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*スクリューブレイカー 轟振どりるれろ 【すくりゅーぶれいかー ごうしんどりるれろ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000AMCV5K)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1056&file=ScrewBraker_001.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1056&file=ScrewBraker_002.jpg]]| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|2005年9月22日|~| |定価|3,800円(税込)|~| **概要 ポケモンでおなじみのゲームフリークが開発したオリジナルアクションゲーム。本作はLRボタンが操作のメインとなっている珍しい作品でもある。 -なお、ゲームフリークがアクションゲームを製作したのは「パルスマン」以来9年ぶり。((発表されながらお蔵入りになった「ジェリーボーイ2」は除く)) **ストーリー 盗賊団「レッドリル」のボス、ドリ・ラッセンが悪の盗賊団・兼・悪徳企業「ドクローラー」の襲撃を受け大ケガ、しかも家宝の『レッドダイヤ』を奪われてしまった。~ レッドダイヤを取り戻すため、ボスの娘である主人公「ドリ・くるり」が「ラセンダー」というロボットに乗り込んで戦う。 **評価点 -ラセンダーの武器はドリル。このドリルで敵を攻撃、障害物を破壊、さらには移動にも使用できるなど、とにかくあらゆる場面でドリルを使う。この「ドリル」というコンセプトに一貫して忠実でありつづける統一性は見事。 -基本アクションの調整も抜かりなく、一見重機的な鈍重さを感じさせる操作感ながらも、攻防一体のドリルと組み合わせでトリッキーに立ち回ることができるようになっている。 --振動カートリッジを採用しており、ドリルを使うたびに振動するおかげで体感的にも楽しめる。ゲームボーイプレーヤーにも対応しており、GCコントローラも振動するため環境によって魅力が損なわれることもない。 -とにかく作りが丁寧で無駄がない。チュートリアルも充実しており、操作はゲーム内で全て確認できる。説明書なしでも全く問題ない。 -クセはあるが個性的なキャラクターも満載。 -ポップでありながら妥協のないドット絵のグラフィック。ゲームフリークのドットに対するこだわりが伝わってくる。 -BGMはアクションゲームらしく非常に高水準。 --最初の面から既に非常にテンションの高く熱い曲が展開される。 --また、1エリアごとの終盤で聴くせいもあってか、古きよきアニメの必殺技BGMを連想させるドリルLv.3の曲も必聴。 -古き良きアニメ映画を思わせる、分かりやすくレッドリルの面々に感情移入できる展開も魅力。 --そして、極めつけはラストバトルの衝撃のシチュエーション。初見では目を疑うこと請け合いだが、ただ驚かせるだけではなくラストバトル直前のやりとりで熱く燃えたプレイヤーは多い。 -難度的にはほどほど。各部屋毎に自由にセーブ可能・ステージの中止も自由な仕様に加え、ジャンクチップ(ゲーム内通貨)を投入すれば最大HPを相当伸ばせる仕様もあり、アクションゲームが苦手な人でも最終的にはゴリ押しで進行する事も可能。挫折さえしなければ物語を最後まで楽しめる間口の広い作りとなっている。 --ただし、隠しモードの「ハードモード」はゲームフリークからの挑戦状とでも呼ぶべき超上級者向けの仕様。敵のルーチンやステージ配置などは変化しないのだが、''『自機の最大HPが1で固定され、何を喰らっても即死』''という凄まじい内容となっている。((ハードモードをクリアしても特典は無いため、プレイするかは全くの自由である)) ---ハードモードは逆説的に、本作が厳しいながらも修練次第でノーダメージクリア可能な絶妙なゲームバランス調整が施されている作品である事を雄弁に語っているともいえる。 -おまけ要素としてステージ各所に隠されたお宝探しと、よろずやで地図を買うと行けるようになる高難度のおまけステージがある。 **難点 -無理が一切無い代わりにチュートリアルが多めな展開。 --一度見たチュートリアルは基本的には出なくなるが、会話シーンはクリア済ステージを訪れてもそのまま。メッセージスキップも出来ないので、慣れるほどテンポを崩す要因が多くなりがち。 -アクションというよりパズルアクションに近いややスローなゲーム性。純粋な破壊の爽快感を求めると肩透かしを食らう可能性も。 --操作感はもちろん良いのだが、どちらかというと「ラセンダーのドリルを喰らった対象のリアクション」を楽しむ趣が強め。大掛かりなステージギミックや大型敵、そしてボスの大げさな反応には丁寧なキャラクターデザインならではの「純粋な破壊の爽快感」とは一味違うハイセンスさがある。 -アイテム図鑑をコンプリートしてしまうと、他にやり込み要素が一切存在しない点が問題視される。ボスラッシュモードやクリアタイム計測などの類が無い。 -ラストバトルはかなり意表はつかれるが、パターンが出来ていると非常にあっさり終わってしまうためシチュエーションの熱さと反比例してしまう。 -ステージ分岐などの隠し要素の存在が解禁される前から明らかだが、その大半はエンディング後に解禁される。「今は行けない場所」というのはアクションにおいては珍しいものではないがその存在を忘れるほどに長い間おあずけを食らうことに。 -おまけ要素の「くるりの衣装」と「壁紙」を手に入れる方法は公式サイトを見ないとわからない。インターネットができない人には不親切。 -ゲームの本質とは関係ないが、パッケージ・およびタイトルから本作の魅力が今一つ伝わってこない。本作が購入を敬遠された一つの要因でもある。 **総評 「ドリル」にこだわったアクションは非常に面白く、全体的な完成度もかなり高い。まさにゲームフリークの「本気」が感じられる作品。~ しかし、既にDSが発売されたGBA末期に新規タイトルである本作を前情報なしに購入するプレイヤーはかなり少数で売り上げは振るわなかった。~ ゲームフリークの作品は良質なものが多いものの『BUSHI青龍伝~二人の勇者~』等のようにハード末期の発売が多く、マイナーになってしまう傾向が強い。~ 質そのものは非常に良好なため2Dアクションゲームが好きなら絶対にプレイして損はない。~ 今なら、中古が1000円以下で購入できる。~ **余談 -本作は北米版が発売されている。タイトルは「Drill Dozer」。日本発売の翌年・2006年に発売された。 --英語ローカライズにあたり、キャラクター名や各固有名詞が大幅に変更されている。詳細は日本国内版公式サイトのコラムにて語られている。 --また、Drill Dozerは2006 Nintendo Power Awards((米国『ニンテンドウパワー』誌が選ぶ2006年度のベストゲーム))で、GBA部門の「Game of the Year」を受賞している。 -なお、『スマブラX』にフィギュアとして出演している。
*スクリューブレイカー 轟振どりるれろ 【すくりゅーぶれいかー ごうしんどりるれろ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000AMCV5K)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1056&file=ScrewBraker_001.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1056&file=ScrewBraker_002.jpg]]| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|2005年9月22日|~| |定価|3,800円(税込)|~| **概要 ポケモンでおなじみのゲームフリークが開発したオリジナルアクションゲーム。本作はLRボタンが操作のメインとなっている珍しい作品でもある。 -なお、ゲームフリークがアクションゲームを製作したのは「パルスマン」以来9年ぶり。((発表されながらお蔵入りになった「ジェリーボーイ2」は除く)) **ストーリー 盗賊団「レッドリル」のボス、ドリ・ラッセンが悪の盗賊団・兼・悪徳企業「ドクローラー」の襲撃を受け大ケガ、しかも家宝の『レッドダイヤ』を奪われてしまった。~ レッドダイヤを取り戻すため、ボスの娘である主人公「ドリ・くるり」が「ラセンダー」というロボットに乗り込んで戦う。 **評価点 -ラセンダーの武器はドリル。このドリルで敵を攻撃、障害物を破壊、さらには移動にも使用できるなど、とにかくあらゆる場面でドリルを使う。この「ドリル」というコンセプトに一貫して忠実でありつづける統一性は見事。 -基本アクションの調整も抜かりなく、一見重機的な鈍重さを感じさせる操作感ながらも、攻防一体のドリルと組み合わせでトリッキーに立ち回ることができるようになっている。 --振動カートリッジを採用しており、ドリルを使うたびに振動するおかげで体感的にも楽しめる。ゲームボーイプレーヤーにも対応しており、GCコントローラも振動するため環境によって魅力が損なわれることもない。 -とにかく作りが丁寧で無駄がない。チュートリアルも充実しており、操作はゲーム内で全て確認できる。説明書なしでも全く問題ない。 -クセはあるが個性的なキャラクターも満載。 -ポップでありながら妥協のないドット絵のグラフィック。ゲームフリークのドットに対するこだわりが伝わってくる。 -BGMはアクションゲームらしく非常に高水準。 --最初の面から既に非常にテンションの高く熱い曲が展開される。 --また、1エリアごとの終盤で聴くせいもあってか、古きよきアニメの必殺技BGMを連想させるドリルLv.3の曲も必聴。 -古き良きアニメ映画を思わせる、分かりやすくレッドリルの面々に感情移入できる展開も魅力。 --そして、極めつけはラストバトルの衝撃のシチュエーション。初見では目を疑うこと請け合いだが、ただ驚かせるだけではなくラストバトル直前のやりとりで熱く燃えたプレイヤーは多い。 -難度的にはほどほど。各部屋毎に自由にセーブ可能・ステージの中止も自由な仕様に加え、ジャンクチップ(ゲーム内通貨)を投入すれば最大HPを相当伸ばせる仕様もあり、アクションゲームが苦手な人でも最終的にはゴリ押しで進行する事も可能。挫折さえしなければ物語を最後まで楽しめる間口の広い作りとなっている。 --ただし、隠しモードの「ハードモード」はゲームフリークからの挑戦状とでも呼ぶべき超上級者向けの仕様。敵のルーチンやステージ配置などは変化しないのだが、''『自機の最大HPが1で固定され、何を喰らっても即死』''という凄まじい内容となっている。((ハードモードをクリアしても特典は無いため、プレイするかは全くの自由である)) ---ハードモードは逆説的に、本作が厳しいながらも修練次第でノーダメージクリア可能な絶妙なゲームバランス調整が施されている作品である事を雄弁に語っているともいえる。 -おまけ要素としてステージ各所に隠されたお宝探しと、よろずやで地図を買うと行けるようになる高難度のおまけステージがある。 **難点 -無理が一切無い代わりにチュートリアルが多めな展開。 --一度見たチュートリアルは基本的には出なくなるが、会話シーンはクリア済ステージを訪れてもそのまま。メッセージスキップも出来ないので、慣れるほどテンポを崩す要因が多くなりがち。 -アクションというよりパズルアクションに近いややスローなゲーム性。純粋な破壊の爽快感を求めると肩透かしを食らう可能性も。 --主人公の動きが少々遅い。操作感はもちろん良いのだが、どちらかというと「ラセンダーのドリルを喰らった対象のリアクション」を楽しむ趣が強め。大掛かりなステージギミックや大型敵、そしてボスの大げさな反応には丁寧なキャラクターデザインならではの「純粋な破壊の爽快感」とは一味違うハイセンスさがある。 -アイテム図鑑をコンプリートしてしまうと、他にやり込み要素が一切存在しない点が問題視される。ボスラッシュモードやクリアタイム計測などの類が無い。 --水中や空中の操作感は悪く、イライラタイムになりがち。 -ラストバトルはかなり意表はつかれるが、パターンが出来ていると非常にあっさり終わってしまうためシチュエーションの熱さと反比例してしまう。 -ステージ分岐などの隠し要素の存在が解禁される前から明らかだが、その大半はエンディング後に解禁される。「今は行けない場所」というのはアクションにおいては珍しいものではないがその存在を忘れるほどに長い間おあずけを食らうことに。 -おまけ要素の「くるりの衣装」と「壁紙」を手に入れる方法は公式サイトを見ないとわからない。インターネットができない人には不親切。 -ゲームの本質とは関係ないが、パッケージ・およびタイトルから本作の魅力が今一つ伝わってこない。本作が購入を敬遠された一つの要因でもある。 **総評 「ドリル」にこだわったアクションは非常に面白く、全体的な完成度もかなり高い。まさにゲームフリークの「本気」が感じられる作品。~ しかし、既にDSが発売されたGBA末期に新規タイトルである本作を前情報なしに購入するプレイヤーはかなり少数で売り上げは振るわなかった。~ ゲームフリークの作品は良質なものが多いものの『BUSHI青龍伝~二人の勇者~』等のようにハード末期の発売が多く、マイナーになってしまう傾向が強い。~ 質そのものは非常に良好なため2Dアクションゲームが好きなら絶対にプレイして損はない。~ 今なら、中古が1000円以下で購入できる。~ **余談 -本作は北米版が発売されている。タイトルは「Drill Dozer」。日本発売の翌年・2006年に発売された。 --英語ローカライズにあたり、キャラクター名や各固有名詞が大幅に変更されている。詳細は日本国内版公式サイトのコラムにて語られている。 --また、Drill Dozerは2006 Nintendo Power Awards((米国『ニンテンドウパワー』誌が選ぶ2006年度のベストゲーム))で、GBA部門の「Game of the Year」を受賞している。 -なお、『スマブラX』にフィギュアとして出演している。

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