ドスハンター 28KB
「動かないでね! 動いたらドススパークを撃つよ!」
ドスまりさの大声が響き渡った。
「ゆんせ、ゆんせ」
「ゆっこらしょ」
「ゆっ、ゆっ、ゆっ」
れいむ、まりさ、ありす、ちぇん、みょん、などのいわゆる通常種ゆっくりたちが大勢
いて、それが野菜を運んでいる。
「くっ……」
「あああ、野菜が……」
それを、無念そうに、という以外に形容しようがない顔で見ている人間たち。
いったい何が起こっているのかはおわかりであろう。
ドスまりさの率いるゆっくりの大群が村の畑に現れて、ドスがドススパークで人間を威
嚇し、他のゆっくりが野菜を運び去っているのである。
ドススパークはいわば飛び道具な上に、十分に人間を殺傷するだけの威力があり、鍬や
ら鋤しか持っていない農民たちには手の出しようが無かった。
「おい、待ってくれ、それ持ってかれたら、わしらはおしまいだ」
一人が、意を決して声をかける。
「ゆゆっ! 嘘言わないでね! 人間さんは大丈夫でしょ! まりさたちはこうでもしな
いと冬が越せないんだよ! ゆっくりりかいを示してね!」
だが、ドスは全く聞く耳持たない。
やがて、全ての野菜が強奪して、ゆっくりたちは去っていった。
「くそ! ……全部持っていきやがった!」
「わしらを殺す気か。ドスさえいなけりゃあんな奴ら……」
「ただでさえ、収穫が思わしくなかった上にこれじゃあ、ホントにどうにもならんぞ」
「今年は寒くて山の実りも少ないから、奴らも食い物が足りんのじゃろうが、わしらのこ
となんぞお構いなしに全部持っていったのが腹が立つ」
「村長は夕方帰るんじゃったか」
「ああ、村長から役所の方に言うてもらって、国になんとかしてもらわにゃあ」
乏しいとはいえ、今までの苦労が野菜の形になって実った畑を荒涼たる有様にされた村
人たちは、憤り、悲嘆し、今後のことを話し合った。
「ゆゆーん、これでなんとか冬を越せそうだよ!」
「むーしゃむーしゃ、しあわせぇ~」
「おやしゃいさん、おいちいにぇ!」
「これもドスのおかげだね!」
「ドス、ゆっくりありがとう!」
「ゆゆん、どういたしまして」
野菜を持ち帰ったゆっくりの群れは歓喜に包まれていた。例年になく狩りの成果が上が
らずに冬を前にして絶望していた群れが、広場に野菜を積み上げて、今はとてもゆっくり
していた。
「ドス……」
「ゆん」
喜び合うゆっくりたちから少し離れて彼方を見やっているドスに、参謀のぱちゅりーが
声をかけた。
「気にしてるの? ……でも、しかたないことなのよ。ああしないと群れが……」
「ゆん、そうだね。それはわかっているよ」
ドスは、できるなら、あのようなドススパークで人間さんを脅して野菜を奪い取るよう
な真似をしたくはなかった。
しかし、そうしないと群れが死ぬ、その重みの前では、ドス自身の倫理観にはひとまず
蓋をするべきであった。
――山さん、なんで今年は食べ物をくれないの?
心中で、山をなじっているドスであった。
今まで、ドスの群れが人間の畑を襲うようなことをしないで済んだのは、山が秋になれ
ば越冬のために必要なだけの恵みを与えてくれたからだ。
「ドスぅぅぅ、他のドスが来たよぉぉぉ」
呼ばれたその声の方を見ると、二匹のドスまりさが近付いてきているところだった。
「ドス……やったんだね。話は聞いたよ」
「ゆぅ……やったよ」
このドスたちもそれぞれ群れを率いている。この三匹のドスまりさの三つの群れは互い
に連絡を取り合い、外敵には共同で立ち向かう協定を結んでいた。
ドスは、他の二匹のドスに、人間の畑を襲うことを通達していた。
「……本当はやりたくなかったけど、しょうがなかったんだよ」
「わかるよ。……うちの群れもそうだから」
「ゆん、うちもだよ」
二匹のドスがやってきたのは、自分たちの群れも人間から食べ物を奪うということを伝
えるためであった。
「ゆぅ……そっちも、やっぱりそうしないと駄目なんだね」
「ゆん、今年の秋さんはおかしいよ。ゆっくりしてないよ」
人間の食べ物を奪うといっても、この辺りでは人間が住んでいるのは、先ほどドスが野
菜を強奪した村しかないので、必然的にそこへ行くことになる。
「お野菜はもうないだろうけど、街から食べ物が運ばれてくるだろうから、それを貰えば
いいよ」
「ゆん、ドスたちが三人いれば、逆らえないはずだよ」
「かわいそうだけど、生きるためだよ」
「むきゅ」
沈んだ様子のドスたちを見かねてか、参謀ぱちゅりーが口を挟んだ。
「人間さんたちは、街からいくらでも食べ物を貰えるから大丈夫よ」
「ゆっ、そうだね」
その一言に気が楽になったのか、ドスたちの表情が和らぐ。
「それじゃあ、早速明日の朝になったら、行こう」
「今日は取ってきた野菜をみんなでむーしゃむーしゃしようね」
「それはゆっくりできるね」
二匹のドスは、それぞれ群れのゆっくりを引き連れてきていた。
三つの群れは日頃から交流があるので顔見知りの者が多い。そこへ、美味しいお野菜が
たくさんあるとあって、その日はこの上もなく楽しい宴が繰り広げられた。
ドスまりさは、森の生物としては極めて優れている。
まず巨体。
無論、時と場合によっては大き過ぎる体は不利益にもなるが、3メートルクラスにまで
成長したドスならば、森に住む熊などの大型獣にも当たり負けはしない。
そしてドススパーク。
このドスが口から吐き出す熱戦は、連射ができないという弱点はあるものの人間を殺傷
する威力を持つ。
ドスは、森で最強の生物だった。
そして頭の良さ。
体の大きさに比例して餡子脳も大きく、さすがにそこまで大きいと餡子脳とはいえど中
々に複雑な思考を行うことができる。
ドススパークで人間を威嚇して野菜をいただいたのもその頭脳あればこそだ。ドスはそ
の頭脳で、人間を殺してしまった場合の報復を恐れた。自分は大丈夫だろうが、自分の目
の届かないところで群れのゆっくりが殺されてしまうのを恐れた。
ドスたちは、人間たちが「村」と呼んでいるあの場所から離れた所に「街」と呼ばれる
場所があり、そこは村よりも人も物も多くあることを知っていた。
その情報から、ドスたちは結論を出した。
村からどんなに野菜や食べ物を奪い取っても、街からそれが運ばれて来て人間さんたち
が飢え死にするようなことにはならない、と。
だから、良心の呵責を最小限にしつつ略奪が行えるのだ。
その発想の根本にあるのは、村も町も要するに自分たちゆっくりの群れと同じであろう
という認識である。自分たちも飢えるというならともかく、食べ物はたくさんあるのだか
ら、街の人間たちは快く村の人間たちに食べ物を上げるだろう、と。
ドスたちは人間の豊かさをよく知っていた。
ドスたちは、人間たちが主に鍬やら鋤という武器を使い、猟銃という飛び道具を少数と
はいえ持っていることを知っていた。そして、それではドスの巨体とドススパークには対
抗できないことをよく承知していた。
ドスにとっては、人間は下位の生物であった。何人かがドススパークで焼かれることを
覚悟の上で一斉にかかってきたらドスにもかなりのダメージを与えられるであろうに、そ
れをしない。相当に痛みや死を恐れる種であると認識していた。
ドスたちゆっくりの群れ三つが食べるぐらいの物は、いくらでも持っているのが人間で
あり、傷付くのを恐れてドスには逆らえないのが人間であった。
それがドスたちにとっての事実であった。
それを元に、ドスたちの計画は成り立っていた。
明日、みんなでもう一度村に行って食べ物を要求する。一匹だけでも逆らえなかった人
間が三匹のドスに逆らえるわけはなく、要求しているものは渡しても人間にとってはそれ
ほど痛いものではない。
この計画の成功をドスたちは疑っていなかった。
ドスたちが大暴れしてドススパークを撃った結果生じる犠牲を思えば、食べ物を渡して
お引取り願おうと人間たちが考えるに違いないと確信していた。
この「取引」が人間にとっても決して損ではない、と。
人間さんがかわいそうだけど、しょうがないよね……と、強者の慈悲心をうずかせつつ、
ドスたちはその夜眠った。
ドスたちは幾つかの致命的な思い違いをしていた。
どんなに頭が良くとも、知識の幅が狭すぎれば、正しい結論は導き出せない。
村の人々が食べるものが無かったら、他の街から援助があるだろうというのは間違って
はいない。
しかし、それは近くの街がやるというよりは、いくつもの村や街で形成されている国が
やることだ。
ドスたちの全く想定していない「国」というものを人間たちは作り、それに所属してい
る。
国は、村人たちを援助するだろう。
しかし、それはあくまでも一時的な緊急避難だ。
国には、それ以上のことが求められる。この場合は、村人たちがこれから安心して農業
に励めるように環境を整備することである。
それが意味するのはドスまりさの排除だ。
しかし、人間たちにそれは不可能だとドスたちは思っている。
ドスたちは、国を知らない。
国というものが、一般市民には、一部の許可を得た者などの例外を除いて銃器などの強
力な武器を携行させないようにしていることを知らない。
村人たちが持っている鍬、鋤、少数のそれほど射程の長くない猟銃が人間の持つ戦闘力
の全てであると思っている。
それよりも遙かに高い戦闘力を持つ警察やら軍隊と呼ばれる集団が、村人たちの背後に
いて、いざとなればそれが駆けつける、などとはドスたちの想像の埒外であった。
一度我が目で見ない限り、人間たちの使う武器が古いものと最新鋭のものとで凄まじい
能力差を持っているということはゆっくりには理解しにくい。
いや、このドスたちは確かに勉強不足であったかもしれないが、それでもあまりに言っ
てやるのは酷かもしれぬ。
道具をそこまで発達させてしまった結果、何も持たぬ素手の状態と最新鋭の武器を持っ
た状態とで天地の開きがあるほどに強さが違ってしまう人間こそが、この地球上では他の
生物とあまりに違う種なのだ。
さらには、敵を知るための研究も人間たちは怠らない。
ドスたちは、自分たちよりも人間は弱い、と思い込んでいたのでそのようなことは想像
もしなかったが、既に何匹ものドスが生け捕りにされて調べ尽くされていた。
ドスたちが惰眠を貪っていた頃、野菜を取られた村の村長は、電話の受話器を手にやや
興奮した様子であった。
受話器を置いて、村長を見守っていた村人たちに力強く頷いてみせる。
「大丈夫じゃ、国がドス退治をしてくれるとさ」
「「「ゆっ、ゆっくりたべるものをちょうだいね!」」」
翌日、ドスたちは予定通り村にやってきて食べ物を要求した。
「うわ、三匹もいるぞ」
ドスが増えているのに驚いた村人たちだったが、用意してあった食べ物をおとなしく差
し出した。
ドスたちは、それを当然であると思って疑問には感じなかった。
「これじゃ足りないよ、もっとちょうだいね」
「街からもっと貰ってね」
「ドスたちもこんなことはしたくないけど……こうしないとみんなが死んじゃうんだよ」
村人たちは、いきなり数がおよそ三倍に膨れ上がっているとは知らなかったのでそんな
に用意していなかったと言い、また明日来るようにと言った。
「それじゃ、またあした来るよ」
引き上げて行くドスとゆっくりたちを見送って、村人たちは不安そうな顔で言った。
「本当に大丈夫か?」
「まさか二匹増えてるとは」
「いやぁ、お疲れ様でした」
そこへ、一人の男がやってきて笑顔で村人たちに声をかけた。
「のう、役人さんよ」
「はい」
彼は、「国」から派遣されてきた人間だった。
「今見た通りだ。ドスが三匹に増えちまった」
「そのようですねえ」
「とりあえず言われた通りに少しだけ食べ物をやってまた明日来させるようにはしたが、
大丈夫なのかね」
「ええ、問題ありませんよ。夕方には六人のハンターたちが到着します」
「え、六人?」
村人たちが軽くショックを受けたようだ。六人ということは、ドス一匹あたり二人とい
うことになる。
猟銃でドスを撃っても大したダメージを与えられない、弾が中枢餡まで届かないのだ。
それを知っている村人たちには、そのハンターの数は少なすぎると思われた。
それに、村人たちは国が本腰を入れるということは軍隊かそれに準ずるレベルのものが
来るのだと思っていたところがあり、失望を感じざるを得なかった。
「ハンターと言っても、ドスハンターとも呼ばれてるドスを駆除するのに特化した者たち
ですよ。詳しく説明しましょう」
その失望を見て取った男が言うと、村人たちはにわかに期待の色を示して男の話に聞き
入った。
「ゆっゆっゆ~っ」
「今日もごはんを貰いに行くよ!」
「みんな、ドスたちについてきてね」
すっかりゆっくりした様子のドスとゆっくりたちが山を下っていた。
やる前はそれなりに緊張感もあったのだが、一度二度と人間から食料を強奪して何も問
題が無ければあっさりと弛緩してしまった。
最初の時はともかく、二回目に行った時に人間たちがあまり悔しがる様子を見せずに仕
方が無いといった感じで淡々と食べ物を渡してくれたことで安心していた。
これはつまりは、あの村が街に援助してもらうことが決定したのであろうとドスたちは
解釈した。
だから、自分たちが越冬するだけの食べ物をいただいても、あの村人たちは飢え死にし
たりはしないだろう。
ゆっくりが死なず、人間も死なず、うん、何も問題なしだ。
とか思っていた。
「きのうのごはんはとってもおいしかったね」
「またきょうもむーしゃむーしゃしようね!」
「きょうはどんなごはんをくれるんだろうね」
「たのしみだね」
「れいむたちがかわいいからだね」
「かわいくてごめんね!」
ドスがそんなだから、当然ゆっくりたちも楽観しまくっていた。中には、自分たちが可
愛いので人間さんたちはすすんでごはんをくれる、と完全に事実を餡子脳内で書き換えて
いるものまでいる始末である。
「ゆゆっ、着いたよ!」
「ゆっ! ごはんがたくさんあるよ!」
「ゆわあああい」
村の外れの畑に、食べ物が山と積まれていた。
人間たちが遠くの方に集まっているのが見えた。ドススパークを怖がっているのだろう
とドスは思った。
食べ物をくれたら危害を加えたりしないのに、人間さんたちは怖がりだね、と思った。
「それじゃあ、むーしゃむーしゃして、食べ切れなかったごはんを持って帰ろうね!」
そう言ったドスの右頬に何かが当たった。
小さいが、強く鋭く飛んできたそれはドスの頬を貫通して反対側の左頬の内側にめり込
んで止まった。
「痛っ」
と、一瞬顔をしかめたドスは、ぼよんと跳ねて右を向いた。
「ゆ? どうしたの?」
他のドスが不思議に思って声をかける。
「ゆぅ……あっちからなにか飛んで、ゆ゛っ」
「ゆゆ? どうしたの?」
「ゆ゛ぎっ! い、痛いぃぃぃぃぃ!」
ドスは、目から涙を流してのたうち回った。小さな穴の空いた右頬はそれほど痛くはな
い。だが、飛来した何かがめり込んだ左頬がたまらなく痛いのだ。
「「「ゆゆゆゆゆ!?」」」
これには他のドスもゆっくりたちもびっくりした。
ドスまりさともあろうものが、そのように泣き喚くなど滅多に無いことなのだ。
「ゆっ?」
「痛」
他のドス二匹も顔をしかめた。
同じだ。何か小さなものが飛んできた。
「……い、いだいぃぃぃぃぃ!」
「な、なにごれぇ、あづい! からだのなががあづいぃぃぃぃ!」
そして、その後も同じ。少しの時間を置いて猛烈に激痛を訴えて泣き喚き始めた。
「ゆゆゆ! どうしたの、ドス!」
「ゆっくりできないの? なにがいたいの?」
「おやさいさんむーしゃむーしゃしてゆっくりしてね!」
ゆっくりたちは、どんな獰猛な森の動物にも負けず、人間さんにも恐れられるドスがこ
のように取り乱しているのを見て不安になって必死にドスたちが元に戻るようにしようと
したが、ドスたちはその声が聞こえてすらいないようだ。
「ゆわわわ! だ、だめだよ!」
「ドスのおぼうしがああああ!」
ゆっくりたちが叫んだ。
痛みにのたうつドスの頭から帽子が脱げてしまったのだ。
「お、おちびちゃあああん!」
ゆっくりたちが慌てているのは、そのドスのお帽子の中に子ゆっくりや赤ゆっくりが入
っていたからだ。
「ゆわあ、おしょらをとん、ゆべ!」
「こーろこーろ、ゆぶ!」
「ゆわわわわ!」
「い、いぢゃいいぃぃ!」
「ちゅぶれりゅううう、ゆび」
子ゆっくりたちが地面に投げ出される。その際に何匹かが圧死した。
「いだいよぉぉぉぉぉ!」
依然として激痛に苛まれるドスがごろりと転がった。
ぷちぷちぷち――
「ゆっぎゃあああああ!」
「おぢびぢゃんがああああ!」
「や、やべでええ、ドスぅ、元にもどっでえええ!」
「おちびぢゃんをつぶざないでええええ!」
信頼し頼みにしていたドスに愛する子供たちが潰される悪夢そのものの光景に、ゆっく
りたちは絶叫する。
ドスの帽子の中は考えられる限り最も安全な場所であり、そこへ子供たちを入れておく
というのは決してまずいことではなかったのだが、この場合、完全に裏目に出た。
「「「いだいぃぃぃぃ、あづいぃぃぃぃ!!!」」」
ドスたちの狂乱ぶりは全くおさまる気配が無いどころか、ますます痛がってより激しく
転がるので、子ゆっくりばかりでなく大人のゆっくりたちも潰され始めた。
「もうやだあああ、おうぢがえるぅぅぅぅ!」
一匹のれいむが村に背を向けて山に逃げ帰ろうとすると、何匹ものゆっくりがそれに倣
った。
だが、しばらく進むと、何時の間にか回り込んでいた村人たちがその前に立ちはだかっ
た。
「ゆ!? にんげんさん! れいむたちはおうちにかえるんだよ、じゃましないでね!」
「そうだよ、まりさたちいそいでるんだよ!」
「はやくどいてね! ドスにいいつけるよ!」
苛立たしげに叫んでいたゆっくりたちは、たちまち村人の持っていた鍬や鋤にえぐられ
て絶命した。
「ゆあああああ、なにずるのぉぉぉぉ!」
「ド、ドスにいいつけてやるぅぅぅ!」
「ドスぅぅぅ、だずげでえええ!」
先頭集団の数匹が殺されたのを見て、他のゆっくりたちは回れ右して跳ねて行く。
「「「いだいよぉぉぉ!」」」
だが、戻ったところでドスたちは痛がりながら転がっているだけだ。
しかし、人間たちが追いかけてこないことから、ドスの側にいれば大丈夫だと判断した
ゆっくりたちは、ドスに潰されぬように注意しながらその周りに止まった。
「ほら、そろそろ動けなくなりますよ」
男は、周りにいる村人――老人が多い、若い者はゆっくりたちの背後に回りこんでいた
――に言った。
淡々とした口調は、自信のあらわれだ。
ドスを調査した結果、
「でかいけど、つまりはゆっくり」
という結論が出た。
そこから導き出された対ドス用の装備は長射程のライフルに、ゆっくりにとっては毒物
に等しい辛味をつめた弾――俗称からから弾――であった。
それらで装備し、ギリースーツと呼ばれる迷彩された服を着込んだハンターたちが二人
一組になって、食べ物の山を三方から半包囲してドスたちが来るのを待っていたのだ。
人間たちがそこまで前もって備えをしてしまえば、ドスまりさの森の生物最強という強
さも哀れなものであった。
それでもドススパークに対しては念を入れて警戒し、決してドスの正面からは射撃しな
いようにしている。常に、横や後ろを見せているものを狙った。
外すことはなかった。なにしろ、的は大きい。
そのうちに、ドスが跳ねなくなった。痛みが限度を超えて、動くこともできないのだ。
そこに至って、伏していたハンターたちが匍匐で移動し始めた。
「ゆあああん、ドスぅぅぅ」
「じっがりじでええええ」
「ぺーろぺーろ、げんきになってね! ぺーろぺーろ」
跳ね回っている間は潰されるのを恐れていたゆっくりたちだが、動かなくなると途端に
ドスを心配して集まってきた。
先ほど、逃げようとしたものが何匹か人間にあっさり殺されたのが効いていた。やはり
自分たちはドスがいなければ人間には全く抵抗ができないのだと嫌でも思い知らされてい
た。
「ゆはぁ、ゆはぁ」
「い、いだいよぉ」
「お、おがあざん、いだいよぉ」
ドスたちは横倒しになって涙を流しながら荒く呼吸をしている。ドスともあろうものが
おかあさんなどと弱音を吐くのだからダメージは相当なものだろう。
「ゆ゛っ!!!」
びくり、と一匹のドスが大きく震えた。
ゆっくりたちは、ドスが回復したのかと希望的にもほどがある観測を抱いて目を期待に
輝かせる。
だが、むろんそんなわけはない。
「ゆっげえええええ!」
ドスは大量の餡を口から吐いた。それまでも悲鳴とともに餡は吐いていたが、今度のそ
れは量が違った。ぼとっ、ぼとっ、と大人サイズのゆっくりと同じぐらいの大きさの餡を
吐いている。
「だめだよ! そんなに吐いたらゆっくりできないよ!」
ゆっくりたちは大慌てだ。
「ゆ゛ぎぎぎ、ゆ゛ええっ!」
「ゆ゛っ、ゆ゛ぐぅ」
ゆっくりたちの視線がそちらのドスに行っている間に、他の二匹も同じように吐き気を
催したように呻いた。
「「ゆげええええええ!」」
しばらく我慢していたものの、やがて同じように大量の餡を吐き出す。
「やめでえ、ドスぅぅぅ、ゆっくりじでええええ!」
「ゆあああ、おちびぢゃんがああああ!」
ドスが吐いた大量の餡を子ゆっくりがかぶってしまい、親ゆっくりが慌ててそれを取り
除こうと舌を伸ばす。
「おちびちゃん、すぐにぺーろぺーろしてあげるね、ぺーろぺ、ゆぎゃああああ!」
ドスが吐いた餡を舐めていたれいむが突如悲鳴を上げる。
「が、がらぃぃぃぃ! ゆ゛っげええええ!」
れいむもまたドスのように餡を吐いた。そして、ドスよりも遙かに全体の餡の量が少な
いれいむはあっという間に致死量を吐き出して死んでしまった。
「ゆぴっ!」
微かに、れいむが舐めていた餡子の山の中から声がした。
内側から餡子を食べて外に出ようとしていた子れいむが親と同様、電流のように全身を
走った激辛の刺激によってあっという間に死んでしまったのだ。
「中枢餡にからからを撃ち込みました。もうおしまいですよ」
男が、やはり淡々と言って、興味深そうにしている村人たちに説明する。
最初はとにかく体のどこでもいいから当てる。そうすればドスは激痛にのたうち回り、
ドススパークを撃つどころではなくなる。
何発も撃ち込んでいると、弾から拡散する辛味と、無闇に跳ね回って地面に激突するこ
とによってドスはボロボロになり大体は横倒しになって動かなくなる。
そこで、ハンターは位置を変えてドスの正面に移動する。
正確には真正面ではなく、やや斜め前、横になったドスから見れば下の方にである。
そこから、体内の辛みを少しでも逃がして、新鮮な空気を吸おうとドスが開いている大
口へと弾を撃ち込むのだ。
斜めの斜線は口内の天井を貫いて中枢餡に到達する。
からから弾が中枢餡に届けば、もうあとは時間の問題だ。
ああやって、中枢を侵す激辛の毒物を体外に出すために膨大な量の餡子を吐いてしまう。
体積が三分の二ほどに減ってしまったドスを確認して、ハンターは立ち上がった。
近付いていく。しかし、こうまで痛めつけても、決してドスの口の前には立たない。や
はりドススパークは侮れない。徹底的に警戒するのだ。
「ゆゆ! 人間さん、こっち来ないでね!」
「ゆ、ゆ、ゆっぐりできる? ゆっぐりできる人?」
「お願いじます、ドスをだずげでえええ」
ゆっくりの反応は様々だ。ハンターたちはそれを無視する。
あくまでもドススパークの射線に入らぬように近付いてから、腰につけていた小さな物
体を取り出す。
それについていたピンを抜き、ドスの口の中に投げ入れてから早足で距離を取った。
「ゆゆ? なにいまの?」
ゆっくりたちがそう言った瞬間――
ぼんっ
と、ドスの口の中が爆発した。
ハンターが投げ入れたのは威力を抑えた手榴弾だったのである。
これでドスの口内はズタズタで、もうドススパークを撃つことはできない。
「いいですよー」
そこで、ハンターは手を振った。
「行きましょう、もう大丈夫です」
それを見た男が、村人たちを連れてやってくる。
「二匹は死んでます。こいつは辛うじて生きてますね」
生き残っていたのは、例の最初に畑を襲撃したドスだった。と言っても、辛うじてとの
言葉通り、死ぬのが少し延びている状態に過ぎない。
「ど……どぼ……ごんな……ごと」
どうしてこんなこと、と言おうとして全く言葉にならない。人間たちはそれをただのう
めき声として聞き流していた。
しかし、もしもそれが聞き取れたとしても、どうしてもなにもお前らが強奪なんかする
からだろう、と呆れて一笑されただけであったろう。
「こいつらはどうする」
ドスが完全に死に、或いは無力化されたことにほっと胸を撫で下ろした村人たちは、残
ったゆっくりたちを見て言った。
そう言われて、それまで茫然自失だったゆっくりたちが騒ぎ出す。
一目散に逃げようとしたものは、すぐに殺された。
それを見て逃げられないと悟ったゆっくりたちは泣きながら必死に命乞いをする。
もう二度と来ませんと誓うもの、小さい子供がいるんですと同情を引こうとするもの、
とにかくひたすら謝り続けるもの、あんなことやりたくなかったけどごはんが獲れなくて
しょうがなかったのだと理解を求めたのは参謀ぱちゅりーだった。
「潰すべ」
村人の視線が集まった村長が、搾り出すように言った。
野菜を奪われた時は怒りに震えてドスさえいなければあんな奴らは、と憤った村人たち
だが、ゆっくりたちがそうしないと冬を越せずに大量の死ゆっくりを出すので止む無くあ
の暴挙に及んだのだということは理解していた。
しかし、理解した上で、やろうと思っていた。一度野菜の味を覚えたゆっくりは必ずま
た畑を襲う。村長に向けられた目は、同意を求めていた。村長は、同意した。
「やべでえええ!」
「だずげでええ、ドスぅぅぅ!」
「ゆ、ゆるじでぐだざい、もうあんなごどじまぜん、ゆるじで、ゆるじで」
「お、おちびぢゃんだけはぁぁぁ」
「おちびだぢはなんにもじらないんだぜえええ、ゆるじであげでえええ」
「おぢゃーしゃん、ぎょわいよぉぉぉ!」
「ゆぴゃあああん! れいみゅ、じにだぐにゃいぃぃぃ!」
「ゆ、ゆっぐち、ゆっぐちじでね?」
「やじゃよぉ、いだいのやじゃよぉぉぉ」
涙に塗れた懇願。
しかし、それも全て次の一言で一蹴される。
「かわいそうだけど、しょうがない……」
瀕死の状態で、大切な群れのゆっくりたちが恐怖にガタガタと震えるのを悲しい目で見
ているしかないドスまりさが人間に対して思ったのと同じ台詞。
――ひどい、ひどいよ!
ドスは、心で叫んでいた。
確かに、自分はドススパークで脅して食べ物を奪った。でも、人間さんにはできるだけ
危害を加えたくないと思っていたし、実際それは成功していた。
人間さんはゆっくりを殺すことをしょうがない、と言うが、しょうがなくはない。
自分たちがやったことはしょうがない。本当にああしなかったら飢え死にしていたのだ。
でも、人間さんたちは、飢え死にすることはないはずだ。自分たちが越冬できるだけの
食べ物を渡しても、それより遙かに多い食べ物を人間さんたちは持っている。
「ゆっぎゃあああああ!」
「ほれ、じっとしてろ!」
「よけいに痛いぞ」
「や、やめぢぇぇぇ!」
「い、いぢゃいぃぃぃぃぃ!」
「ああ、ほら、言わんこっちゃない」
薄い膜がかかったようにぼんやりとし始めたドスの視界の中で、群れの仲間たちが無残
に殺されている。
死の寸前、ドスまりさはゆっくりりかいした。
――みんなごめん、ドスは思い違いをしていたよ。
人間が痛がりで臆病で弱い生き物だと思って甘く見ていた。まず話し合いをしようとし
なかったのがいけなかったのだ。それが人間さんを怒らせ本気にさせてしまった。
だが、ドスまりさは、また少し思い違いをしていた。
人間さんは弱くはなく、むしろ備えさえすれば地球上で最強と言っていい。しかし、や
はり人間は痛がりで臆病なのだ。
だから、個々の人間よりも高い戦闘力と、人間よりは低いとは言え動物よりも高い知能
を併せ持つ生き物――ドスまりさ――の存在を許容しない。
その知能ゆえに、ただの野生動物が生活圏に入ってきた人間を襲ったりするのとは違う
レベルで、人間に攻撃をしかけかねない。
その戦闘力は、それなりの装備をしなければ人間には対抗できない。
そして、人間はドスハンターと呼ばれるハンターを作った。
それが「国」に対する人々の要請であった。
ドスまりさ、あんな生き物がいたら安心できない。そう、人間たちはドスまりさのせい
でゆっくりできない気分だったのだ。
軍隊などを動員すればどうとでもなろうが、いちいち軍隊を動かすのは牛刀で赤ゆっく
りを捌くようなものである。
そこで、身軽でドスを狩ることに特化した能力を付与されたハンターの需要が生じた。
――ごめんね、みんな、ごめんね。
ドスが事切れるのとほとんど同時に、群れの最後のゆっくりがおくちに入れた子供とも
ども潰された。
村人たちは、ほっと安堵の息をついた。
村人たちは――人間たちは、安心した。
これでもうドスは怖くない。ドスが出ればすぐにドスハンターが駆けつけてくれる。
人間は、切羽詰らなくとも、安心するためだけに生き物を殺す生き物である。
ドスハンターは、それほど数が多くない。
そんなに大勢いても、一通りドスを殺してしまえば手持ち無沙汰になるだろうと少数に
おさえられたのだ。
だが、それだけに稼動初期はまさに東奔西走、国中を飛び回った。
何匹かのドスの顛末を見てみよう。
とあるドスまりさは、人間の村と協定を結んでいた。
そのおかげで、人間たちに庇って貰うことができた。
「ゆゆーん、ありがとう。おかげでたすかったよ!」
「おう、どういたしまして」
と、にこやかに村長と笑顔を交わしたドスまりさだが、内心は暗く沈んでいた。
このドスは、群れのゆっくりに協定を厳守させ、畑荒らしをするものは自ら潰して見せ
たりしていた。
単純に約束は守らなければならない、と思ってのことだったが、それがドスと群れを救
った。
人間たちが約束を破ったら、ドススパークでやっつけてやる、と思っていた。そうやっ
て協定破りをされた際に制裁できると思うことでドスは安心感を得ていた。
人間たちは、内心いつかドスが堕落して協定を破ったゆっくりをなぁなぁで許したりし
て、それをドススパークによる脅しでごり押ししたりしないかと恐れていた。
しかし、この度、ドスを駆除して欲しいというだけでやってきてくれる(警察やら軍隊
だと色々と面倒な手続きがある)ドスハンターを得て、人間たちは制裁手段を持つことが
できた。
ドスは、人間たちがいつか協定破りをドスハンターの圧力を背景に押し通すようになる
のではないかと恐れていた。
立場は、完全に逆転したのだ。
それでも、一応は、人間たちもゆっくりも、笑顔でいられるのだからよいほうだった。
とあるドスは、人間の村と協定を結んでいたが、あっさりとドスハンターを呼ばれて駆
除された。
こちらのドスは、協定をあまり真面目に守らず、群れのゆっくりが畑の野菜を取ったり、
人家に侵入して荒らしたりの協定破りをしても、なんやかやと理由をかまえてごくごく軽
い罰で済ませたりしていたため、すっかり人間の不信を買っていた。
ドスは、撃たれ口の中を爆破されて無力化された後にさらし者にされ、その目の前で群
れのゆっくりを殺された。
「ぎょー、でー、ぎょー、でー」
ドスはなんとか声にならぬ声で協定を結んでいたのになんでこんなことをするのかとい
う意味のことを途切れ途切れに言った。言い終わるまでにゆっくりが十家族は殺されてい
た。
「お前らと協定なんか結んでいたつもりはねえ」
「おう、ドススパークで脅されてしょうがなく協定結んだフリをしとっただけじゃ」
「もうお前らなんか怖くねえんだ」
人間たちは、冷たく言い放ち、泣き叫ぶゆっくりたちをなぶり殺した。
もっとも悲惨だったのは、人里近くには住んでいたものの、そちらには近付かず、ひっ
そりと森で暮らしていたのに、
「ドスがいて、なんとなく不安」
という程度の理由でハンターを差し向けられたドスであったろう。
「ドス、なんにもじでないよぉぉぉぉ!」
当然のことであるが、ドスはそう言って人間を非難した。しかし、はじめから何かしな
いうちに駆除してしまえ、ということでやってきているハンターたちは聞く耳など持たな
い。
すぐに、人間はドスよりも強くなった、もうドスでも人間には逆らえない、という噂が
ゆっくりの間に流れた。
ドスと一緒にいればゆっくりできる、というゆっくり神話は過去のものとなった。
今や、ドスと一緒にいるとドスと一緒についでに駆除されかねない。
ある程度ドスを駆除してしまった後、ドスハンターたちは要請によらず、独自にドスを
探し求めてハントするようになった。
ドスが一匹減るごとに、人間はなんとなく安心したので文句は出なかった。
れみりゃを使ったドスハントが行われるようになったのもその頃からだ。
捕食種であるれみりゃが来ると、当然ゆっくりたちは逃げる。そこで、ドスが近くにい
れば、そのゆっくりは必ずドスを頼って行く。
ドスも、れみりゃに襲われていると聞くと必ず助けに来る。
れみりゃはさっさと逃げて、ハンターにドスがいることを報告するのだ。
すぐに人間たちの心から、かつてドスまりさに持っていた幾許かの畏怖心は消えた。
もう、ドスは、ハンターの影に怯えてゆっくりできず、それを恐れて誰も近付いてこな
いために、他のゆっくりをゆっくりさせて上げることもできなくなった。
終わり
人間さんてひどい生き物だよね。ガハハ。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 山の実りが少なかった云々の前にドスの帽子の中に赤ゆがいるってことは越冬前に生まれたばっかりで餌も取れないであろ穀潰し赤ゆを作った馬鹿なゆっくりがいるのに制裁せず→人間から食料を強奪しよう本当はやりたくないけど生き残るためだから仕方ない!!(文章から察するに)生き残るための最低限度の食料でなく自分達がゆっくり出来る食料を人間から強奪仕方ない!!…ゲスすぎるだろ -- 2021-04-25 13:38:35
- あなた猟銃の威力なめすぎじゃないですか?種類によっては熊を同時に2体貫通できるライフル弾だってあるんですよ?散弾銃でも2・3発は連射できるし、そもそもドススパークってとる、食べる、撃つって流れですよね?この間3秒は時間かかるんですよ。この間にナタで切るとかしたら良かったのでは?ww 現役猟師の発言 -- 2018-09-19 21:21:08
- どすはにんげんしゃんにはかなわないんじゃよ
ばかなのしぬの? -- 2017-12-12 01:19:03
- ↓2中区餡削られなければドススパークでおしまい -- 2015-09-30 22:52:32
- ドスが無駄に高性能で人間さんがドスに怯えてるところがイライラした
ちょっとでもゆっくりが人間に優位な部分があるとかゆっくりできないよ -- 2013-04-15 10:51:18
- いくらドスでも、熊に当たり負けしないとかねーよ。所詮体は饅頭だぞ?爪と牙で引き裂かれたらどうすんの。
村人もsぷだよ。ドスはのろまなんだから、こっそり後ろから近付いて鍬でぶっ刺せばいい。思いっきり皮膚を裂いて餡子を流出させる。
それを何度も繰り返す。スパークを撃たれないように正面だけを避ければいい。 -- 2012-09-19 20:21:26
- 銃の威力についていっている人がいるが、水や弾道ゼラチンみたいな物体に入った弾丸の挙動を考えると、マグナムライフル弾みたいな高初速の弾丸でも3mは容易に貫通なんぞしないと思われる。
餡子程度だと少々抵抗が大きいが質量は水と同じ流体として振舞うだろうしね。
但し散弾銃程度でも目を潰せるだろうって言うのは同意。機能てきには部分的な破壊ですら致命的だろうし
それよりも問題なのはこのSSのハンターが気をつけていたように反撃されないこと
目を潰したってドスパークをめくら撃ちされない保証はないし、上述のようにTODOMEをさすこと自体は結構困難そうだし
まずハンターは自身が殺されることは忌避するべきであり、仮に外したとしても直線上に何らかの被害が及ぶことも回避できるならそうすべき
つまり、このSSは人間がゆっくりを駆逐する際に如何に被害を減らせるか(=ゆっくり害をどこまで許容できるかの逆数)という話とも読める -- 2012-06-06 10:58:53
- この作者は毎回、キャラクターの行動原理を読者に伝えるのがうまいなあ。
感情や思考の流れが極自然だから、文章が多くても物凄くテンポ良く読める。 -- 2012-05-09 06:09:53
- ドスが人間をなめすぎている?お前らまんじゅうに何を期待しているんだ?どんなにでかくなっても饅頭は饅頭だよ? -- 2011-10-20 02:08:47
- ↓俺も毎回思うwあっちから近づいてくるんだから狩猟銃で顔面撃ちゃ終わると思うよ
そして何よりドスみたいなバカでかい口開けてたらエアガンに「からから弾」込めて打てばもっと楽なんじゃw -- 2011-09-12 23:45:43
- この手のドスものを見てて毎回思う事だけど、猟銃の威力甘く見過ぎて無い?
貫通力の低い散弾銃でも、ドスの顔面にぶち込めば目を潰せるし、
熊撃ち用のライフル猟銃とかなら、所詮、小麦粉の皮と餡子の中身でしょ、
貫通して中身をぶちまけるだけだと思うけど
-- 2011-05-01 21:26:19
- 格闘技ちょっとかじったくらいでは倒せないだろうなこりゃ
ウェイトも相当ありそうだし -- 2011-01-21 01:50:22
- ドゲスwww -- 2011-01-18 01:31:22
- まあしかし猟銃で倒せないドスって
地球上最強の生物って事になるよな -- 2010-11-06 13:09:41
- このドスって本気で自分がなにやったか理解できてなさそうだな
凶器で威嚇しながら強盗を働く、これを人間相手にやったらこれはもう立派な宣戦布告なのに
きっと冬越えたらまた村となあなあで上手くやっていけるとか能天気に考えてたんだろう -- 2010-10-10 19:39:25
- 最初のドゲス共は死んでざまぁですな、ガハハ
ドスは自然発生するので、これからは、ゆっくりまりさが居るだけで不安、でどんどん通常種も排除されていくことになりそうだねw -- 2010-10-10 18:13:22
- 「(警察やら軍隊だと色々と面倒な手続きがある)」 確かに面倒だ -- 2010-08-13 02:38:20
- いやぁ、どうなる事かとハラハラさせられたw
マジで救い様の無い糞ドゲス共がいつまで調子付くのかと、作中に悲惨、可哀想とあるけれど、どう考えてもコレだけの事をすれば、この結果は当然でしょう
人間は自然界において確かに弱い、例えば水中では絶対に鮫には勝てない、陸ではライオンに勝てない
けど、武器を使い、過剰なまでに発達させ、敵対種への研究、対策を怠らないのが人間の強み、コレには鮫もライオンも適わない
けど、素朴な疑問として武道の心得とある程度の身体能力があればドスには負けないと思うのだけれど、ドススパークだってローリングしながら撃てないんだし -- 2010-07-25 02:35:03
- ドスがいて、なんとなく不安 これが一番人間らしいww
れみりゃ頭良すぎだろwww -- 2010-07-25 02:10:18
- ハハッ ざまぁw -- 2010-06-24 00:14:52
最終更新:2009年10月27日 18:00