06 Mosh

[Intro]
私は忠誠を誓う、アメリカ合衆国の旗の下に……
「皆さん……帰って来られて嬉しいです」
……そして、ひとつの国家に向かって、神の下、全ての人に不可分の自由と正義を約束する共和党を目指し
一緒にモッシュしよう……

[Verse 1]
言葉のひとつひとつを吟味し、一行一行憶えろよ
俺は一度スピットしてもまた燃料を加え、再活性化して巻き戻す
目の見えない奴にも見せてやるよ 俺の考えを 心の目を通して伝える
その時が来たと感じたら表現の権利を行使するのさ
全ては単なるお前の気のせいだぜ
お前は俺の言った闘えって言葉を「誰かのケツにムチを入れろ」って解釈する
理解できないんならいちいち聞くんじゃねえよ
父親を持った経験のないまま大人になった父親
そしていまやラップ界の怪物と言われるようになった男
または少なくとも一人何役もこなすことを苦にせず
両方ジャグリングすることで技術を磨いてきた
他のラップ・アクトをデビューさせる手助けをした企業家
キャリアの後半の方じゃ何度か妨害も受けたが
それも肥やしにして上手くかわし先へ進んだ
ミスターおべっか使い 奴は対した役者だぜ
輪ゴム男 ああ あいつはすぐ立ち直るんだ

[Chorus]
一緒に来いよ 俺について来い この闇の中を導いてやるよ
進み続けるのに必要なだけの火花を与えてやる
俺に力をくれ、一緒に来てくれよ
お前の間違いを正したりはしない
信用と信頼を与えてくれ お前を霧の中から連れ出してやるよ
トンネルの向こうに待ってる光に向かって 俺たちは戦うんだ
加速するんだ、足を踏み鳴らし、沼地を突き進んで行くんだ
モッシュしながらぬかるみを抜けて行こう 幾つものドアを通って さあ……

[Verse 2]
てっぺんにいる奴ら、脇にいる奴ら、真ん中にいる奴ら
みんな一緒にまとまってちょっと足を踏み鳴らしてみろ
それをだんだんデカくしていって 一番前から一番後ろまで
見えるのは人、人、人の海 白人もいれば黒人もいる
肌の色なんて関係ないんだ 大事なことは俺たちが一緒に集まってるってことだけ
天気なんか関係ない 同じ理由でお祝いするのさ
雨が降るなら降ればいい ああ濡れれば濡れるだけイイぜ
あいつらに俺たちは止められないぜ 出来るわけない 今の俺たちは前より強くなったんだ
あいつらはノーと言い俺たちはイエスと言う、あいつらはストップと言い俺たちはゴーと言う
反逆の雄叫びをあげて反逆開始、地獄を見せろ、あいつらに思い知らせてやるんだ
足を踏み鳴らせ、プッシュしろ、思いっきり、叩きのめせ、ファック、ブッシュ
あいつらが部隊を国に帰すまで、さあとにかく……

[Chorus]

[Verse 3]
想像してみろ、そいつが俺たちの上に雨あられと降り注ぐところを
大統領執務室の外のモッシュピット
誰かが俺たちに何か言おうとしてる
多分これは神のお告げ 俺たちがこのモンスター退治を任されたんだ
俺たちが力を与えたこの弱虫
こいつがビン・ラディン 奴の頭の動きを見てみろよ こんなの許していいのか
拳を突き出さずにいられるか
これが俺たちの最後の時間だ
俺はお前の声になり 力になり選ばれた者になる
ライムはシンプルに徹しよう ノイズを引き立たせるために
増幅する 倍にして膨らませて 1600万の人々がこのハイピッチで平等なんだ
俺のスピーチによってきっと俺たちの声はアルカイダに届くだろう
気高きアナーキーに大統領からの回答を
AK47を装着させてやれ
自分の戦争を戦わせろ そうやって親父を感心させるのさ
石油のためにこれ以上血を流させるな、俺たちには俺たちの国で戦うべき戦いがある
国のために奉仕しない奴は忠誠心がないなんて思わせようとする心理操作はもうゴメンだぜ
俺たちはヒーローを支えてるんだから
奴の目を見てみろ 何もかもがウソさ 星条旗は汚されたんだ
色あせ 放り出され あいつ自身の顔とすげ替えられた
さあ今すぐモッシュするか死ぬかだ、もし今夜俺が狙撃されたらみんな理由は分かるよな
だって俺はお前らに戦えって言ったんだから

[Chorus]

[Outro]
そしてこの砂漠の嵐の中にせめぎ合い進んで行く俺たち
この締めのスピーチの中で、批判もあるだろうがどうか意見を異にするのも許容して欲しい
それぞれの小さな違いを脇に置いて自分たち独自の軍隊を編成するんだ
俺たちが現在大統領と呼んでいる大量破壊兵器を武装解除するために
そして俺たちの次の世代の未来の発言権のため、彼らの意見を通させるためにモッシュして行こう
……大統領閣下、上院議員の先生……
(子供の声)あんたたち、僕らの言ってること聴こえてる？(クスクス笑い)