01 Dr. West (Skit)

ドクター・ウェスト(D):おはよう、マーシャル
エミネム(E) :おはよう、ドクター

D:今日で退院だな。気分はどうだい？

E:不安です。

D:不安感か・・・

E:家に帰ることや、社会に戻るのが不安っていうか、緊張してて

D:緊張？どうしたマーシャル、もう大人だろ。赤ん坊みたいなこと言ってんじゃないよ。
　お前ならできる。スポンサーは見つかったのかい?

E:いえ、まだですね。また復帰すれば・・・

D:見つかるときは見つかる、そうでなきゃ見つからない、そんなものさ。

E:まあそうですね、まずはいろんな人とのミーティングからですね…あれ、今なんて言いました?

D:いや、でもミーティングなんて行く必要ない。必須事項なわけでもあるまいし、お前もいそがしい人間なんだ、スケジュール合わせるの大変だろう?

E:そうですね、でも色々変化をつけることが大切かと思いまして…

D:ほかに何か考えてることあるの?

E:えっと、例のステップを始めようかと思いまして…まずはステップを覚えて、それを実社会で適用していくことですね…

D:ステップね。

E:はい、ステップです。

D:たくさんあるんだろ?

E:１２段階ですね。

D: そんなにあるの! 私だって覚えてないよ。

E:あれ、そうですか。

D:ほかには?

E:えっと、あとは一つ質問があるんですけど。例えばその、自分の周りで友だちが酒を飲んでいるときなんかはどうすれば良いでしょうか、自分も誘惑に負けて飲んでしまいそうになる時は...

D:飲めばいい。

E:はい？

D:呑めばいいんだよ。楽になれるぞ

E:楽になれるって、あの、オレ一杯でも飲んだらですね、それが連鎖反応を起こして…

D:どうした、コレのことか?

E:おおい、なんでそれを…

(「マーシャル、どうしたんだい?」)

E:ヤバい!

(「どうした、自分を見失いそうなのか?」)

E:ヤバい、やめてくれ、おねがいだ、消えてくれ!

(「マーシャル、どこへでもついてくよ。逃げられないよ、マーシャル! 永遠に一緒なんだよ、マーシャル。」)

E:やめてくれえ！

( 目覚まし時計の音 )

E : ハァ・・・クソ