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メトロイドプライム - (2012/01/27 (金) 17:31:27) の1つ前との変更点
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*メトロイドプライム
【めとろいどぷらいむ】
|ジャンル|ファーストパーソンアドベンチャー&br()(GC版には「シューティングアドベンチャー」と記載)|&amazon(B00006D2D5)|&amazon(B001PR14GG)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br()Wii|~|~|
|発売元|任天堂|~|~|
|開発元|レトロスタジオ|~|~|
|発売日|【GC】2003年2月28日 / 【Wii】2009年2月19日|~|~|
|定価|【GC】6,800円(税別) / 【Wii】3,800円(税込)|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[メトロイドシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1017.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-前作から長い年月を経て発表された、海外の製作会社であるレトロスタジオによるシリーズ初の3Dアクション。『フュージョン』とほぼ同時期に発売されており、同作との連動要素もある。
-プライムシリーズ3部作の1作目で、時系列的には初代と『II』の間。未知のエネルギー「''フェイゾン''」を巡るサムスとスペースパイレーツの戦いを描く。また、プライム三部作の中では唯一のCERO:A(全年齢対象)の作品である。
-主観視点で射撃による攻撃を行うゲームなのでFPSの要素が強いと思われがちであるが、それはメトロイドを3Dで最大限に表現するための手段にすぎず、実際は主観視点による臨場感、サムスとの一体感が重視された作りになっている。
-メトロイドシリーズの定番である「探索」「パワーアップ」は新要素の追加でさらに強化されている。
**バイザーシステム
CMで「''目に見える物だけを信じるな''」と紹介されているように、普通に見ただけでは対処法はおろか姿さえ分からない仕掛けや敵が数多く存在する。こういったものに対して対応するのが「バイザーシステム」というもので、これはプライムシリーズの重要な要素の一つにもなっている。~
''コンバットバイザー''
-通常時のバイザーで、初期装備。パワードスーツのエネルギー残量やミサイル残数、入るとダメージを受ける場所に近づくと反応する危険感知装置やレーダーマップ等、戦闘に必要な多くの情報を表示している。
''スキャンバイザー''
-データ収集に用いるバイザーで、同じく初期装備。敵をスキャンすると詳しい生態や能力・弱点等の情報を入手できる他、一部のデバイスにアクセス(ハッキング)する事で作動プログラムを解析して装置を起動したり、セキュリティロックを解除する事ができる。
--敵の弱点も単に有効な武器を教えてくれるわけでなく、「低温に弱い」「一部欠陥がある」等直接的でないため、自分で考える余地も残されている。
---道端に転がっている死体の死因なんかも丁寧に教えてくれる。
--塞がれた進路を探すにも使用でき、その際には障害物の材質や劣化状況を知る事が出来る。曖昧な表現ではあるが、そこから使用する手段を自分で考え出す必要がある。
-使用中は攻撃ができず、また若干視界も悪くなるが、攻撃ボタンを押すと自動的にコンバットバイザーに戻る。
-本作及びプライムシリーズのやり込み要素として恒例のタンク収集の他にスキャンバイザーを用いたデータブック埋めという新たなやり込み要素が追加されている。
--収集したデータは、アイテムや敵キャラなどは3Dモデルで観る事も可能。
''サーモバイザー''
-熱探知を行うバイザー。暗闇や悪天候下など視認性の悪い場所でも、温度差で周囲の状況を視認できる。
-高温地帯や爆発時に装着すると、視界が真赤に染まり視認不能になってしまう他、温度の低い機械類には効果が薄い。
''Xレイバイザー''
-特殊なX線を発する事で、通常視界では捉えられない不可視の物体を確認したり、物質の透視が可能なバイザー。
-レントゲン撮影の様に視覚化されるため、不透視物質以外の判別が難しく、周りの状況を把握しにくい欠点を持つ。
-いわゆる『スーパー』に登場したXレイスコープに当たる存在で、本作でバイザー化した影響で発動しながら戦うことができる。
どのバイザーも特定の状況下では使いにくかったりなど一長一短で、うまく使い分けなければならない。
またこのバイザーシステムはゲームだけでなく、演出にも一役買っている。
一部のクリーチャーを目の前で倒すとバイザーにクリーチャーの体液が飛び付く、蒸気が噴き出ている所に立つとバイザーに水滴が付く、光の反射でサムスの顔がバイザーに映し出されたりなど、サムスから見た視点がリアルに演出されている。
**操作性
-主観視点で展開されるアクションゲームをコントローラで操作するのに最適になるよう配慮されている。
--平行移動がしたい場合はLボタンを半押し、押し込む事でロックオン。Rボタンで視点操作。視点を操作してからLボタンを半押しすれば視点を固定したまま移動でき、そのまま押し込むだけで対象にロックオンできる。
--2本のスティックを使った移動と視点操作が独立したその他のFPSとは異なる操作ではあるが、本作はジャンプ等のアクション要素もあるため、それに対して最小限の操作で対応できるよう配慮されている。
--ロックオンした状態でスティックを左右に倒した状態でジャンプボタンを一瞬押す事で素早く左右にステップが可能。敵の攻撃を避けるのに使用できる。
-モーフボール形態では本当に自分の手で玉を転がしているほどリアルな動きをする。地形の細かな段差や傾き、石コロやケーブルなどほとんどの小物にも細かく反応する。
**さらなる探索
-マップが3Dになったことで、探索範囲はより一層大きくなった。そしてマップのあちこちに「今は行けないが、後で行ける」場所が数多く存在しており、アイテム回収の難易度も上昇している。
--さらにバイザーシステムを活用することで新たな通路を発見することもある。
-敵も常に目の見える範囲から襲ってくるとは限らず、突然出現する敵も数多く存在する。常に周りの状況に気を配りながら進まなければならない。
**パワーアップアイテム
-シリーズ恒例のチャージビームやモーフボールを始め、本作だけのパワーアップアイテムも多い。
--前述のバイザーシステムの他、電撃武器のウェイブビーム、磁気レールに張り付くスパイダーボール、二段ジャンプが可能になるスペースジャンプなど……集める度にサムスはどんどん強くなっていく。そしてどの武器も3Dになったことでエフェクトも美しくなっている。
--本作だけのパワーアップアイテムである「フェイゾンスーツ&ビーム」は、後半ラスボス戦にて使用可能になる。ただし、パワードスーツに機能が追加された訳ではないため、浸透したフェイゾンを取り除かれると元に戻ってしまう。
//-ただし、あまりにも数が多すぎるために「面倒」という声も多い。
//そうか?ほとんど従来と変わらんと思うが。
//面倒に感じるのは3D化によるマップの複雑化が原因と思われ。
**その他の評価点
-グラフィックのレベルがGCソフトの中でも高め。さらにフレームレートが60なので動きが非常に滑らか。
--ただし、これのせいで3D酔いしやすいという意見もある。
-地形の造型がとても細かく神秘的。また常に動いているオブジェクトも多く、観るだけでもなかなか飽きない。
-スキャンバイザーで収集できる情報は非常に膨大で、ログブックに記録されない小さな内容の物もあるが、それらの内容のひとつひとつも丁寧に作られている。~
細かくスキャンしていくと、その場所で起きた出来事などを感じ取る事も出来る。
-GBAケーブルを使用し、『フュージョン』と連動することで初代『メトロイド』のプレイが可能。ファンには嬉しい要素だが、先に『フュージョン』をクリアする必要がある。
--表示はWiiバーチャルコンソール版に比べて彩度が高め。操作も本編『プライム』に合わせてジャンプとショットの操作が原作とは逆になっている(Aがショット、Bがジャンプ。)
--バーチャルコンソールの存在もあってか、『Wiiであそぶ』版には収録されていない。
--ちなみにGC版をWiiで使用する際、WiiでもGBAケーブルは使えるため、GBAとの連動特典を出すことは可能。
**難点
-モーフボール形態を除き、プレイ中は常にサムスの視点。プレイしてみると分かるが、慣れるまでに結構時間がかかる。人によっては3D酔いもするだろう。
-操作に結構クセがあり、こちらも慣れるには時間がかかる。
--GC版ではロックオンなしで自由に狙うには足を止めねばならず、テンポが悪い。
---Wii版はGC版で出来なかった「移動しながらの照準の移動」ができるようになっており、より柔軟に移動と攻撃を行えるようになっている。
--さらに言うなら、シリーズの定番である「脱出」がなんと本作では一番最初のステージにある。この頃はまだ完全に操作になれていない時期なので、ここでうまく脱出することができなかったプレイヤーもいたとか。
-探索やアクションを始め、全体的に難易度がかなり高い。初心者には最低難易度すら難しい。
--後にWiiでリメイクされた際には難易度が下げられている。一部のプレイヤーからは「''GC版のノーマルはWii版のハードと同じくらい''」などと言われている。
-ロードは基本、ゲーム中に随時行われ、現在いる部屋の周囲の部屋をゲーム進行中に生成している。~
そのため次のゲート(部屋の区切り)に到達するのが早いと時折ゲートが開くのに時間がかかったり、ゲームキューブ本体が古いと読み込み不良によるエラーが起きる場合がある。
--この点は次回作やWii版では改善され、またGC版をWii本体で遊ぶ場合でも多少改善できる。
**総評
-2Dから3Dの主観視点に変更されながらも、エリアを探索してパワーアップアイテムを探し、道を切り開くというプレイスタイルは変更されていない。さらにスキャンバイザーなどで周囲の情報を読み取ることで世界観に深みを持たせることに成功した良作。
-ある条件を満たしてクリアすると続編の予告のようなムービーを見ることが可能。
--この要素は、『2』『3』にも受け継がれている。
-ちなみに本作は元々今までのシリーズ同様に2Dアクションとして作られていたらしいが、完成時の出来があまりにも酷かったためFPSの要素を加えられ作り直されたという。
**Wii版
-後に『Wiiであそぶ』シリーズとして廉価版が発売される。
--『メトロイドプライム3 コラプション』基準にシステムを変更。GCコントローラには対応しなくなったが、ヌンチャク・スタイルを使用した操作方法により、操作性が向上している。
---ヌンチャクのスティックで平行移動、Wiiリモコンのポインターで照準および視点の移動が可能である。この操作は他のWiiのFPS系ゲームでも採用されている。
---基本、自由に標的を狙える反面、自分で狙いを定める必要はあるが、「ロックオンフリーエイム」をOFFにしていればロックオン時はGC版に似た操作も可能。その場合少々味気なく感じる事もあるが…
--ボムを入手している時にWiiリモコンを縦に振る事によって、モーフボール時にジャンプできる機能を追加。ボムの起爆を待たずにジャンプでき、テンポがよくなった。
--バーチャルコンソール等の影響もあってか、ファミコン版『メトロイド』は収録されていないが、もうひとつの特典の「フュージョンスーツ」はゲームクリアのみで使用可能。
--周回プレイにも対応し、スキャンバイザーでのスキャン結果・ロクブックも引き継がれる。2周目以降はスキャンを気にせずサクサク楽しむにも最適。
--難易度が『メトロイドプライム3』同様、3段階設定になっている。最初は「ノーマル」「ベテラン」を選択でき、「ハード」はゲームクリア後に出現。
--ワイド表示(16:9)に正式に対応。Wii本体設定で16:9表示にする事で、ムービー中の上下の黒帯がなくなりフルで表示され、ゲーム中の視野も少し広くなる。
-さらに後に『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』も『Wiiであそぶ』シリーズとしてリメイクされる。
*メトロイドプライム
【めとろいどぷらいむ】
|ジャンル|ファーストパーソンアドベンチャー&br()(GC版には「シューティングアドベンチャー」と記載)|&amazon(B00006D2D5)|&amazon(B001PR14GG)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br()Wii|~|~|
|発売元|任天堂|~|~|
|開発元|レトロスタジオ|~|~|
|発売日|【GC】2003年2月28日 / 【Wii】2009年2月19日|~|~|
|定価|【GC】6,800円(税別) / 【Wii】3,800円(税込)|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[メトロイドシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1017.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-前作から長い年月を経て発表された、海外の製作会社であるレトロスタジオによるシリーズ初の3Dアクション。『フュージョン』とほぼ同時期に発売されており、同作との連動要素もある。
-プライムシリーズ3部作の1作目で、時系列的には初代と『II』の間。未知のエネルギー「''フェイゾン''」を巡るサムスとスペースパイレーツの戦いを描く。また、プライム三部作の中では唯一のCERO:A(全年齢対象)の作品である。
-主観視点で射撃による攻撃を行うゲームなのでFPSの要素が強いと思われがちであるが、それはメトロイドを3Dで最大限に表現するための手段にすぎず、実際は主観視点による臨場感、サムスとの一体感が重視された作りになっている。
-メトロイドシリーズの定番である「探索」「パワーアップ」は新要素の追加でさらに強化されている。
**バイザーシステム
CMで「''目に見える物だけを信じるな''」と紹介されているように、普通に見ただけでは対処法はおろか姿さえ分からない仕掛けや敵が数多く存在する。こういったものに対して対応するのが「バイザーシステム」というもので、これはプライムシリーズの重要な要素の一つにもなっている。~
''コンバットバイザー''
-通常時のバイザーで、初期装備。パワードスーツのエネルギー残量やミサイル残数、入るとダメージを受ける場所に近づくと反応する危険感知装置やレーダーマップ等、戦闘に必要な多くの情報を表示している。
''スキャンバイザー''
-データ収集に用いるバイザーで、同じく初期装備。敵をスキャンすると詳しい生態や能力・弱点等の情報を入手できる他、一部のデバイスにアクセス(ハッキング)する事で作動プログラムを解析して装置を起動したり、セキュリティロックを解除する事ができる。
--敵の弱点も単に有効な武器を教えてくれるわけでなく、「低温に弱い」「一部欠陥がある」等直接的でないため、自分で考える余地も残されている。
---道端に転がっている死体の死因なんかも丁寧に教えてくれる。
--塞がれた進路を探すにも使用でき、その際には障害物の材質や劣化状況を知る事が出来る。曖昧な表現ではあるが、そこから使用する手段を自分で考え出す必要がある。
-使用中は攻撃ができず、また若干視界も悪くなるが、攻撃ボタンを押すと自動的にコンバットバイザーに戻る。
-本作及びプライムシリーズのやり込み要素として恒例のタンク収集の他にスキャンバイザーを用いたデータブック埋めという新たなやり込み要素が追加されている。
--収集したデータは、アイテムや敵キャラなどは3Dモデルで観る事も可能。
''サーモバイザー''
-熱探知を行うバイザー。暗闇や悪天候下など視認性の悪い場所でも、温度差で周囲の状況を視認できる。
-高温地帯や爆発時に装着すると、視界が真赤に染まり視認不能になってしまう他、温度の低い機械類には効果が薄い。
''Xレイバイザー''
-特殊なX線を発する事で、通常視界では捉えられない不可視の物体を確認したり、物質の透視が可能なバイザー。
-レントゲン撮影の様に視覚化されるため、不透視物質以外の判別が難しく、周りの状況を把握しにくい欠点を持つ。
-いわゆる『スーパー』に登場したXレイスコープに当たる存在で、本作でバイザー化した影響で発動しながら戦うことができる。
どのバイザーも特定の状況下では使いにくかったりなど一長一短で、うまく使い分けなければならない。
またこのバイザーシステムはゲームだけでなく、演出にも一役買っている。
一部のクリーチャーを目の前で倒すとバイザーにクリーチャーの体液が飛び付く、蒸気が噴き出ている所に立つとバイザーに水滴が付く、光の反射でサムスの顔がバイザーに映し出されたりなど、サムスから見た視点がリアルに演出されている。
**操作性
-主観視点で展開されるアクションゲームをコントローラで操作するのに最適になるよう配慮されている。
--平行移動がしたい場合はLボタンを半押し、押し込む事でロックオン。Rボタンで視点操作。視点を操作してからLボタンを半押しすれば視点を固定したまま移動でき、そのまま押し込むだけで対象にロックオンできる。
--2本のスティックを使った移動と視点操作が独立したその他のFPSとは異なる操作ではあるが、本作はジャンプ等のアクション要素もあるため、それに対して最小限の操作で対応できるよう配慮されている。
--ロックオンした状態でスティックを左右に倒した状態でジャンプボタンを一瞬押す事で素早く左右にステップが可能。敵の攻撃を避けるのに使用できる。
-モーフボール形態では本当に自分の手で玉を転がしているほどリアルな動きをする。地形の細かな段差や傾き、石コロやケーブルなどほとんどの小物にも細かく反応する。
**さらなる探索
-マップが3Dになったことで、探索範囲はより一層大きくなった。そしてマップのあちこちに「今は行けないが、後で行ける」場所が数多く存在しており、アイテム回収の難易度も上昇している。
--さらにバイザーシステムを活用することで新たな通路を発見することもある。
-敵も常に目の見える範囲から襲ってくるとは限らず、突然出現する敵も数多く存在する。常に周りの状況に気を配りながら進まなければならない。
**パワーアップアイテム
-シリーズ恒例のチャージビームやモーフボールを始め、本作だけのパワーアップアイテムも多い。
--前述のバイザーシステムの他、電撃武器のウェイブビーム、磁気レールに張り付くスパイダーボール、二段ジャンプが可能になるスペースジャンプなど……集める度にサムスはどんどん強くなっていく。そしてどの武器も3Dになったことでエフェクトも美しくなっている。
--本作だけのパワーアップアイテムである「フェイゾンスーツ&ビーム」は、後半ラスボス戦にて使用可能になる。ただし、パワードスーツに機能が追加された訳ではないため、浸透したフェイゾンを取り除かれると元に戻ってしまう。
//-ただし、あまりにも数が多すぎるために「面倒」という声も多い。
//そうか?ほとんど従来と変わらんと思うが。
//面倒に感じるのは3D化によるマップの複雑化が原因と思われ。
**その他の評価点
-グラフィックのレベルがGCソフトの中でも高め。さらにフレームレートが60なので動きが非常に滑らか。
--ただし、これのせいで3D酔いしやすいという意見もある。
-地形の造型がとても細かく神秘的。また常に動いているオブジェクトも多く、観るだけでもなかなか飽きない。
-スキャンバイザーで収集できる情報は非常に膨大で、ログブックに記録されない小さな内容の物もあるが、それらの内容のひとつひとつも丁寧に作られている。~
細かくスキャンしていくと、その場所で起きた出来事などを感じ取る事も出来る。
-GBAケーブルを使用し、『フュージョン』と連動することで初代『メトロイド』のプレイが可能。ファンには嬉しい要素だが、先に『フュージョン』をクリアする必要がある。
--表示はWiiバーチャルコンソール版に比べて彩度が高め。操作も本編『プライム』に合わせてジャンプとショットの操作が原作とは逆になっている(Aがショット、Bがジャンプ。)
--バーチャルコンソールの存在もあってか、『Wiiであそぶ』版には収録されていない。
--ちなみにGC版をWiiで使用する際、WiiでもGBAケーブルは使えるため、GBAとの連動特典を出すことは可能。
**難点
-モーフボール形態を除き、プレイ中は常にサムスの視点。プレイしてみると分かるが、慣れるまでに結構時間がかかる。人によっては3D酔いもするだろう。
-操作に結構クセがあり、こちらも慣れるには時間がかかる。
--GC版ではロックオンなしで自由に狙うには足を止めねばならず、テンポが悪い。
---Wii版はGC版で出来なかった「移動しながらの照準の移動」ができるようになっており、より柔軟に移動と攻撃を行えるようになっている。
--さらに言うなら、シリーズの定番である「脱出」がなんと本作では一番最初のステージにある。この頃はまだ完全に操作になれていない時期なので、ここでうまく脱出することができなかったプレイヤーもいたとか。
-探索やアクションを始め、全体的に難易度がかなり高い。初心者には最低難易度すら難しい。
--後にWiiでリメイクされた際には難易度が下げられている。一部のプレイヤーからは「''GC版のノーマルはWii版のハードと同じくらい''」などと言われている。
-ロードは基本、ゲーム中に随時行われ、現在いる部屋の周囲の部屋をゲーム進行中に生成している。~
そのため次のゲート(部屋の区切り)に到達するのが早いと時折ゲートが開くのに時間がかかったり、ゲームキューブ本体が古いと読み込み不良によるエラーが起きる場合がある。
--この点は次回作やWii版では改善され、またGC版をWii本体で遊ぶ場合でも多少改善できる。
**総評
-2Dから3Dの主観視点に変更されながらも、エリアを探索してパワーアップアイテムを探し、道を切り開くというプレイスタイルは変更されていない。さらにスキャンバイザーなどで周囲の情報を読み取ることで世界観に深みを持たせることに成功した良作。
-ある条件を満たしてクリアすると続編の予告のようなムービーを見ることが可能。
--この要素は、『2』『3』にも受け継がれている。
-ちなみに本作は元々今までのシリーズ同様に2Dアクションとして作られていたらしいが、完成時の出来があまりにも酷かったためFPSの要素を加えられ作り直されたという。
**Wii版
-後に『Wiiであそぶセレクション』第4弾として廉価版が発売される。
--『メトロイドプライム3 コラプション』基準にシステムを変更。GCコントローラには対応しなくなったが、ヌンチャク・スタイルを使用した操作方法により、操作性が向上している。
---ヌンチャクのスティックで平行移動、Wiiリモコンのポインターで照準および視点の移動が可能である。この操作は他のWiiのFPS系ゲームでも採用されている。
---基本、自由に標的を狙える反面、自分で狙いを定める必要はあるが、「ロックオンフリーエイム」をOFFにしていればロックオン時はGC版に似た操作も可能。その場合少々味気なく感じる事もあるが…
--ボムを入手している時にWiiリモコンを縦に振る事によって、モーフボール時にジャンプできる機能を追加。ボムの起爆を待たずにジャンプでき、テンポがよくなった。
--バーチャルコンソール等の影響もあってか、ファミコン版『メトロイド』は収録されていないが、もうひとつの特典の「フュージョンスーツ」はゲームクリアのみで使用可能。
--周回プレイにも対応し、スキャンバイザーでのスキャン結果・ロクブックも引き継がれる。2周目以降はスキャンを気にせずサクサク楽しむにも最適。
--難易度が『メトロイドプライム3』同様、3段階設定になっている。最初は「ノーマル」「ベテラン」を選択でき、「ハード」はゲームクリア後に出現。
--ワイド表示(16:9)に正式に対応。Wii本体設定で16:9表示にする事で、ムービー中の上下の黒帯がなくなりフルで表示され、ゲーム中の視野も少し広くなる。
-さらに後に『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』も『Wiiであそぶセレクション』第6弾としてリメイクされる。