「……………………」
「俺が、もし『異』を持ってさえいれば…故郷をもっとましな状態にできたのでは……と、思う」
【名前】篠木 薄氷(22歳/♂)
【身長/体格】184cm/ガタイ良さ目
【一人称/二人称】俺/お前
【出身】日本/中臣庄
【職業】代理戦争戦士
【特技】天智篠木流剣術、速読
【すきなもの】ハダレ
【きらいなもの】なし
東欧某所の最下層街に現れた黒づくめの男。黒髪黒眼、アジア系のあっさりした顔立ちの美男子。
ハダレを狙う組織の幹部にして実兄・カギロイへの刺客としてこの地を踏んだ。
マンハントの標的となり負傷したハダレを利害の一致から保護し、協力関係となる。
得物は日本刀だが、特に愛着のある名刀などではない。
また『異』がない常人にも関わらず素手で(通常状態の)ハダレをぶちのめせる程度には強い。
性格は沈着冷静…に見えるが、言動の端々からわずかに感情が漏れている。
これは彼が生来のアレキシサイミア(自らの感情を認知・自覚することが不得意な状態)であり、
今喜怒哀楽どれを感じているのかわからないので、表情が顕在しにくいことによる。
感情を抑えているのではない。
『異』の一種を持つ中臣庄の古い血統、篠木家本家の次男として生まれ、兄、姉がいる。
だが彼自身には篠木の『異』慧眼は発現しなかった。
そのため、一族の大人たちは最低限を除きウスライに干渉しなくなった。
(もともとアレキシサイミアで可愛げがなく、自立した手のかからない子供だったことも要因の一つ)
ウスライを育てたのは叔父にあたる篠木如水。
当時篠木から選出されていた代理戦争の戦士が如水だったため土地を離れることが多かったが、
離れに二人で暮らし、実子のように愛情を注いだ。剣を教えたのも彼である。
だがウスライが14歳の時、如水は代理戦争で殺害され、無言の帰宅をする。
直前に反抗期特有のとげのある言葉を投げかけた後だったこともあり、
ウスライは如水の影を追うこともできず、全く別の道を歩むこともできず、すべての気力を失う。
そこに上層部は付込み、汚れ仕事の類を一手に引き受ける優秀な手駒を手に入れたのである。
ハダレの『異』は人の思考を読むことができる。
これは常人には耐えがたい恐怖だが、失感情症のウスライにとっては天恵のような存在である。
自身では認知できない感情やストレスにハダレが寄り添い、時に教えてくれるため、
ただの恋人・親友以上に貴重な、代えがたい存在となった。
元はヘテロで経験人数はほどほど、淡泊。
ハダレ相手ではだいたい上になるが、気分次第では下になることもある。
挿入は慣れておらず苦痛しか感じない。それでも、パートナーが求める限りは応じる。
自覚はないがハダレに心底デレデレで甘やかしているし、甘えている。
抱きしめて寝ると「独りより自然な気がする」と思うほどに安堵して熟睡できる。
このため、ストレス値が高くなるとベタベタしだすわかりやすさを兼ね備えている。