守護結界とは、通常の魔術における防御技の一つではなく「魔物から世界を護るための結界」である。
力の弱い魔物はこの結界を通ることができず、触れただけで体の穢れたマナ、瘴気を浄化され消滅してしまう。元々結界の外では無数に時空の歪みが発生し、魔物が蠢いているのだが結界のおかげで結界内には時空の歪みの発生が抑えられている。
とは言っても結界は完全なものではなく、わずかな隙間や綻びを見つけそこに歪みを発生させたり、外界から侵入されてしまうこともある。
高い魔術的才能を持ち、その中でも稀有な力を持った者を神子候補として選び、守護結界を織り成す為に必要な知識と力をつけさせ、その厳しい訓練に残った者だけが本物の神子として結界を支える者となれる。
表世界で何故裏世界の魔物たちが生きていられるのか。それは表世界にも穢れたマナは存在し、濃く残っている場所もある。結界の外は基本的に瘴気の方が多いため魔物はすぐに消滅はせず、互いの身体から発する瘴気を周囲に撒き散らし局地的な瘴気の空間を広げることで裏世界と同様に暮らしていける。
また結界内に入れる魔物は結界の外にいる力の強いものが入り込んだもの。結界の中に発生した時空の歪みから出てきた魔物にはあまり効力がなく、多少力のある魔物であればそのまま生きていける。
魔獣クラスになると結界にほんの小さな穴があれば入り込めてしまう。
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以下ネタバレ設定 |
本来守護結界は熾天使の四人が世界中に張っていたものだった。表で熾天使が、裏で魔神が互いに同等の力を結界として膜のように合わせることで滞りなく穢れなきマナは世界樹を通り裏世界へ、穢れたマナも同じように世界樹を通り表世界へ。時空の歪みなどというものは発生するはずがなく、互いに干渉しないことで世界の理が保たれていた。
しかし2000年前に当時のフェイレンがまだ人間だった始まりの王ラギと恋に落ち、その使命から逃れようとしたその結果世界の理が乱れ、表も裏も均衡が狂い星の環境さえも狂わせてしまうものとなった。結界は表世界から崩れ、二つの世界が入り乱れた時にラギは当時の裏世界核の魂を喰らい己を世界核として作り替えた。熾天使は世界核となったラギに力を奪われ、深手を負ってしまったが僅かに残った力で強引にフェイレンを殺し、その記憶を封じ込める為に再び世界核として復活させた。表と裏が混ざり合った世界を修復し、再び元の状態に戻そうとしたが熾天使の力が無い状態では結界を張れず、熾天使が力を取り戻すまでとして当時強力な力を持った四人を結界の柱として立て、現在の守護結界の形に仕上げた。
時空の歪みが発生するのは2000年前に理が乱れた後遺症、結界があるにも関わらず魔物が侵入してしまうのは裏の力より表の力が弱く、ただの人間が張った結界なので完璧ではないから。
人間の力では世界中に結界を張ればその効力は当然霧散し弱まってしまうので一つの国にのみ結界を張ることでどうにか抑えている状態である。
現在結界を一人でも維持できるのは第一神子ヨハンのみである。
彼は熾天使ミカエルから直接当時の事を聞き、結界の本来の術式も知っておりそれ相応の力を備えているため、全ての知覚を遮断し一時的な眠りについてしまうこととなるが単独での結界維持が可能である。
ちなみに裏世界にも同様に結界を張っている魔神がいるが、こちらは力を失うことなく結界を張れるので本来表世界同様にあちらこちらに時空の歪みが発生しているがそれを抑え、修復しているので表世界の住人が裏世界に迷い込むことは無い。
稀にそれをすり抜けて落ちる者もいるらしいがそのほとんどが穢れたマナに耐えきれず命を落とす。例え助かったとしても魔物や魔獣に食い殺され、それでも生き残ったとしても基本的に時空の歪みは大半が修復され消えているので表世界に戻れることは無い。
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最終更新:2016年09月09日 20:11