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荻上 08:00  【投稿日 2005/12/14】

げんしけん24


 けたたましく鳴る携帯の目覚ましアラームを止め、荻上は目を覚ました。
 寝起きのせいなのか、それとも目が悪いだけなのか、荻上の目つきはかな
り悪い。他人が見れば機嫌が悪いのかと勘違いされそうである。
「ん、んー」
 荻上は軽く伸びをした。縮んでいた筋が伸ばされ、全身に血の気が蘇る。
 荻上は夢うつつのまま、メガネに手を伸ばした。
「どうしよう。当選通知来たけど、本当に出すのか?」
 通知の封筒をあらためて見た。当選したという事実が紛れも無い真実だと
いう事を確認する。
 嬉しいと思う反面、不安もある。いまいち踏み切れないのだ。
「誰かに相談出来るもんでもねぇしなぁ……」
 本当は相談したい。大丈夫だと背中を後押しして欲しい気持ちがあるのだ
が、性格なのかその一歩が踏み出せない。
「本当にどうしようかな」
 荻上は少し憂鬱になった。が、すぐに気を取り直した。
「はぁ、悩んでも仕方あんめぇ。とりあえず学校行くか……」
 荻上は仕度を始めると、大学に向かうのであった。