『試作型D3兵器Σ(シグマ) 能力発動形態』
狂気の魔術師の好奇心により、ひたすら性能を高められたものの情緒が不安定な他の3人とは違い
戦闘力は控えめに、確固たる自我の確立というコンセプトの完成型として生み出された。
その確立された自我は、本来なら量産された少女達にも受け継がれるはずだったが
自我を持たない方がむしろ扱いやすく、戦闘力も落ちないということで、
結局そのデータが役立てられることはなかった。
そういった経緯により、おそらく唯一の「人としての自我を持ったD3兵器」として生きることになった彼女は、
本人の強い希望もあり情報部にて運用されることとなった。
一見すれば人間にしか見えない彼女は潜入に向いており、
しかも能力を解放すれば一時的に理性を失うことと引き替えに
悪魔としての絶大な力を振るえるため、
破壊工作員にはうってつけだったのである。
諜報戦から破壊工作まで幅広い任務に参加し、それらを成功に導き高い評価を受けたが、
第二次文明戦争中期、
反逆者エラミー暗殺作戦における戦闘中に行方不明になる。
画像は能力を解放した彼女の姿。
さすがに他の試作D3兵器達には負けるが、それでも後の量産型並の力は持っている。
体の表面には魔術回路が浮き出、漆黒の翼を纏う彼女の姿は、まさに悪魔といったところか。
最終更新:2022年08月29日 18:52