体育の時間が近づくと鏑木怜悧はそわそわし始める。
    怜悧は牛乳瓶の底のような眼鏡をかけていて、クラスでは目立たない地味な女の子だった上に、
    誰ともあまり喋らないのでクラスメイトは皆「きっと体育が苦手なんだ」と思っていた。
    だが実際は別に理由があった。
    彼女は普通の女子ではない。
    セーラー服のスカートの下に、クラスの、いや、世界のどんな男にも負けない極大のペニスを隠し持ったふたなりっ娘なのだ!
    ちなみに一人称は“ボク”。
    もう一つは同じクラスの、大谷夏子の存在だ。
    夏子は成績優秀、容姿端麗、おまけに抜群の運動神経を持つ学園のアイドルだ。
    体操着に着替える夏子を見ていると怜悧はどうにも居ても立っても居られなくなる。
    それはズバリ、可愛いからだ!
    彼女がブラウスをまくった時に見えるすべすべした脇の下を見ただけで、
    怜悧の下着の下に隠し持った巨大な摩羅はバッキンバッキンにボッキし、彼女の尻にブッ挿したい衝動に駆られるのである。
    もちろん、怜悧はふたなりだとバレないよう、着替えはいつも他の女子が運動場へ向かった後に1人でする。


    一方その日、いじめられっ子の田中太郎君はいつものように、更衣室でその軟弱な身体をからかわれ、
    図体のでかいいじめっ子らに女子更衣室に放り込まれた。
    幸い女子は皆運動場へ出た後だったが、ドアにつっかえをされて出れなくなってしまった。
    と、そこへ更なるピンチが…誰かが来る!
    とっさにロッカーの1つへ隠れる太郎君。そこへ入ってきたのは、怜悧だった。
    危機的状況に焦りながらも、どうせなら大谷夏子とかの着替えが見たかった、
    と複雑な心境の太郎君は、ロッカーの僅かな隙間から様子を覗う。
    隙あらばこっそり脱出できるかも知れない。
    が、そこへまさかの大谷夏子が現れた!
    「あら怜悧、着替えまだだったの?外履き、忘れちゃって…」
    そう言って、太郎君の隠れているロッカーへ向かってくる夏子。
    太郎君、絶体絶命…!
    が、その時、怜悧が小さな声で夏子を呼び止めた。
    「え?ごめん、聞こえなかった。もう一度言ってくれる…?」
    夏子が戸惑う声で尋ねる。怜悧のか細い声が続く。
    「あの…な、夏子…ぼ、ボク、ずっとキミの事が…」
    え!?何!?怜悧ってそっち系だったの…!?と、太郎君は自分のピンチも忘れパニックに。
    「な、何の事…?」
    夏子も軽くパニック。
    「も、もうダメ…ボク、我慢できないョ…」
    怜悧がじりじりと夏子に迫る。後ずさりした夏子は太郎君の隠れるロッカーにガンッと背を付く。
    「キミを…」
    怜悧が妖艶な喘ぎ声を上げる。
    「ブチ犯したいっ♥」
    「…えっ!?」
    夏子が恐怖と戸惑いの声を上げたかと思うと、太郎君の視界から消えた。どうやら物凄い力が一瞬で彼女を床に押し倒したらしい。
    目を凝らす太郎君の目に飛び込んできたのは、ジャージの股間を押し上げて高々と掲げられた怜悧の…
    「ぞう…さんっ!?!?」
    「きゃあああああ、何それええええ!!!」
    夏子が悲鳴を上げる。だがその声は離れた運動場までは届かない。
    「優しく…したげるね…?」
    そう言って怜悧は夏子の身体を片手で持ち上げると、もう片方の手で彼女のジャージを下着ごと剥ぎ取った。
    「いやぁ…っ!!」
    怜悧は夏子の命乞いを無視してその身体を軽々と掲げ、彼女の巨大な剣の上に深々と突き刺した!

    「はぅうっ…!!」
    夏子が息が止まったような呻き声を上げる。
    「ああん、いい、キミスゴくイイ…!!」
    そう言って腰を突き上げる怜悧。彼女の太腿よりも太いペニスが、ズプン!と音を立てて夏子を奥深くまでえぐる。
    「んぐふぅっ…!!!」
    夏子のほっそりとした腹部が、怜悧の巨大な息子に突き上げられてぽっこりと膨れる。
    「あん…イっちゃう…」
    怜悧が恍惚の表情を浮かべそう呟いた瞬間、更衣室のドアを叩く音が響いた。
    「おい大谷、鏑木、いるのか?もう授業は始まってるぞ。」
    体育教師の岡本先生の声だ。
    「せ…んせぇ…助け…」
    ぼろぼろになって目に涙を浮かべた夏子が呻いた。どうやらその声は先生の耳に届いたようだ。
    「どうした!?大谷、大丈夫か!?返事をしろ大谷!!」
    怜悧は悔しそうな顔を夏子に向けると、彼女の身体から太刀を抜き取った。
    グプッと音を立てて床に崩れ落ちる夏子に、ぬるぬるの我慢汁がぽたぽたと滴る。
    怜悧は夏子を打ち捨てたまま更衣室の戸口へ向かうと、勢い良くドアを開けた。
    ここから先は、太郎君の視点からは何が起こっているのかは見えない。
    だが岡本先生の声は聞こえた。
    「か、鏑木、中で何が!?大谷は…」
    それからはっと息を呑む声に続いて、恐怖と、絶望にも似た畏怖の籠もった声。
    「ぞう…さん…!?」
    続いて、長い悲鳴が聞こえた。
    ブシッという液体の飛び散る音が先生の野太い悲鳴を掻き消し、やがて静かになった。
    怜悧が更衣室に戻って来る。その巨根からは白濁した液体がどくどくと滴り落ちている。
    「お・ま・た・せ♥」
    怜悧は床に転がったままの夏子を見下ろしてウィンクする。
    「ひ…ひぁあ…」
    夏子の情けない声がして、彼女の手が縋るようにロッカーの取っ手を掴んだ。
    次の瞬間、パッと太郎君の視界を光が満たした。
    ドアにへばりつくようにして隠れていた彼は、ドアが開かれた瞬間に前のめりに転げ、大谷夏子の身体につまづき更衣室の床に倒れ込んだ。
    だが床にぶつかる寸前に、手を延ばした先にあった何かにしがみつく事に成功し間一髪転ばずには済んだ。
    しかしロッカー以外何もない更衣室で彼は何にしがみついたのだろう?
    表面は柔らかいが、その下に鋼のように強靭なものがある、ぬるっとした何か…。
    「ひああああ!!!!!」
    太郎君は自分がすがりついたモノの正体に気付き、顔を真っ赤にして叫び声を上げた。
    「ちょっと、いつまでボクの大事なクララに掴まってるの?」
    怜悧が蔑むような目で、太郎君を見下していた。
    「ひっ…ひぇえええ…!!」
    太郎君はしがみついたナニをぱっと離して更衣室の床に尻餅をついたまま後ずさった。
    その弾みで、怜悧の便底眼鏡が床に落ちてコンと音を立てる。

    「キミ失礼だぞ、人をバケモノみたいに。」
    怜悧は胸を張るように腰に手を当て、太郎君に向かって注意を促すようにびしっと指を立てる。
    その間も彼女の立派なイチモツはズンと立ちはだかったままだ。
    だが、眼鏡を外した怜悧の顔を一目見るなり、太郎君にはそんな事はどうでも良くなってしまった。
    その深く青い可憐な瞳で見つめられて虜にならない男はいない!
    ズギューンだった!
    太郎君の小さなムスコもズギューンした!
    「あれえ?ボッキしちゃったんだぁ?」
    怜悧は、可憐な指を自らの逞しいペニスにすぅっと這わせ、太郎に歩み寄った。
    「そんなにこれがホシイしいのぉ?」
    ああ…この娘に犯されるなら俺、処女捨ててもイイ…!
    と、太郎君がそんな事を考えた時、更衣室の外からがやがやと生徒たちの声が聞こえてきた。
    「げええっ!?何だこれ!!先生が…!!」と男子の声。
    「きゃああああ!!!!!!!」と女子。
    「く、くせえ…!これ、ザーメンだぞ…!!」
    どうやら、怜悧と夏子を呼びに行った先生が遅いので、生徒たちが様子を見に来たようだ。
    太郎君と怜悧は一瞬顔を見合わせる。
    「じゃ、後ヨロシク☆」
    そう言って怜悧は電光石火の如き高速で更衣室の窓から姿を消した。そこへ、数名の生徒が入ってくる。
    彼らが見たのは、ふたなりっ娘の精液まみれで倒れた夏子と、股間を膨らませたまま腰の抜けた田中太郎の姿だった。
    「なっ…!!」
    「夏子!!」
    「田中太郎、てめぇ!!」
    太郎君、今度こそ絶体絶命である。

    結局、夏子が「太郎君は無関係」と証言してくれたために、彼は無罪放免となった。
    しかし真犯人について尋ねると、夏子は急にガクガクと震えが止まらなくなり、
    真相は多分永久に闇の中で、彼女の退院ももうしばらく時間がかかる。
    ちなみに岡本先生は、二度と口の効けない状態になってしまったらしい。
    だが生徒たちの間では、太郎君が夏子をレイプし、夏子は恐怖から偽証したのではないか
    という噂が根強く残り、それ以来太郎君はいじめられなくなった。
    …友達も居なくなったけど。
    いや、その代わり新しい友達(?)が出来た。
    ある朝太郎君が登校していると、後ろから蚊の鳴くような小さな声で呼び止められた。
    振り返ると、瓶底眼鏡をかけたいかにも引っ込み思案そうな少女が立っていた。
    だが太郎君はもう眼鏡を外した時の美少女しか思い浮かべられなくなっていた。
    太郎君の頬がぽっと桃色に染まる。
    それから、自然と目がスカートの股間に行く。こうして見ていると、普通だ。
    「あの…た、田中…君、その…い、一緒に学校、行かない…?」
    怜悧がもじもじと言った。
    「う、うん…。」
    太郎君ももじもじと答える。
    どうしよう、物凄く聞きたい。
    彼女の事、彼女の下半身のコト…。
    でもそんな事聞くのは失礼じゃないか。太郎君は苦悩する。
    その様子を見ていた登校中の生徒たちはまたひそひそと噂を立て始めた。
    「え?マジ!?何で地味な鏑木なんかがあのレイプ魔に…!?」
    「もしかして、もう…」
    「マジか…あんな大人しそうな娘まで…あいつ悪魔だな。」
    怜悧は太郎君の隣りに並ぶなり、耳元でそっと囁いた。
    「バラしたら、その貧相なお尻をブチ犯すからね。」
    「な…っ!」
    「イイでしょぉ?だからキミとボクとは、オ・と・も・だ・ち、ネ♥」
    そう言って怜悧はその可愛らしい小さな手をそっと太郎君の尻に這わせた。


    おしまい♥
最終更新:2011年03月20日 04:23