ガラスの仮面 劇中劇ガイド


※このガイドにおける「ガラスの仮面」の略称「ガラかめ」表記は、「月刊ガラスの仮面」で散見される、綴じ込み付録やガラスの仮面新聞の表記に添うものとします。


<劇中劇年表>

★出典:月刊ガラかめ第14号(左側の番号は、掲載順です。)

―第1章 千の仮面を持つ少女―
01「国一番の花嫁」
―第2章 炎の階段―
02「若草物語」
―第3章 風の中を行く―
03「たけくらべ」
―第4章 春の嵐―
04「運命」
05「灰の城」
06「ジーナと5つの青いつぼ」
―第5章 あした草―
07「白い青春譜」
08「古城の愛」
09「王子とこじき」
10「おんな河」
―第6章 舞台あらし―
11「嵐ヶ丘」
12「石の微笑」
13「夢宴桜(むえんざくら)」
―第7章 炎のエチュード―
14「奇跡の人」
―第8章 華やかな迷路―
15「天の輝き」
16「白いジャングル」
17「シャングリラ」
18「黄金の実」
19「カーミラの肖像」
20「夜叉姫物語(やしゃひめものがたり)」
―第9章 100万の虹―
21「女海賊ビアンカ」」
22「通り雨」
23「ジュリエット」
24「わが作品No.707 愛しのオランピア」
25「真夏の夜の夢」
―第10章 冬の星座―
26「ふたりの王女」
―第11章 紫の影―
27「忘れられた荒野」
―第12章 紅天女―
28「梅の谷版 紅天女」
―第13章 ふたりの阿古夜―
29「マヤと亜弓の 紅天女」

※この合計29の演目は、2002年に発売された「月刊ガラスの仮面」第14号の
 綴じ込み付録(カラー)から抜粋した資料です。
 実際には、タイトルだけやオーディション中の寸劇他、
 もう少し劇中劇と呼べそうな演目があります。


<劇中劇ガイド詳細>

※決めゼリフは、前述「劇中劇年表」より抜粋。
※原作ありの作品や創作に影響を与えた事象については、「月刊ガラスの仮面」で公表された分だけではなく、出版物やネット検索等でわかる範囲の事柄も付け加えています。


映画 『伊豆の踊り子』  
※原作:1926年、川端康成の短編小説。映画化・ドラマ化・アニメ化済み。
  • 主演:桜田  @南北映画館



映画 『雪の祭』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • 主演:姫川歌子



舞台 『椿姫』  
※原作:1848年、仏・劇作家のアレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)(Alexandre Dumas fils)が実際の体験を基にして書いた長編小説・戯曲。
  • 配役…椿姫役:姫川歌子、・アルフレッド役:黒木義郎
  • マヤが生まれて初めて生で鑑賞した芝居@東京大都劇場。
  • 正月2日、劇場でマヤは初めて真澄に出会い、亜弓を客席で見かける。



学芸会 『国一番の花嫁』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:国一番のブスでおばかさん笑われ者の女・ビビ役
  • 決めゼリフ 「おらもう…死んじまいてェだ」
  • マヤが通う横浜市内の青葉中学校での3月1日第27回創立記念祭(学校祭)のクラスの出し物
  • その他の配役…ヒロイン,マリアンヌ役:瀬川由美子、国王役:松永正、王子役:中村一也、死刑執行人:和田慎二、王妃役:今井薫
※和田慎二と今井薫は、実在の漫画家で別マ時代からの美内の友人。当時はこうした作中での遊びが随所にあった。



舞台 『白ばら夫人』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • 姫川歌子・亜弓、母娘共演。



舞台 『若草物語』  
※原作:1868年、ルイーザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott)によって書かれた自伝的小説。何度も映画・アニメ等メディア化済み。
  • マヤ:主要キャスト,マーチ家四姉妹の三女・ベス(=エリザベス)役
  • 決めゼリフ 「わァ…らべェはみたり…野中のばァら…」
  • ガラかめ本編では、 劇団つきかげの劇団創立第1回公演@アート劇場。
  • その他の配役…長女メグ(=マーガレット)役:沢渡美奈、次女ジョー(=ジョゼフィーン)役:青木麗、四女エイミー役:新川由実、メグの友人サリー役:水無月さやか



舞台 『たけくらべ』  
※原作:1895-1896年、明治時代の女流小説家・樋口一葉の短編小説。何度も映画化・TVドラマ化済み。
  • マヤ・亜弓 2人とも:ヒロイン,大黒屋花魁の妹・美登利役
  • 決めゼリフ 「なぜいつもそうつれない。わたしにだけ…」
  • 全日本演劇連盟主催、全日本演劇コンクール東京地区予選・第1位。
  • 劇団オンディーヌと劇団つきかげの演目が被った。
  • [つきかげ] その他の配役…竜華寺・信如役:森川アキラ
  • [オンディーヌ] その他の配役…竜華寺・信如役:桜小路優



舞台 『運命』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • 紅一点・二の宮恵子(お恵):暴走族,伯爵夫人他・一人三役
  • 決めゼリフ 「ブルン、ブルン、バルルル」
  • 劇団一角獣の芝居。全日本演劇コンクール本選・第2位。



舞台 『灰の城』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • 亜弓:ヒロイン,没落した高波家の姫君・美弥役
  • 決めゼリフ 「ここはおまえごときが来るところではない。さがれ。」
  • 劇団オンディーヌの芝居。全日本演劇コンクール第1位。



舞台 『ジーナと5つの青いつぼ』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:ヒロイン,ジーナ役
  • 決めゼリフ 「誰!?誰かいるの!?」
  • 劇団つきかげの芝居。全日本演劇コンクールの一般投票・第1位。本選は失格。
  • その他の配役…騎士トーマス役:小崎一郎



映画 『白い青春譜』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:通行人,左足マヒの入院患者役[役名なし]
  • 決めゼリフ 「はい、おとしもの」
  • アイドル歌手・田淵エミ、初の主演映画



慰問劇 『美女と野獣』  
※原作:フランスの民話。最も有名な版:ジャンヌマリー・ルプランス・ド・ボーモン(ボーモン夫人)作版。映画化・ミュージカル化済み。
  • 亜弓:3枚目,野獣の手下役
  • 劇団オンディーヌ研究生による慰問劇@養護施設



学芸会 『古城の愛』  
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:上演当日急病になった中村さんの代役・女王役
  • 決めゼリフ 「無礼者!足をひけい!」
  • マヤ、横浜から東京へ転校後/星城学園文化部発表会の演劇部の芝居。



舞台 『王子とこじき』  ★主な出典:月刊ガラかめ第3号
※原作:1881年、米国の作家・マーク・トウェイン(Mark Twain)が発表した、児童文学作品。16世紀イングランドが舞台、実在の若き国王エドワード6世を主人公とした冒険譚。
  • 亜弓:エドワード王子とこじき少年トム・一人二役
  • 決めゼリフ 「右や左のだんなさまァー!」
  • フジナガ製菓提供、夏休み子供のための名作舞台劇「王子とこじき」、8月3日~8月10日公演。
  • ガラかめ本編では、亜弓が美少女女優から実力派女優へと脱却するステップとして描かれた。役柄の為に亜弓は劇団の化粧室で自ら長い髪を切り、一人二役を見事に演じ分ける。



舞台 『おんな河』  ★主な出典:月刊ガラかめ第3号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:端役,子守り少女・たず役
  • 決めゼリフ 「ほんに子守りも楽じゃねえ」
  • 月影の現役時代のライバル、名女優・原田菊子率いる栄進座の舞台(商業演劇)。
  • 芝居の端役でいいからアルバイトのように稼ごうとしていたマヤが菊子に実力を認められ採用された。
  • 菊子は主役すら霞んでしまうマヤの役者としての強烈な個性を見抜き、その後は使わないと月影に宣言するエピ。
  • また菊子はマヤの演ずる姿を舞台そでで見ながら、周囲にいた関係者にマヤを「舞台あらし」と異名を名づけるのだった。



舞台 『嵐ヶ丘』  ★主な出典:月刊ガラかめ第3号
※原作:1847年、英国の小説家・エミリー・ブロンテ(Emily Jane Brontë)の長編小説。英国文学の名作として名高く、世界中で7回も映画化済み(2001年現在)。
  ◆1939年/監督:ウィリアム・ウイラー/出演:ローレンス・オリヴィエ
  ◆1970年/監督:ロバート・フューエスト/出演:ティモシー・ダルトン
  ◆1992年/監督:ピーター・コズミンスキー/出演:ジュリエット・ビノッシュ
  ◆1988年/監督:吉田喜重/出演:松田優作 …etc.
  • マヤ:ヒロイン,キャサリン・アーンショー役の少女時代
  • 決めゼリフ 「ヒースクリフ、あたしはあんたよ」
  • ガラかめ本編では、マヤがオーディションで役を勝ち取る。@東洋劇場
  • マヤの激しいキャサリンの演技に相手役・ヒースクリフ少年時代を演じた真島良は、本気でマヤに惚れて舞台が終わった後もつきあって欲しいと申し込む程だった。
  • しかしこの舞台においても、大人役のキャサリンの女優との演技の違いに大きなギャップが生じ、舞台全体としては失敗に終わってしまう。
  • その他の配役…(大人)キャサリン役:夏 江梨子、(大人)ヒースクリフ役:加川英明



地下劇場 『石の微笑』  ★主な出典:月刊ガラかめ第3号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:人形役(エリザベス)
  • 決めゼリフ …人形なので、セリフ一切なし。
  • 劇団つきかげ+一角獣の芝居@改造した地下劇場。
  • 物体としての動きの特訓で、有名作品「巨人の星」の「大リーグボール養成ギプス」のように、マヤは全身に割った物干し竿をまきつけられてしまう。
  • スポ根漫画とファンから評される所以のエピの一つ。
  • またこの舞台が終わる頃には、マヤは周囲の役者達の演技に自分の演技を合わせる事の大切さを学ぶ。
  • その他の配役…ヒロイン,未亡人フレデリカ役:沢渡美奈、伯爵夫人イザベラ役:春日泰子、詐欺師ピオ役/美女ビクトリア役(二役):青木麗、令嬢マリサ/女中ハンナ/老女(三役):水無月さやか、イザベラの旦那ジョージ役:細川悟、弁護士プレビュー役:田部はじめ、ギリンソン役:堀田太一[一角獣団長]、マーゴ役:二の宮恵子。
  • 演出:月影千草



舞台 『夢宴桜』  ★主な出典:月刊ガラかめ第3号
※美内すずえオリジナル作品
  • 亜弓:[華族]海堂寺男爵の孫娘,令嬢・月代役(↓千絵とは同じ年の従姉妹設定)
  • マヤ:海堂寺男爵五男[放蕩息子]行比呂と深川芸者の娘・千絵役
  • マヤ決めゼリフ 「こんな家、出て行くわ!」
  • マヤがケガをした役者の代役で臨時出演し、亜弓と初共演した舞台@大都プラザ劇場。
  • マヤと亜弓のアドリブによる応酬は、「石の微笑」で他の役者に合わせる演技を学んだ後だったからこそ、達成できた芝居となっている。



舞台 『奇跡の人』  ★主な出典:月刊ガラかめ第4号
※原作:実話(アン・サリヴァンの記録)を元に書かれた、ウィリアム・ギブソン(William Gibson)の戯曲。1959年に初演。その後も世界中で何度も映画化・舞台化されている。
  • マヤ・亜弓 2人とも:三重苦の少女,ヘレン・ケラー役
  • 決めゼリフ 「ウォーワー(ウォーター)!」
  • ガラかめ本編では、大都芸能の新しい劇場「大都タウン劇場」のこけら落としとして企画された芝居で、三重苦のヘレン役オーディションを開催。
  • 5人の才能ある少女としてマヤ・亜弓・金谷英美・白鳥令奈・早川あきこが参加するが、 最終審査に残った2人・マヤと亜弓がダブルキャストに抜擢される。
  • 奇跡の人当人で家庭教師アニー・サリバン役には、亜弓の実母である大女優・姫川歌子が共演。
  • マヤとの初日カーテンコールにおいて、歌子は舞台上でマヤの頬にキスをし、マスコミからも脚光を浴びるが亜弓の心は沈んでいく。
  • 場外鯛焼きバトル
  • その他の配役…ケラー役:神野克彦、ケート役:松山道江
  • 演出:小野寺一



ドラマ 『天の輝き』  ★主な出典:月刊ガラかめ第5号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:伯爵令嬢・田沼沙都子役
  • 決めゼリフ 「田沼虎次郎が娘、沙都子にございます」
  • MBAテレビの大河TVドラマシリーズの一作(毎週日曜・20時台放映)。
  • アカデミー芸術祭で最優秀賞を受賞した役者は、自動的にMBAテレビの大河ドラマに出演が決まるシステム。
  • その他の配役…主人公,一本松新: 、木村平四郎役:川村鉄、おりん役:姫川歌子、田沼虎次郎役:前田洋一、田沼満役:川原悟郎、水品彩子役:斉藤陽子、小笠原東洋役:中村草太、三階八郎右衛門役:春川夏、増村名吉役:戸塚守章、岩本武史役:里美茂。
  • 美内コメント…〔この作品はもともと連載用に取ってあったネタで、ストーリーや人物設定などかなりつくり込んでありました。描きながら、いっそ劇中劇をやめてこのまま新連載にしてしまおうかと思いました。苦心したのは、マヤが芸能界入りしていじめを受けるあたりです。〕



映画 『白いジャングル』  ★主な出典:月刊ガラかめ第5号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:行方不明の父を探す・藤村未央役
  • 決めゼリフ 「ここよ、白い魔境だわ」
  • 角田映画の夏休み全国ロードショーの超娯楽大作として制作されている。
  • その他の配役…木村平四郎役:川村鉄、藤村隊長・未央の父役:早瀬丈、白い魔境の女神・サリア役:広川令奈



ドラマ 『虹の記憶』  ★主な出典:月刊ガラかめ第5号/年表記載なし
※美内すずえオリジナル作品
  • 亜弓:ヒロイン,記憶喪失の少女・聖子役
  • 帝都TVの連続ドラマ(毎週日曜・21時台放映)。
  • TVドラマを拒否し続けていた亜弓の初主演作で、サスペンス・ロマン。



舞台 『朱の彼方』  ★劇中劇ガイド・年表共に記載なし
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • 亜弓:ヒロイン,大金持ちの令嬢・アーニャ役
  • 日帝劇場
  • その他の配役…アーニャのおじ・アルバート役:田口剣



地下劇場 『灰色ドリーミング』  ★劇中劇ガイド・年表共に記載なし
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • 劇団つきかげの芝居。
  • 配役…貧しい画学生役:青木麗



舞台 『シャングリラ』  ★劇中劇ガイドに記載なし
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:ヒロイン,不老不死の巫女・リーラ役/実は120歳の設定
  • 決めゼリフ …特になし
  • 乙部のりえが罠にかけてマヤを失脚させ、自分がまんまとヒロインの代役でデビューする。



舞台 『黄金の実』  ★主な出典:月刊ガラかめ第6号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:リンゴ園の主ジョーゼフの孫娘・マージ役
  • 決めゼリフ 「じいちゃん。ほれ!リンゴ」



舞台 『カーミラの肖像』  ★主な出典:月刊ガラかめ第6号
※美内すずえオリジナル作品、とガイドで紹介
※厳密には、1872年にアイルランド人作家ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ(Joseph Sheridan Le Fanu)が著した英国怪奇小説「吸血鬼カーミラ」を下敷きにした話。
※月刊がらかめ第6号のインタビュー:美内は「カーミラは、随分昔に読んだ小説に出てきたキャラクター」であると語っている。
  • 亜弓:女吸血鬼・カーミラ役
  • 決めゼリフ 「私も昔はバラが好きだったわ…」
  • ガラかめ本編では、亜弓がマヤを卑劣な手段で失脚させた乙部のりえを倒し敵を討つために珍しく父の姫川氏の親の七光を借りて、主役の乙部の相手役である女吸血鬼カーミラの役をゲットする。そして亜弓の演じ方(実力・演出)によって、本来悪役だった筈の吸血鬼が観客の涙を誘う悲劇のヒロインになり代わり、主役の乙部を圧倒する。
  • プラザ劇場
  • その他の配役…ヒロイン,マリア役:乙部のりえ
  • 美内インタビューより…〔哀愁を帯びた吸血鬼に心魅かれて亜弓さんの役ならピッタリだろう。ガラかめ以外の作品が描きたい!と欲求不満があって、特に怪奇物がやりたかったので劇中劇を怪奇っぽいものにしようと選択した。〕



舞台 『天人菊の里実』  ★劇中劇ガイド・年表共に記載なし
※おそらく??美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:準主役,長女・菊乃役
  • 「劇団菜の花」の子供のための民話劇@丸和デパート
  • その他の配役…菊乃の妹・小菊役:[  ]。



舞台 『夜叉姫物語』  ★主な情報出典:月刊ガラかめ第6号
※美内すずえオリジナル作品
  • 亜弓:ヒロイン,夜叉姫と言うあだ名・玉姫役
  • マヤ:通行人,急病のための代役・乞食の子供・トキ役
  • マヤ決めゼリフ 「こんなうめえものくったなァはじめてだ」
  • 大都劇場



一人芝居 『女海賊ビアンカ』  ★主な出典:月刊ガラかめ第6号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:元貴族の娘,海賊・ビアンカ・カスターニ役
  • 決めゼリフ 「ふれるな!」
  • マヤが通っている私立高校・一ツ星学園の文化祭の出し物としてマヤが復帰作第一弾に挑戦した、汚く小さな体育倉庫で演じられた一人芝居。
  • 脚本:文芸部の吉沢ひろし、裏方・協力者:図書委員の草木広子



一人芝居 『通り雨』  ★主な出典:月刊ガラかめ第7号
※美内すずえオリジナル作品
  • マヤ:平凡な女子高校生・佐藤ひろみ役
  • 決めゼリフ 「もとどおり…何もかも…」
  • 美内コメント…〔ビアンカとなるべく違うキャラ、ということでごく普通の女の子が主人公の話になりました。家庭に恵まれないマヤにとっては、楽しい役作りだったようです。
ヒロインの名前・佐藤ひろみは、当時のアシスタントさんからもらいました。〕


一人芝居・舞台 『ジュリエット』  ★主な出典:月刊ガラかめ第7号
※美内すずえオリジナル作品
※厳密には、16世紀に書かれた英国の作家・W・シェイクスピア(William Shakespeare)の戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きにした話。
  • 亜弓:ジュリエット役
  • 決めゼリフ 「なぜロミオさまでいらっしゃるの、あなたは…」
  • ガラかめ本編では、ジュリエットだけに焦点を当てた一人芝居として再構成した芝居。
  • 亜弓がマヤの一ツ星学園の一人芝居の噂を聞いて発想した、自分自身の才能と実力への挑戦でもあった。
  • この芝居で表現された「空気椅子」に触発されて真似した読者は、数知れず…!?



学芸会 『わが作品No.707 愛しのオランピア』  ★主な出典:月刊ガラかめ第7号
※美内すずえオリジナル作品
※バレエで有名な「コッペリア(Coppélia)」を下敷きにした物語(=作中の演劇部部長のセリフより)。
  • マヤ:お手伝いロボット・ルル役
  • 決めゼリフ 「かしこまりました、ご主人さま」
  • 学園祭でのマヤの一人芝居が大人気だったので、一ツ星学園の演劇部がマヤに客演を依頼。
  • 一ツ星学園文化部の研究発表会の一環@公民会館。
  • マヤの演技は演劇部の部員達の嫉妬や思惑を覆し、役者として「真のプロ」であるマヤとの歴然とした差を見せつけられる。
  • その他の配役…機械工学博士・発明家のヨハン・コペリウアス役:[  ]、ヒロイン,ロボット娘・オランピア役:[  ]他



野外公演 『真夏の夜の夢』  ★主な出典:月刊ガラかめ第7-8号
※原作:英国の作家・W・シェイクスピア(William Shakespeare)の戯曲。
  • マヤ:いたずら者・妖精パック役
  • 決めゼリフ 「ダッタン人の矢よりも速く」
  • ガラかめ本編では、劇団つきかげ+一角獣の合同公演@I公園の野外ステージ。
  • その他の配役…アセンズシーシアス役大公・細川悟:、婚約者・ヒポリタ役:田部はじめ、ハーミア役:水無月さやか、ヘレナ役:二の宮恵子、ライサンダー役:青木麗、デメトリアス役:長谷川良一、妖精王・オーベロン役:堀田太一、女王・タイタニア役:沢渡美奈
  • 演出:堀田太一
  • 劇中劇ガイドでのCASTには、誤植あり(笑) [誤]美無月 [正]水無月



舞台 『ふたりの王女』  ★主な出典:月刊ガラかめ第8-9号
※美内すずえオリジナル作品
※第9号ガラ仮面新聞より:16世紀に実在した、イングランドの女王エリザベス1世とスコットランド女王メアリーの2人の女王が、美内にインスピレーションを与えたと紹介されている。
  • 亜弓:第一王女・オリゲルド役[異母姉妹の姉]
  • マヤ:第二王女・王女アルディス役[異母姉妹の妹]
  • マヤ決めゼリフ 「お義姉さま…」
  • ガラかめ本編では、宣伝も兼ねて配役発表が日帝劇場ロビーで行われ、マスコミや関係者から、ミス・キャストだと騒がれる。
  • その他の配役…ラストニア国王役:津田広志、王妃・カタジーナ役:東ひとみ、2度目の王妃・ラグネイド役:須坂田江子、皇太后・ハルドラ役:月影千草、
  • 演出:風魔鬼平



舞台 『忘れられた荒野』  ★主な出典:月刊ガラかめ第10-11号
※美内すずえオリジナル作品
※第10号のガラ仮面新聞に、美内にインスピレーションを与えたとして紹介された事件…〔1920年代に実際にインドのベンガル地方のジャングルで発見された狼少女の姉妹いて、シング牧師に保護される。カマラとアマラと名付けられ育てられるが、保護された翌年に姉・カマラが死亡する。〕
  <なお、現在ではこの狼少女発見の話は、ねつ造であった事が報じられている。>
  • マヤ:ヒロイン,狼少女姉妹の妹・ジェーン役
  • 決めゼリフ 「スチュワアァー!」
  • 演出家・黒沼の厳しい指導で役者が交替したり、事務所方針により劇場が変更したりと様々なアクシデントに見舞われるが、最終的には芸術祭参加も認められ、5日毎に変わる演出に話題が沸騰した。
  • その他の配役…人類学者の青年・スチュワート役:桜小路優、ビクトール男爵役:竹本
  • 演出:黒沼龍三
  • 美内コメント…〔ストーリーはオリジナルですが、モデルはあります。20世紀初め頃、ジャングルで狼に育てられた姉妹が発見されたという事件がありまして、昔、本で読んで、まんがで描きたいとずっと思っていた作品。今考えると何本連載ネタを犠牲にしたことか…。〕



舞台 『紅天女』  ★主な出典:月刊ガラかめ第12-14号
  • 美内すずえオリジナル作品
  • 月影千草:ヒロイン,梅の木の精霊・紅天女であり村娘・阿古夜である役
  • 源造:語り手&仏師・一真他すべての役
  • 月影決めゼリフ 「たれじゃ私を呼びさますものは」




※※このページの原案を作成した者より:第1号及び第2号の2冊を持っていないため、詳細情報がありません。お持ちの有志の方による、追加・添削を歓迎します。宜しくお願い致します。※※

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最終更新:2010年11月19日 12:23