設問186

助け合い精神で湯城の街を誰かに歩かせたい。誰を歩かせる?(視察)

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  • 回答(真)
女装(女性ですが、普段男物を着ているので)した羽黒と一般的な着衣を着た執事、執事が選んだ護衛2名で湯城を見て猛虎の殿堂に正面から参拝します。
お会いすることが可能でしたら、蛇神さまにもお話を聞きたく思います。

  • 結果(真)
羽黒は執事を変えたりはしなかった。
翌日は執事を連れてデェトに行く始末であった。いや、表向きの理由は猛虎の殿堂神殿への参拝であった。
エクスカリバー:「護衛はすべて外しました。護衛としては役に立っても情報が駄々洩れでは話になりません。つまり……」
エクスカリバーは話を途中で切って花売りの少年から花を買ってきた。
エクスカリバー:「捨てても構いませんが、あの子の視界ではやめてください」
羽黒が歩く湯城の外は男ばかりで女の姿はない。
政治看板ばかりが目立ち、ごみは一つも落ちてない。
エアバイクは大量に走っているが、交通法規は守られていないように見える。
はぐろ@蒼梧藩国
 表情を変えずに花を受け取ります。
 「……浮いた気分に見えるか」と一言だけ返して、執事ではなく湯城の様子に注意を傾けます。
エクスカリバー:「浮いたようには見えませんが。この街には華がない。それにあの子たちにも仕事がある。なければ悲惨なことになりますね。好きで男装するのはいいんだが、あれでは興ざめだ」
道を政治結社が歩いている。平林藩王に栄光をと書かれたプラカードを掲げて道行く人に難癖付けては殴っているようだ。
はぐろ@蒼梧藩国
 「……そうか。こんなものを着てくるほうがはずれだったな」
 顰め面して自分の装いを見ますが、まあ着てきたものは仕方ないので街に視線を戻します。
 「……この国にとって、王や我らは脅威なのだろうな。従わなければ死ぬと思われているのだろう」
エクスカリバー:「脅威。いえ、便利な道具か、棍棒ですよ。相手を殴るにちょうどいい。おっと、失言でした。失礼」
はぐろ@蒼梧藩国
 ちょっと意外な顔をして執事を見ます。
 「悪いと思っていないことで詫びなくて良い。……棍棒か。悪鬼羅刹と思われているよりは幾らか気が楽だが、
 好きに扱えると考えられているのは問題だな」とかぶつぶつ言いながら続く言葉を聞きます。
エクスカリバー:「簡単なパターンで対応できると思われているのです。たとえばそう、視察ルートがワンパターンだったり。男装だったら殺されることもないと思われていたり」

エクスカリバー:「羽黒の名を出せば、彼らは別の誰かから殺されるでしょう。さて、このままいけば神殿です。いかがいたしますか」
 エクスカリバーはにこにこしている。今から遊びに行ってもいいですよという顔。
はぐろ@蒼梧藩国
 「今朝告げた予定を忘れるような執事を雇った心算はなかったのだが」
 真顔です。もちろん神殿に向かいます。
エクスカリバー:「あなたの行動ルートを知らない者はいない。官僚も、警察も。護衛も、有力者も。それが分からないからお嬢さんなんですよ。お嬢さん」
 エクスカリバーはあなたの前髪を弄んでいる。
はぐろ@蒼梧藩国
 眉間にしわを寄せて、手をはたきます。
 「許可なく触れないように。……裏口にでもまわれと?」
エクスカリバー:「例えばそこの横道に、走る。とか」
はぐろ@蒼梧藩国
 即座に言われるまま走ります
走った。あなたの帽子はエクスカリバーが取り上げてかぶった。
一本横道にそれると汚らしい街が広がっている。
鶏がおりの中で暴れて目玉の飛び出たじいさんが肉を切っている。
はぐろ@蒼梧藩国
 とりあえず全面的に執事の指示に従って動きます
エクスカリバー:「この国の平均所得は年2万わんわん。ところが本当の平均、中央値は年8000わんわん行っていません。で、そういう人が暮らすのがここ。この先に失脚しているかつての有力者が住んでますが会いますか?」
はぐろ@蒼梧藩国
 「涼しい顔をして説明をするな!」
 こちらは連日の会議と書類仕事で運動不足です。ぜーぜー言っております。
 「会おう。身の保証はお前がするのだろうな」
エクスカリバー:「しませんよ。まあ、どうしても守ってほしいとかいうのなら守ってさしあげますが」
はぐろ@蒼梧藩国
 デジャヴが……
 「わかった。私が生きて戻れぬ身になったら代わりに陛下にご報告申し上げるように。行くぞ」
 会いに行きます。話をうかがいたいと思います。
歩いていると数名、忍者ぽいのが姿を見せた。
あなたはエクスカリバーから背を押される。
エクスカリバー:「まっすぐです。いってらっしゃい」
どうする?
はぐろ@蒼梧藩国
 背を押す勢いに従って真っすぐ進みます。ゆっくりならば落ち着いた足取りで。強く押し出されたなら走ります。
走った。後ろで剣を抜く音がしたが、もう振り返らなかった。
どれだけ走ったか。目の前にあばら家があって、玄関先に座り込んでいる老人がいる。あなたを見て目を見開きびっくりしているぞ。
 昔一緒に神殿にこもっていた町内会長だ。
はぐろ@蒼梧藩国
 老人の目の前に膝をつきます。頭を垂れます。
 「遅くなったとも言えないほど遅くなって、申し訳ない。私を覚えていらっしゃいますか。
 今あなたたちがどうしておられるのか、どうかお話をきかせていただきたい」
 こちらも動揺しているし息もきれていますが、話を聞きたいと思います。
老人:「はっ、はっ。私を殺しに来られたか。お暇なことで。私の方がごらんのとおり。藩王にきにいられようとはぐはぐ言ってこのありさま。娘は殺され息子は埋め立て地になりました」
はぐろ@蒼梧藩国
 もうそのまま地面に額をすりつけます……
 「詫びる言葉もない……いえ、あなたを殺そうと思って参ったわけではありません。
 ただ、王のそばにいては知り得ないこの国を知ろうと思って」
 とは言いますが、まさか協力しろとも言えないのでそのまま伏しています。
老人:「まあいいでしょう。あなたを罵倒したところで、子供は戻らぬ。かつてああまでこの国のために働いた蛇神さまを遠ざけるあなた方のことです。血も涙もないのでしょう」
はぐろ@蒼梧藩国
 全力で詫びたいところですが自分ならば詫びられるほどに腹が立つばかりだと考えて口をつぐみます。が。
 「……いや、国としては確かにそのようになっておりますが。蛇神さまを遠ざけた心算は、私たちにはありません。
 今も開発で潰されそうになっているが、なんとか神殿を護りたいと思っております」
老人:「ははは。また何か病でも発生しましたか。いや、いや。さすがの僧たちももはやあなたがたのことを信用しますまい。すべては都合の良い使い捨ての道具。ここは猛き国です。あなたがたがそう作った。おかえりください。そして全部を殺しつくされよ」
はぐろ@蒼梧藩国
 「病ならば、人の心に」ゆっくり立ちあがります。口を開きかけて閉じます。
 「仰るとおり、国を今のようにしたのは我らだ、言い訳などできません。だが、このままにしておく心算だけはない。
 ……つまらぬ顔をお見せして申し訳ありませんでした」
 引き返そうと思いますが、思い直して迎えを待ちます。
エクスカリバーがそっと戻ってきた。
エクスカリバー:「では帰りましょうか」
 エクスカリバーは金貨の袋を老人に投げて寄越した。
エクスカリバー:「主の教育料だ。とっとけ」
老人:「何を教育する。我々は何度も嘆願した」
エクスカリバー:「それでも僕はあきらめてない。とりあえずは」
はぐろ@蒼梧藩国
 じろりと執事を睨みますがとりあえず何も言わず、老人の前を去ろうと思います。
 神殿はコースから外れたという理解でよろしいでしょうか。
はい。あなたは家に戻ります。視察は注意です。殺人事件が起きたようなので。
エクスカリバーはあなたにハンカチを売りつけようとしています。
エクスカリバー:「どうですこれ、30わんわんですが」
はぐろ@蒼梧藩国
 ではつぶれかけている花を気にしながら戻り、帰宅したら花瓶に挿しておこうと思います。
 ハンカチには怪訝な顔をしつつ額についた土かなにかを手で払います。
 「……普通に断るがどこから持ってきた」
エクスカリバー:「どこからでもいいと思いますが、泣くならハンカチがいるでしょう」
はぐろ@蒼梧藩国
 すごくいやそうな顔をしました…。
 「覚えておけ。お前を雇ったのは、途上では泣かぬ人間だ」
エクスカリバー:「では一生泣けなさそうですね」
 エクスカリバーはハンカチを燃やしている。
燃え尽きるとエクスカリバーは今日の給料分は終わったと言ってテニスへ行った。
はぐろ@蒼梧藩国
 「泣く心算もないが、そんなところで火を使うな」ツッコミいれつつ、見送って藩王への報告に向かいます。
 ありがとうございました。


  • 回答(旧)
平林@蒼梧藩国藩王
設問186の視察をお願い致します。治安は最高だそうですが、念のため忍者を護衛につけたく思います。
芝村裕吏
お忍びですか。それとも公的なものですか?
平林@蒼梧藩国藩王
実情を見たいので、お忍びでお願いいたします。

  • 結果(旧)
 藩王平林はお忍びで視察に出ていた。
 エアバイクが大量に街を走っていて誰も信号を守っていない。猥雑な街が広がっている。
 大気汚染はさほどではないが、もっと田舎に行きたいものもいるだろう。事実小旅行が流行の兆しを見せていた。
 いたるところに藩王は偉大なりはぐろからすは最高なり、TODAほど友愛に満ちた者はいないと看板が立てられている。湯城では広告が禁止されていてそれ故に政治広告が目立った。
 客観的に見てどうにか支持率をあげようとしているのは分かるのだが、方法があまり正しいようにも見えなかった。
 失業率は高く、金はあるが仕事のない若者があちこちでたむろしろいるが、それらはすぐ警官によって追い払われている。 悪態をつく若者を見て支持率の正体を見た。
 かつて籠った神殿の前に来る。扉は固く閉ざされ、人々は見向きもしない。悲しい思い出が多すぎる気もするし、政治と宗教の距離を置く政策の結果のような気がしてきた。
その他娯楽らしい娯楽はほとんどなく、人々の明るい顔はついぞ見ることができなかった。視察のやり方が悪かったのかもしれないが、これが現状とも思えなくもない。
 どうあれ視察は終了した。背後にある大きな政治看板、かつての沈んだ旧首都を敵の白骨で埋めようというスローガンだけが輝かしく見えた。
最終更新:2017年07月28日 00:09