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月刊ガラスの仮面とは? - (2009/01/17 (土) 15:59:10) の編集履歴(バックアップ)


「月刊ガラスの仮面」第1号~第14号とは…?


『花とゆめ』本誌での連載が完全にストップしていた2001(平成13)年―2002(平成14)年に、
花とゆめ増刊号として毎月19日頃発売(定価:各590円)していた。
「ガラスの仮面」本編に限って言えば、2009年現在も入手できる花とゆめコミックス(新書版)41巻までや
白泉社文庫版23巻までと、中身は全く同じです。

<主な特典メニュー>
  • 美内すずえインタビュー「私のまんが人生」
  • ガラスの仮面新聞(毎回、立花晶の4コマ漫画あり)
  • 劇中劇ガイド
  • ゲストコミック
  • ゲストエッセイ
  • 綴込み付録:ポストカードやシール等
  • ガラスの仮面以外の短編作品「美内すずえ傑作劇場」…再収録



【第1号】
●本編…
●傑作劇場…「妖鬼妃伝/第1回」
●ゲストコミック…魔夜峰央
●綴込み付録(バラの香りつきポストカード)


【第2号】
●本編…
●傑作劇場…「妖鬼妃伝/第2回」
●ゲストコミック…魔夜峰央
●綴込み付録


【第3号 副題:舞台あらし】2001/07/18(水)発売。。。全650p

●本編…第5章 あした草+第6章 舞台あらし+第7章 炎のエチュード
●美内すずえインタビュー:4p
 …初投稿は、講談社の新人漫画賞に中学2年の時に送ったが、規定年齢16歳に達して
   いなかったので、送り返されてしまった。
   その後高校1年の時に、わかぎ書房(単行本専門の少女漫画をやっていたところ)
   にも応募して、選者の人に丁寧なチェックと指導をしていただいた経験あり。
●傑作劇場…「妖鬼妃伝/最終回」
●ゲストコミック:2p…立花晶(1998年秋、立花さんが美内家臨時アシスタントをした話)
●綴込み付録(名場面ポストカード1:嵐ヶ丘)

●劇中劇ガイド
『王子とこじき』 原作:マーク・トウェイン
 *1881年に発表した児童文学作品/16世紀のイングランドを舞台に、
   実在の若き国王エドワード6世を主人公とした冒険譚。
 …ガラカメ本編では、亜弓が美少女女優から実力派女優へと脱却するステップとして
   描かれた。役柄の為に亜弓は自ら長い髪を切り、一人二役を見事に演じ分ける。
『おんな河』 美内すずえオリジナル作品
 …月影の現役時代のライバル、名女優・原田菊子率いる栄進座の舞台。
   芝居の端役でいいからアルバイトのように稼ごうとしていたマヤが菊子に実力を
   認められ、脇役の子守り少女・たずを演じる。しかし菊子は主役すら霞んでしまう
   強烈なマヤの役者としての個性を見抜き、その後は使わないと月影に宣言するエピ。
   また菊子はマヤの演ずる姿を舞台そでで見ながら、周囲にいた関係者にマヤを
   「舞台あらし」と呼んでいる。
『嵐ヶ丘』 原作:エミリー・ブロンテ (1847年に発表/唯一の長編小説)
 *英国文学の名作として名高く、実際に世界中で7回も映画化済み
   (情報出典…ガラスの仮面新聞)。
  ・1939年/監督:ウィリアム・ウイラー/出演:ローレンス・オリヴィエ
  ・1970年/監督:ロバート・フューエスト/出演:ティモシー・ダルトン
  ・1992年/監督:ピーター・コズミンスキー/出演:ジュリエット・ビノッシュ
  ・1988年/監督:吉田喜重/出演:松田優作 …etc.
 …ガラカメ本編では、オーディションで役を勝ち取ったマヤが、ヒロイン・キャサリンの
   少女時代を演じる。その激しいキャサリンの演技に、相手役・ヒースクリフ少年時代を
   演じた真島良は、本気でマヤに惚れて舞台が終わった後もつきあって欲しいと
   申し込む程だった。しかしこの舞台においても、大人役のキャサリンの女優との演技の
   違いに大きなギャップが生じ舞台全体としては失敗に終わってしまう。
『石の微笑』 美内すずえオリジナル作品
 …劇団つきかげ+一角獣の芝居に、マヤが人形役エリザベスとして登場。
   物体としての動きの稽古で有名作品「巨人の星」の「大リーグボール養成ギプス」の
   ように、マヤは竹をまきつけられてしまう。スポ根漫画とファンから評される所以の
   エピの一つ。またこの舞台が終わる頃にマヤは、周囲の役者達の演技に自分の演技を
   合わせる事の大切さを学ぶ。
『夢宴桜』 美内すずえオリジナル作品
 …マヤがケガをした役者の代役で臨時出演し、亜弓と初共演した舞台。
   マヤと亜弓のアドリブによる応酬は、石の微笑での他の役者に合わせる演技を
   学んだ後だったからこそ達成できた芝居となっている。


【第4号 副題:炎のエチュード】2001/08/17(金)発売。。。全638p

●本編…第7章 炎のエチュード
●美内すずえインタビュー:2p
 …(デビューした初期の頃)当時流行していた外国少女物のラブコメではなく、
   女の子が活躍する冒険物や怪奇物が描きたかった。いつもヒーローである少年に
   守られて助けられている女の子を見て、女の子はこんなに弱くないと
   反発する気持ちがあった。和田慎二くん(←美内呼称)がデビューした時、
   ライバル出現!と思った。
   (なお、美内すずえは和田慎二「スケバン刑事」文庫化の際に、あとがきを寄稿している。)
●傑作劇場…「黒百合の系図/第1回」 初掲載時と同じ、カラー扉絵収録。
●ゲストコミック:2p…克・亜樹(やはり美内家アシスタント経験あり。子供の頃
   漫画が大好きだった母の影響もあって、克は小学生の頃から美内の大ファンだった話)
●ゲストエッセイ:2p…倉田淳 『我がバイブル「ガラスの仮面」』
●綴込み付録(名場面ポストカード2:奇跡の人)

●劇中劇ガイド
『奇跡の人』 原作:ウィリアム・ギブソン
 *実話(アン・サリヴァンの記録)を元に書かれたウィリアム・ギブソンの戯曲・名作。
   1959年に初演。その後も世界中で何度も映画化・舞台化されている。
 …ガラカメ本編では、大都芸能の新しい劇場のこけら落としとして三重苦のヘレン役
   オーディションを開催。5人の才能ある少女としてマヤや亜弓、金谷らが参加するが、
   最終審査に残ったマヤや亜弓がダブルキャストに抜擢される。
   また奇跡の人当人のサリバン役には、亜弓の実母である大女優・姫川歌子が共演。
   そしてマヤとの初日カーテンコールにおいて、歌子は舞台上でマヤの頬にキスをし、
   マスコミからも脚光を浴び亜弓の心は沈んでいく。

★この舞台で、マヤは亜弓を差し置いて「第17回アカデミー芸術祭・演劇部門・
 助演女優賞」を獲得する。そしてこの芸術祭の会場に突如月影が現れ、
 マスコミの前で演劇界・幻の名作『紅天女』の候補としてマヤと亜弓の2人の名前を
 紹介・宣言する。

●第1回・人気劇中劇ランキング結果/「月刊ガラスの仮面」の読者アンケート
01位 「たけくらべ」「ジーナと5つの青いつぼ」 …同票・117票
03位 「ふたりの王女」 …89票
04位 「奇跡の人」 …79票
05位 「若草物語」 …49票
06位 「忘れられた荒野」 …42票
07位 「真夏の夜の夢」 …37票
08位 「紅天女」 …26票
09位 「運命」 …20票
10位 「白い青春譜」「女海賊ビアンカ」 …11票
(公表された有効票合計:598票)


【第5号 副題:華やかな迷路 (1)天の輝き】2001/09/19(金)発売。。。全636p

●本編…第7章 炎のエチュード+第8章 炎の華やかな迷路
●美内すずえインタビュー:2p
 …ガラスの仮面誕生秘話。当時の花とゆめ編集長・小長井氏と新作連載の相談を
   している時に、美内自身は最初将棋の坂田三吉という天才棋士をモデルにお琴をする
   少女を考えていた。しかし小長井氏からは「演劇やってみない?」と、過去の美内の
   読み切り「ナオは光の中で」を覚えていてアドバイスを貰う。
●傑作劇場…「黒百合の系図/第2回」 初掲載時と同じ、カラー扉絵収録。
●ゲストコミック:2p…酒井美羽(酒井は漫画家デビュー前に、美内家チーフ
   アシスタントだった)
●ゲストエッセイ:2p…葉月陽子 『もうひとりのヒロイン、姫川亜弓』
●綴込み付録(名ゼリフメッセージカード:1)

●劇中劇ガイド
『天の輝き』 美内すずえオリジナル作品
 …MBAテレビの大河TVドラマシリーズの一作で、伯爵令嬢・田沼沙都子役をマヤが演じる。
   この作品でも実は亜弓の母・歌子と共演している。
『白いジャングル』 美内すずえオリジナル作品
 …角田映画の夏休み全国ロードショーの超娯楽大作として制作されている。

★そして映画上映期間中に、マヤの母・北島春が他界する。

『虹の記憶』 美内すずえオリジナル作品
 …「天の輝き」に続いて放映される連続ドラマ。TVドラマを拒否し続けていた亜弓の
   初主演作。
『シャングリラ』 美内すずえオリジナル作品

●読者ページ
 …読者の年齢層は?→月刊がらかめの読者アンケートは10代・20代・30代・40代以上と
   それぞれ同じぐらいの量が届き、家族三世代で読んでますとの言葉あり。
   今月のアンケートでの最年少は9歳の京都市・梅田○○さん。70歳を超える方々も。


【第6号 副題:華やかな迷路 (2)女海賊ビアンカ】2001/10/19(金)発売。。。全650p

●本編…第8章 華やかな迷路+第9章 100万の虹
●美内すずえインタビュー:2p
 …亜弓さんは、描いていくうちに好きになった。途中で私の思い入れが深くなってきた。
   華やかな迷路の章では、「オラあトキだ!」って言う、マヤが蘇る瞬間のシーンを
   すごく描きたくて、それまでに延々と挫折を描いた。
●傑作劇場…「黒百合の系図/最終回」
●ゲストコミック:4p…くらもちふさこ(やはりくらもちさんもアシスタント経験者。
   カンヅメホテルで何度かお手伝い)
●ゲストエッセイ:2p…辻真先 『大海のうねり』
●綴込み付録(名ゼリフメッセージカード:2)

●劇中劇ガイド
『黄金の実』 美内すずえオリジナル作品
『カーミラの肖像』 美内すずえオリジナル作品、とガイドで紹介
 *厳密には、1872年にアイルランド人作家ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュが
   著した英国怪奇小説「吸血鬼カーミラ」を下敷きにした話。
   月刊がらかめ第6号のインタビューにおいて、美内は「カーミラは、随分昔に読んだ
   小説に出てきたキャラクター」であると語っている。
 …ガラカメ本編では、亜弓がマヤを卑劣な手段で失脚させた乙部のりえを倒し敵を
   討つために珍しく父の姫川氏の親の七光を借りて、主役の乙部の相手役である
   女吸血鬼カーミラの役をゲットする。そして亜弓の演じ方(実力・演出)によって、
   本来悪役だった筈の吸血鬼が観客の涙を誘う悲劇のヒロインになり代わり
   主役の乙部を圧倒する。
『夜叉姫物語』 美内すずえオリジナル作品
『女海賊ビアンカ』 美内すずえオリジナル作品
 …マヤが通っている私立高校・一ツ星学園の文化祭の出し物としてマヤが
   復帰作第一弾に挑戦した、汚く小さな体育倉庫で演じられた一人芝居。
   マヤはパントマイムの特訓をする。


【第7号 副題:100万の虹】2001/11/19(月)発売。。。全652p

●本編…第9章 100万の虹
●美内すずえインタビュー:2p  
●傑作劇場…「13月の悲劇/前編」 初掲載時と同じ、カラー扉絵収録。
●ゲストコミック:4p…立野真琴(高校出たての頃、美内家アシスタントを
   経験/2泊か3泊の泊まり込みで。)
●ゲストエッセイ:2p…室井佑月 『友達とライバル』
●綴込み付録(名場面ポストカード3:真夏の夜の夢)
●劇中劇ガイド
『通り雨』 美内すずえオリジナル作品
『わが作品No.707 愛しのオランピア』 美内すずえオリジナル作品
 …一ツ星学園の演劇部の依頼で、マヤがお手伝いロボット・ルルの役をコミカルに
   演じる。その演技は演劇部の部員達の嫉妬や思惑を覆し、
   役者として「真のプロ」であるマヤとの歴然とした差を見せつけられる。
『ジュリエット』 美内すずえオリジナル作品
 *厳密には、16世紀に書かれた英国の作家・シェイクスピアの戯曲
   「ロミオとジュリエット」を下敷きにした話。
 …ガラカメ本編では、ジュリエットだけに焦点を当てた一人芝居として再構成し、
   亜弓がマヤの一ツ星学園の一人芝居の噂を聞き付けて発想した
   自分の才能への挑戦でもあった。

★この芝居で亜弓は演劇界最高の賞とされる「芸術大賞」を受賞、
 その授賞式の席で、月影に「紅天女」の後継者として指名される。
 マヤへは最後のチャンスとして2年以内に「芸術大賞」または
 「全日本演劇協会の最優秀演技賞」を受賞したら、亜弓と互角とみなし、
 改めて競わせると宣言される。この授賞式の直後、マヤ・亜弓共に高校を卒業している。


【第8号 副題:冬の星座 (1)王女オリゲルド】2001/12/19(水)発売。。。全640p

●本編…第9章 100万の虹+第10章 冬の星座
●美内すずえインタビュー:2p
 …昔から自分の胸の奥に漫画の神様が住んでいて…実は、おそらく幼少時代の
   自分なんです。幼少時代に自分が読者として面白がって読んでいた感覚が
   今もあり、ダメ出しする。
●傑作劇場…「13月の悲劇/後編」
●ゲストコミック:4p…日渡早紀(駆け出しの頃、投稿作品が目に止まり
   美内から直にアシスタントの指名を受けた。
   また2001年現在、日渡の高校時代の友人が偶然美内のマネージャーを
   していると言う、ひょんなつながりが。)
●ゲストエッセイ:2p…小沢章友 『霊感の泉』
●綴込み付録(おみくじ銀はがし、女優養成すごろく)
●劇中劇ガイド
『真夏の夜の夢』 原作:英国の作家・シェイクスピアの戯曲
 …ガラカメ本編では、劇団つきかげ+一角獣の合同公演に、マヤが復帰し、
   妖精パックの役に挑戦。

●美内の副業???
ガラスの仮面が完結せず、雑誌掲載中断中にもかかわらず他の仕事を。
(2001年)10月30日、東京・国立劇場にて、美内原作の日本舞踊「猿女(さるめ)」公演が行われた。猿女とは日本書記などに登場する天(あめ)のウズメのこと。


【第9号 副題:冬の星座 (2)王女アルディス】2002/1/19(金)発売。。。全652p

●本編…第10章 冬の星座+第11章 紫の影 (本編は、ふたりの王女Only)
●美内すずえインタビュー:2p
●傑作劇場…「魔女メディア/第1回」 初掲載時と同じ、カラーページ収録。
●ゲストコミック:4p…杉原涼子
●ゲストエッセイ:2p…村上知彦 『遅れてきた読者の楽しみ』
●綴込み付録(ガラカメ開運シール)
●「よくわかる演劇」特集(第1回:劇団訪問Studio Lifeに聞く)
●劇中劇ガイド
『ふたりの王女』 美内すずえオリジナル作品
 *第9号のガラ仮面新聞より:16世紀に実在した、イングランドの女王エリザベス1世と
   スコットランド女王メアリーの2人の女王が美内にインスピレーションを与えたと紹介
   されている。
 …ガラカメ本編では、光・春の女神の娘・王女アルディスをマヤが
   影・冬将軍の娘・王女オリゲルドを亜弓が演じることが発表され、
   マスコミや関係者から、ミス・キャストだと騒がれる。

 ※この「ふたりの王女」のエピソード辺りから、花ゆめ連載→コミックス化に際しての美内の加筆修正/大幅な描き直しが顕著になっていき、コミックスの発刊に時間がかかるようになる。


【第10号 副題:紫の影 (1)狼少女ジェーン】2002/2/19(火)発売。。。全666p

●本編…第11章 紫の影
●美内すずえインタビュー:2p
 …周辺キャラクターのサイドストーリーは、色々考えてるけどやるとしたら、
   完全な番外編で。主要人物(亜弓・真澄など)は、わがまま言って描かせてもらった。
●傑作劇場…「魔女メディア/第2回」
●ゲストコミック:2p…槇村さとる(漫画家デビューしたての頃、錦友館という名のカンヅメ旅館に時々アシスタントに行った)
●ゲストエッセイ:2p…新保信長 『マンガの中の役者バカと、マンガのようなの役者バカ』
●綴込み付録(愛しの真澄さま6点セット/真澄ファンクラブ会員証や名刺など)
●「よくわかる演劇」特集(第2回:劇団Studio Lifeの稽古場取材)

●劇中劇ガイド
『忘れられた荒野』 美内すずえオリジナル作品
 *第10号のガラ仮面新聞+美内コメントより:1920年代にインドのベンガル地方の
   ジャングルで発見された狼少女の姉妹の話が世界中に事件として報じられ、
   美内にインスピレーションを与えたと紹介。
   その話を本で読み、美内はまんがで描きたいとずっと思っていた。
   <なお、現在ではこの狼少女の話は、ねつ造であった事が報じられている。>
 …ガラカメ本編では、発見された狼少女の姉妹の妹・ジェーン役をマヤが演じ、
   人類学者の青年・スチュワート役を桜小路優が熱演した。


【第11号 副題:紫の影 (2)忘れられた荒野】2002/3/19(火)発売。。。全666p

●本編…第11章 紫の影 (本編は、忘れられた荒野Only)
●美内すずえインタビュー:2p
 …恐怖漫画と美内自身の体験談。
●傑作劇場…「魔女メディア/最終回」
●ゲストコミック:4p…西村しのぶ(漫画家デビュー前の、花ゆめ漫画教室・
   地方スクールの話/講師:美内)
●ゲストエッセイ:2p…藤本由香里 『紅の巫女』
●綴込み付録(月影先生6点セット/劇団つきかげ団員証、女優七訓、面会謝絶など)
――月影千草の女優七訓 全文――
一、役の心をつかめないかぎり、役の仮面をかぶることはできない。
一、自分で考えて苦しみぬいてこそ、新しい役が生まれる。
一、役のよしあしは問題ではない。与えられた役を見事に演じれば良い。
一、いくら顔や上半身、セリフで見事に演じても、足がおろそかになっていてはならない。
一、一歩舞台に立てば、そこからはもう自分は自分ではない。
一、どんなことがあろうとも、役者が舞台の上で仮面をはずすことはあってはならない。
一、役者は観客のために演じるのだ。観客を忘れてはならない。
●「よくわかる演劇」特集(第3回:劇団訪問Studio Life、座談会)
●劇中劇ガイド
『忘れられた荒野』 「月刊ガラ仮面」第10号を参照。

★「忘れられた荒野」主演・狼少女ジェーン役で、
 マヤは「全日本演劇協会 最優秀演技賞」を受賞し、演劇協会・理事長はマヤが「紅天女」
 の後継者として競う権利を獲得したと宣言。今後「紅天女」の上演にさいしての制作は、
 月影千草の希望により全日本演劇協会が責任を持ち管理することになったと発表される。

●脇役人気ランキング結果/「月刊ガラスの仮面」の読者アンケート
 (※マヤ・亜弓・真澄・月影の4名を除外という条件付き)
01位 「水城秘書」 …70票 ※水城の下の名前は設定されていない。
02位 「青木 麗」 …42票
03位 「桜小路 優」 …40票
04位 「ふたりの王女/ユリジェス役美青年俳優」 …18票 ※キャラ名なし。
05位 「北白川藤子」 …17票
06位 「劇団一獣の面々」 …15票
07位 「姫川家の梅乃ばあや」 …9票
08位 「その他の劇団つきかげメンバー」 …9票
09位 「聖 唐人」 …8票
10位 「里見 茂」 …6票


【第12号 副題:紅天女 (1)風と火のエチュード】2002/4/19(金)発売。。。全666p

●本編…第12章 紅天女
●美内すずえインタビュー:2p…恐怖漫画と美内自身の体験談その2。
●傑作劇場…「金色の闇が見ている/前編」
●ゲストコミック:2p…一条ゆかり(コミックの筈が中身はほぼ文章/なんと美内と一条は
   同い年。どっちも吉祥寺住まいだそう。一条による初美内目撃は、
   「錦友館」←〆切を破るいけない漫画家がぶち込まれる集英社のすぐ側の旅館だった。)
●ゲストコミック:4p…二宮ひかる
●ゲストエッセイ:3p…わかぎゑふ 『ガラスの仮面の魔力』
●綴込み付録(名ゼリフメッセージカード)
●「よくわかる演劇」特集(第4回:劇場の解説)
●劇中劇ガイド
『紅天女』 美内すずえオリジナル作品

●第2回・人気劇中劇ランキング結果/「月刊ガラスの仮面」の読者アンケート
1位 「ふたりの王女」 …92票
2位 「奇跡の人」 …42票
3位 「真夏の夜の夢」 …38票
4位 「忘れられた荒野」 …36票
5位 「女海賊ビアンカ」 …23票
6位 「たけくらべ」「ジーナと5つの青いつぼ」「若草物語」「カーミラの肖像」 …同票・各8票
(公表された有効票合計:263票)

【第13号 副題:紅天女 (2)水と土のエチュード】2002/5/18(土)発売。。。全670p

●本編…第12章 紅天女
●美内すずえインタビュー:2p…恐怖漫画と美内自身の体験談その2。
●傑作劇場…「金色の闇が見ている/後編」
●ゲストコミック:1p…大島弓子(初対面の時に美内に手相や顔相や姓名判断をして貰った)
●ゲストコミック:2p…ももせたまみ(少年漫画一筋だった旦那に無理に勧め、
   現在は夫婦共にガラカメファン)
●ゲストエッセイ:2p…二階堂黎人 『美内すずえの集大成』
●綴込み付録(マヤと真澄 愛のピンナップ&恋愛の花道ゲーム)
●「よくわかる演劇」特集(第5回:演劇用語の解説)
●劇中劇ガイド
『紅天女』 美内すずえオリジナル作品


【第14号 副題:紅天女 (3)梅の精】2002/6/18(水)発売。。。全690p

●本編…第12章 紅天女
●美内すずえインタビュー:2p…紅天女の仏像の話。
●傑作劇場…「孔雀色のカナリア」「白い影法師」
●コミックス未収録…「ナオは光の中で」←ガラスの仮面の原点。
●ゲストコミック:4p…青池保子(1980年に冷戦下のドイツで萩尾望都や美内すずえと
   共に旅行した話。そして!この旅行の時点では、美内は「あと2年ぐらいで終わる
   予定」と発言。青池さんは漫画家の意欲で予定は流動するものだと描いている/笑)
●ゲストコミック:2p…浅田弘幸
●ゲストエッセイ:2p…夢枕獏 『ガラスの仮面事件』
●綴込み付録(名ゼリフゴールドメッセージカート、オールキャラクター名鑑、劇中劇年表)
――劇中劇年表――
01「国一番の花嫁」 …中学校の学園祭
02「若草物語」 …劇団つきかげの芝居。
03「たけくらべ」 …全日本演劇コンクール東京地区予選第1位。
04「運命」 …劇団一角獣の芝居。全日本演劇コンクール第2位。
05「灰の城」 …劇団オンディーヌの芝居。全日本演劇コンクール第1位。
06「ジーナと5つの青いつぼ」 …劇団つきかげの芝居。全日本演劇コンクールの一般投票第1位。本選は失格。
07「白い青春譜」 …アイドル映画
08「古城の愛」 …演劇部の芝居。マヤ、女王役の代役。
09「王子とこじき」 …亜弓主演
10「おんな河」 …栄進座の舞台。子守り少女・たずをマヤが演じる。
11「嵐ヶ丘」 …舞台。マヤ、キャサリンの少女時代を演じる。
12
13
(書きかけ/後日追記予定)

●特別インタビュー:3p…「こな爺、『ガラスの仮面』と美内すずえを語る」
  こな爺とは…1967年に美内すずえをデビューさせた初代担当編集者・小長井信昌氏(2002年現在、白泉社代表取締役)。
  • 美内すずえは、デビュー作以外、編集から催促されなかった作品がないと言うぐらい、〆切を破る。
  • 美内すずえは、絵はアレだけどお話が初めから本当にうまかった!大衆性・エンタテインメント性があった。
  • 「花とゆめ」創刊当時はあまり売れてなくて、最後の手段で2大人気漫画家一挙連載しか
  ないと思っていて和田慎二と美内すずえを一緒に載せたら、売れ始める。
  • 美内すずえは、原稿は遅いけど、ストーリー力・構成力・次号へのひきなど、最高の漫画家だと思う。
●『ガラスの仮面』コミックス42巻のスペシャル予告編:7p
 2002年現在では、1997年まで花とゆめ本誌で連載されていたストーリーを使う予定
 だったらしい。真澄が暴漢に襲われたマヤを助けて怪我をし、その真澄を看病するマヤが
 愛の告白をするシーンや稽古中の亜弓の上にライトが倒れかかって
 「最大の危機とは…!?」と煽りがついたページがある。
 しかし2008年12月現在、それらの原稿がコミックスに収録されることはなかった(苦笑)。


「月刊ガラスの仮面」第14号(最終号)の巻末/目次ページにある編集長のことば


編集部より:月刊ガラスの仮面最終号をお届します。長い間のご愛読有り難うございました。
全14号総ページ9152ページ、立てて並べて背幅63センチの虹色のデザインコンテがついに
そろって、編集部の壁にいま輝いています。本当にあっという間の一年半でした。私たちもみ
なさんと一緒に、ガラスの仮面の面白さ、素晴らしさを再確認できたことが一番の喜び、感激
です。心より御礼申します。読者のみなさんもこのあとの展開こそ、絶対の関心、ご興味でし
ょう。いましばらくお待ち下さい。美内先生は本格的に続きの最新を、ただいま執筆中です。
そしてまたいつか紅天女も、一気に通して読める私たちの「月刊ガラスの仮面」完璧版でお
会いしましょう。ガラスの仮面も少女マンガも、みなさんの愛情も、不滅、永遠です。
(編集長 三浦修二)
※編集長の氏名のところ以外は、改行も漢字も全文、原文まま。


※※このページの原案を作成した者より:第1号及び第2号の2冊を持っていないため、詳細情報がありません。お持ちの有志の方による、追加・添削を歓迎します。宜しくお願い致します。※※