湯之元温泉


『湯之元温泉と発掘現場跡地』

地熱を利用して湯を沸かす「湯之元温泉」は、旧久平領・斗凛の町に程近い歓楽施設である。
元々温泉文化のある久平の住民にとって、温泉施設はありふれた物だったが、第一次文明戦争後、
次元科学開発地区』となったこの町にやってきたソレグレイユ人達にとっては新鮮なものだったようである。

そんなソレグレイユ人達に、一大温泉ムーブメントを巻き起こすきっかけとなったのが、この湯之元温泉である。

当初、ソレグレイユ人達は温泉に見向きもしなかったが、
ここのすぐ近くで旧世界遺物が発見されたことで事情が変わった。

当初は店の裏手で発掘作業をしているにも関わらずのんきに湯に浸かる人々をいぶかしんでいた彼らだが、
やがて好奇心の強い作業員達が店に入り、そこから口コミによって徐々に利用者が増えていった。

やがて、発掘作業が難航したことにから視察に訪れ、噂にひかれて入浴した政府高官がこの温泉を絶賛したため、
そこからソレグレイユ本国での知名度が拡大。一時は外国人の行列ができるほどの盛況ぶりとなった。

その後、湯煙亭といったさらに高度な温泉施設がメジャーになったことで一時のブームは去り、
今ではまた斗凛の町の人々が楽しみに通う、ありふれた温泉に戻っている。

普通でないとすれば、温泉のすぐそばにそびえる発掘現場跡が、
ブーム時に荒稼ぎした資金を使って店主が作った「巨大温泉スライダー」になっていることぐらいである。

……噂では、これを目当てにはるばるやってくる人も多いとか。


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最終更新:2013年10月24日 23:47