篠木 止水(しのぎ しすい)

 

私は篠木家先代当主だ。25代を数えた」
『異』の血筋を守ることこそが我々総ての幸福に還元される。故に我々は個人を捨てる」

 

■データ

【名前】篠木 止水(50歳/♂)
【身長/体格】182cm/普通
【一人称/二人称】私/君
【出身】日本/中臣庄
【職業】篠木家前当主
【特技】座学全般、書道
【すきなもの】篠木家、四季
【きらいなもの】規範を守らない放埓な輩

■説明

篠木家の先代当主。『異』慧眼を持ち、厳格な差配で家系を守ることに奔走した。
山桃との間にウスライ、紅梅、陽炎を儲けた父親であり、黒髪黒眼の端正な面持ち。
止水とは一卵性双生児の兄弟だが『5秒見ていれば見分けがつく』という。

篠木家本家の長男として生まれ、如水とともに当主となるべく幼少から教育される。
自他ともに厳しく律することを理想とし、勉学に秀でていたこともあり家督を継ぐことになる。
一方で篠木のもう一つのアイデンティティである剣術の才はあまりなく、
如水に勝てたことは一度もない。

性格は笑比河清、謹厳実直。規範そのもののように厳格で感情を表に出さない。
その判断基準は自分の子であろうと自分自身であろうと揺らがず、旧家の当主らしい人格である。
しかしこの考え方は如水と合わず、年齢が上がるにつれ険悪な雰囲気になっていく。
 


 

 

 

■弟との関係

先々代当主の子として、一卵性双生児の兄として生まれる。
如水とはもちろん瓜二つだが、子供のころから知的で理知的な振る舞いの止水と
落ち着きがなく活発な如水は誰だろうと見違えないほどだった。
当然趣味も全く合わず行動もほとんど共にしないが、
不思議と思考が繋がってでもいるかのように互いの行動や言葉を読んでいたという。

成長し互いの地位が確立するにつれて意見が合わなくなっていく。

だが、如水が無言の帰宅となった時もっとも悲しんだ人間の一人が止水であった。
表向き涙を流すことはなかったが、遺体を前にその悲しみを
「自身の一部が無くなったような痛み」と表現している。
また妻、弟が早逝したこととその因果、長男の離反など心労がかさんだこともあり
早々に当主の座を長女に明け渡し、表舞台からは下がっている。

 

 

■性的指向など

完全なヘテロ。妻・山桃は幼少から許嫁として引き合わされており、成人後すぐに結婚した。
厳格な性格の通りセックスは「子供を作るための作業」として認識しており、
放埓な関係、特殊な嗜好、同性愛などには嫌悪感を示す。

しかし「優秀な血を残せれば親はだれでもいい(=浮気や重婚に近い状況を認める)」という
篠木家上層部に対し、止水はその一点においては賛同できなかった。
うっすらとウスライの出自に抱いていた疑念については、生前の如水にぶつけている。
(如水はその責任を取る形で、戦場に立ち続け死亡した)

その葛藤の裏には、山桃に裏切られつつも、真摯に愛していた一面があるのかもしれない。

最終更新:2013年11月30日 04:42