牧場長の小林は、これまでのサクラチトシオーの激走を労い、毎日のように様子を確認していた。
無能調教師の理不尽なハード調教から解き放たれたサクラチトシオーは、幼少期を知る牧場スタッフらと楽しい日々を送っていた。
トシマサル、トゥシグトーシーが共に放牧に出され秋に備える中、
3歳世代を代表してアトシオンとトゥシメンテが宝塚記念に出走。
しかしともに惨敗。この世代は弱いのでは、といった意見がちらほら浮上していた。
看板ホースが故障離脱とあって、厩舎の士気も上がらない。
突如やる気を見せていたポンコツも、サクラチトシオーの故障後は調教を見に来ることはなくなった。
どんどん「ポンコツ先生、すっかり調教を見に来なくなりましたね」
ノブン「あの人は疫病神ですから、あの人がこの調子だったらチトシオーは怪我しなかったかもしれないですし」
そんなポンコツ厩舎に来客が。
淑之だ。
ノブン「淑之騎手、今日は調教の騎乗ですか?」
淑之「いや、ポンコツに言いたいことがある」
ノブン「あの人は厩舎にもいませんし、どこにいるかわからないんですよね」
淑之「っつーかよ、お前ら助手も含めて全員で話をしたいんだが」
ノブン「お、いつになく真剣ですね」
淑之「あたりめーだろ」
ポンコツ「雑魚どもが、調教をサボるなよ」
淑之「カモがネギ背負ってやってきやがったな、お前に話があるんだよ」
ポンコツ「なんや」
淑之「お前、わざとサクラチトシオーを怪我させたのか?」
ポンコツ「そんなわけねえだろ!!俺だってあの馬でダービー取ることを考えてたんだよ!!」
淑之「だったらなんで怪我するまで叩いたんだ」
ポンコツ「予兆がなかったんだから仕方ねえだろ!!」
淑之「助手に聞きたいんだが、本当にそうなのか?」
ノブン「いや、明らかに動きは悪くなっていました。まさかこの馬に限って故障はないだろう、と思っていましたが。タイムがはっきりと落ちてました」
ポンコツ「クッ。しかし俺だって本気で勝ちたかったんだ」
淑之「勝ちたいのはいいけどよ、俺らだってあの馬でダービーに出ることが目標だったんだよ。勝った負けたは結果だ。レースに出なければ結果を得ることすらできない。トシマサルやトゥシグトーシーが走るダービーを、チトシオーと俺らはただ見ているしかできなかった。ダービー最下位だったペトシアンナイト以下なんだよ」
ポンコツ「ぐぬぬ」
淑之「菊花賞がクラシック最後のチャンスだ、同じようなことは絶対にするなよ。俺だってG1を勝っていい馬に乗りたいんだ」
ポンコツ「うるせえわ」
藤沢和雄「全ての馬は本質的にマイラー」
ポンコツ「誰だ?」
淑之「さあ」
ノブン「あの、一般の方は入ってこないでください」
藤枝「馬に無理をさせず高勝率を誇る」
ポンコツ「ダビスタの藤枝調教師!?」
藤枝「今週のクリスタルカップに登録しています」
最終更新:2017年06月30日 19:09