歩兵用特殊携行型レールガン及び補助アクチュエーター
(X-0066 通称“Thor hammer”)
(一部ではアクチュエーターを「メギン」と呼ぶ動きもある。)
中本藍が装備しているスパッツ型アクチュエーターと、それに付属する32mmレールガン1門、大容量コンデンサ1機をさす。
通常携行時は三つに折りたたまれ、縦500mm、横400mm、奥行き150mm、程度の箱型で収納されている。
機構としては、ほぼただの筒である。通常の銃と違い、激針や激鉄といった発射機構を備える必要がない。
アクチュエーターは、前述にあるが、導電性高分子の繊維であまれた人口筋肉である。いつもは黒スパッツ。レールガン発射体制のときだけ収縮硬化して黒ニーソになる。(マテ
予断だが、オーバーニーソとかそういった名前は本当は無いようで、サイハイソックスというらしい。
レールガンは電位差のある二本の伝導体製のレールの間に、電流を通す伝導体を弾体としてはさみ、この弾体上の電流とレールの電流に発生する磁場の相互作用によって、弾体を加速して発射する物である。ローレンツ力とともに、高圧電流によって弾薬である金属がプラズマ化することによるブラズマ膨張圧による加速もかかる。
よってバレルは2枚の電極を円筒状に加工したものであり、間に不導体である耐超高熱樹脂を挟み込んでいる。
弾丸は通常の薬莢、火薬にあたるものとして導電性金属を使用する。X-0066では高電気伝導、高熱伝導、低温プラズマ化の性質を持つ銀を使用している。
弾頭は不導体である耐高熱樹脂で外殻ができている。
弾頭は2種類あり、外殻の中に金属でできた内殻と弾核を持つ高速徹甲弾と、弾頭内部にに微量の水素燃料とスクラムジェットエンジン機構を備えた極超音速(榴)弾である。
ちなみに後者は先端科学の粋であるため、劇中で登場しても1回か2回がいいとこ。つか、ロマン。
弾速は初速5km/s、終端速は高速徹甲弾で4km/s、極超音速弾で6km/s程度。銃口から放出された時点で極超音速なので、銃口を基点に円錐状の衝撃波が生じる。
X-0066のバレルは高温超伝導体であるイットリウム系銅酸化物でできており、発射準備動作中に銃身を90K程度まで冷却することによって、超伝導体となり、必要電圧の軽減とともに、電気抵抗によるジュール熱を軽減する。
冷却機構として、真空固体窒素タンクを装備しており、そこから放出された液体窒素となったものが砲身全体を流れることで冷却される。
通常の銃のように砲身が密閉されることはなく、速度表皮効果(なるもの)を軽減するためにプラズマ放出が必要であるため、砲身後部は開け放たれている。つまりただの筒。
砲身の後端にはフライホイールが着いており、プラズマ放出時に電化と運動エネルギーを比較的少量ではあるが回収することができる。
発射後は冷却のために使用し液体窒素を放出し、発射後の冷却用に新たな液体窒素を注入する。放出された液体窒素や、それによって凝結した水蒸気などで、スカートの下から煙が吹き出る
最終更新:2008年09月19日 07:03