イントロ:ゴースフェイス・キラー
苦労してきた全てのファミリーにこの曲を捧げるぜ
そうさ、俺の心からの気持ちさ
何もかもがリアルだったよな
コーラス:メアリーJ・ブライジ
アタシにはアンタしかいない
ここまで来れてよかった
VERSE 1:ゴースフェイス・キラー
昔のことを思い出すぜ、若かった頃のことさ
俺は将来娘が1人
それから息子を3人持つようになるとか言ってたヤツがいたけど
こんな苦労をする羽目になるとはな
なんで母ちゃんはあんなにガキを沢山産んだりしたんだよ?
だけど彼女は独りで立派にやったんだ、尊敬してるぜ
人生とはどんなものかを見て育ったんだ
家族ってもののあり方がもうあの頃とは変わっちまった
俺は昔バスケをやってて
うちは貧乏だったから学校から帰ってくると卵やグリッツなんかを食ってた
ペンチでチャンネルをつまみ、TVのアンテナ代わりにハンガーを使ってたんだ
兄弟でズボンをとっかえひっかえしながら学校に行くなんて辛かったぜ
寒い冬はコートも無く鼻を垂らしてた
リアルだったぜ、だけど兄ちゃん達はそれでも冗談を飛ばしてた
悲しいことに父ちゃんは俺が6才の時に死んだ
母ちゃんがきっちりと父ちゃんの遺品を箱に詰めてたことだけは覚えてる
母ちゃんが泣いてたよ、それから婆ちゃんが家族を支えてくれた
母ちゃんには辛すぎたんだろうな、あれから具合が悪くなっちまったんだ
寝室が3つのアパートに15人で暮らしてたんだぜ
ゴキブリがそこら中にいて、従兄弟や叔母さん達も一緒だった
一つのベットに4人で寝てた、足元と頭に二人ずつ
ジョンジョンと一緒に寝るのは嫌だったな、寝小便しやがるから
朝7時、シリアルの箱からゴキブリをつまみ出し
土曜朝のアニメを見ながら、スプーンまで共有してたもんさ
俺達はみんな砂糖水が大好きだったんだ、いつも食事は粗末だった
夏になるとタダ飯をかっ喰らって強くなったのさ
「グロリア、文無しなのよ、食べ物を恵んでくれない」って書いたメモを持って
テックの家に行かされたことが何回かあったけど
恥ずかしくてドアをノックするのも我慢ならなかったぜ
店でフード・スタンプを使う俺を友達は笑ってた
「マミー、トイレットペーパーはどこ?」「新聞を使いなさい」
「見て、お隣のミス・ローズがカウチをくれたわよ」
辛かったぜ、ガキの頃の俺の毎日はくさびよりも尖ってた
兄弟の二人が筋ジストロフィーにかかってたんだ、胸が張り裂けそうだったぜ
だけど覚えてるよ
学校に行く前に母ちゃんが唾をつけた指先で俺の目やにをこすってくれてたな
ケース・ワーカーが出入りを繰り返し
俺達はプロジェクトから追い出されそうになったんだ
星を見上げて思うことがあるんだ
そして自分に問いかける、「どうして俺はこんな場所に生まれたんだ?」って
コーラス×4
マジで母ちゃん、愛してるよ
ホントに
全部母ちゃんのおかげなんだ
メアリーJ・ブライジ:
思い出すわ
恵まれなかった日々のこと
泣くもんか、って自分に言い聞かせてた
ママの目に浮かぶ涙を見て
ダディーはもうここにはいないと知ったの
だけどどうにかしてでも
私はずっとママのそばにいてあげるからね
色んなこと色んな相手にしてきてまわったわ
ドラッグにしても、あんなことにしても
どん底も見たけれど、ママのことはいつだって愛してるのよ
最終更新:2008年09月17日 14:27