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『魔人の襲撃』
砂漠の大陸シャングリラに辿り着いた開拓者達は、そこに作られていた未知の秩序と遭遇した。
人の手の入っていない処女地と思われていた
砂漠の大陸には、
開拓者達の故郷では珍しい
魔人達が確かなコミュニティを築いており、
さらには驚くべきことに、そこには彼らによる国家らしきものすら完成していたのである。
開拓者達は当初、魔人達と共生する道を探した。
当時の魔人達の指導者であった
獣牙王と何度も対話し、新入りとしての礼を尽くそうとしたのである。
この関係は最初は上手くいくかと思われたが、交渉の中で開拓者側が
旧世界の遺物や
その中で発見された
霊晶石を発掘したいという旨を
獣牙王に伝えた途端に、魔人側の柔和な態度は一変した。
この地の魔人達にとって遺跡や
霊晶石は崇拝の対象であり、それを奪うのは自分たちの神を汚す行為である……
要約すれば、魔人達の言い分はこんなところだった。
それ以降、両者の交渉は難航し、暗礁に乗り上げた。
そして、血なまぐさい争いが始まった。
どちらが先に手を出したかもわからぬ戦いは、多数の死者を出しつつも
最終的には開拓者側の圧倒的な勝利に終わった。
獣牙王は殺され、王国の兵士たちは死ぬか、大陸の各地に散りぢりに逃げ去って行った。
こうして開拓者たちはシャングリラ各地の遺跡を網目のように結んでいく開拓街を形作っていき、
その際には現地の魔人を労働力として雇い、ケモミミ達をサービス業に従事させた。
こうして安価で働くこの人的資源はシャングリラの開拓事業に欠かせぬ要素となったが、
各地に潜伏した魔人達は決して降伏したわけではなかった。
魔人達は意図的に鉱山の事故を細工したり、手薄な集落に襲撃を繰り返したのであった。
こうして魔人の襲撃は開拓者達にとって深刻な問題になり、
開拓時代の黒い歴史として後世に批判されることとなった。
画像は商人を襲う魔人。
これといった護衛もつけずに荒野を渡る商人は、しばしば魔人の襲撃対象となった。
最終更新:2022年08月28日 22:14