[Verse 1]
俺は歩くパラドックスじゃないわけじゃないわけじゃない
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注1 |
この歌ではタイラーの「自分は矛盾していない」という主張自体が矛盾していることが色々な面から明らかにされていく。
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トリケラトプスのラプターと3Pするような奴さ
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注2 |
ラプターはアニメキャラの名前。"3"を意味するトリケラトプスの"トリ"から"3P"を連想させている。
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イカしたロックスターみたいにラップして
Anwarのドレッドヘアで作った合成ウィッグをつける
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注3 |
タイラーの長年の友人Anwar Carrotsのこと。
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俺はどん底だけど、フリントストーンよりもタフだぜ
プッシー、ニガー、ゴミを砕いてヤクを作る
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注5 |
「クローゼットに大量のニガーの死体があり、彼らのもろい骨(魚の骨のような)を砕いてクラックを作る、というのが我々の解釈である(Rap Geniusより)」
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ジャスパーも大きくなろうとしてるんだ
あいつの女の5~7人が俺のベッドにいるよ
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注6 |
OFWGKTAのメンバー、ジャスパー・ドルフィンのこと。5'7"(約170cm)と黒人にしては小柄だが、5~7人の女がいるとのこと。
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シナモンを飲み込んで俺はこの罪深いシットを吐き出す
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注7 |
シナモンを水無し粉末で飲む→吐く。ここで使われているScribbleはタギングを意味しており、罪深いの「罪」は殺人、ドラッグ、セックスなどのことを指していると思われる。
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シドが男と寝たとか言ってる
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注8 |
Odd Futureの女性メンバー、シドのこと。レズビアン。彼女が「男と寝た」と言っているということは、彼女もまたパラドックスな存在であるということである。
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(うるせえよシド、黙れクソが)ほらよ、俺のセラピストの番号だ
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注9 |
このセラピストとは前作「Bastard」で出てきたDr.TCのこと。彼はタイラーの意識を人格化したものでもある。
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そいつにお前の問題を話してこいよ、あいつはマジですげえ聞き手だぜ
[Verse 2]
ジーザスが俺に電話してきた、「俺もうディスに耐えられないよ」
俺は言ってやった、「泣き言言うなクソが、これはホットラインじゃねえよカス」
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注10 |
タイラー、及びOdd Futureのメンバーの多くは無神論者である。
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精神科にでも行けよ、俺はもう行ってるけどな
あいつ仕事しねえんだよ、時間の無駄じゃないかって思えてくる
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注12 |
そう言いながらシドに彼を推薦している、これもタイラーのパラドックスな面の表れである。
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6時3分だ、パーティーの時間だぜ
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注13 |
"6を3つ過ぎた"という言葉は足し算で"9"に繋がり、9mm拳銃のことを意味する。"郵便局に行く"というフレーズは"銃乱射事件"を意味する(らしい)。
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「チ○コの復讐」だ、9本のチ○コと9mmコックバックピストル
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注14 |
ルーペ・フィアスコのミックステープタイトル、及びその元ネタの映画「ナードの復讐」より。
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ヴァージニアとかコロンバインの話じゃねえよ
#region注
ヴァージニア工業大学事件の犯人は9mm銃で犯行に及んだ。
ボーリングの後は家に行くんだ、「アドベンチャータイム」見ないといけないからな
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注16 |
映画「ボーリング・フォー・コロンバイン」、及び空のプールでスケートをやるという意味の"bowl"とかけている。
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注17 |
子供向けシュールレアリズムアニメ。ドラッグディーラーも見ているらしい…。
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(それから?)ゼイナックスでハイになるんだよ
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注18 |
タイラーにとってのドラッグとは大麻などではなく、精神安定剤のこと。
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それから総柄のパンツで家の中を踊りまくるんだ
ママは死んだ、どこに行ったかなんて知らねえよ
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注19 |
タイラーの母親は彼が18の時に家を出て行った。
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俺はゲイじゃない、マーヴィンに合わせて踊りたいだけさ
(ヘイリー・ウィリアムスについてどう思う?)犯してやるよ、ウルフ・ヘイリーがあいつをレイプするさ
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注21 |
ヘイリー・ウィリアムスはB.o.Bの"Airplanes"で客演している。ウルフ・ヘイリーはタイラーのペルソナの1つ(エミネムとスリム・シェイディのようなもの)。
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それからあのアホ
B.O.Bが乗ってる飛行機も撃ち落としてやる
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注22 |
ここでの趣旨はB.o.B個人のディスではなく、最近同じような楽曲がヒットしている風潮を批判したものらしい。B.o.Bはこれを受けて返答ソング"No Future"を作った。
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そしてブルーノ・マーズの喉を刺し通してやる、
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注23 |
ブルーノ・マーズもB.o.Bの"Nothin' on you"に参加している。
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お巡りが来るまで止めないぜ
俺はいつも予想を超えて成功するから、リーダー集めてチームを作ったら良いんじゃないか?
そしたらスティービー・ワンダーをワイド・レシーバーにしようと思うんだけど、どうかい?
金、グリル、ゴールデンレトリーバーと金ヅルを狙う女
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注24 |
緑の紙=アメリカ紙幣、"Golden Retriever"="Gold Digger(カニエの曲のタイトルとして有名)"
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それが俺の欲しい物さ、金もダイヤもビッチもクソ喰らえ、いらねえよ
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注25 |
ゴールデンレトリーバーからビッチ=雌犬へと続く"女"と"犬"についての言葉遊び。
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注26 |
前のラインで言ったことを否定している、パラドックスの一例。
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で、あのデブはどこ行った?あいつを養わないと
黒人のガキは料理本なんか読まねえ、載ってる物が食えないからな
スナップバック、チアペットに生えてる緑の葉っぱ
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注27 |
スナップバック:いわゆる"スローバック(プロチームと同じ仕様の野球帽)"のこと。タイラーが好んで着用している。
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もう2ヶ月経つが、ティナはまだパーマをかけてねえよ、チクショウ
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注28 |
「Batard」収録の"Tina perm her fuckin weave"参照。
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[Verse 3]
成功が最大の復讐だと人は言う
だからデシャイの奴を雑誌でこき下ろしてやったぜ
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注29 |
タイラーとビーフを起こして脱退したOdd Futureの元メンバーBrandun DeShayのこと。
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と思ったら今度はまた別の批評だ
ブログやってるクソヒップスター共を残らずピッチフォークで刺し殺してやる
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注30 |
ピッチフォークとは悪魔が持っている三叉の槍のこと。またpitchfork.comという音楽ブログのことも指している。そこで自分たちについてネガティブなことを書いている奴らをブチ殺すぞ、という意味。
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自殺的だって?そうだよ
俺はウルフ、タイラーがナイフを俺の手に刺しやがった
俺はウルフ、エースが俺の頭に風穴を開ける
俺はウルフ、お前の女をヤッたのは俺だった
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注31 |
ウルフ、エースはどちらもタイラーのペルソナ。
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(何だってんだよ!)名誉もペテンもクソ喰らえさ
俺は父親がまだ俺のことを好きでいるか知りたいだけなんだ
でも考えたら俺はあいつがどうしようと知らねえから、多分好きなんじゃないかな
俺はゴブリン
(この世の全ては屑だ)そう俺の意識が言う
そしてウサギが俺の肩を飛び越えるんだ、そして俺の意識は死んだ
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注32 |
"バニー・ホップ"はBMXのトリックを連想させる。同時に映画「ドニー・ダーコ」のことも意味しているのかもしれない(主人公の意識がウサギの姿をしている)
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そう、俺の唯一のガイドはセメントに叩きつけられて死んじまった
行動は言葉よりも強し、俺は倣うぜ、死ぬんだ
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注33 |
バニー・ホップに失敗するとセメントに叩きつけられて死ぬ。ここでタイラーをガイドする役目を持つ彼の意識が死んだことにより、タイラー自身もその後を追って死ぬことになり、ここでアルバム「Goblin」の幕が閉じる。
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最終更新:2011年05月01日 03:35