問題は結局のところ、個々の物理ネットワークを連結して1つの論理ネットワークを形成する方法ということになる。
1960年代、ランド研究所に在席していたポール・バランは、
アメリカ軍の委託を受けて故障への耐性が高いネットワークの研究を行った。
バランは転送すべき情報を「メッセージブロック」と呼ぶ単位に分割することにした。
バランとは別にイギリス国立物理学研究所のドナルド・デービスが「パケット交換」と呼ぶ方式で
似たようなネットワークを提案し開発しており、用語としてはこちらが定着した。
レナード・クラインロック (MIT) はこの技術を支える数学的理論を構築した。
パケット交換は、特に資源が限られている相互接続リンクでは、電話で使われていた回線交換技術よりも帯域利用率が高く応答時間も短かった。
ポール・バラン
アメリカ合衆国の情報工学者。1960年代前半に分散型コミュニケーションネットワークを考案した。
最終更新:2013年05月08日 14:04