツを被せた人間はビクッと立ち上がった。
「むきゅきゅきゅきゅきゅきゅ!
 人間さんが仲間を呼んだわ!
 あ、あれは大人の人間だわ!!
 もうだめだわーー!!
 捕まって殺されるーーー!
 えれえれ・・・」
周りが騒がしくなってきていたが
バケツを被ったまりさは直接は見えない頭上のバケツを見ようと
目玉がひっくり返るぐらい上向きになっていた。
「帽子さん帽子さん
 まりさの帽子さん?
 そういえば、つばがないよ??
 バケツさんがまりさの帽子さんなの??
 まりさの帽子さんがバケツさんなの???」
呪文の様に呟くまりさにしがみ付くため
ぱちゅりーは自分で流れ出した中身をじゅじゅじゅと吸う。
「むきゅきゅ・・・じゅる・・・!
 ぱちゅりーとまりさ、人間さんに挟み撃ちになっちゃったわ?
 まりさどうじゅるる??
 さすがの・・じゅる・・・けんじゃにもわからないわーー!!」
人間がもう1人近づいているにも関わらず
まりさ達はそれに対処できず、その場にいることしか出来なかった。
「バケツのお前、覚えたからな!」
そう言うと子供の方の人間はくるっとまりさに背を向けると走っていく。
「こらーーー!!
 道路にゆっくりを撒きちらかすんじゃないぞーー!!
 掃除していかんかーーー!!!!」
「むきゃーーーー!!
 潰されるわーーーーーー!!」
大人の人間はまりさ達は眼中になく子供の方を真っ直ぐ見ていたため
まりさ達の存在を意識していなかった。
「そうだ、帽子さんをゆっくり脱いで確認するよ・・・」
まりさは帽子であるバケツをはずしてみる。
そのとき丁度まりさの顔面ぎりぎりを、大人の人間の足がかすめる。
大人の人間はまりさがはずしたバケツに足を突っ込む形になった。
「ゆ゛??ゆ゛??ゆ゛??」
踏み込んだ足はそのままバケツによって後ろの方へ大きく滑り込む。
「ぐもぉぉぉぉぉぉおおおおおお」
大人の人間は思わぬ事態に対応できず派手にその場に倒れこんだ。


大人の人間は咳き込みながら立ち上がる。
子供の人間も咳き込んでいた。笑いすぎたらしい。
「やーい!ばーーかぶぁーーーか!
 ゆっくりで転んでんなよ!!
 だっせーんだよ!!超うける!」
「このガキャーーーー!!!」
転んだ理由はまりさだったのだが、大人は怒り沸騰子供しか見ていない。
そのまま子供の人間を追いかける形で大人の人間は走っていった。
二人の人間はあっという間にその場からいなくなった。
「む、むきゅーー!!すごいわ!!
 まりさはすごすぎるわーーーー!!
 人間さんを2人ともやっつけちゃったわ!!」
あまり元気のないまりさの隣では
中身を完全に食べなおしたぱちゅりーがはしゃいでいたが
とても一緒に喜ぶ気にはなれなかった。
まりさは人間に踏まれて飛んでいったバケツを拾いなおす。
「ゆう・・・」
まりさはバケツを脱いだり被ったりしながらその感触を確かめていた。
「ぴったりくるし、しっくりくるよ
 産まれたころから被っているからこそわかるよ
 このバケツさんこそまりさの帽子さんなんだよ
 まりさの帽子さんはバケツさんになっちゃったよ」
落ち着きを取り戻したぱちゅりーがまりさに近づいてくる。
ぱちゅりーはバケツを取ったまりさをゆっくり見たことで
まりさがまりさ種であることにやっと気づいた様だ。
もっとゆっくり見たならばまりさの頭上部の形がバケツの形に
変形していたことがわかったのだろうが、そこまでにはいたらなかった。
「まりさはまりさだったのね
 帽子さんがそんなんだからわからなかったわ
 でも、とってもゆっくりしているわね」
「ゆ?」
「まりさは人間さんも倒しちゃうし
 何も出来ないぱちゅりーと違って
 とってもゆっくりしたゆっくりなのだわ」
「ゆ?そうかな?」
「そうだわ!
 帽子さんも硬くて強そうだわ!
 いいえ、それはけんじゃのちしきだと兜だとおもうわ
 えらばれしゆっくりだけが手に入る兜なのだわ」
「このバケツさんはかぶとなの?
 まりさはえらばれしまりさなの?」
「そうよ、まりさは伝説のえらばれしゆっくりなのだわ!!
 大人の人間さんもなぎ倒すなんて普通は出来ないわ!
 伝説のゆっくりがいるなんてけんじゃですらわからなかったわ」
「ゆっへん!!
 ぱちゅりーは実に幸運だよ!
 伝説のまりさがたまたま通ったことにね!」
「ほんとだわ!!
 ぱちゅりーは町のみんなに
 伝説のゆっくりが現れたこの出来事を伝えていくわ」
「てれるぜ・・・ほどほどにしてくれよな」
その後、ぱちゅりーの母親であるゆっくりの亡がらへ黙とうすると
まりさとぱちゅりーはそれぞれの住処へと分かれた。


「どこでまりさは選ばれたんだろう・・・」

夕方、まりさは1日の行動を振り返ってみた。
昨日はもう、雨のことしか覚えていなかったけど
おとといはまだバケツが帽子だった様な気がしたからだ。
今はすごい強いかぶととして頭の上に乗っかっているとはいえ
まりさはまりさを象徴するお飾りである黒い帽子に未練があった。
「まず
 ご飯さんを食べたいなーと思っていたんだ」
そう考えながらまりさは町の中をぶらつく。
朝は溜まっていた水溜りもすっかり無くなったようだ。
「ひそひそひそ・・・」
「くすくすくす・・・」
「ふふふふふ・・・・」
ふと、すれ違う人間がまりさを見てにこやかな顔になっていた。
まりさはなんだろうと考えた。
今日は悪い人間さんもやっつけてとてもゆっくりしたんだ。
そうだ、ゆっくりしたまりさを見ると人間もゆっくりするんだ。
伝説のまりさを見て、人間がまりさにびびりまくっているのも
それはそれで気持ち良いものだとは思ったが
まりさはゆっくりした人間を見るのも悪くないと思った。

「途中にまりさの帽子さんは落ちてなかったな・・・」
どこをどう歩いてるか、自分でもわからなくなってきたころ
既にゴミが回収されていたゴミ捨て場にたどり着いた。
「それから・・・
 えっと?
 気づいたらここでご飯さんが降ってきたんだ」
まりさは頭のバケツを脱いでその場に置くと
すぐさま上に乗っかり周りを見渡した。
バケツに乗って上から見下ろせば
普段ゆっくりに見えないものも見つけられるはずだ。
だが、ゴミが捨ててあった場所やその周りには何もない。
まりさはバケツの上でため息をつく。
後は何をしただろうか。
「そして、おうちでご飯さんを食べたら眠くなって・・・」
あれ???
その後は悪い人間からぱちゅりーを助けて
そこでバケツを被ってることに気づいたんだよ!
「選ばれるってのは突然なのかな・・・
 もしかして・・・帽子さんが突然へんけいしたのかな
 このバケツさんはまりさが産まれたころから
 ずーと被っている帽子さんなんだよね」
無理矢理自分を納得させたまりさは
さっき助けたぱちゅりーを思い出した。
「ゆ!
 こんなことで落ち込んでいられないよ
 まりさは最強のかぶとさんからえらばれたゆっくりだからね!
 悪い人間さんがいても追い払えるんだからね」
その時まりさは「お巡りさん」と呼ばれる人間が通っていくのを見て
悪い人間を捕まえる「お巡りさん」がいることは聞いて知ってはいたが
ゆっくり殺しをした人間を捕まえなかった話を聞いていたので
なんて役に立たない人間なんだろうとまりさは思っていた。
まりさは「そうだ」と言うと、バケツの上からぴょんと飛び降りた。
「まりさはパトロールをするよ!
 伝説のまりさが治安管理をすれば
 この町はゆっくりも人間さんもみんなゆっくり出来るよ!
 これはえらばれしまりさにしか出来ないことだね!」
そう言うと、まりさはバケツを被り直し夕焼けを背に歩き出した。


ところで、まりさが最後にいたゴミ捨て場だが
そのゴミ捨て場の金網で出来たフェンスの上の方に
コンビニ袋に入ったある黒いものと紙切れが挟んで置いてあった。
紙切れにはこう書いてある。

「帽子が落ちてました
 雨に濡れないように袋に入れてあります」

だが、その中身を取りに来るものは一向に現れなかった。


今日も緑色のバケツを被ったゆっくりが
町中をぽよんぽよんと元気に巡回している。


おわり


あとがき
4作目っす。前回は書き足りないSSですいませんでした。(作品は消してます)
今回は反省して書けるだけ書いてみましたが、いたらなかったらすいません。


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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • 翌日のニュース
    「○○市にて、バケツを被ったゆっくりまりさを中心におよそ100匹の野良ゆっくりが突如、
    下校中の小学生たちを襲うということが発生しました。
    ゆっくりは同じく下校中の高校生により10分ほどで全て駆除され、
    小学生も含め全員怪我はありませんでした。
    ゆっくり専門家の鬼威惨によると
    「何かの拍子で人間よりも強いと勘違いしたゆっくりの暴動でしょう。
    たまに発生するので我々が定期的に駆除していたのですが、
    どこぞの愛護団体の横槍でここ最近駆除活動ができなかった影響が出たのでは?」
    とのことです。以上ニュースでした。」 -- 2018-01-24 11:59:07
  • ぐもおおおぉぉぉぉwwwwww -- 2013-04-05 10:37:54
  • このガキャーーーふいたwww -- 2013-01-22 18:14:09
  • まりさにだれか教えてやれ。 -- 2011-01-18 00:44:54
  • まりさは死んでいればそれでいい -- 2010-12-11 12:40:26
  • ぬるめじゃなくて愛でレベルだなこりゃ
    自分の考えたバケツまりさに甘くなるのはわかるが
    作品にもしまりがなくなっちゃってるね
    -- 2010-10-27 06:51:07
  • バケツまりさいいなw
    パチュリー以外のゆっくりに見られたらどうなるんだろうか? -- 2010-10-09 20:31:26
最終更新:2009年10月27日 15:33
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