[Verse 1]
何人かのドラッグ・ディーラーを知ってた
凍ってる、なんて表現どころじゃなく
羽振りの良いアイツらは肺炎にかかってるくらいに寒そうな勢いで
ダイヤを身につけてた(注:ダイヤをスラングでアイスと呼ぶことから)
中でも中心人物のセイクって男、めちゃめちゃ険しい顔をしてた
まるで昨日のことのように覚えてるよ
エクスタシーの売買にかけちゃヤツらの右に出るものはいなかった
商売はとどまるところを知らず
彼のテリトリーはどんどん広がっていった
彼には複雑な過去があった
ビッチ共はいつでも彼にファックさせたし
クルマのシートはヴォーターベッド仕様
真っ赤なフェラーリを乗り回してたな
フロリダの赤線地区で出会った時
俺の古い曲をかけて大騒ぎしてた
島からきたスケベ女達が彼の後にわんさかいたし
ベンツのリムジンからそいつは大声で
「ナズ、俺達と一緒に来いよ」と言った、ヒマしてた俺は彼について行った
全てのシーンがそこから始まるニッキー・ビーチで
彼はドーンて女を俺にあてがった いいケツしてたよ
それから双子の姉妹つき、ポケットにはカネがたんまりあったけど
セイクは俺に払わせようとしなかった
そこで週末を過ごしていた俺は
何が起きてもいいようにと銃を持ち準備は出来ていたんだ
それから彼はココナッツ・グローヴの自宅に招待してくれた
俺達がどちらも知っているヤツらの抗争話を聞かせてくれたり
酔った男がそんなにゆっくりと話すのを聞いたことはなかった
1年が過ぎそいつはまたイカした格好をしてた
プラダの靴に沢山のダイヤ
いつもハイだった
NYにいると彼から電話があり
明日までに2千ドル貸して欲しいと言っていた
フォー・シーズンズに泊まっていた彼は
笑顔で俺を迎えてくれた
そして、「ほら、これを取っとけ」と言った
次の週彼の妻から電話があり
彼が誰かに殺されたと伝えられた
[Verse 2]
彼女は言ってたよ
「誰がアタシを助けてくれるの?」
教えてよ、ねえ
誰がアタシを助けてくれるの?教えてよ、ねえ
誰かアタシを助けてくれるの?
他のヤツらのことなんかどうでもいいんだよ
失礼なKとばかり言いやがって
アタシはずっと真実を知っていたんだ
ヤツらはセイクのことが嫌いだったんだよ
H2は弾丸の穴だらけ、ヤツらは彼を連れ去りそのまま置き去りにしたんだ
服には彼の脳が散ってたよ
彼の爪先に名札がぶら下がってるのを見た時には胸が潰れる思いだったよ
葬儀の手配をし、棺は閉じたままにした
これからはアタシも何かとやっていかなきゃならないんだ
彼のフェイクなゲームに嘘泣きなんかして
いいこと、子供はジャマイカとハイチとアジアの混血なんだ
ストリートには変化が必要だなんてうそぶいて
ねえ、アタシが電話出来るのはアンタしかいないんだ
旦那のこと思い出すんだよ
ヤツらに仕返しをする手助けをしてよ
最終更新:2008年09月08日 14:25