シンダル遺跡が崩れ落ちていく。
ルックは死期を悟って、セラと二人、その只中でただ死を待っていた。
ヒューゴたちの真なる五行の紋章がルックの体を引き裂いた。
それだけでなく、ルック自身の真なる風の紋章もまた、彼の内部からその心と体を食い破った。
己の運命を呪い、百万の人間の命を犠牲にしてまで望んだ真の風の紋章の破壊は、
結局成し遂げる事が出来なかった。
その代償は、彼自身の死─。
自分の無力さが骨身にしみる。その虚しさを、最後の最後でセラが薄めてくれた。
彼女だけには生き残ってもらいたいとルックは思った。
ルックと違って、彼女は普通の人間なのだから。
罪は重くても、やり直せるチャンスはあるのだから。
そう心から思ったのに、セラは最期までルックの傍から離れないと誓い、
ルックの冷たい体を温かく抱き締めてくれた。
「ありがとう…。セラ…。ぼくの魂も救われる…。
ぼくにはないと思っていた魂の存在を、今確信できる…」
湧き上がってくる熱い思い。これが、愛情なのか。
いや、もっと前からこの感情は自分の中に眠っていたはずなのに、
自分の呪われた身を卑下する余りに、あえてそれから目を反らしてきたのだ。
あらゆる所で自分に向けられてきたセラの寂しげな笑顔が、信頼の瞳が、
今頃になってまざまざと思い出される。
「すまなかった、セラ…。ぼくは一人ではなかったのに…。
レックナート様も…きみも…、いつだってぼくの傍にいてくれていたのに…。
ぼくはあえて見ないようにしてきたんだ…」
「ルックさま…」
がたがたと神殿が震え、柱が崩れ去っていく。今から逃げ出しても、もう手遅れだ。
それなのにセラは優しく微笑んで、ルックの頬をそっと撫でた。
「いいえ、ルックさま…。わたしはあなたと居れただけで幸せでした。
それは今も変わりません…」
「セラ…」
セラがルックの傷ついた体を、遺跡の床にそっと横たえた。
まるで母親のような慈愛に満ちた視線で見つめられて、ルックの心が癒されていく。
セラがいてくれて本当に良かった。
死ぬのも怖くなどないと、ルックはこの時心から思った。
ところが、セラの瞳からは涙が溢れ出す。
唇を噛み締めて、体を震わしながら悔しそうに彼女は泣き出した。
「セ、セラ…。どうしたの…?」
セラの涙がルックの頬に滴り落ちる。
セラは死を間近にして、ようやく本音を言おうとしている。
直感的にそう感じて、ルックはセラにされたのと同じように、
優しく彼女の頬を撫でて彼女の本心の言葉を待った。
思った通り、セラが堰を切ったように喋り出す。
「ルックさま…。さっき私が言った事は全部本当の事です。
嘘などありません。でも、それでも…」
セラが言葉を切って、ルックの目を見つめた。
その目には、ルックが今までに見た事がないほどの激しい感情が漲っている。
「それでも…?いいよ、セラ。ぼくはきみの本当の心を知りたい。教えてくれ…」
ルックが優しく促すと、セラの顔がくしゃりと歪んだ。
絞り出すかのように、悲痛な叫びが飛び出した。
「あなたはずるいです…!もっと早くにそう言って欲しかった…!
そうしたら、わたしは…。運命は避けられなかったとしても…」
セラの言葉が涙で途切れてしまう。
ルックは静かにセラの涙を拭ってやった。
「うん…。そうだな…。ぼくは何も分かっていなかった。本当に、愚かだった…」
その言葉にしゃくりあげながら、セラはルックの手に自分の手を重ね、頬擦りをしてくる。
そんな姿に幼い日の彼女の姿が重なって、やはり自分は随分遠回りをしてきたのだと
ルックは改めて思った。
セラとならもっと違う道が見つけられたかもしれないのに、
近視眼的に自分の運命を呪うあまりに大切なものを見落としてきた。
崩れていく神殿の景観に諦めと後悔、そしてセラへの罪悪感までもが湧き起こってくる。
セラが再びルックの顔を見下ろした。
もう、誰もここにはいない。自分達を待つのはただ、死のみなのだ。
怒涛の勢いで崩れ落ちていく神殿が、セラの心を露にした。
「ルックさま…。お願いがあります…。もう最期だから…。
わたしはわたしの為だけに、生きてみたいんです…」
「セラ…?」
「お願いします…。最期に、消えない思い出を下さい。
あなたのぬくもりを感じて、逝きたいのです…」
セラがかすかに震えながらルックの手を、その胸元に持っていく。
ルックの冷え切った指が、母親のように温かいセラの胸に触れた。
「セラ…」
ルックはセラに膝枕をされたままで、ぼんやりと彼女の顔を見上げた。
少し前まではあんなに幼い少女だったその顔に、いつの間にか女の影が漂っている。
呪われた自分とは違う。彼女は、確かに人間なのだ。
ルックは改めて、セラを自分の身勝手な計画に巻き込んでしまった事を後悔した。
毎日成長を重ねる彼女の心と体が、日毎自分を求めるようになっていたのに、
気付かない振りをしてきた。
人間でない自分には、セラの想いに答えるどころか、
共に老いて行く事さえ出来ないのだからと言い訳をして。
しかし─。
呪われた紋章を持つ身彼の体にも、ようやく死が訪れようとしている
今こそ、セラとルックは全く同じ時間軸を生きているのだ。
ルックはずっと、唯一その信頼と弱さを垣間見せる事が出来ていたセラとでさえ、
決して縮まらない距離感をずっと感じていた。
その壁が、ようやく取り払われたようにルックには感じられた。
セラがルックの手袋を脱がし、その指に軽く口付けた。
素肌に柔らかい唇が触れ、ルックの心臓がかすかに波打った。
今まで感じた事のない鼓動の息吹を、体の奥底に感じる。
新しい何かが自分に目覚めようとしているのだと、ルックは予感していた。
頬を伝うセラの涙が、彼女の唇を滴ってルックの顔にも落ちてくる。
その熱い感触に、ルックの凍った魂が徐々に溶け出していく。
最後の最後くらい、セラの望みをかなえてやりたいと思った。
「…ぼくは人間ではない…。この体は、きみを温めてやる事さえ出来ないだろう…。
それでもいいのなら…。…セラ、きみの好きにすればいいよ…」
「ルックさま…」
セラが瞳を揺らして、ルックの目を見つめた。
今まで見た中で最も切なく、かつ優しさに溢れたその視線には死の恐怖は微塵もない。
ルックの心も隅々まで癒されていく。
「セラ…。大人になったんだね…」
そう言ってセラの頬を軽く撫でてやると、セラが静かに目を閉じてその手に頬を寄せた。
セラのぬくもりが手の平に心地いい。
「ルックさま…。私はあなたがとても好きでした…」
「うん…」
セラがゆっくりとルックの服を脱がしていく。
崩れ去る遺跡の風景が、その行為をやけに神聖に見せた。
露になったルックの上半身は、氷のように冷たかった。
死期が迫っていることだけではない。
ルックはずっと、自分の体には血が通っていない気がしていたものだった。
その冷え切った肌に、セラがそっと手を置いた。
「ああ…温かいよ、セラ…」
セラの体温が、触れられた所だけを熱くする。
その対比でますますその他の部分の冷たさが際立って、
ルックはこの体が無機質な人造物なのだと改めて思った。
それでも、不思議と落胆も怒りも起こってこない。
セラの慈しむような愛撫が、ルックのかたくなだった心をも溶かしていくようだった。
冷え切った体温を感じているはずなのに、セラは何も言わず、
ルックの肌ざわりを愛するように、ただ優しく手を這わせていく。
ようやく手中に出来た壊れやすい宝物に触れるかのごとくに、セラはおずおずと、
しかし、しっかりとその存在を確かめるように、ルックの肌を触るのだった。
「冷たいだろう、セラ…。ぼくはきみとは違う存在だから…」
「いいえ、ルックさま…。例え出自は違っても、私にとってはたいした問題ではありません…」
セラの言葉がルックの心に染み渡る。
「ハルモニアにどれだけあなたと同じ顔をした者がいようとも、
私にはルックさまだけが必要なのです。あなたの代わりはいないのです…」
言いながら、セラはルックの下半身のジッパーを静かに下ろしていく。
ルックといえども恥ずかしい場所のはずなのに、今の彼には
そこを露見される恥ずかしさも抵抗感も湧き起こってこない。
むしろセラに全てを安心して任していたい、そういう気持ちにさえなっていた。
すぐに、ルックのまだ少年のようなペニスが、砂埃の中に現れた。
セラが生まれてはじめて見る男性の裸は、彼女の予想以上に美しかった。
長年思いを寄せていたルックの体だと言うことを置いても、彼の裸体は美しいのだった。
セラは思わず感嘆の溜息を吐き、うっとりと一糸纏わぬルックの肢体を眺めた。
「ルックさま…。とても美しいです…。セラは幸せです…。
あなたと一緒にいられて…。 本当に…」
ルックがかすかに微笑んだ。
この人は、こんな風に全裸を晒してくれたばかりか、自分を信頼してくれている─。
セラの心に無上の喜びが湧き起こってきた。
心の底から思う。自分はこの時の為に生きてきたのだと─。
ルックのつぼみのような薄桃色のペニスに、そっと指を伸ばしていく。
ルックはさすがにわずかに顔を赤らめ、体を震わしたが、特に抵抗もせずにセラの指が
ペニスへと近づいていく様を見ていた。
セラの指が遂にそこに触れた。
しかしルックはかすかにうめいただけで、上半身を撫でられていた時と同様に
特に何の抵抗も見せはしなかった。
セラがその細い指でルックのペニスをそっと握り、軽く上下に扱き上げていく。
しかしどれだけ彼女が様々な強弱と速度で懸命に扱き続けても、
ルックのそこは一切反応せず、熱さえ持とうとしなかった。
「ルックさま…」
─ぼくは人間じゃないんだよ、セラ…。
そういう視線で、ルックが寂しげにセラを見上げてくる。
言葉にしないのは、やはりその事実が悲しすぎるからなのだろう。
さっきはようやく心が通い合ったと思ったのに…。
生物としての種類など、どうでもいいと真剣に思い合えたのに…。
やはり自分たちの距離は遠すぎるのか…。
二人の間に横たわる、大きすぎる壁が再び出現したように感じた。
一度取り去ったかに思えたからこそ、その距離感が尚更重い。
「ルッ…ク…さ…ま…」
セラの瞳から涙が溢れ出す。
ルックの孤独感と運命の重さが、セラの心にものしかかってくる。
「もうし…わけありません…、ルック…さ…ま…っ…!
私もあのサ…サラ…イ…のよう…に…、あなたと…同じ存…在なら…っ…、
あなたと同じも…のを見…て、同じ時…間を生き…られた…のに…っ!」
ひくひくと幼子のようにしゃくりあげながら、セラはルックに懸命に謝った。
彼女の辛さが痛いほど伝わってきて、ルックの心もまたしくしくと痛んだ。
「きみのせいじゃない、セラ…。これは仕方のないこと…。
紋章を継ぐものなら誰にでも、運命の重荷が課せられてしまうんだよ…」
「ルックさま…っ!!」
セラが切なさに耐えかねて、冷たい石床に横たわったままのルックの体に縋りついた。
ドレスの上半身だけを乱暴に破き、ルックの冷たい体を温めるように上から抱き締める。
セラの肌が直にルックの冷たい皮膚に触れ合い、その人間の体温が再びルックを癒していく。
「セラ…。ありがとう…」
ルックはセラの背中に腕を回し、しっかりと抱き締めてやった。
セラの心臓が早鐘を打っているのが分かる。
その拍動の激しさに比べれば、先ほど自分の体の奥に感じた鼓動の息吹など、
他愛もないものだと思わずにいられない。
やはり、ぼくは人間ではないのだ…。
「セラ…。ぼくの方こそ、人間として生まれてくればよかった。
たとえ魔力を有しない無能な男だったとしても…」
いや、それならきみはぼくを愛してはくれなかっただろうな、と思い返し、ルックは苦笑した。
「やはり、これが運命だったんだろうね、セラ…。
ぼく達はお互いこういう存在でなければ、絶対に巡り合わなかったはずだ…」
「……ッ!」
セラが涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げ、ルックの顔を悲しげに見た。
その髪をルックは優しく撫でてやる。
「ルックさ…ま…」
セラがルックの唇に自分の唇を静かに押し付けた。
血の滲む彼の唇を湿らせるように、セラは自分の唇を優しく重ねていく。
いつしか自然に二人の舌は絡み合った。
ルックの冷たい舌にセラの熱い舌が巻きつく。
舌を伝ってセラの唾液がルックのそれを湿らせ、そしてその温かさを移した。
目を閉じて深いキスを繰り返していると、耳には余計な雑音が届かなくなった。
神殿の崩壊音も、ヒューゴたち紋章の継承者の事も、そしてお互いの過去の事さえ
夢のように消え去ってしまった。
ルックの体内で燻る魔力が、セラのそれと共鳴していく。
舌から気道を通ってセラの体内に侵入したルックの魔力が、彼女の魔力と共に
醸造し直されて、再びルックの体内へと注ぎ込まれていく。
二人分のパワーが体に充満し、ルックの体が一瞬焼けるように熱くなった。
ルックの心臓がどくん、と大きく拍動した。
次の瞬間、そこから迸った熱い何かが、血管を通って全身を満たしていくのを感じた
「ル…、ルックさま…」
その熱さはセラの肌にも伝わった。
まるで人間と同じようにルックの体が温まっていく。
触れ合った舌がルックの情欲を刺激し、下半身を滾らせた。
セラのスカートを介して、ルックの下半身が硬くなったのがはっきり彼女に伝わった。
「セ、セラ…。これ…は…」
初めての事態に、ルックは混乱した。
こんな風に血潮が沸き立ち、下半身が熱くなり、心臓がどくんどくんと早鐘を打つ事など
彼の人生には一度もなかったことだ。
「これが…人間の熱さ…、なのか…?セラ…」
その答えはわざわざ聞くまでもなかった。
「ルックさま…」
セラが泣き笑いのような表情になって、もう一度ルックにそっとキスをしてくる。
そのキスでルックの男の部分が、強く刺激された。
力が漲り、体が自然に動き出す。
「あっ…!」
セラの軽い叫びを聞きながら、ルックは彼女の体をひっくり返し、自分の下に組み敷いた。
荒く息を吐きながら、セラと上下で無言で向き合う。
セラの息が顔にかかり、その乳房がルックの裸の素肌にぴったりと押し付けられた。
セラの乳首の硬さを素肌に直接感じた。
ルックの息は自然に乱れ、抑え切れない欲情が溢れ出す。
セラの肌を無我夢中で舐め回し、硬く勃ったその可愛い乳首を口に含みたくて仕方なくなる。
「人間はいつもこんな感情を持て余していたのか…」
過去の大戦の折、いつも人間達はルックの冷徹さを咎めていたものだった。
その時は馬鹿な奴らだ、そんなに興奮してもどうなるものでもあるまい、と
愚かしく思ったものだったが、今になってみて、
いかに自分が彼らにとって異質だったのか、ようやく分かった気がした。
少し体を動かしただけで、セラの乳首がルックの素肌をコリコリと刺激する。
自然にペニスがむくむくとそそり勃っていく。
そこから立ち上る、全身を支配するような激しい熱情に、ルックは眩暈さえ覚えそうになった。
「セ、セラ…。ぼくは…、自分をおさえられそうにない…」
嫌なら、今のうちに拒絶してくれ…。
しかしセラはやはり優しく微笑み、嬉しそうに答えた。
「いいえ…。いいんです…。ルックさま…。あなたは男性になられたのです…。
人間と同じように…」
「セラ…」
免罪符をもらった気持ちになって、ルックは目を閉じた。
ルックの手が動き出した。セラの両胸を両手に収めて、ゆっくりと揉みしだく。
手の平を押し返すほどの弾力が返ってくる。
セラの血管が透けるほどの白い肌が、輝かんばかりに美しい。
その先端の乳首の赤さに目もくらむ思いに駆られながら、
ルックは胸を優しく揉み上げたままで、そろそろと舌を伸ばしてそこを突付いた。
「は…う…っ」
セラがびくんと仰け反り、甘い声を出した。ルックの心も高鳴る。
そのまま舌を乳首に巻きつけ、ゆっくりと転がすと、そこはますます硬くなって感度を上げていく。
「ル、ルッ…クさ…ま…」
コリコリとした感触とすすり泣くようなセラの声が切なくて仕方ない。
ルックは初めて知った本能の赴くままに、セラの豊かな胸を何度も形を変えながら
たっぷりと揉み上げ、硬くなった乳首を舌で存分に責めた。
いつの間にか滴ったルックの唾液が、セラの乳首から胸の谷間へと滴っていく。
その生々しい液体の跡に、唇を寄せて肌をちゅうと吸うと、そこが簡単に赤くなった。
「ふあ…ん…っ…」
セラが声を我慢するように、手を口元へと持っていく。
その女性らしい仕草に、改めてルックは今の自分が「男」なのだと悟った。
もう体に我慢が効かない。
セラのドレスを乱暴に剥いでいくと、ふわりとした青と白の布地の中から
白くか細い彼女の、折れそうなほど可憐な体が飛び出した。
「セラ…。綺麗だ…」
さっきセラがルックに言ったのと同じようにうっとりと、ルックはセラの全裸を眺めた。
こんなに美しいものがすぐ傍にあったのに、そして自分を想っていてくれたのに…。
時間を浪費した事を後悔しながら、ルックはセラの女芯へと指を伸ばしていった。
茂みを掻き分け、セラの女の部分を探っていく。
「あ…んっ…!」
濡れた秘裂に彼の指が触れた瞬間、セラの下半身が高い声と共に飛び跳ねた。
セラの顔が恥じらいと快感によって紅潮した。
ルックは更に秘裂に人指し指をあてがい、濡れた膣口を前後に軽く擦り上げてみた。
「あ…っ、ル…ック…さ…ま…っ、あ…っ…」
セラの顔が一段と歪む。
かすかに湿っていた秘裂が、ルックの指の往復で簡単に蜜を溢れさしていく。
「セラ…。すごく濡れてきてるよ…。気持ちいいかい…?」
「あ…んっ…、あ…っ、そ…んな…事…っ…」
経験はなくとも男の本能が、その蜜液がセラの快感のしるしなのだと教えてくれた。
ルックは更に指を素早く動かして、セラのそこをたっぷりと潤してやった。
セラの愛液が熱量を増すほど、ルックの猛った股間も疼いて仕方ない。
はじめて勃起したそれは、温かい蜜壷に包まれ、擦られたくて仕方ないというように
びくびくと震えていた。
神殿の冷気でペニスの熱さがより際立つ。
女のセラとは違う、男としての己の身体をルックは認識していた。
いつもおぞましくて仕方なかった形だけの男根が、今になって愛しく思えた。
最終更新:2008年11月04日 09:28