戦場を移動し、前線に近づいていくにつれて、杜代の部隊でも「特殊前線部隊」の噂が耳につくようになってくる。それは味方軍の中でも特殊な能力に恵まれた者のみが配属されるある種の「エリート部隊」であるという。
ある日、杜代は前線で丹華の姿を目にする。「情報専門の丹華がこんな前線にいるのは何かの間違いだ」と思った杜代は、丹華を救出しようとする。しかし、敵味方入り乱れる戦場で、即座に丹華に近づくことは難しく、様子を伺いながらチャンスを待つことになる。
しかし杜代は、丹華があの砲火のなか平然とたたずむ光景に違和感を覚え、やがてその部隊全体を丹華が操っているのではないかと気づくようになる。
(何度か戦場であって助けてるのかもね、最初のほうは杜代も気づかないだろうし、丹華も隠そうとすると思うから。「丹華!こんなとこでなにやってんのよ!危ないじゃない!!」「あぁ・・・・杜代ちゃん、ゴメンナサイ、ゴメンナサイッ!!」的なw)
そこで「特殊前線部隊」に丹華が所属していることに気づく杜代。今まで丹華は自分の下にいると高をくくっていた杜代は、自分は丹華にだまされて、馬鹿にされていたと思い込む。
戦闘を終えた丹華の前に現れる杜代、怒りにこぶしは震えているのに、それを杜代は表そうとはしない。その怒りに気づけない丹華も、今までどおりの自分を演じようとする。その姿が逆に杜代の神経を逆なでする。急に丹華につかみかかる杜代、「今までそうやってあたしを騙し続けてきたのね。」とか「楽しかったでしょう?本当はあなたの足元にさえ及ばない私が、あなたの前で当然のように思い上がっているのを見ているのは。」などと、丹華に向かって皮肉を言う。
今までなら、杜代のその反応に謝罪さえすれ反抗などしなかった丹華であるが、彼女にはそのときもうすでに居場所があったのだ、丹華は唇をかみ締めながら恐る恐る杜代を打倒する言葉を発する。
「わ・・たし・・を・・・・私を・・変えてくれたのは・・・・六合夫君なの。」
「えっ・・・・」
「私のお腹の中には、六合夫君の赤ちゃんがいるの。杜代ちゃんには悪いことをしたと思ってるけど、でも、私嬉しかったの。六合夫君に必要とされたことが、愛している人の子供を授かったことが、わたし・・・私、嬉しかったの!!」
自分がずっと探していた男が、自分ではなく、親友だと思っていた女と知らないうちに関係を持ち、そのうえその女にはその男の子供がいるという。自分のお腹の中には、愛してもいない男に無理やり孕ませられた命が宿っているというのに!!
この瞬間から杜代と丹華の間には取り返しもつかないような深い溝が生まれることになる。
最終更新:2007年12月03日 22:19