※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

大野 10:00  【投稿日 2005/12/11】

げんしけん24


大野は午前中の出来事を思い返していた。早朝、田中から大野の携帯に電話があった。

大「ええ、分かりました。気をつけて来てください。待ってます」

8時半の事だから・・・あと1時間半・・・。急いで部屋を片付けて掃除を
始めた。会うのは久しぶり・・・。少しうきうきして、家ではあまりしない
化粧もした。昨日作り置きしておいた手作りのお菓子もある・・・。そわそ
わしながら田中が来るのを待った。田中さんもきっと久しぶりに会う事を楽
しみにしてるにちがいないと大野は思っていた。

それなのに今、大野の目の前にいる田中は元気が無い。どうしてだろう?と
大野は思った。午後からは大野は大学の講義があり、今日会えるのは午前中
しか無い。それなのに・・・。
大「わたしが会長となったからには学祭は必ず成功させてみせます!」
田「うん・・・がんばって・・・」
大「?この荻上さん用のコスもぜひ着てもらいますよ!」
田「あまり、無理強いしないようにね、はは」
大「いえ!荻上さんもコスプレすれば変わります!!ん?間違ってますか?わたし・・・」

田「ははは、元気でるよ!君を見ていると!俺も元気出さなきゃな!講義は無いけど午後から俺も学校出るよ!」
大「わたしも『会長』としてがんばります!」

帰り際に田中は普段見せない真剣な表情をしてこう言った。
田「次は必ず君を喜ばせてみせるよ!」
大「ええ」
その言葉に首を傾げながらも、大野はニコニコ笑っていつも通り手を振って
田中を送り出した。

不思議な事を言う・・・。田中さんはいつも私を十分過ぎるほど喜ばせてく
れているではないか・・・。この上何を喜ばせる事があるのだろうか?と大
野は思った。大野は田中の作ったコスプレをそっとなで、思った。りっぱな
仕事・・・。作り手の心が分かる。初めてその衣装を着た時はその衣装を通
して、田中の人柄を感じ、尊敬の念すら覚えたものだ。
大「さあ、わたしも学校!学校!」