2004年,肝癌に対し生体肝移植の保険適用が拡大された.背景肝が非代償性肝硬変で,ミラノ基準(腫瘍径が5cm以下単発,あるいは3cm以下かつ3個以内)を満たしている症例では保険適用となる.


径2cmのHCCで非代償性肝硬変の場合,治療としては肝移植あるいは局所治療(RFA:ラジオ波焼灼など)のいずれかを考える.最もよい治療予後を期待した治療法は肝移植である.RFAでは肝は非代償性のままであるので,肝移植に比べ長期的予後は劣る.
総ビリルビン3mg/dl以上では肝動脈塞栓術により肝機能増悪が助長される.
最終更新:2009年12月18日 05:41