ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~

ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ 15KB


<ゆっくり親子とクズ人間 ~Another~>

『タイトルどおり「街ゆあき」氏の作品をSSにしたものです』

元作品ではなかった設定があります。
前~中まで同じ、終盤から展開が変わります(わかるように印つけます)。





「ゆ~は♪ ゆ~っくり~の~ゆ~♪」
とある大きな街の中心街の中にある緑化公園にゆっくりの声が響く。
親れいむと子まりさ一匹。さらに子れいむ二匹が歌を披露している。
意外な事に、それは確かな音程とリズムを刻んでおり、野良のゆっくりがたまに行なう路上ライブという名の騒音大会とは明らかに違うものだった。
休日という事も有り多くの人が公園に居るが、通りかかる誰もが一度は足を止め、その歌唱力の高さに驚いていた。
携帯で写メや動画を録る人もいる。
しかも唄っているのは、薄汚れバッジもつけていない、明らかな野良ゆっくり。
やがて歌が終わり一家が丁寧に頭を下げる。
観衆から拍手と歓声が上がる。

野良ゆっくりがこのようにライブを行なう理由はただ一つ。
それは日々の糧を得るためにお金を稼ぐ事だ。
町に住む野良ゆっくりはその大半が、人間のモノをもらうためにはお金が必要だと把握していた。
だがお金を稼ぐ手段を持つゆっくりなど全体の0.1%にも満たない。
一部のゆっくりは人間の真似事でこのように路上ライブをしたりするが、その歌唱力のなさが原因で、騒音公害の元とみなされ速やかに排除される。
その結果、野良ゆっくり達はゴミを漁ったり家宅侵入をしたりして、さらに排除されるというのがお決まりだった。

しかしこの親子は違った。
少し前にTV企画で、『人間の歌を真似して唄うゆっくり』というものが放送されたが、そのゆっくり達より遥かに上手かった。
子まりさが帽子を脱いで、ふちを咥え裏っ返しにして観衆の前に差し出す。
物珍しさもあって、帽子の中には次々とお金が入れられる。
ほとんどが硬貨だったが、一人がなんと一万円を入れた。
腕に金バッチ付きのゆっくりちぇんを抱いている。
どうやらゆっくり愛で派の人間のようだ。
自分の飼いゆっくりや家族たちと笑顔でなにやら話している。
自分もゆっくりを飼う彼は、ゆっくりが歌を唄えるようになるには、本当に大変な努力が必要な事を知っていた。
親子のその努力に敬意を表して大金をあげたのだった。
そんなこんなで子まりさの帽子の中にはたくさんのお金が入った。
家族はその場に居る人たちにお礼を言って公園をあとにした。

……その様子を見つめる一人の男に気づかないまま……



公園を去ったれいむ達親子は路地裏に入っていった。
「おうちでゆっくりしたあとあまあまさんをかいにいこうね!」
「あまあましゃん!ゆっくちまっててね!」
「まりしゃはぽんでしゃんをむ~しゃむ~しゃするんだじぇ!」
どの顔も笑顔で満ちている。
今日は初めて人前で歌った。
その結果は素晴しいものだった。
人間さんが拍手してくれた。
人間さんが笑ってくれた。
人間さんがたくさんお金をくれた。
親れいむは今までのことを回想する。
思えば今まで大変だった。
生粋の野良として生を受けた自分は、すでに親も兄弟も伴侶も亡くしていた。
残ったのは愛し合ったまりさとの子供たちのみ。
ごみ漁りで日々の糧を得ていたが、街頭TVで『人間の歌をまねして唄うゆっくり』というものを見て思い立った。
そこにはTVの中のゆっくりがどうやって歌を覚えたか語られていた。
しかし、自分たちには歌を教えてくれる先生なんていないし、音程を揃えるための道具もない。
失望のうちにTVを見ていたら突然声をかけられた。
その人はボロボロの服を着ていたが、以前は学校で音楽の先生をしていたらしく、今は職を失い日雇いで生活を繋いでいるといっていた。
親れいむはその人に頼み込み家族で歌を教えてもらう事になった。
それから数ヶ月間、その人間とともに練習を重ね、やっと合格点をもらった。
その後その人は仕事が見つかったという事でどこかにいってしまったが、自分たちはこうしてお金を稼ぐ事ができる。
親れいむは今後もこれを続けて行くつもりだった。
そして一杯お金を稼いで、人間さんみたいなゆっくりぷれいすを買うつもりだった。
「ゆっくち!ゆっくち!」
「ゆっ!ゆ~♪」
子供たちも歌を唄う事を楽しんでいる。
みんなでやっていけばきっと幸せな未来が待っている。
親れいむはそう信じていた。
「ど~はど~なちゅのど~♪」
子供たちの笑い声と歌声が路地裏に響く。

だから気がつかなかった。その幸せを破壊する存在が後ろから迫っていることに。

「ゆゆ?」
大きい影に覆われたとき親れいむは初めて人間の存在に気がついた。
それは先程親子を見つめていた男だった。
突然頬に痛みが走った。
「ゆ~!?」
同時に上から押し付けられる感じ。
男が親れいむを踏んづけていた。
さらにぐりぐりと踏む力を強める。
親れいむとしては初めて受ける暴力だった。
「ゆっぐ!ゆっぐ!」
その痛みとショックから思わず涙ぐんでしまう。
「ゆえ~ん!ゆえ~ん!」
「ゆっくちちてね!みゃみゃ~!」
「ぷく~!」
子れいむたちは母親を気遣い、子まりさは人間に対して威嚇をしている。
と、男は親れいむから足をどけると子まりさの帽子を奪い取った。
「ゆ!すてきなおぼ~ちかえすんだじぇ!!」
予想外の行動に子まりさは涙目で叫ぶ。
男は帽子の中を見た。
中には沢山の小銭がと何枚かのお札が入っている。
男はにやりと口の端を歪めた。
そう、男の目的は家族が歌で稼いだお金だったのだ。
男はゆっくりが別に嫌いでも好きでもなかった。
先程の歌も「うまいな」と感じていた。
だが、あまりに無防備なゆっくり達を見て心に邪な考えが浮かんだのだ。
『ゆっくり達相手なら楽に金が盗れる』
そしてその目論見は成功した。……かのように見えた。

親れいむは子供の泣き声を聞いた。
かわいいかわいい子まりさの声だ。
愛し合ったまりさの面影を一番受け継いでいる子供。
体が勝手に動いていた。
「おちびちゃんをいじめないでね!」
「!!」
男の足に全力で体当たりをかました。
ゆっくりは成体ともなると、大きさは人間の膝丈ほどの大きさになる。
しかも体当たりした場所が膝の裏だった。
『膝かっくん』のような感じになり、さらに親れいむの重さも加わって、男は地面に倒れてしまい、持っていた子まりさの帽子を落とした。
中に入っていたお金があたりに散らばった。
親れいむはお金には目もくれず、子まりさの帽子を咥えあげた。
「まりしゃのすてきなおぼーちかえすんだじぇ~!!」
「ゆえ~ん!ゆえ~ん!」
「ゆっくちちてね!ゆっくちちてね!」
子供たちは涙を流して泣き声をあげている。
れいむは急いで帽子を子まりさにかぶせてあげた。
その瞬間子まりさの顔に笑顔が戻る。
「すてきなおぼーちさん!ゆっくちおかえり!」
今度の涙は嬉しいの涙だ。
親れいむも安心して思わず涙する。
「ゆっくちできるね!」
子れいむが笑顔でそう言った。

そして餡子脳は、人間の存在を覚えているほど賢くなかった。

男が背後から親れいむの髪の毛を両手で掴んだ。
「ゆ”~!!」
体が浮く。
頭が張り裂けるような痛みに親れいむは苦痛の声を上げた。
子ゆっくりたちは驚いて声も出せない。
男は親れいむの体を路地の壁に投げつけた。
髪の毛がぶちぶちとちぎれ、親れいむ頭皮が一部あらわになる。
「ゆえ”!!」
親れいむの背中に酷い痛みが走る。
起き上がろうとした親れいむに向かって男の蹴りがそのお腹に刺さる。
「ゆぼぉ!?」
口とあにゃるから餡子を撒き散らす。
「ゆっぐ……にん、げんさ……」
『許して』と涙を流しつつ懇願しようとした。
だが、男は蹴りを止めない。
次の一撃は口に決まった。
「バキ、ベキ」と口の中の歯が一部、音をたてて砕けた。
続いては左目の上だった。
頭が大きくゆがみ、その下にあった左目が圧力に負けて中で爆ぜた。
「~~~~~!!」
あまりの痛みで声も上げられなかった。

親れいむをいたぶっていた男は、足に何かがぶつかる感じを受けて足を止めた。
「みゃみゃをたすけるんだじぇ!」
「ゆ~しゅ!ゆ~しょ!」
「ゆ~!」
子まりさを筆頭として、子ゆっくり達が無駄な体当たりを敢行していた。
どれも「ぽむ」というような表現が合うくらい威力がない。
「ゆゆ?」
体当たりをして、自分が跳ね返り、地面に激突し涙目な子れいむは、ふと自分が影の中にいることに気がついて目を上げた。
眼前に男のつま先があった。
「ゆひっ!?」
男のつま先は親れいむと同じく、子れいむの左目と数本の歯を潰した。
当たった部分をメコリとへこませつつ、子れいむは逆側の壁にたたきつけられた。
声も上げないところを見ると、どうやら気絶してしまったようだ。
その様子をみて、もう一匹の子れいむが悲鳴を上げる。
「れいみゅのかわいいいもうちょが~!!」
ゆっくりは強いストレスや危機感、緊張を抱くと、もみあげをぴこぴこする本能がある。
この子れいむもそれにもれず、もみ上げを激しくぴこぴこさせながら叫ぶ。
男のいらいらは頂点に達した。
そのまま子れいむを掴むと、親れいむの倒れている壁に向かってなげつけた。
親れいむは思わず目を閉じた。
「おしょらを―――」
ブチョリと嫌な音がした。
親れいむは目をあけ、自分の横の壁を見た。
そこには顔から壁に突っ込み、その衝撃で顔面が破れ、中身の餡子を壁にぶちまけつつ息絶えた子れいむの姿があった。
よほどの勢いでぶつかったのか、その体は壁に張り付いたまま落ちてこなかった。
「はなちぇー!!」
男が子まりさを手に掴んでいた。
その顔は、『さて、どうしてくれよう』と思案しているようだった。
親れいむは考えた。
どうすればいい?
どうすれば人間さんに許してもらえる?
そういえば……人間さんはおちびちゃんの帽子の中を見たとき笑っていた。
おちびちゃんの帽子の中には―――親れいむは理解した。

男は親れいむが体を動かし、自分の前で地面に顔をつけ、もみ上げで何かを差し出しているのを見た。
そこには先程稼いだお金、五千円札があった。
その顔は左目が潰れ、頭の一部が禿げ、体のところどころから餡子がもれ出ていた。
だが、残った目でしっかりと男を見て『これで許してください』と懇願しているようだった。
男は何も言わず親れいむを見下ろす。
「いぎぃぃぃ!?」
子まりさが悲鳴を上げた。
男が掴む力を強くしたのだ。
親れいむは慌ててもみ上げで髪の毛の中を「ゴーソゴーソ」とまさぐる。
次に出てきたのは一万円札だった。
あの金バッジのちぇんを持つ愛で人間がくれたものだ。
すると男が笑みを浮かべ、子まりさの悲鳴が途切れた。
親れいむは男が許してくれたと思い笑顔を見せる。

が、思いも寄らない事がおきた。

(「にんげんさんをやっつけたんだじぇ!」)
子まりさが男の手が緩んだ隙に、その親指に噛み付いたのだ。
ゆっくりの歯は、土を掘って巣を作ったりするのに利用するので案外硬い。
腕とかならば歯跡がつく程度かもしれないが、指などの細い部分だと食い込んで怪我を負ったりする。
親れいむは絶望した表情で子まりさを見た。
どうして!?
なんでそんなことを!!
おとなしくしていればこれ以上傷つかずに済むのに!!
このゆっくり親子は善良だったが、人間に対する危機感や警戒心、さらに加えるなら恐怖心が欠如していた。
親れいむはついさっきの暴力でそれを学んだが、子まりさは家族の状況を見ただけではそれを学習できなかったのだ。
男は思わず子まりさを地面に投げつけた。
「!?!?」
子まりさの口から餡子が吐き出される。
その衝撃に体が耐えられなかったのだ。
その拍子に帽子がコロコロと転がっていった。
男の親指に鋭い痛みが走っていた。
子まりさの歯が何本か突き刺さっている。
一方の子まりさははいずりつつも自分の帽子に向かっていた。
「おぼーち……おぼーち……しゅてきなおぼーち……まりしゃのしゅてきな……」
飾りはゆっくりにとって命の次に大事だ。
自分で外したりする以外でそれが身からはなれることを、ゆっくりは極端に嫌う。
子ゆっくりにとってもそれは同じだった。
親がいつも褒めてくれる大切な帽子。
大切な宝物。
それが自分から離れてしまう事なんて一秒だって嫌だったのだ。
必死にはいずる子まりさを男は怒りの籠った目でにらんだ。
そしてそのまま足を上げ―――




○ ~Another~




男は面白い事を思いついた。
その顔が怒りから、邪悪な笑みを浮かべた悪魔のものへと変貌する。
男は子まりさの帽子を拾い上げた。
「まりしゃの、しゅてきなおぼーち……!かえしゅんだじぇ……」
中身の餡子が出てしまい、全身を苦痛で支配されている子まりさだったが、自分の宝物の為に何とか声を上げた。
男はそれを無視して先程蹴り飛ばして気絶している子れいむを掴みあげた。
そしてそれを子まりさのところに投げつける。
「ゆべっ!」
子れいむはこの衝撃で目を覚ましたようだ。
そして男は子まりさに向かってかがみこみ、信じられないことを口にした。
親れいむからはなんていっているかは聞こえなかったが、子まりさが「しょんなことは……ゆっくりできにゃいんだぜぇ!?」と言っていることから嫌な予感はした。
子まりさの言葉に男は帽子に手をかけてそのふちを「ビリリ」と破り始めた。
「や、やめるんだじぇ~!!」
男は少しづつ、少しづつ、その帽子を切り裂いて行く。
「お、おね~しゃんのおぼーち……かえちてね……?」
子れいむも男に向かって懇願する。
それに対し男はライターを取り出すと、子まりさの帽子をあぶりだした。
黒い煙が出て帽子が燃え始める。
「ゆ”ぅ~!!」
帽子に火がつき、その形が失われていく。
「ゆわ”あ~!!」
子まりさは声をあげつつ、その身を起こし、隣に居た子れいむの体に噛み付いた。
「お、おねぇしゃん~!?」
「まりしゃのおぼーち!まりしゃのおぼーち!!まりしゃのおぼーち!!!」
子まりさは狂ったようにそう叫びつつ、子れいむの体に歯をつきたて、その体を引き千切った。
「ゆひぃ!?」
子れいむは何とか逃げようとするが、男の足が体を上から踏んでそれを阻んだ。
「はにゃしてぇ~!」
上から押さえつけられ痛みと、大好きな姉が自分を傷つけるという信じられない展開に、子れいむは混乱していた。
「やめてぇ~!おちびちゃ~ん!!」
親れいむはもみあげをぴこぴこさせつつ叫んだ。
なんとか二人の元に這いずっていくも、男に再び蹴りを喰らいもとの場所にたたきつけられた。
「ゆ”っ……ゆ”っ……」
子れいむは既に虫の息だった。
先程の男の蹴りのダメージに加え、子まりさからの攻撃で体中から餡子がはみ出ている。
「お、ね、しゃ……やめちぇ……」
必死に姉に懇願する。
だが、子まりさには届かなかった。
「まりしゃのおぼーちぃぃぃ!!!!」
子まりさは最後とばかり子れいむの顔面にかじりついた。
それは子れいむの残っていた目を潰し、頭の一部をそぎりとった。
「ゆびぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
そんな絶叫を残して、子れいむは動かなくなった。
「ゆぅ”ぅ”ぅ……。ぎょめんだじぇ……ぎょめんだじぇ……」
子まりさは動かなくなった妹を前にして涙を流しつつ謝った。
「にんげんさん……まりしゃのおぼーち……」
そして約束どおり帽子を返してもらおうと目を上げた―――その目に飛び込んだのは、既に切れ端のみとなり、地面に降り注いだ燃えカスだった。
「ま、まりしゃの……すてきな、おぼーち……?」
子まりさにとって『約束』とは『守らなければならない』ものだった。
それは親れいむからの教育の賜物であり、子まりさは人間もそれを守ってくれるものだと信じていた。
だが、男は初めからそんな言葉を守るつもりはなかった。
饅頭との『約束』など守る義理もないのだ。
全ては予想外の反撃を見せた子まりさに絶望を味わってもらう為。
そのための『嘘』に過ぎなかった。
「に、にんげん……しゃん、まりしゃの……おぼーち、は……?」
まるで信じられないものを見るかのような、それでいて全てを悟ったかのような、とてもゆっくりしているとはいえない表情で子まりさは男を見上げた。
子まりさの表情に満足した男は、帽子の切れ端を子まりさの頭上に投げすて、足を子まりさの上に振り上げた。
「れいみゅ、ごめ―――」
子まりさが何かを言い終わる前にその小さな体は黒い染みの塊となった。

その様子を親れいむはすべて見ていた。
失った片目からは涙をこぼしている。
「れいむのかわいいおちびちゃん……」
男がこちらに寄ってくる。
次はお前だとばかりに蹴りが放たれる。
だが親れいむにとってそんなことどうでも良かった。
もう、自分には、本当に、何もなくなったのだから。
男の蹴りがさらに刺さり、体が裂け、餡子が致死量に至るまで吹き出る。
リボンが破かれ、さらにその口に横の壁に張り付いていた子れいむが突っ込まれ、上からさらに蹴られる。
蹴りのたびに体から餡子が吹き出る。
そんな激しい暴力と痛みさえ、親れいむにとっては他人事のようだった。

しばらくして、男は親子から巻き上げたお金をポケットに突っ込んだ。
そして携帯電話を取り出し、どこかに電話しつつ路地裏から去っていった。



十分ほどして親れいむは意識を取り戻した。
「れいむのかわいいおちびちゃん……」
体を動かす。
自分ももう長くない事はわかる。
でも、だから最後に、せめて……。
体を這いずりつつ、子まりさと子れいむが死んでいる場所に近づく。
その後ろには餡子が黒い線を描いている。
せめて最後は子供たちの傍でと必死に這いずる。
「お、電話どおりだな」
作業服を来た男が路地裏にやってきた。
その後からゴミ回収車のような車がついてきている。
車の横にはこの街の名前と『ゆっくり回収車』という文字がある。
車の中から声がした。
「ちゃっちゃとすませろよー」
「へーい」
男は返事をしつつ、子れいむと子まりさを掴むと回収車に投げ込んだ。
「に、にんげん、さん……」
「ん?生きてんのか?どうでもいいけど、どうせ死ぬし」
「な、なにを……」
と言おうとしたが、男が頭の髪を引っ張って回収車の中に投げこもうとした。
だが、親れいむの体がその勢いに耐え切れず底部が破れ、体の中身のほとんどがぶちまけられてしまった。
「うわっ!汚ねえ!ちっ……少し付いちまったじゃねえか……ったく、どこまでも迷惑な糞饅頭だ!」
男は苛立たしげに回収車の脇にあるボタンを押した。
回収車の後部の刃が回転を始め、中に突っ込まれていた親子を飲み込んで行く。
親れいむは餡子の大半を失い、声も何も上げることが出来ない。
その瞳に、自分の子供達が刃に潰され、さらにぐちゃぐちゃになる瞬間が映った。
既に光も失った瞳から一筋の涙が零れ落ちた。

何もなくなった路地裏に餡子のわずかな香が残っていた。





<後書き>
電流が走ってしまい一日ほどで書き上げました。
徹底的にやりたくなり書きました。
元作品を否定する気は全くありません。
むしろ元作品と同じような、見る人がゾクゾクするようなゆ虐作品を文章で表現できるようになりたいです。
でも、あの暴力を自分の力で表現するには技量不足です……ごめんなさい。

それでは失礼いたします。

元ネタ絵 by街ゆあき


トップページに戻る
このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

すべてのコメントを見る
  • ゴミ人間にはゴミ人間がわく、はっきりわかんだね。 -- 2021-04-04 19:20:36
  • _人人人人_
    >地獄絵図<
     ̄yvyvyvyv ̄ -- 2021-01-26 16:00:04
  • おかしい、俺はゲスがなぶりごろされるのを見にきたはずなのに、こんな理不尽なものを見ている…
    あとこのコメ欄動物虐待者&予備軍で溢れてて草。 -- 2021-01-26 15:59:03
  • ゆっくり育てていってね!やってください。
    -- 2016-12-05 21:13:22
  • ゆ〜はゆっくりのゆ〜(笑)
    -- 2016-12-05 20:42:31
  • お金をおぼうしに入れるまりさ(笑)
    -- 2016-12-05 20:41:03
  • れみりゃを愛でるのやってください。(れみりゃ好き)
    -- 2016-12-05 20:39:25
  • ゆっくりを虐待するのをやめてください。(泣)
    -- 2016-12-05 20:36:29
  • ゆっくりやめてねえけんかしにゃいでねぇえ
    こみぇんとしゃんがあれちゃうよ -- 2016-07-29 23:55:53
  • 指導してもらってもゆっくりだから耳障りな騒音 -- 2016-01-11 19:41:35
  • 下で騒音とか言ってるやつ
    ちゃんとSS読んだ? -- 2016-01-02 06:38:23
  • 人間さんの行動に何の問題があるんだよ
    野良は無主物なんだからソレから金を奪っても何の問題もないでしょwww -- 2015-12-17 20:16:03
  • 四季さま「この人間は黒、有罪」 -- 2015-07-30 08:58:45
  • 実は、この金は偽札*\(^o^)/* -- 2015-06-14 08:38:08
  • 悪いことしていないのに可哀想
    -- 2015-03-06 16:49:23
  • この人間マジ最低 -- 2015-02-19 17:30:39
  • バッドエンドすぎる。
    さすがにこれはやりすぎだろww -- 2015-02-13 00:15:22
  • 後ゆっくり稼いだ金なんて知ったことか、そんな金全て頂いていや、人間の手元に返してもらい、そして金貰ってガンプラ買いまくる、ただそれだけだ -- 2015-01-22 21:02:15
  • 旨くない饅頭がこの世にいるんじゃねぇよ腹立つな、しかもゆっくりが良いことしたなんて、まずそれが駄目なんだよ、ゆっくりはどんなに頑張っても人間に殺される、しかも僕ゆっくり見ると吐き気するんだわ、だからゆっくりは僕を苦しめる存在なんだ、だから死んで当然、生きてれば自分が殺す、しかも形有るものいつか消える、この言葉通り消えるんだよ、しかも生ゴミなんて、なんと良い考えだ、後魔理沙の帽子は破いて燃やすんじゃなくて返す振りして魔理沙の前で焼けば良いんだよいや、良い人間がいたもんだ、しかもゆっくり如きが人間の神聖でしかもゆっくりより何十倍も綺麗な指を噛むとかその時点で苛つくんだよつーかゆっくりなんてこの世から消えろよ、それなので今回の作品は良いも悪いも言えないので真ん中あたりですね、後言えること、ざまぁぁぁぁぁないぜぇぇぇぇぇぇ!! -- 2015-01-22 20:59:15
  • 人間ナイスb糞饅頭が生意気な事してっからだよww -- 2014-09-21 18:26:13
最終更新:2009年10月27日 17:02
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。
添付ファイル