02 December 4th

[Mrs. Carter]
ショーン・カーターは12月4日に、4人兄妹の末っ子として生まれました
体重は10ポンド8オンス。
何の痛みもなく産まれてきたことで、彼が特別な子供だということが分かりました

[Verse 1]
死んで初めて本当に惜しまれるって言うけど
この曲が終わったら俺は行くぜ
そのうちJayについて何も気にする必要はなくなるさ
ともかく何故俺がそうしたのか教えてやるよ
俺はグロリア・カーターとアドニス・リーヴスの息子としてこの世に生を受けた
二人はシカモアの木の下で愛を交わしたんだ
おかげで俺がよりヤバイ※MCになったってわけ
産まれたときには10ポンドあったんだ
出産じゃお袋に痛い思いをさせなかったって言うけど
その後は何年も辛い時期を過ごさせちまった
彼女に初めて本気で怖い思いをさせたこともあったし
俺がこの世にやってきたことでその埋め合わせをしたんだ
彼女は俺の生きる目的を知ってるとか言うけど
そんなシロモノじゃない、俺は完璧じゃないんだ

コーディネートの行き届いたシャツを着るなんていう贅沢ができずに惨めな思いをしたこともあった
だが俺にはやらなきゃいけないことが沢山あったんだ
素顔の俺は親父がいなくなってボロボロに傷ついたガキだったから学校じゃ成績も良かったし、
その気になりゃ利口なフリもできたんだ

だが何かに直面すると顔をもたげる悪魔が
俺の奥深くに潜んでたんだ

[Mrs. Carter]
ショーンはとても内気な子でした。
スポーツが好きで、4年生の時には自分で自転車の乗り方を覚えてしまいました。すごいことじゃありませんか？
でも彼の変化に気づいたのは私が夫と別れた時でした。

[Verse 2]
その頃には先生達も俺のことを探し出せずにいたし
お袋が俺を叩いたところで親父に会えない痛みほどじゃなかった
それで俺はこの体に染み付いた運命を辿る破目になったんだ
ピンプ・ゲームにはまると
俺の、あの世をクソとも思わない自己防衛が始まった
へイヴンが俺をドラッグ・ゲームに招き入れ
スパニッシュのホセが俺にコカインを分けてくれた
これで俺も立派なハスラー、イカした洋服だって着れるようになったし
羽振りのいい奴らとつるみ、ライト・スキンの可愛い女達が俺を愛してくれた
自尊心も天まで舞い上がっちまったよ
戦利品だって山ほど手に入れたぜ、ある女は俺にムショ送りになった彼氏のボルボをくれた
それからショウで稼いだ金でお袋をはたいたこともあった
あの冴えないジャズには一文も支払われてないことも知ってたけどな
当時はラップのスキルでどんどん頭角を現してったんだ
だけどそれでおクラック・ゲームが一番の関心事だったし
そう、96年になってようやくラップのキャリアが順調になってきて
俺は言ったんだ、
ニガ共よ、俺はここまで来たぜ、あばよ、ってな

[Mrs. Carter]
ショーンはキッチンでテーブルを叩きながらラップをしてました。
真夜中の突拍子もないような時間にですよ。
それで私が彼にラジカセを買ってあげたら、他の子供達はうるさくてかなわないとこぼしてました。
でもそれは私なりに彼をトラブルから遠ざけ、近くに置いておこうと思ってのことだったんです。

[Verse 3]
ラップ・ゲームも色々味わったあの美酒もこれっきり
アドレナリンがほとばしる、血が沸き立つあの感触
オマワリがいつオープンカーに抜き打ち捜査に現れるかも分からないなかで
お前を狙うのなんて容易いことさ
1日と15日以外は似た日なんてないんだ
信頼なんて言葉を俺達が口にすることは滅多にないぜ
ハスラーは眠らない、俺達は片目を開けたままで休むんだ
日照りになって井戸が枯れた時に初めて男の価値が分かるってもんさ
喉の渇きを抑えながら水を手に入れることを学んだ
ヤクのために死体袋に入れられる破目になったり、若いブラザー達の薬指が切られることもあった
母親達に奴らが本当に死んだって見せつけるために
ラップを本気でやってみようと決意するまで俺はそんなストレスと共に生きてきた
今まで下してきた間違った判断と、俺が弄んできたシスター達のことを許してもらえるよう祈るだけさ
だって今でも当時のことは頭から離れないんだ
だけどそれは誰のせいでもない
決断をしたのは俺だし、この人生は俺が築いてきた
人生に選ばれるよりもマシだぜ
お前の物の見方は終わってることをお前が受け入れられないなら、
お前が俺を好きになるのは俺が死んでからだろうな

お前の物の見方が終わってるってことを受け入れられないなら、
きっとお前は俺が死んでから俺のことを好きになるんだろうな
お前の物の見方が終わってるってことを受け入れられないなら、
きっとお前は俺が死んでから俺のことを好きになるんだろうな
お前の物の見方が終わってるってことを受け入れられないなら、
きっとお前は俺が死んでから俺のことを好きになるんだろうな

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※・・・「シカモアの木」と「More Sicker」をかけている