レース当日
実況「爽やかな春風に包まれて淀の3200のスタミナ比べ、果たして栄光の盾を手にするのはどの馬か。連覇か、ニュースター誕生か。順調にゲートに収まっていきます。暴れているような馬はいませんね。そして今大外のヤニキゴーゴーが入りまして全馬ゲートに収まりました。……ゲートが開いた!ジャングルユキッチはすっと後方に下げていきます。カッスパートナー、クリームジャーニーあたりも後ろからのスタート。まずは何が逃げるか。壮絶な先手争いまずはカッスダンスシチーが行きます。カッスインパクトは現在5番手あたり。外からオナリワンもぐっと上げていきます。おーっとやはり行った行ったオナリキャップがここで一気にハナを奪っていきます」
実況「結局先頭はオナリキャップが早くも6~7馬身のリード!馬鹿舘です。2番手にはカッスダンスシチーとオナリワンがマイペース。逃げ宣言をしていたカッスインパクトは今日はこの4~5番手の位置。ダダダプレジメントと横並び。」
実況「その後ろにはスーパーミッチーがマークしています。続いてビワジェラード。それを囲むようにアナルスラインとヤニキゴーゴー。マンハッタンサブも中団にいます」
実況「さあその後ろ、1番人気のジャングルユキッチはいつものこの位置。キンタマ、クリームジャーニーも末脚にかけます。さらにはシックスカッス式豊もここ。そして最後方はデザートのカッスパートナー」
5馬身うまい人「おい」
由紀ち「話しかけてくるなよ」
5馬身うまい人「俺は5馬身うまいんだぞ。知ってたか?」
由紀ち「知らん。佐藤哲に言えよ」
池添「僕の馬が一番強い」
5馬身うまい人「まあ世界的には俺が5馬身うまいことで通ってるからな。お前もそう思うだろ?」
式豊「わからない」
5馬身うまい人「まあいい。いつまでもこんな後ろにいたんじゃ届かないから俺はもう行く」
由紀ち「勝手にしろ」
実況「先頭はオナリキャップが引っ張っていきます。レースはまだ中盤ですがここで後方から5馬身うまい人のキンタマがじわっと上がっていきます」
由紀ち「何を考えてるんだあいつは…」
実況「なんと一気に6番手ぐらいまで上がってきた!」
5馬身うまい人「おいお前ら、俺は5馬身うまいんだぞ」
だだだだ「デボネア乙ww」
5馬身うまい人「俺が用があるのはお前らじゃない」
実況「キンタマが先頭を奪うような勢いで上がっていきますがこれは5馬身うまい人の作戦なのか」
5馬身うまい人「おい、」
佐藤哲「……」
5馬身うまい人「早く凱旋門に来てくれよ、待ってるんだよお前のことを」
佐藤哲「……」
5馬身うまい人「5馬身うまい人を負かすんじゃないのか?いつになったら来るんだよ。こっちはいつでも待ってるのに一向に来ないじゃないか。ビビってるのか?」
佐藤哲「……」
5馬身うまい人「それとも強い馬に乗せてもらえないのか?ハッハッハ!これは失礼!世界的トップジョッキーの俺と岡安にキレるおま」
実況「おーっとここで佐藤哲の強烈なパンチ!5馬身うまい人がバランスを崩して落馬!これはアクシデント!」
佐藤哲「……」
だだだだ「wwwwwww」
実況「5馬身うまい人がまさかの落馬でキンタマが競走中止!」
馬鹿舘「うわあああ」
実況「飛ばし過ぎたオナリキャップがまたしても勝手に落馬!これはひどい!ペースも守れないのか!!なんと早くも2頭が落馬!改めて言いましょう、これはひどい!」
実況「先頭はこれでカッスダンスシチーとオナリワンに変わりました。おっとここでカッスダンスシチーの方が仕掛けていきます。まだ1000m以上残っている」
実況「先頭はカッスダンスシチー、2番手にオナリワン。今先頭がちょうど残り1000の標識を通過。その後ろにはカッスインパクトとダダダプレジメント、おーっとここで一気にカッスインパクトが上がっていった!」
五十嵐冬樹「いけえええええええ」
だだだだ「ISOHATAwwwwww」
佐藤哲「何っ、」
川田「追ってこいよ」
実況「先頭争いが激しくなってきた!逃げ切りたいカッスダンスに迫るカッスインパクト!オナリワンも引き下がらない!」
佐藤哲「来るんじゃねえ、毎回毎回レースぶち壊しやがって」
五十嵐冬樹「斜行して妨害するには先頭で直線を迎えなきゃいけないんだよ」
川田「ちなみに今日は水嶋ヒロを意識した髪形で」
実況「さーあここで後続も徐々に上がっていく!ビワジェラードも上がっていく!連れて周囲の馬も上がる!後ろの方はどうだ!ジャングルユキッチはまだ持ったまま、まだ持ったまま。その後ろカッスパートナーらもまだ来ない!ヨルノダムールが外から上がっていくがこれは何を考えているのか」
源氏パイ「どけ!どかな殺すぞ!」
さぶ「なんやこいつ」
源氏パイ「そこをどけや」
さぶ「なんでや」
源氏パイ「殺すぞ」
らーど「後ろが騒がしいが何かあったのかな」
源氏パイ「もうええわ、次お前がどけ、外は回りたくないんや」
湯田「え?」
源氏パイ「ええからどけや邪魔やねん」
湯田「え…」
さぶ「どくなよ。どいたら八百長になるやろ」
源氏パイ「殺すぞ!!」
湯田「ひええええええ」
さぶ「脅されて道譲るとか最低やな」
実況「先頭はカッスダンスシチー!最後のコーナーを緩やかに回っていく!先行勢はどこまで粘れるのか!オナリワンにカッスインパクト、さらにはダダダプレジメントもいるぞ!」
だだだだ「躊躇してても仕方ない、そろそろ行くか」
源氏パイ「どけ!どかな殺すぞ!」
だだだだ「なんかきたぞ」
源氏パイ「邪魔やどけどけおら」
五十嵐冬樹「あああああああああああああああ」
源氏パイ「おい五十嵐どけや殺すぞ!」
だだだだ「wwwww」
実況「直線を向いて先頭はカッスダンスシチー!逃げ切りを図って佐藤哲が必死のムチ!オナリワンはやや苦しい!カッスインパクト五十嵐も絶叫しながらムチ!!」
五十嵐冬樹「ひゃああああああああああああああ」
だだだだ「うるせええwwwww」
実況「先頭集団がここでやや減速か!後続が一気に襲いかかる!!マンハッタンサブとビワジェラードが追い出しにかかる!外からヤニキゴーゴー!」
由紀ち「やべえ、完全に仕掛けが遅れた」
実況「ジャングルユキッチはまだ後ろ!残り400を通過!ここからが長い!先頭はカッスダンスシチーだが苦しい!」
由紀ち「くっそ、デザートと式豊がまだ動かないから大丈夫かと思ったんだが…だまされたな」
実況「ここでダダダプレジメントがいったん先頭に立つ!内からカッスインパクト!今日は斜行をしないのか五十嵐!!その2馬身後ろにはマンハッタンサブとビワジェラード!やや遅れてヤニキゴーゴーも来ている!今ようやくジャングルユキッチとシックスカッスが少しずつ上がってきているがこれは届くのか!」
だだだだ「このまま逃げ切るぞおおおお五十嵐!後続を全部妨害しろ、かまわんお前が降着になるだけだ」
五十嵐「ひゃああああぺっちいいいいん!!!!」
だだだだ「こういうときだけ斜行しないとかwwwww勘弁してくれよおいおいwwww」
実況「残り200を通過!ここでマンハッタンサブが並びかける!ダダダプレジメントがもう一回差し返す!」
だだだだ「負けてたまるか、んんおおおお」
実況「ビワジェラードも迫ってきている!ようやく大外からジャングルユキッチが追い込んできた!先頭はわずかにマンハッタンサブに変わったか!内からダダダプレジメント!カッスインパクトもまだ粘っている!」
だだだだ「あかんわ」
由紀ち「きついな」
実況「先頭はマンハッタンサブ!ビワジェラードが襲いかかる!外からジャングルユキッチしかしこれは届きそうにない!マンハッタンサブとビワジェラードがいま並んでゴールイン!わずかにマンハッタンサブか!3着はジャングルユキッチとダダダプレジメントの微妙な争い!5着はカッスインパクト!今日は斜行しませんでした五十嵐!」
さぶ「っしゃあああああ」
らーど「やったな」
さぶ「おう」
だだだだ「五十嵐…こういうときだけ斜行しないとかマジでおかしいだろ…」
岡安「勝利ジョッキーインタビューです。天皇賞を勝たれましたさぶ騎手です。おめでとうございます」
さぶ「ども」
岡安「いやー、苦しい長距離の戦い。まずは終えた感想を」
さぶ「なかなかタフなレースでした」
岡安「まずは展開から。中団やや後ろという位置でしたが」
さぶ「逃げ馬が数頭いたのでペースが速くなるかなと思ったのとその分後ろでもいけるんじゃないかなと思ったぐらいで、特に深い意味はないです」
岡安「直線ではカッスダンスシチーとダダダプレジメントが最後まで粘っていましたが」
さぶ「まあそれでも届くという自信はありましたね」
岡安「後方もお兄さんのビワジェラードらが来ていました」
さぶ「向こうも連覇がかかってるんで譲ってもええかなと思ったけどこっちもしばらくG1勝ててなかったし最後は意地でしたね」
岡安「1年ぶりのG1勝利ですが」
さぶ「さっき言いましたけどね。しばらく勝ててないんでここは本気でしたよって言う意味でさっき言ったんですけど」
岡安「この馬の今後は」
さぶ「宝塚に行ってそのあとは凱旋門…その辺はまだわからないけどいけるなら行きたいかな」
岡安「ありがとうございます」
~表彰式~
アナウンサー「勝利騎手は、さぶ騎手です!」
観客「おおおおおおおおおおおお」
さぶ「ども」
アナウンサー「それでは天皇賞(春)のプレゼンターの希志あいのさんからトロフィーの授与です」
希志あいの「おめでとうございます!」
さぶ「……ども」
だだだだ(あいのがプレゼンターってわかってたらもっと後ろから行ったんだが)
希志あいの「競馬はよくわからないんですけど…これからも応援していきますね!」
さぶ「あ、ども。はい、ありがとうございます。こっちも応援してますんで」
希志あいの「下を向かないで目を合わせてください」
さぶ「いやぁそういう慣れてないんで。すんません」
各騎手のコメント
2着ビワジェラード・らーど騎手「最後は首の上げ下げ。連覇は意識していたけど2着にこれたのだしよくやれたと思う。今年は凱旋門を視野に入れてるんで、期待できる結果だったのではないでしょうか」
3着ダダダプレジメント・だだだだ騎手「逃げ馬に近い位置にいた分最後差された感じ。先頭に立った時、五十嵐が後続を妨害してくれるかと思ったが何故このレースだけしなかったのか、よくわからない」
4着ジャングルユキッチ・由紀ち騎手「完全に仕掛けるタイミングが遅れた。最後は足を持て余す形に。馬とファンに申し訳ない。前の馬たちが早めに行き、まだ足が残ってるなとわかってそこから何とか追い出して追いあがってはきたが…4着では納得はできない。次は絶対に勝ちますよ」
5着カッスインパクト・五十嵐冬樹騎手「斜行をしないで終えるレースは、とても心地の良いものでした」
6着カッスダンスシチー・佐藤哲騎手「惜しかった。最後は止まってしまったけど、でも十分にいいところは出せたんじゃないかな。オナリキャップさえいなければもっとマイペースに行けたはず」
7着ヤニキゴーゴー・三浦騎手「距離が長かったかな。最後は完全に足が止まっていた。去年勝った宝塚でもう一度」
8着オナリワン・川田騎手「水嶋ヒロを意識した髪形を披露できなかったことがつらい」
9着カッスパートナー・デザート騎手「馬が弱すぎる。いったい何のために日本に来たのか」
10着ヨルノダムール・源氏パイ騎手「恫喝してる間に時間を取られてしまった。さっさとどいてくれればもっとスムーズに行けたはず」
11着シックスカッス・式豊騎手「わからない」
12着クリームジャーニー・池添騎手「僕の馬が一番強い」
13着スーパーミッチー・湯田騎手「源氏パイに恫喝されて道を空けてしまったのは申し訳ない」
14着アナルスライン・和田騎手「つまらないレースだった」
落馬キンタマ・5馬身うまい人「殴られてバランスを崩して落ちたのに、なぜ殴った側に処分がないのか」
落馬オナリキャップ・馬鹿舘騎手「俺は悪くない」
続いては国際マイル戦、安田記念
最終更新:2012年04月14日 20:08