03 U.B.R. (Unauthorized Biography Of Rakim)

INTRO:
非公認のバイオグラフィーだ、これを子供達へ捧げよう
娘のデスティニー・ジョーンズ、それから姪と甥のシャリー、マリーク、ジャバリ、
世界はお前らのものだ
そして献辞を
まず神に感謝、それから俺を助けてくれた全ての人間に感謝してる
君らがいなかったら俺にはこれは出来なかったことだ
チャプター・ワン

VERSE 1:
1968年1月28日に生を受け
ウィリアム・グリフィンの人生の第1章はロング・アイランドのワイアンスで幕を開けた
科学的なライミングはイースト・エルムハーストのエリック・バリアに出会った時に
新しいスタイルを生み出した
彼らはまずメロディーを作り出し、1986年には「クラップ・トゥ・ディス」でシーンに
名乗りを上げ87年にはクラシックと呼べる作品を発表した
トラック・リストは4曲ほど、ヴォーカルやビートはマーリー・マールの手により
レコーディングは俺のホームタウンであるクイーンズブリッジで行われた
それほどまでに親近感があるのはそのせいだ
このバイオグラフィーはまだ許可されていなかった
俺は作家であるナズに与えられたようにライムした
ウィリアムは16才の時にラキム・アラーと変名
当時はクラランス・13X(5%ネイションの創始者)がNYで絶大な影響力を
持っていたからだ
どのブロックにも自分をゴッドと名乗る男達がいて
どの公園でもパーティーが行われていた
カーティス・ブロウが「こんな最高なことはない」って言ってたのを覚えてるし
ランDMCにはまったく脳天をかり割られたような衝撃を覚えたもんさ
レザーのブーツからアディダスのシェル・トゥ
それからスタン・スミスにダッパーダンのスニーカー
ラップ史上初の億単位の契約金を手に
18thレター(アルファベットで18個めの文字はR、つまりラキムのこと)がやってくれたぜ
4th・アンド・ブロードウェイからユニヴァーサル、そしてMCAへ
俺達はハーレムにあるアポロ・シアターまでリーダーを追って(Follow The Leader)
観に行ったもんさ
スプリームはラップしてたし、ラップしない方の50セントもいたな(ラッパーの
50セントの命名の由来となった、ブルックリンの伝説の犯罪者。スプリーム・
マグネティックス・クルーというラップ・グループと行動を共にし、彼らのライブ
会場で強奪することで知られていた)
フォート・グリーンのヤツらも、クイーンズのヤツらも
ロングアイランドやそこらのギャング達も大騒ぎだった
そして、ラキムは初めて子供を授かった
次のラインは手加減するが
彼のワイフの名前はフィフィと言った
EPMDが出したレコードはドープだったな
その後さらに緊迫した状態は続いた
「俺に手出しをしたらきっちりし返しするからな(Smack me and I'll smack you back)」って
言ってた
それは「アイ・エイント・ノー・ジョーク」への回答のようにも聞こえたが
しばらくは良からぬ状況が続いたように見えた
ワイアンスからブレントウッド(どちらもロング・アイランドある地名)まで
緊張が走り誤解もあったし
忘れていたが16才の時俺はフレディ・フォックスに会ってるんだ
銃を持ってたな
東海岸のヤツらはラキムのフロウに魅了され
キリスト教からイスラム教に改宗するものが後を絶たなかった
「レット・ザ・リズム・エット・エム」が彼らの3枚目のLPだった
洗練されていたがヤバいアルバムだったよ
その前まではキング・サン(5%ネイションを信仰するMC)や
他にも数人影響力のあるラッパーがいたが
そのうちゲームはラキムの天下となった
16の俺は彼に魅了されてた、リスペクトしてたんだ
素晴らしかったな
それにステージの上の彼の目にはレーザーのように鋭い光が
あったんだ
俺の気持ちが分かるだろ

OUTRO:
非公認のラキムのバイオグラフィーだ
これがそのエピローグ、彼の母親はジャズ・シンガーで、彼の叔父は伝説の
R&Bシンガー、ルース・ブラウン
ディスコグラフィーは「ペイド・イン・フル」「フォロー・ザ・リーダー」
「レット・ザ・リズム・エット・エム」「ドント・スウェット・ザ・テクニーク」
そして、グループからソロに転向、「ザ・R」そして「ザ・18th・レター」をドロップ
それから「なんとかマスター」っていうのを出したんだったかな
その後でアフターマスとサインし、何とDr.ドレーと組んでアルバムは発表する
ことになっていたが方向性の違いによりその計画は頓挫された
また新たなスタートを切るまで、このバイオグラフィーはここでお終い
そう、次の本はKRS・ワンについてだ

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最終更新:2009年07月28日 15:45
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