ふたば系ゆっくりいじめ 466 古い言い伝え

古い言い伝え 22KB

自滅 人間虐め パクリ 野生 ゆっくりんぴーす 独自設定 批判希望

作者名:注意書きの人改め白蓮さん虐め書いた最低の喧嘩売るネット弁慶改め……名前募集中

「ゆっ!」
「そっちにいったよ!」
「むしさんはおとなしくたべられてね!」
3個のまりさ達がお互いに連携して、1匹のバッタを追い詰めていた
「ゆっ!!」
追いかけていたまりさがそのまま
ぺちん
バッタを潰した
「やったね!」
「むしさんのくせに、まりささまをてこずらせたばつなんだぜ!」
「でもこれだけじゃたりないよ。もっとたくさんとらないと……」
「まりさたちにかかればらくしょうだよ!!」
潰れたバッタを帽子に入れながら、まりさ達はそんな事を話す
「むきゅ、むきゅ、むきゅ」
そんなまりさ達から少し離れた所で、ぱちゅりーが跳ね歩いていた
「ぱちゅりーだ」
「どうしてこんなところにいるんだろう?」
現在、まりさ達がいるのは、まりさ達が居る群から少し離れた山の中腹
肉体労働をしないぱちゅりーは、まずこない場所である
「もしかしたら、ぜっこうのかりばをひとりじめしてるかもしれないんだぜ!」
そんな都合の良い妄想を、まりさはする
「ひどいよ!ゆっくりぷれいすはみんなのものだよ!」
「ゆっくり、あとをおうよ!!」
まりさ達はぱちゅりーの後をつけていった

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ゆ~……ほんとうにぜっこうのかりばにむかってるの?」
ぱちゅりーの後をつけてかなりの時間(30分前後)が経過した
「でもぱちゅりーはまよってないんだぜ。ぜっこうのかりばでないならこんなところにこないんだぜ」
ぱちゅりーは迷う素振りを見せず、確かな目的地を目指して歩いているように思える
そんな目的地なんて、まりさ達の頭ではぜっこうのかりば以外想像できなかった
「ゆ?なにあれ?」
そんななか、1個のまりさがぱちゅりーの先に何かを見つけた
「なになに?ゆっくりおしえてね」
「まりささまもわからないんだぜ……」
すぐに他の2個も、その何かを見たが、皆目見当が付かない
強いて言うなら、巨大な岩だった。ただの岩にしては、異様に綺麗な直方体だったが
「ゆ?ぱちゅりーがなにかしてるよ?」
ぱちゅりーはその岩に近づいて、何かをしていた
むきゅむきゅと言いながら、岩の周りを跳ね回っている
少し高い位置に登ったら、今度は岩の上を見たりもしている
大体2分くらいかけて、その岩を見回った後
「むきゅ~、きょうもなにもなかったわね」
ぱちゅりーは安心したように、そう言った
「いったいなにをしてるの?」
「わからないんだぜ……こうなったらぱちゅりーにちょくせつきくんだぜ」
「ゆっくりきこうね!」
まりさ達はぱちゅりーに近づいていく
「「「ゆっくりしていってね!」」」
「むきゅ?ゆっくりしていってね!」
ぱちゅりーはまりさ達を確認するも、特に態度を変えなかった
見られてはいけないような物ではないらしい
「ぱちゅりー、これはなんなのぜ?」
まりさは岩を見上げながらそう問うた
近くで見ると、まりさよりも遥かに大きい。ドスと同じ高さがある
対して横幅はとても短い。まりさ2つ分と言った所だろうか
そんな巨大な岩がこんな所にあるのは驚くが、なによりぱちゅりーの行動が分からなかった
「そんなにこれはゆっくりできるの?」
まりさ達にはそうは思えなかった
道中の移動距離やらを考えるに、そこまでして見に来たい物でもない
となれば、ぱちゅりーはなぜこの岩を見に来たのか……
「これはゆっくりぷれいすをささえるそうちよ」
ぱちゅりーはそう答えた
「ゆ?」
「ゆっくりぷれいすをささえる?」
「いみがわからないんだぜ」
当然ながら、まりさ達はそう聞いた
今まり達が居るゆっくりぷれいすとこの岩は、何の関連性もないように思えるからだ
「あなたたちがしらないのもむりはないわ。これはぱちゅりーのおかあさんのおかあさん……ずっとむか
しからあるいわだもの」
そうしてぱちゅりーは語り始めた……

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

遥か昔
今、ぱちゅりー達が居るゆっくりぷれいすを発見した先祖達は、そのゆっくりぷれいすを満喫していた
野菜が採れる
巣が大きい
近くには沢山の食糧が生える山が2つも有る
危険なれみりゃもふらんも来ない
なにより、意地悪な人間が居ない
まさしく、理想的なゆっくりぷれいすだった
誰も寿命以外で死ぬ事は無く、好きなだけ食べて、好きなだけ子供を増やせられる
そんなゆっくりぷれいすに
「ゆっくりしていってね!」
1人の女性が来た
「「「「ゆ?ゆっくりしていってね!」」」」
ゆっくり達はつい条件反射としてそう答えるも、人間には良いイメージを持って居なかった
「ここはれいむたちがみつけたゆっくりぷれいすだよ!にんげんさんはでていってね!」
恐らく、この人間はゆっくりぷれいすを奪いに来たのだと、ゆっくり達は考えたのだ
「ああ、ごめんなさい。お詫びにこれを……」
ドン!
彼女は背負っていた風呂敷を地面に置いた
包みを解くと
「「「「ゆ~~!!!!!」」」」
中には沢山の餡子……あまあまがあったのだった
「ゆ!ゆっくりたべるよ!」
「おちびちゃんたちがよろこぶね!」
等と言いながら沢山の餡子を食べたり、帽子に居れたり、運ぼうとしたりする
「ところで貴方達、ここのゆっくりって、これで全員?」
「ゆ?まだおうちにおちびちゃんたちがいるよ?」
「よんでくるね!」
「むきゅ!まちなさい!」
そんな時、1個のぱちゅりーが群を制した
「おねえさんはなにをしにきたの?あまあまをもってきてくれただけじゃないでしょ?」
このぱちゅりーは警戒をしていたのだ
ゆっくり達を集めては、一斉に捕まえて加工所に持って行く人間も居る
だからこそ、せめて子供達だけは捕まえられないようにしたかったのだ
「ああごめんね。私はある事を伝えに来たのよ」
「あること?」
「なんなの?ゆっくりおしえてね!」
「貴方達、あっちの山にある物を知ってる?」
彼女は遠くの山を指さした
「ゆ?」
「しらないよ!」
「ゆっくりせつめいしてね!」
「あそこにね、こんな岩があるのよ」
彼女はゆっくり達に写真を見せながら言った
そこにはあの岩とドス、ふつうのゆっくりまりさが写っていた
「ゆ~!ドスがいるよ!」
「とてもゆっくりしているドスだね!」
「あら?このドスの事知らないの?」
「むきゅ、しらないわ。わたしたちのむれにドスはいないのよ」
「あ~……だから知らなかったのね……」
彼女は納得したかのように頷く
「それでおねえさん、このいわはなにかしら?」
「これはね、このゆっくりぷれいすを守ってくれる岩なのよ」
「ゆ?」
「むきゅ?」
「なにそれ?」
唐突な言葉に、ゆっくり達はそう言った
「貴方達は疑問に思わなかったの?こんな素敵なゆっくりぷれいすに誰も居なかったなんて」
「ゆ!だからここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!」
「ええ、今はね。昔はこのドスが治める群のゆっくりぷれいすだったのよ」
「うそだよ!まりさたちがきたとき、ここにドスなんていなかったよ!」
「ええ。だって逃げたんだもの」
「ゆ?どうしてにげたの?」
「こんなにゆっくりできる、ゆっくりぷれいすなのに?」
「おねえさん、ゆっくりせつめいしてほしいわ」
「説明してあげる」
そうして、彼女はそのドスとゆっくりぷれいすに何があり、この岩がなんなのか説明した

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ドスは昔から、このゆっくりぷれいすが平和なのは、この岩があるからだと言っていた
あの日、それを快く思わない1人の虐待お兄さんが、岩を壊してしまった
偶々居たドスがそのお兄さんを制裁した物の、即座に群からこの場所を離れるように伝えた
ゆっくり達は理解できなかった
どうしてゆっくりぷれいすを捨てる必要があるのかと
ドスの言う事を聞くものだけが、ドスと共にゆっくりぷれいすを離れ、山へと登っていった
ドスが安全な場所に辿り着いたと同時に、このゆっくりぷれいすに雨が降り注いだ
今までよりも遥かに強く、遥かに長く、ゆっくり出来ない光……雷と共にゆっくりぷれいすを襲った
それだけでなく、どこからか凄まじい量の水がゆっくりぷれいすを襲った
その水は量が多く、勢いも強く、ゆっくり達の家を瞬く間に壊して行った
残ったゆっくり達は、ドスの言う事を聞かなかった事を後悔し、ドスに謝りながら死んでいった
一夜明けて雨が止んだ後、ゆっくりぷれいすはただの湖となってしまっていた
ドスは守れなかったゆっくり達に涙を流して、残ったゆっくり達と共に新たなゆっくりプレイスを探しに
行ったのだった……

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「むきゅ……むかしにそんなことがあったのね……」
「ええ」
「じゃあ、どうしていまはみずがないの?」
「あの岩が戻ったからよ。あの岩が戻った時、ここの水も消えていった……そしてその後に貴方達が来た
のよ」
「ゆ~……」
「ドスはそのあとどうしたの?」
「今でも他のゆっくりプレイスを治めているわ。私は頼まれたの」
「ゆ?」
ゆっくり達は一斉に首を傾げた
「もし、水が消え新たなゆっくりがゆっくりぷれいすに来ていたら、その事を伝えて欲しいって。もう、
誰も死んでほしくないって」
「ドス……ゆっくりありがとう!」
会った事もゆっくりに、そこまで心配するドスに、ゆっくり達は感謝した
「それで、その岩の事を教えてあげて欲しいって。その岩が壊れないように……もし壊れたら、皆でゆっ
くりせずに高い所へ逃げるよう……そう伝えて欲しいと言ってたわ」
「むきゅ……わかったわ」
「伝える事はこれで全部……皆、ゆっくりしていってね!」
「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」
彼女は何処かへ去っていき、ゆっくり達はそれぞれあの岩を守る事、壊れた時に即座に逃げる事を誓った
のだった

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「それがむかしからつたわるはなしよ……いまではれいむやありすはこそだてで、まりさやちぇんやみょ
んはかりでいそがしいから、わたししかこなくなったのだけど……」
「ゆ~……このいわさんは、ゆっくりぷれいすをまもってくれてるんだね」
「そうよ。あなたたちも、じかんがあればこのいわをみまもってほしいわ。もちろん、こわれたらすぐに
みんなにつたえてにげるのよ」
「「「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!」」」
ぱちゅりーはそのまま、群へと戻って行った
「まりさたちももどろうね!」
「とちゅうでたくさんむしさんをとろうね!」
そんな事を言いながら、2個のまりさも戻っていく
ただ1個
「……ふん」
まりさだけが、岩を振り返った

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

深夜
群のゆっくりならば誰もが眠る時間
「そろーり!そろーり!」
1個のまりさが、岩へと辿り着いた
「ゆ……だれにもはっけんされてないんだぜ……」
まりさはそのまま周囲を見回す
辺りに誰も居ない事を確認して
「ゆっへっへっへ!ぱちゅりーはばかなんだぜ!」
まりさは大笑いをした
「そんなむかしのうそをしんじているなんて、けんじゃがあきれるんだぜ!どうせドスがついたうそにき
まってるんだぜ!」
まりさはそのまま、岩へと体当たりをする
「ゆ!ゆ!なかなかてごわいんだぜ……ゆ?」
まりさがふと見上げると、岩の有る場所よりやや高い所に、大きな丸い岩があった
「ゆっ!」
まりさはその丸い岩へと近づいて行く
「ゆんしょ!ゆんしょ!!」
そのまま丸い岩を押して
ガラッ……
丸い岩を落とす
ゴロゴロゴロ……
転がった丸い岩は
ドガン!!!
あの岩とぶつかり、盛大に壊れた
「ゆっへっへっへ!!あしたのぱちゅりーのかおがみものなんだぜ!そろーり!そろーり!」
まりさはそのまま、誰にも見つから無いように、群へと戻って行った

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「むきゅーーーーーー!!!!たいへんよみんな!!このゆっくりぷれいすはもうおしまいよ!!いそい
でにげるのよ!!」
翌日、ぱちゅりーは息を切らして山から下りてくると、群の皆にそう伝えて周る
だが返ってくるのは
「なにいってるの?れいむたちはゆっくりしているよ?」
「ふきつなことをいうんじゃないぜ!」
「いなかものはそんなことにだまされないわよ!!」
「しょうこがないわ!ぱちゅはそんないいつたえなんてしらないわよ!」
「だまされてるんだねーわかるよー」
「ちーんぽ!」
誰も彼も、ぱちゅりーの事を信じなかった
「むきゅー!!ほんとうなのよ!このままじゃあ、みんながえいえんにゆっくりしてしまうわ!」
「うるさいよ!おかしなことをいうぱちゅりーは、さっさとでていってね!」
べし!とれいむが体当たりをする
「むきゅ!どうしてしんじてくれないのー!!」
ぱちゅりーは泣きながら巣へと戻り、当面の食糧と大事なまどうしょ、他にも必要と考えている物を持っ
て、山へと戻って行った
「おかしなぱちゅりーがきえたよ!」
「これでゆっくりできるね!」
そんなことを言い合うゆっくり達に紛れて
「ゆっへっへっへ!!ぱちゅりーのあのあわてよう、おもしろかったんだぜ!!」
あのまりさもまた、馬鹿笑いしていた
かなり長い間……誰も彼もが、ぱちゅりーを笑っていた
ポツ…
「ゆ?」
そんなゆっくり達に、何かがかかる
ポツ……ポツ……
「ゆ!あめさんがふってきたよ!」
「みんな、ゆっくりしないでおうちにかえるよ!」
ゆっくりたちが、各々自分の巣へと帰っていく
「……ゆ!そうだぜ!」
あのまりさは自分の巣に帰らず、ぱちゅりーの巣へと向って行った……

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ゆ~……あめさん、さっさとやんでね!」
ぱちゅりーの巣で、まりさはそう言った
ぱちゅりーが戻った時に、更におかしな顔を見てやろうと考えて、ぱちゅりーの巣を荒らして居るのだ
ついでに食糧もたらふく食っている
「ろくなものがないんだぜ……ゆ?」
まりさがある部屋へと足を踏み入れた
そこに置かれていた、一枚の写真
それは、紛れもなくあの時ぱちゅりーが話していた写真だった
見知らぬドスと、あの時の岩が写っている
「……」
何か胸騒ぎがしたまりさは、そのまま視線を外す
「ゆ!?」
その視線の先にあった物
そこには少しだけ汚れていた風呂敷が、広げられていた
まるで、ぱちゅりーの話に会った風呂敷のように……
「……そ、そんなはずがないんだぜ。だいたい、あれはゆっくりできないひかりがおちて……」
ブー!
ドオオオオォオオン!!!!
「ゆ!?!」
地面を揺るがす程の大きな音に、まりさが驚いた
「なんなのぜ!?なにがおこってるんだぜ!?」
まりさは急いで部屋から出て、急な階段を登る
部屋のガラスから外を見ると
「ゆ…!!」
向いのれいむの巣が、燃えていた
バチバチバチバチ!!!!
中のれいむが叫んでいるかも知れないが、いかんせん雨がガラスに当たる音が大きすぎて、何も聞こえて
こない。いつの間にか、こんなにも雨の勢いが強くなっていたのだ
ピカ!!
「ゆぅう!!!」
ブー!
ドオォォォオン!!!!
再び、地面を揺らすような音が聞こえ、眩しいばかりの光が一瞬だけまりさを照らした
まりさは理解した
アレは、話に出てきた雷だと
「お、おかしいんだぜ。だいたい、いわをこわしたくらいで……」
そう言いながらも、まりさは震えを隠せなかった
ピカ!!!
ブー!
ドオオオン!!!
「ゆが!!?」
光に怯えながら、まりさは部屋の隅へと逃げる
ピカ!!!
ドオオン!!!
ピカ!!
ドオオン!!!!!
バンバンバン!!!!!
雷も雨も一向に止まない。巣に戻ろうにも戻れない
まりさは部屋の隅で震えるしかなかった
ビキィ!!
「ゆ!?」
部屋のガラスが不吉な音を立てる
バリイィイイン!!!
「ゆ!!こわれないでね!がらすさん、こわれないでね!!!」
まりさがだぜ口調を止めてそう言うものの、とっくにガラスは壊れていた
雨が降り込み、部屋が濡れていく
「ゆっくりにげるよ!!」
まりさは急いで階段へと戻る
「ゆ!?!」
階段の下
まりさが入ってきた入り口も、先程写真を見つけた部屋も
全て浸水してしまっていた
「ゆ!」
まりさは慌てておーるを取り出し、帽子を浮かべて飛び乗る
とりあえず濡れる事は防ぐものの、外には出られない
そして徐々に水位が上がってきている
天井に到達したら帽子から落ちなくても、水で濡れて死亡してしまう
まりさは必死におーるで漕いで、外に出られるように窓の近くへと向った
外に出れば雨がかかるが、水に落ちるよりかはマシだと考えたのだ
窓へと到着して、そのまま外に出ようとする
「……」
まりさはおーるを落とした
窓から見た風景
大きな水が、遠くのみょんの家を壊して進んできた
それはみょんの家の材木も瓦も飲み込んでは従え、更に先にあるありすの家を壊していく
更に先のちぇんの家を
更に先のみょんの家を
その先にはまりさの家が
その先にはれいむの家が
そしてもうじき……
「ゆ!!こないでね!!おみずさんこっちにこないでねえええ!!!!」
おーるを落とし、逃げることもできないまりさは、ただそう叫ぶしかない
当然、水の勢いは止まらず、流れはなに一つ変わらず
ドオオオオ!!!!!!
ぱちゅりーの家も、容易く壊して進んで行く

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まりさはまだ生きていた
運良く餡子が漏れる事もなく、帽子もなんとか一緒にくっ付いて
材木に押され、水に濡れ
ただ水と共に流されていく
そして、嫌でもゆっくりぷれいすの崩壊を見る事になった
仲が良かった2個のまりさの家も壊れて
告白して番になりたかったれいむの家は壊れていて
ライバルだと認めていたみょんは死骸が流れていて
助けてもらったちぇんの帽子が側に張り付いて
全部全部、ゆっくりぷれいすとそこに居たまりさの群が、壊れていく
(ごめんなさい!ごめんなさい!!!)
まりさはただ謝っていた
嘘付きと罵ったドスに?
おかしな顔を見たかったぱちゅりーに?
永遠にゆっくりしてしまった皆に?
それともただ助かりたいが為に?
その心中は分からず、ただまりさは材木に押され、死ぬことも無く流されていく
(ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめ……)
そんなまりさの視線の先に、何かがある
巨大な石で出来た壁
どんなものよりも大きく、恐らくはこの水でも破壊できない壁が
そして、その先端にいるまりさがぶつかれば……
「ごないでえええええ!!!がべざんどいでえええええええ!!!!」
まりさはそう叫び
ドオオオン!!!!
壁と材木に挟まれ、一瞬で死亡した
『……』
ジー
その壁に据え付けられたカメラが、そのまりさを見ていた

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以下人間含む多生物によるこの群が壊滅した原因の蛇足
人間虐めも含みます

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ブツン!!
「以上。あの群に起こった真実の映像です」
彼女がそう説明をした
傍らには、あの時まりさ達に説明したぱちゅりーが
対するのは、沢山の人達
ゆっくりんぴーすと書かれた服やらプラカードを持つ人と
ただ冷たい目の老人達と
無数のマスコミ
そして肩を震わせている身なりの良い老人
「あのゆっくりの群は、自らの手で滅びを選んでしまった。このぱちゅりーのみが、唯一の生存者」
「むきゅ……みんな……」
ぱちゅりーは気絶する事もなく、涙を流しながら先の映像を見た
「対して貴方達は、ただあの村の関係者だと言うだけで、人間に死者まで出した。何か申し開きは?」
「…そ、それは……」
「黙れ黙れ!!!そんな映像を撮る事が出来たなら、ゆっくり達を助けられたはずだ!!」
「そうだそうだ!」
「へぇ……貴方達がそんな事を言う」
「五月蠅い!」
「人を追い払い、ダムを作り、途中で計画を変更した貴方達が」
「っ!」
「……」
あのゆっくりぷれいすは、複雑な事情によって生まれた
ゆっくり達に一時的に起こったブーム
『おうどんたべたい!』
そのうどんを作る為の水の確保の為、ゆっくりんぴーすは様々な手を駆使して、とある山間部の村の土地
を買い取った
かなり強引な手段で、かつ脅迫に近い事もあったという
それだけならまだ良くある事だが、問題はその先だった
有る程度工事が進んだ所で、ゆっくりの群がその村に住み着いてしまった
ゆっくりんぴーすはその群を保護する為に、当初予定していたダム面積を大幅に縮小
群の周りを囲うように、奇抜な形のダムになってしまった
当然ながら、元村の住人達は納得がいかない
村を返せという住人に対してゆっくりんぴーすは、アレはあくまでダム予定地であり、必要に応じて内部
に水を貯める場所だと答えた
実際にある場所の壁から水を出せば、その場所は沈んでしまう為、この言い訳はまかり通ってしまった
しかしそこで問題が起きた
「ねぇ、幹部様」
彼女がゆっくりんぴーす幹部に近づき、小声で囁く
「建設費の事……お忘れでは有りませんよね?」
「!!」
ゆっくりんぴーすの幹部達は、群の場所を開発しないからと、余った建設費用を私用に割り当ててしまっ
ていた。ただの建設費用の行方だけなら誤魔化せたかもしれない。ただこれは、工事を続行せねばならな
かったのだ
既におうどんぶーむは過ぎ去り、ダムを作る必要もないと言うのに
そこに彼女が現れた
一定の条件を飲むならば、建設費用を出すと
建設会社は彼女に一任する事
水を排出する装置を、ゆっくりだけが使えるようにする事
そしてゆっくりが水を排出したら、ゲスとみなして助けない事
幹部はこの条件を飲んだ
そうして、あんな奇妙な岩が出来たのだ
まるで中国に伝わる話のように
馬鹿にするゆっくりが出た場合のみ、ゆっくりの群は壊滅する
彼女は一応、救済処置はとってあった
作り話とはいえ、ゆっくり達にあの岩の事を伝えた
岩が壊れても、最低18時間は水の排出を待つようにした
水が排出される前には、警告音を群中に響き渡らせた
「……」
老人達が睨む
この件で、一部の過激派が元村の住人の犯行と決めつけ、制裁を加えたのだから
「決断の時ですわ」
「……こ、この度は……」
ゆっくりんぴーす幹部は立ち上がる
「我々の早計な判断で……罪の無い人を傷つけてしまい……真に申し訳なかったと考えています……」
深く、頭を下げた
パシャ!パシャ!!
無数のカメラのフラッシュ音がする
ゆっくりんぴーす達は肩を落とし、崩れた
この会見は、村の住人の凶行と、自分達の正義を伝える筈だったのに
「……謝っても……村も、あの子も戻って来ないんだ……」
老人は、ただそう呟いた

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「この度は、なんとお礼を申し上げて良いか……」
「商談は成立した。それだけよ」
謝罪会見は終わり、マスコミもゆっくりんぴーすも引き上げていった
彼女とぱちゅりー、そして村の住人であった老人達は、違う場所でこうして話し合っている
老人達が貯めたお金
ゆっくりにではない、ゆっくりんぴーすに一矢報いたいと彼女に頼み
彼女が受けた
それだけだ
「ただゆっくりんぴーすは滅ばないわ。アレはトカゲの尻尾。いくらでも生える」
そもそもゆっくりンピースやら、ユックリンピースやらYUKKURI PEASやらと、どれが正しい
組織かも分からないのだ
それぞれが自らが正しいといい、幾つかの組織はただ騙している
このゆっくりんぴーすも、ただ同じ名前の組織なだけかもしれない
「いいんです……ただ……彼には悪い事をしてしまった……」
一部の過激派による制裁。それで死んだ者が居る
それを防げなかった
「……貴方達はこれから?」
「今までと変わりません……ただ、生きていくだけです……」
「そう……それから先は契約には無いけど……せめて良い人生しか祈れないわね」
「……ありがとう、ございました」
老人達は頭を下げ、去って行った
「むきゅ……にんげんさんにもいろいろいるのね……」
「ええ……」
ゆっくりを保護する人達
ゆっくりを虐待する人達
ゆっくりを憎む人達
ただそんな事に巻き込まれる人達
そして、そんな人達とゆっくりの茶番を見たい誰か
そんな屑がいるのが、この世界なのだ
「貴方はどうする?」
「ぱちゅは……」
「貴方には利用価値がある。なんなら私の実験材料にしてもいいわよ?」
「それもいいわね……でも、ぱちゅはひとりでいきていきたいわ」
「そう……わかったわ」
彼女はぱちゅりーを抱えて外に出る
「せめて山まで送っていくわ。野良として暮すよりはいいでしょう」
「ありがとう、おねえさん」
「感謝されるような事じゃないわ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

以下話とも全く関係ない厨二病設定

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「アレの動作は?」
「極めて良好でした。選択範囲そのままに、雷雨を形成、時間もまた正確です」
「そう……それは素晴らしい」
「雷雨発生装置……範囲によっては、核に匹敵する力ですね」
「私が考えたわけでは無いわ。とある天才が考えて、消されたの」
「消された?殺されたんですか?」
「いいえ……忘れ去られたといった方がいいかしら……」
「博士。報告を」
「どうぞ」
「ダムの地下には被害無し。誰も気付いていません」
「そう……状況は実に有利と言う事ね」
「はい……別件ですが、材料が不足しはじめています。早急に作る必要があります」
「分かってる……必要物を報告後、該当ゆっくりを増やすわ」
「はい……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

後書き

元ネタは……数え切れないや
中国の故事だったか御伽噺だったかは、雨だったっけ?火山だったっけ?
小学漫画のドラ○もんだと火山だけど。龍の像の目の部分の鉄が硫黄ガスで赤く錆びるって奴
ビデオの世界の名作シリーズだったら雨と仏様なんだよな……地蔵の目が赤くなるとって奴
ゆっくりが色染めるなんて無理だから、破壊と言う方に
ダムの地下と雷雨発生装置はフライトシムが元。片方、無茶苦茶マイナー。面白いのに
ちょっと変えればゆっくりを零戦で殺したり、ドスVS現代兵器(戦闘機・爆撃機・攻撃機限定)で決戦
したり、なんてのもできるのに……
ゆっくりんぴーすを非道に書いたな……ごめんね関係者
そして最後に
誰かと勘違いはしないでね。その人に迷惑がかかるからね


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感想

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  • ↓その時点でお前もそれになってる -- 2016-01-31 08:58:12
  • ↓批判しかできない蛆虫供 -- 2013-11-11 19:28:56
  • HAHAHA見ろまりさがゴミのようだ
    -- 2013-03-28 17:23:58
  • どうでもいいけどYUKKURI PEASってスペルおかしくない? -- 2012-05-19 12:13:57
  • そうかな?俺は結構いい話だと思うんだが。
    昔からの言い伝えとかそういう設定が
    良かった。あとドスまりさ好き。 -- 2012-05-17 23:48:40
  • やりたいことを詰めこんだけで、練り込みも整理もされてない糞SS。
    作者の頭の中では必要な説明ができたことになってる。
    駄作。 -- 2012-05-14 05:29:25
  • 野生の糞饅頭ごときがガラスを知っていて使ってたのか?
    厨二的とみて突っ込まないほうがいいか? -- 2011-10-09 23:11:29
  • ↓↓がとてもおもしろいssをかいてくれるみたいですよみなさん -- 2011-07-01 23:41:10
  • 「ゆ!!こわれないでね!がらすさん、こわれないでね!!!」wwwwwwww
    まりさざまぁwwww -- 2011-04-15 14:38:40
  • 普通につまんなかった
    厨二病設定というかリアル中学生が書いたんでしょうね -- 2010-11-10 06:21:16
  • なんとかぴーすとかつくと一気に胡散臭くなるね -- 2010-07-26 09:44:33
  • 環境ゴロはゆっくりできない -- 2010-07-14 00:45:00
最終更新:2009年11月06日 17:33
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