高円寺 丹華(こうえんじ あか)19歳
国立防衛士官大学校2回生。父母ともに元を正せば華族の出であるが、第2次世界大戦中の混乱にまぎれて華族としての威厳と権威を同時に失った家系である。
自分が華族であるということを、死んだ祖父からこと在るごとに聞かされ続けてきたため、少なからずその自尊心を抱いたまま生きている。しかしながら、現在の自分の立場を省みることから、その自尊心自体をコンプレックスとして捕らえている。
つまり「自分は華族なのだから他の人間より優位であるべきだ」と心では思っているのだが、「そういうことを考えている自分は人間として最低だ」とも考えており、結果として、表向きには常に自分を卑下して生きている。
その人生観から、「常に自分は人より劣っていなければならない」且つ「常に自分は人より劣っている」という強迫観念に襲われている。
そのため、劣っていることを克服するための努力を惜しむことはなく、劣っていることを証明するために何事にも全力で取り組まず、人より優れた結果を出すことはない。
仕官大学校では、陸軍情報課第2班に在籍するごく普通のハッカーであるが、実のところどの国の国家機密さえ何事もないかのように閲覧することができる天才ハッカーたる知識と技術力を擁している。
戦闘の方法は軍備システムのハッキングによって、多チャンネル同時遠隔操作で無人戦闘機や無人戦車を操っての大部隊戦闘。・・・が可能。多分性格的に相当の変貌を見せない限り自分からこんなことをやる人間ではない。
弱点はノートパソコンw。そのノートパソコンで軍事衛星にコネクト出来るスーパーコンピューターにハッキングをかける。
つまり、戦車などを遠隔操作するスーパーコンピューターを、ノートパソコンで遠隔操作していることになる超絶技巧w。そのため大分タイムラグがある。
描きたいのは「自尊心による劣等感」。
2007/11/12 大河
追記
丹華は六合夫の幼馴染である。昔から優等生だった六合夫の前では、丹華は気を使わずとも常に劣っていることができたため、丹華自身が六合夫と時間をともにすごすことを心地いいと思っていた。その長い時間の積み重ねが丹華の中で特別だったのは言うまでもなく、丹華は自然に六合夫に恋愛感情を抱くようになっていた。
少なくとも丹華本人はそうだと思っている。
丹華は戦闘地帯での情報収集作戦の折に、失踪中の六合夫にであう。狂人と化し、ろくに眠っていない六合夫は目に見えてやつれていた。それを部隊に秘密にしたまま介抱する。自分のテントで六合夫を寝かし、質素ではあるが栄養のある食事をさせる。久しぶりに人心地ついた六合夫の目に理性の光が灯り、丹華に自分がなぜ部隊を離れたかの理由を説明する六合夫。
その六合夫の話を聞き、痛ましいという思いと愛おしいという思いから六合夫に近寄る丹華、その丹華に六合夫は若さゆえの過ちを犯す。
このとき、丹華のお腹には六合夫の子が宿る。
丹華は六合夫に抱かれたことと、六合夫の子を宿したことによって、いままでなかった自分の場所を終に得ることになる。そして、いままでひた隠しにしていた自分の能力を使うようになり、特殊能力者として、今までいた部隊を離れ新たなる前線部隊で活躍し始める。
その後親友であるはずの
杜代との再会と対立
を経験したときから、杜代に対してライバル心を抱くことになる。
まぁ、最終的にはやっぱり友達なので仲直りするんでしょうけどねw
最終更新:2007年12月03日 02:16