角交換振り飛車を指す。

こん○○は。角交換型振り飛車の講座です。
四間飛車の講座は凍結したままです。ご了承を。
まず、今は何故角交換の振り飛車なのか?それを明白にしたいと思います。
最近の振り飛車の奮闘ぶりは以下に記載。

最近の振り飛車の傾向。ヾ(´^ิ౪^ิ`)ノ



四間飛車      :藤井システムも穴熊を防げなく激減。
三間飛車      :穴熊を防げなく激減。
向かい飛車     :実戦例は少なく、平行線をたどる。
先手中飛車     :初手5六歩は現在もよく指される。
ゴキゲン中飛車   :流行しているが、穴熊に苦戦の色が出始める。
石田流       :流行。序盤新手がどんどん生まれる。


3手目▲6六歩の振り飛車がプロ間で激減したのは
穴熊が防げないことが一番の理由と挙げられるでしょう。
穴熊がいかに優秀なのか理解できるかと思います。
仕掛けも居飛車からできる場合が多い。

詳細


四間飛車 藤井システム


▽2四歩が発見され、先手藤井システムにも穴熊に組める順があり激減。
アマチュアにはいまだに人気があるが・・
以下実戦例から。▲2六歩▽1二香▲2五歩▽1一玉▲2四歩▽2二銀▲5六銀左▽2四角▲4五歩▽2三歩

三間飛車


穴熊模様に急戦するには▽4三銀型から向かい飛車に変化する。しかし手損が気になる。
▲8八銀とハッチを閉めさせた状態での叩き合いになり、結果的に穴熊を防げていない。
▲5六歩を突かずして一直線に穴熊に組むこともできる。

向かい飛車

間接的に居飛車からの角のラインに飛車が入り危険もつきまとう。
居飛車が早めに飛車先を突いてきたとき限定。

先手中飛車

初手5六歩意外の先手中飛車。5筋からの逆襲があり指しにくい見解。
もちろん居飛車穴熊へも組むことができ、苦戦。


ゴキゲン中飛車

流行中。居飛車からの対策が多くある中、居飛車穴熊も有力視される。
力戦調でプロ好みなのだろうか。

石田流

早々にして▲7四歩と突く鈴木新手の発見から久保も新手を次々に生み出す。
居飛車は穴熊にすると作戦負けに陥りやすい。

穴熊に対しての苦戦を、プロの世界だけと思うのは大きな間違いです。
実際、穴熊にされると勝ちにくいのは、プロよりもアマチュアでしょう。
石田流は過去にうpろだでみずきちゃんがあげてましたね。
今回は石田流は必要ないでしょう。ゴキゲン中飛車も居飛車の対策がたくさんあり網羅できません。
角交換型四間飛車(向かい飛車)をみていきましょう。

まず、角交換型振り飛車のメリットは次の考え方からきています。

1、角を交換したことにより、居飛車も駒組みが制限され穴熊に囲いにくい。
2、角は持ち合っているので、捌くのは残りの飛車銀桂だけでいい。
3、攻撃的である。(角道を止める振り飛車よりも手を作りやすい。)

実戦を指してるうちに実感してくるでしょう。

まず下図を見て下さい。

    図1              図2


図1は4手目▽3三角戦法から派生した局面です。基本的に後手の戦法と思って下さい。
(▲7六歩▽3四歩▲2六歩▽3三角▲2五歩▽2二飛▲3三角成▽同桂)
向かい飛車にして2筋の逆襲を狙います。
▲6五角は成立しないので、安心して下さい。むしろ居飛車が怖い変化がたくさんあります。


図2は角道を止めない四間飛車です。
▲6五角がどうしても心配、絶対打たせたくない方はこの指し方もあります。


では順に詳細をみて行きましょう。

この角交換型の振り飛車は10年以上前からあります。
試行錯誤を重ね、かなり有力になり現代に至ります。
振り飛車でうまく捌けない、と感じる方も中にはいるでしょう。
しかしこの角交換型振り飛車をみると、かなり指しやすいことに気付くはずです。
初手から。
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3三角 ▲2五歩 △2二飛 ▲3三角成 △同 桂
      1図

居飛車は角を交換せずに、先に駒組みを進める順もあるので後に解説します。
角を交換する振り飛車に▲6五角(▽4五角)問題という課題が昔からありました。
石田流を指したことがある人は、先手番で▽4五角を打たれた経験がある人もいるでしょう。
1図で▲6五角を打たれると、角成りが受かりませんが、
結論から行くと振り飛車がよくなります。順を追ってみてみましょう。

1図以下▲6五角△4五桂▲4八銀△5五角(2図)
     2図

▽4五桂の反撃があり、後手が良くなります。
銀を上がって受けますが、▽5五角を打って香取りが受かりません。
なお、▽4五桂に▲7八金の実戦例もあるが、
その場合も▽5五角と打ち、次に▽3七桂成りを狙う。▽5七桂成りとしないこと。
では、1図で▲6五角が成立しないとなると、居飛車は駒組みを開始することになります。

1図以下の指し手@2

▲6八玉 △4二銀 ▲4八銀   △6二玉
▲7八玉 △7二玉 ▲5八金右  △8二玉
▲5六歩 △7二銀  ▲5七銀

   3図


居飛車は玉を囲っていきます。振り飛車は▽4二銀の一手で▲6五角問題は解消されます。
3図は居飛車が▲5七銀とし、持久戦志向にしました。自然な駒組みです。
ここでは振り飛車の構想が2つあります。

①▽4四歩から▽4三銀と桂頭を守りながら銀を捌きに出る指し方。
②もう一つが現代的な、▽2五桂と歩を掠め取る指し方です。

後者が有力となります。まずは▽4四歩から。

3図以下@1
△4四歩 ▲6六歩 △4三銀 ▲8八玉 △3二金
▲7八銀 △3五歩 ▲6五歩 △3四銀


         4図

4図は次に▽2五銀を見て、振り飛車が指しやすい。
▲6六角という対振り飛車の常套手段、自陣角があり、まだはっきりと有利なわけではない。
しかし手順中▲3六歩とされなかったため、成立した順でありこれにはまだ居飛車に工夫の余地がある。
居飛車から先に▲3六歩とされると▽4三の銀も捌きにくい。
もちろん一局ではある。ただこんなに難しい駒組みにする必要はありません。

ではさっき挙げた▽2五桂と歩を掠め取る指し方をみてみましょう。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年09月19日 18:41