08 Wannabemceez

新しいタイプのラッパーを紹介しよう
派手さやきらびやかさとは無縁の世界さ
ドイツ製の半自動拳銃みたいに、古臭い南北戦争の話にはもうウンザリなんだ
どうせなら、スキューバ・ダイヴァーみたいに
新しくて活き活きとしたことをやりたい
前にも言った通り、俺のレーダーは測定範囲が広んだぜ
マイクいを握ったなら、どこまでも生々しいラッをまくし立ててやる
俺の高ぶった神経に耳を傾けてくれ、女にチヤホヤされるのはかなわないぜ
女どもはマヌケプな男の相手をしたいみたいだな
ＫＲＳには熟練した業があるのさ、
周波数とベースの低音を惜しげもなく使ってやったぜ
ステージ上でラップする時は、うーんとリラックスするのさ、
この空間の隅々まで盛り上げてやるからな
言葉の興奮に包まれて、お前は思わず誰かを非難したくなるんだ
お前が俺のラップを気に入っても気に入らなくても、
俺がNo. 1だという事実には変わりはないのさ
お前は自分のアルバムを作り直した方がいいぜ

[Chorus x2]
ラッパーになりたがってる連中は大勢いるけど、
本物のラッパーにはなれないのさ
連中はマトモにラップできないからな

最低級の犯罪にも、少なくとも三つの区切りがあるのさ
もろくてヤワな言葉でも、曲の途中からハードになることだってある
俺が身じろぎもせずに業に磨きをかけている様子を黙って見守っていろよ
ダラダラとしまりのないラップが世間に認められると、
俺の気持ちは萎えてしまいそうになるぜ
お前がこの曲を聴いた時、この詞に興ずるのは誰だい？
俺は毎日、違うスタイルを打ち出しているのさ
それを耳にしたなら、お前はシャーデーが歌ってたみたいに
毎日を大切に生きるようになるぜ
俺は進歩した雄弁なラップを披露するのさ
俺流の文法で、絶好調のラップを聞かせてやる
朝、目覚めた瞬間のように、スタミナがラッパーの身体の中に漲るんだ
そしたらあのＤＪの背中をポーンと叩いてやろうか
どこまでも観客を盛り上げてやる
その後で何が起きても、そこに残るのは真実だけさ
お前が青白い顔をしてなけりゃ、
俺のラップが炎に包まれて光り輝いてみえるぜ
言葉の一言一句、そこから稼ぐ何千ドルという金に注目してくれ
grand（=$1,000）のGはguardとgrillのG、
俺は煮ても焼いても食えない奴さ
仕事の内容を再調整するってことは、業をもう一度、磨くってこと
聴いてるだけで、叱咤されてるような感覚に陥る詞を作り上げたのは、
誰だと思ってるんだ？
子供のように、俺はハメを外して悪さをしでかしてやる
どもるよりも早口で意味不明なことを喋った方がマシだからな
どもってるうちは面倒なことになるだけだぜ、
そんなのは御免こうむるだろ
まだ俺の本当の姿を見てないようだな、だったら大人しくここに座れ
そしてよーく観察してな

[Chorus]

この曲の本質に戻ろうぜ、遅れないように俺についてきな
ニューヨークから発進される声は、余りにも機知に富んでいるのさ
俺はO.J.・シンプソンがカー・チェイスを繰り広げたことで有名な
ラテン地区の出身者なのさ
偽者グッチやフェンディはお断りだぜ
俺には行ったことのない場所なんてないんだ
俺が喋り終わるまで黙ってな
ラップの師を愚弄するようなことを言ったらタダじゃおかないぜ
どうせ連中はマトモにラップできないのさ
けど、お前はそれ以下で臆病者がラップしてるみたいに聞こえるんだ
“Yo クリス、お前のラップは強烈過ぎるからやめてくれ”なんて口走ったら
間違いなく痛い目にあうからな
それよりお前の調子っぱずれなラップをみてみなよ、
お前なんてお呼びじゃないのさ
お前が俺にヤラレる前に、お前が浴びていた脚光がどんどん暗くなっていくぜ
最後にお前が耳にした言葉は“誰がＫをやっつけるか”って内容だろ
グレイで彩られたものなんてこの世にはないのさ、全てはブラックかホワイト
どっちつかずのグレイな連中はこの世から取り除かなけりゃな
お前が勝者になろうが敗者になろうが、俺は一向に構わない
けど、俺の言葉は澱みなく流れるぜ
お前は詞の洪水に飢えてるんだろ
だったらそのドアタマ一杯に俺の言葉を詰め込んでやる
お前は自分の名前を引っ提げてバトルに参加しようとしてるけれど
誰もが真剣勝負をやってる時に、お前のそのラップは一体何なんだ
もう一度、脚光を浴びたいと言うのなら、この俺と勝負しろ
ラップ・バトルに参加する果敢な連中に同情するぜ
何たって俺は昔からラップのコツを知ってるＫＲＳワンなんだ
大胆不敵な奴だけが金を儲けることができるっていうのかい
新しいスタイルを身に着けたいんだろ、だったら俺のラップをよく観察してな
俺はお前の敵じゃないんだ、俺と張り合おうなんて思うなよ、no no no no no ! ! !

[Chorus]