バルフォア生態研究所
『現在の人類がどのようにして生まれたのか』という、
ソレグレイユの学者たちの疑問がきっかけで始まった人類の生態研究所。
era1の医学書を掘り出した一人の学者の指揮の下、
通常種や
エルフ、
ドワーフなどの3大人種から数多の
獣人種に至るまで
全ての人類種約300人がここで生体構造研究という名の人体実験を強いられている。
この事実は一般には知られておらず、表向きには野生動物の生態研究所として通っている。
攫ってくるサンプルはスラム出身者や他国の貧困層の者ばかりで、
これがこの研究所の秘匿性をより一層強めている。
『今朝研究所に来たら、今年10歳になった実験体HE-005が寝床で死亡していた。
昨日検証した
魔術の連続行使に肉体が耐えられなかったのだろう。実験開始から5年でこれとはな。
やはり私の提唱した、「魔術行使による肉体劣化説」はただの仮説ではなさそうだ。
サンプルを失ったのは惜しいが、まぁ良い。こいつの代わりなど幾らでもいるのだから。』
―――バルフォア生態研究所所長バルフォアの手記より
最終更新:2022年08月31日 18:38