「オメガブースト」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

オメガブースト - (2012/01/08 (日) 12:27:56) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*OMEGA BOOST 【おめがぶーすと】 |ジャンル|STG(TPS)|&amazon(B00005OVMD)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売|SCE|~| |開発元|ポリフォニー・デジタル|~| |発売日|1999年4月22日|~| |定価|5800円|~| *概要 -PSでは最高レベルのCGで描かれたロボット3DSTG。また誰がプレイしてもかっこよく見えるほど、軽快な動きをする。 -操作は簡単でとっつきやすい。 -主役ロボ「オメガブースト」は、マクロスのVF-1等で有名な河森正治がデザインした。 **ストーリー 21世紀末にネットワーク上に人工生命が誕生する。それは自ら「アルファ・コア」と称した。やがて静かにアルファ・コアはネット上に増殖していき、やがてほとんどのネット上に存在する事となる。&brそれに気づいた人類は脅威を感じ、アルファ・コアを抹殺するためワクチンを製造。だが一方的に攻撃されたアルファ・コアは人間に対し敵意を抱き、支配したネットワークを使い人類への攻撃を開始する。ネットそのものはもちろん、多数の無人兵器までも、人類の敵となった。&br人類は有人兵器で対抗するも、ネットワークを支配しているアルファ・コアには無力だった。やがて科学者達がアルファ・コアを倒す方法を編み出す。それはタイムマシーンを使って、アルファ・コア誕生の前まで遡り、その萌芽を摘み取ってしまおうというものだった。だがその要であるタイムマシーンである、タイムシャフトはアルファ・コアに先手を取られ占領されてしまう。そこで最後の手段として、究極プロダクトノイド「オメガブースト」により、タイムシャフトへと強行突入の作戦が考案されたのだった。 **特徴 -3DロボットSTG。形態としてはTPS。そのCGは非常に綺麗で、PS最高峰の一つと言ってもいい。というのも、開発はあの[[グランツーリスモ]]を開発した会社なのだ。本作にその技術がふんだんに盛り込まれている。また演出も見事で、何もない宇宙空間でスピード感を巧みに表現している。&br()一方ゲームとしてアナログスティックと親和性の高い操作性は、独特なプレイ感をもたらした。当時アナログスティック(デュアルショック)が出て1年以上経っているが、その特性を生かしたゲームはそれほどなく、この点も特徴的なゲームである。 -操作は簡単なもの。 --オメガブーストは常に前進し続け、基本的に上下左右の移動が中心となる。 ---ブーストという急加速する操作もあり、これは接近や回避の時に使用する。また一応停止の操作もある。 ---地上のステージもあるが、地面に付くことはない。地面へぶつかりそうになると、押し流されるように地面に沿って移動する。 --サーチ機能があり、サーチ後対象をロックする。基本的に移動はこの対象に対し行う。ロック対象を中心に、360度の動きをするようなイメージだ。もちろん相手も移動してるので、実際にはそうはならないが。ロックを外せば対象に関係なく動けるが、ロックを外す必要はあまりない。 ---もっともロックを外すのは、姿勢制御のテクニックの一つではある。 --攻撃は3種類。 ---メインの攻撃はロックオンレーザーとバルカン。双方とも命中率が非常に高い。また両方とも同じボタンなので、操作しやすい。基本的な攻撃はロックオンレーザーを中心に使う。ただレーザーはロックオン時間が必要なのと余計なものまでロックしてしまうため、状況によってはバルカンの方が素早く破壊できる場合もある。また敵の中には使い分けが必須なものもいる。 ---ヴァイパーブースト。必殺技である。蒼い光に包まれ無敵状態で敵に体当たりを繰り返し、大ダメージを与える。これは敵を倒す事により必殺技ゲージが溜まっていき、満タンになると使用できるようになる。ストーリーのあるキャンペーンプレイでは、全体で2、3回くらいしか使用できないので使いどころが重要。 -ステージはストーリーのあるキャンペーンプレイと、各ステージ単体でプレイするゾーンプレイがある。 --キャンペーンプレイのステージは全部で9。宇宙や空といった舞台が多いが、大艦隊と戦ったり地上面や強制スクロールで限定空間を進んでいくステージなどがあり、それぞれいい特色が出てる。 ---各ステージをクリアすると、クリアタイムと撃墜率からポイントが算出される。そのポイントによってオメガブーストがレベルアップしていくのだ。攻撃力が格段に上がるため結構重要。先述のヴァイパーブーストも、ある程度レベルアップしないと使えないのだ。 --ゾーンプレイはキャンペーンプレイのステージを、単体でやるもの。だがある条件をクリアすると隠しステージが現れる。それらはキャンペーンプレイとは、また違った内容のものとなっている。 ---クリア後、リプレイを見ることができ、保存もできる。リプレイのカメラは多彩。 ---ある特定の条件でクリアすると、特殊な機能が加わる。ロックオンの上限が格段に上がったり、ヴァイパーブーストをいつでもできたりと。ただし、これを使用できるのはゾーンプレイだけ。 -映える演出。 --オメガブーストの周囲には、細かい塵が常に舞っている。これが動きに合わせて流れるため、スピード感を体感できる。基本的に宇宙や空中で戦い、比較対象物の少ない本作で、見事にその動きを表現しているのだ。 --BGMも本作のサイバーな雰囲気をよく出している。特にラストステージで流れるOPの曲は、最終決戦を非常に盛り上げる。 --オープニング、挿入デモなどは、なんと実写である。ハリウッド映画とまではいかないが、ちょっとしたテレビドラマ以上のものを見せてくれる。 -トレーニングモードが充実しており、マニュアルを見なくてもプレイを覚えられるようになっている。 **難点 -難易度が高め。 --本作で引っかかるのがラストの2つ。それまでと難易度に大きな差がある。8面の中ボス(事実上のボス)は攻略方を知らないと、まず倒せない。知っていても位置取りのテクニックが必要。しかも制限時間付きである。さらにラスボスは、それまでとは段違いのテクニックを必要とする。そして本作の難易度はノーマルとハードしかなく、ノーマルでも十分難しい。コンティニュー回数にも上限がある。このため結局クリアできなかったプレイヤーもいた。 -オメガブーストの姿勢がよく乱れるため、姿勢制御にコツがいる。特に地上ではこの問題がネックになる時も。上下に避けてたつもりが姿勢が傾いて左右に動いてたり、前進のつもりが地面に向かって下降になっていたり、天地がひっくり返ったりするような事が起きる。そのため避けれたものが避けられなかったりする。 -全てクリアしてしまうと、後は評価を上げるためのアタックしかなく、その点のやりこみ度は低い。 **総評 本作のCGの見事さは、一般的なPSゲームと比べると一目瞭然。またその操作性の軽快さも、大きな魅力だ。だからと言って簡単という訳ではなく、むしろ難しめでやりがいがある。また、どう動かしてもそれなりにかっこよく見えるため、リプレイも楽しい。実写のデモも本作の雰囲気を強く印象付ける。&br()PSの成熟期だけあって、それまで培われた様々な技術が盛り込まれた3DロボットSTGである。
*OMEGA BOOST 【おめがぶーすと】 |ジャンル|STG(TPS)|&amazon(B00005OVMD)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売|SCE|~| |開発元|ポリフォニー・デジタル|~| |発売日|1999年4月22日|~| |定価|5800円|~| *概要 -PSでは最高レベルのCGで描かれたロボット3DSTG。また誰がプレイしてもかっこよく見えるほど、軽快な動きをする。 -操作は簡単でとっつきやすい。 -主役ロボ「オメガブースト」は、マクロスのVF-1等で有名な河森正治がデザインした。 **ストーリー 21世紀末にネットワーク上に人工生命が誕生する。それは自ら「アルファ・コア」と称した。やがて静かにアルファ・コアはネット上に増殖していき、やがてほとんどのネット上に存在する事となる。&brそれに気づいた人類は脅威を感じ、アルファ・コアを抹殺するためワクチンを製造。だが一方的に攻撃されたアルファ・コアは人間に対し敵意を抱き、支配したネットワークを使い人類への攻撃を開始する。ネットそのものはもちろん、多数の無人兵器までも、人類の敵となった。&br人類は有人兵器で対抗するも、ネットワークを支配しているアルファ・コアには無力だった。やがて科学者達がアルファ・コアを倒す方法を編み出す。それはタイムマシーンを使って、アルファ・コア誕生の前まで遡り、その萌芽を摘み取ってしまおうというものだった。だがその要であるタイムマシーンである、タイムシャフトはアルファ・コアに先手を取られ占領されてしまう。そこで最後の手段として、究極プロダクトノイド「オメガブースト」により、タイムシャフトへと強行突入の作戦が考案されたのだった。 **特徴 -3DロボットSTG。形態としてはTPS。そのCGは非常に綺麗で、PS最高峰の一つと言ってもいい。というのも、開発はあの[[グランツーリスモ]]を開発した会社なのだ。本作にその技術がふんだんに盛り込まれている。また演出も見事で、何もない宇宙空間でスピード感を巧みに表現している。&br()一方ゲームとしてアナログスティックと親和性の高い操作性は、独特なプレイ感をもたらした。当時アナログスティック(デュアルショック)が出て1年以上経っているが、その特性を生かしたゲームはそれほどなく、この点も特徴的なゲームである。 -操作は簡単なもの。 --オメガブーストは常に空を飛びながら前進し続ける。基本的に上下左右への移動が中心となる。 ---ブーストという急加速する操作もあり、これは接近や回避の時に使用する。また一応停止の操作もある。 ---地上のステージもあるが、地面に付くことはない。地面へぶつかりそうになると、押し流されるように地面に沿って移動する。 --サーチ機能があり、サーチ後対象をロックする。基本的に移動はこの対象に対し行う。ロック対象を中心に、360度の動きをするようなイメージだ。もちろん相手も移動してるので、実際にはそうはならないが。ロックを外せば対象に関係なく動けるが、ロックを外す必要はあまりない。 ---もっともロックを外すのは、姿勢制御のテクニックの一つではある。 --攻撃は3種類。 ---メインの攻撃はロックオンレーザーとバルカン。双方とも命中率が非常に高い。また両方とも同じボタンなので、操作しやすい。基本的な攻撃はロックオンレーザーを中心に使う。ただレーザーはロックオン時間が必要なのと余計なものまでロックしてしまうため、状況によってはバルカンの方が素早く破壊できる場合もある。また敵の中には使い分けが必須なものもいる。 ---ヴァイパーブースト。必殺技である。蒼い光に包まれ無敵状態で敵に体当たりを繰り返し、大ダメージを与える。これは敵を倒す事により必殺技ゲージが溜まっていき、満タンになると使用できるようになる。ストーリーのあるキャンペーンプレイでは、全体で2、3回くらいしか使用できないので使いどころが重要。 -ステージはストーリーのあるキャンペーンプレイと、各ステージ単体でプレイするゾーンプレイがある。 --キャンペーンプレイのステージは全部で9。宇宙や空といった舞台が多いが、大艦隊と戦ったり地上面や強制スクロールで限定空間を進んでいくステージなどがあり、それぞれいい特色が出てる。 ---各ステージをクリアすると、クリアタイムと撃墜率からポイントが算出される。そのポイントによってオメガブーストがレベルアップしていくのだ。攻撃力が格段に上がるため結構重要。先述のヴァイパーブーストも、ある程度レベルアップしないと使えないのだ。 --ゾーンプレイはキャンペーンプレイのステージを、単体でやるもの。だがある条件をクリアすると隠しステージが現れる。それらはキャンペーンプレイとは、また違った内容のものとなっている。 ---クリア後、リプレイを見ることができ、保存もできる。リプレイのカメラは多彩。 ---ある特定の条件でクリアすると、特殊な機能が加わる。ロックオンの上限が格段に上がったり、ヴァイパーブーストをいつでもできたりと。ただし、これを使用できるのはゾーンプレイだけ。 -映える演出。 --オメガブーストの周囲には、細かい塵が常に舞っている。これが動きに合わせて流れるため、スピード感を体感できる。基本的に宇宙や空中で戦い、比較対象物の少ない本作で、見事にその動きを表現しているのだ。 --BGMも本作のサイバーな雰囲気をよく出している。特にラストステージで流れるOPの曲は、最終決戦を非常に盛り上げる。 --オープニング、挿入デモなどは、なんと実写である。ハリウッド映画とまではいかないが、ちょっとしたテレビドラマ以上のものを見せてくれる。 -トレーニングモードが充実しており、マニュアルを見なくてもプレイを覚えられるようになっている。 **難点 -難易度が高め。 --本作で引っかかるのがラストの2つ。それまでと難易度に大きな差がある。8面の中ボス(事実上のボス)は攻略方を知らないと、まず倒せない。知っていても位置取りのテクニックが必要。しかも制限時間付きである。さらにラスボスは、それまでとは段違いのテクニックを必要とする。そして本作の難易度はノーマルとハードしかなく、ノーマルでも十分難しい。コンティニュー回数にも上限がある。このため結局クリアできなかったプレイヤーもいた。 -オメガブーストの姿勢がよく乱れるため、姿勢制御にコツがいる。特に地上ではこの問題がネックになる時も。上下に避けてたつもりが姿勢が傾いて左右に動いてたり、前進のつもりが地面に向かって下降になっていたり、天地がひっくり返ったりするような事が起きる。そのため避けれたものが避けられなかったりする。 -全てクリアしてしまうと、後は評価を上げるためのアタックしかなく、その点のやりこみ度は低い。 **総評 本作のCGの見事さは、一般的なPSゲームと比べると一目瞭然。またその操作性の軽快さも、大きな魅力だ。だからと言って簡単という訳ではなく、むしろ難しめでやりがいがある。また、どう動かしてもそれなりにかっこよく見えるため、リプレイも楽しい。実写のデモも本作の雰囲気を強く印象付ける。&br()PSの成熟期だけあって、それまで培われた様々な技術が盛り込まれた3DロボットSTGである。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: