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ゼルダの伝説 スカイウォードソード - (2012/04/06 (金) 22:51:17) の1つ前との変更点
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*ゼルダの伝説 スカイウォードソード
【ぜるだのでんせつ すかいうぉーどそーど】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51z2q6C%2BX5L.SL150.jpg)|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51BKsFcIaPL.SL150.jpg)|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51AQu7TkbgL.SL150.jpg)|
|対応機種|Wii|~|~|~|
|発売・開発元|任天堂|~|~|~|
|発売日|通常版/ゼルダ25周年パック:2011年11月23日&br()Wiiリモコンプラスセット:2012年1月31日|~|~|~|
|定価|通常版:6,800円&br()ゼルダ25周年パック:8,800円 &br()Wiiリモコンプラスセット:8,800円|~|~|~|
|周辺機器|''要Wiiリモコンプラス(orWiiモーションプラス)''|~|~|~|
|プレイ人数|1人|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:[[ゼルダの伝説シリーズ関連リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/487.html]]|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス]]』に続く、Wii版ゼルダの2作目。~
ただし、トワイライトプリンセスが元々ゲームキューブ向けに開発されていたのに対して、本作は当初からWii向けに開発されている。~
開発期間は実に5年にも及び、キャッチコピーに『濃密ゼルダ』とあるように、ゲームのボリュームだけでなく遊びそのものの密度に重点が置かれている。
**特徴
''Wiiリモコンのフル活用''
-Wiiモーションプラスを用いた直感的な操作に特化しているのが特徴。剣による攻撃は、振った方向により縦・横・斜め・突きを自由に繰り出すことができる。&br()さらにリモコンを縦にしたまましばらくすると、''スカイウォード''が使用できる。
--本作は防御する敵が多いが、例えば敵が上を防御していれば下から振り上げるなど、防御のスキを狙うような形でリモコンを振り分ける必要もある。&br()敵の動きを見極める重要さが増し、より臨場感のある戦闘を楽しめる。
--このスカイウォードは旧ゼルダにおけるソードビームのようなもので、攻撃は勿論謎解きにも使用する。これを使いこなすか否かで本作の難易度は大きく変わる(後述)。
-また弓矢やパチンコで狙いをつけるにも使用する他、さらにマップの各所にある綱を渡る際のバランス取りや水中を泳ぐ際の方向変換など、様々な部分でWiiリモコンを使う。
-ちなみに剣をWiiリモコンで振る仕様のため、本作のリンクは最初から右利きになっている。
-精密な動作が要求されるためか、Wiiモーションプラスの着用、またはWiiリモコンプラスが必須となっている。
--このおかげで全体的なレスポンスは非常に良好で、落ち着いて操作すれば誤入力が起こることは極めて少ない。
-ちなみにWiiモーションプラスの補正を除いて、ゲーム中にセンサーバーが使われる機会も一切ない。
''テンポのよさ''
-アイテム選択時にはゲームがポーズされず動作したまま選択する事になる。Bボタンを押しっぱなしにするとアイテム画面が表示され、Bボタンを離した時にWiiリモコンを傾けている方向に応じてアイテムを切り替える仕組みとなっている。
--アイテム画面がどの配置になっているのかを覚えておけば、あらかじめWiiリモコンを傾けておき、素早くアイテムを切り替える事も可能。
--ゲーム進行中にアイテムを選択する事になるので、判断力が要求され緊張感もある。
--薬を飲む際にもゲームが停止せず移動しながら飲むことができる。当然飲んでいる間に敵に攻撃されることもある。
-2ボタンを押す事によって、いつでもヘルプが呼び出せる。
--ヘルプもゲームが停止せず表示され、リンクのそのときの状況(何も持っていないとき、剣や各種アイテムを出しているとき、泳いでいるときなど)に応じて随時内容が変化し、操作のヒントを教えてくれる。
''濃密なゲームボリューム''
-キャッチコピーにもあるように、本作は非常に濃密。公式曰くプレイ時間は70~100時間にも及ぶ。さらに虫やお宝の収集、ミニゲームなどのやり込み要素も満載。
--虫やお宝を集めると、特定の店で強化・改造してもらえる。無論、アイテムを一切パワーアップせずともクリアはできなくもない。
''伝説の始まり''
-今作の世界にはまだ「ハイラル」という言葉すら存在しない。マスターソードの誕生までのエピソード等が描かれ、テレビCMでは「ゼルダの伝説、はじまりの物語」とされているように、現時点で今作がシリーズ通して時系列的に最初の物語となる。
-シナリオは従来のゼルダシリーズを踏襲した極めて王道的な作風で、期待を裏切らない出来である。
''魅力的なキャラクター''
-今作のゼルダは、リンクと幼馴染で同級生というかなり近しい関係であり、ゼルダ個人に関する描写も多いため、「助けたい」という気持ちをより強くさせる。
-敵のボスであり作中幾度と無く戦うことになるギラヒムも、その独特の台詞回しや行動がかなり印象的。ファンは彼を本当に「''ギラヒム様''」と呼んで親しんでいる。&br()PV映像や作中の台詞から、「''こいつはガチだ!!''」と思った人もいたとか。
-本作のパートナーキャラのポジションである、剣の精霊ファイ。人造生命体らしく機械的な思考・台詞が特徴だが、駄洒落を交えた解説をしたりリンクの行いに注意や苦言を行ったりするなど、印象的な部分も多い。
--そして彼女は出会う人物・敵全てに解説を行ってくれる。中には思わず笑ってしまうものも。
''高難易度''
-これまでのゼルダシリーズはどちらかというと低難易度化の傾向にあったが、本作はそれらに渇を入れるかのように高い難易度になっている。
-ただの雑魚敵も適当に剣を振れば倒せるような相手ではなく、生意気にもこちらの攻撃を防御してきたり、特定の切り方でないとダメージを与えられない敵ばかり。剣の振り方やアイテムの使い分け、時には無視するなどの戦略も必要。
--例として挙げるのがスタルチュラ。「時オカ」から出ている巨大なクモで、腹部が弱点……なのだが、倒すにはまずひっくり返すか剣撃で向きを変えてから腹部を斬らなければ倒せない。初プレイ時は高確率でこいつを相手に突っかかる。
-「がんばりゲージ」の導入。所謂スタミナゲージで、ダッシュしたり重いものを持ち上げたり、ツタなどにしがみついていると消費する。なくなるとリンクはヘロヘロになってしまい、動きが鈍くなり一部の動作も行えなくなってしまう。これによりツタや崖の移動に緊迫感が加わった。
-これまで盾は無敵の存在で、防御すればほとんどの攻撃を防ぐことができたが、本作では盾が消耗品扱いになっている。木の盾が燃やされるのは前作にもあったが、鉄製の盾は電気を通してしまう。更にどの盾もゲージ(耐久力)が設定されており、なくなると壊れてしまう。
--壊れた場合は当然新しいのを買い直さなければならないし、何よりこれから向かう先の地形特性に合わせて持ち替える必要もある。一応ゲージが減らない無敵の盾も存在しているが、入手条件はかなりシビア。
--盾は強化して壊れにくくしたり、壊れる前ならジャンク屋や薬で盾を修理することもできる。また、敵の攻撃を受ける際にヌンチャクをタイミングよく振る「盾アタック」が決まれば盾の耐久ゲージは減らず、さらに敵を怯ませる事もできる。
-本作は「ポーチ」というアイテム欄に、ビンや盾、各所持数を追加するバクダン袋や矢筒などのアイテム、持っているだけで効果の発揮するメダルを入れる事になる。
--初期は4つまで入れる事が可能。最終的には8つになる。
--バクダン等の消耗品の所持数を増やすか、予備の盾を持っていくか、メダルで強化するか、ビンを持って薬を多めに持っていくかといった決断も必要である。
-「サイレン」の登場。ここは「リンクの心の試練」という設定で、「しずく」というアイテムを15個入手するのが目的。
--ここには剣はおろか一切のアイテムを持ち込むことができず、さらに雑魚敵は倒せない上に攻撃を喰らうとまた最初から集め直し。しずくを1個入手する度に敵の動きは止まるが、その時間も限られている。その間見つからないように進まなければならない。
--ただ目の前のしずくを闇雲に取るのではなく、取りやすいものは後回しにするなどの戦略も必要。まさに「急がば回れ」「短気は損気」である。
-本編を一度クリアすると出現する「辛口モード」。雑魚を倒してもハートが出てこない、受けるダメージが2倍になっているなど、文字通りの高難易度になっている。敵の攻撃をしっかり見切る戦略、スカイウォードを用いて遠距離からダメージを受けずに倒すというテクニックが重要になってくる。
-救済策としてか、「ムテキン」という薬が高額ではあるが販売されている。これを使えば3分間受けるダメージが半分になり、薬を強化すればダメージを受けなくなる。どうしても攻略できない戦闘があった場合、試してみるといいだろう。
**問題点
-最大の問題、''致命的な進行不能バグ''。~
後半、ある特定の順序で進めてしまうと後のイベントが発生しなくなり、そのまま進行不能となる。
--これに対して任天堂は謝罪と本作のデータを入れたSDカードを送ることで修正をするという対処がされた。~
修復プログラムもWiiチャンネルとして配信。ネットに接続している人は、自宅での修復も可能である。
--ただ、''セオリー通りの順序で進めていけばまず引っ掛ることはない''ということも付記しておく。
//決まった順番があってその通りに行くのがオススメ、みたいな言い方は作中ではされなかったと思うので。
//いや地域が開放された順番だろ。
-リモコン操作に頼りきりなせいで生じた問題。
--突きや水中など一部の操作性が悪く、特に水中はなまじトワイライトプリンセスでの操作が良かった為に余計に不自由さを感じる。
-ダンジョンや地域が少ない。
--これはインタビューでも触れている。その分密度重視でボリュームそのものはあるのだが、同じ所を行き来することになるのでプレイしている内に飽きがくる。
-合成素材と虫を入手した時の演出がゲームを起動するたびに入ってしまうので煩わしい。
-内容とは直接関係ないが、Wiiリモコンプラス、或いはWiiモーションプラスが必須の内容である事を積極的に宣伝・アピールしなかった事、Wiiリモコンプラス同梱セットを限定販売とした姿勢。
--メモリー拡張パック専用だった[[ゼルダの伝説 ムジュラの仮面]]と同様、別売の周辺機器必須の作りでありながら、何故かその事に関する宣伝とアピールが積極的に行われなかった。この為、通常版を買ったがリモコンプラス、或いはモーションプラスが無くて遊べないと悲鳴を挙げるユーザーが一部で発生した。
---パッケージ表面に必須である注意書きが記されていない事も拍車をかけた。(ムジュラの仮面では、単品版のパッケージにでかでかと記載されていた。)
--[[公式サイト>http://www.nintendo.co.jp/wii/souj/]]では特定のコンテンツで紹介していたが、トップページでの扱いが小さく、一見通常リモコンでも遊べると誤解しかねないほどだった。発売後にはその声を受けてなのか、ソフト情報欄に記された「本ソフトを遊ぶ為にはWiiリモコンプラス(またはWiiリモコン+Wiiモーションプラス)とヌンチャクが必要です」の&bold(){リモコンプラスとモーションプラスに関する部分が赤く強調したものに変更されている。}(発売前は強調されていなかった。)
--リモコンプラス同梱セットを限定販売した姿勢にも一部で疑問の声が上がった。その後、2012年1月31日からWiiリモコンプラス(シロ)を同梱した新セットの販売を開始している。
---リモコンプラス、モーションプラスのいずれもお持ちでない方はこちらを買う事を推奨。
//これもう少し短くまとめられないか?
**総評
5年の歳月をかけて作られた期待の新ゼルダ。その出来はファンの期待を裏切らない素晴らしいものとなっている。~
今までの低難易度ゼルダにがっかりしていたプレイヤーには嬉しい作品。
『ファミ通』のクロスレビューでは史上16作品目となる40点満点を獲得しており、ゼルダシリーズでは3回目となる。
*ゼルダの伝説 スカイウォードソード
【ぜるだのでんせつ すかいうぉーどそーど】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51z2q6C%2BX5L.SL150.jpg)|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51BKsFcIaPL.SL150.jpg)|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51AQu7TkbgL.SL150.jpg)|
|対応機種|Wii|~|~|~|
|発売・開発元|任天堂|~|~|~|
|発売日|通常版/ゼルダ25周年パック:2011年11月23日&br()Wiiリモコンプラスセット:2012年1月31日|~|~|~|
|定価|通常版:6,800円&br()ゼルダ25周年パック:8,800円 &br()Wiiリモコンプラスセット:8,800円|~|~|~|
|周辺機器|''要Wiiリモコンプラス(orWiiモーションプラス)''|~|~|~|
|プレイ人数|1人|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:[[ゼルダの伝説シリーズ関連リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/487.html]]|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス]]』に続く、Wii版ゼルダの2作目。~
ただし、トワイライトプリンセスが元々ゲームキューブ向けに開発されていたのに対して、本作は当初からWii向けに開発されている。~
開発期間は実に5年にも及び、キャッチコピーに『濃密ゼルダ』とあるように、ゲームのボリュームだけでなく遊びそのものの密度に重点が置かれている。そして長い時を経てついに日の目を見ることとなった本作は、ファンの期待を裏切らない良作として発売された。
**特徴
''Wiiリモコンのフル活用''
-Wiiモーションプラスを用いた直感的な操作に特化しているのが特徴。剣による攻撃は、振った方向により縦・横・斜め・突きを自由に繰り出すことができる。&br()さらにリモコンを縦にしたまましばらくすると、''スカイウォード''が使用できる。
--このスカイウォードは旧ゼルダにおけるソードビームのようなもので、攻撃は勿論謎解きにも使用する。これを使いこなすか否かで本作の難易度は大きく変わる(後述)。
--本作は防御する敵が多いが、例えば敵が上を防御していれば下から振り上げるなど、防御のスキを狙うような形でリモコンを振り分ける必要もある。逆に言うなら、今までのように適当に剣を振っているだけでは敵を倒すこともままならない。これによって敵の動きを見極める重要さが増しており、より臨場感のある戦闘を楽しめる。
-また弓矢やパチンコで狙いをつけるにもWiiリモコンを使用する他、マップの各所にある綱を渡る際のバランス取りや水中を泳ぐ際の方向変換など、様々な部分でWiiリモコンを使う。むしろWiiリモコンを使わない操作の方が少ない。
-ちなみに剣をWiiリモコンで振る仕様のため、本作のリンクは最初から右利きになっている。
-精密な動作が要求されるためか、Wiiモーションプラスの着用、またはWiiリモコンプラスが必須となっている。
--このおかげで全体的なレスポンスは非常に良好で、落ち着いて操作すれば前作のように誤入力が起こることは極めて少ない。また、使用中にWiiリモコンの動きにズレが生じてきた場合は十時キーの下でいつでも補正できる。
-ちなみにWiiモーションプラスの補正を除いて、ゲーム中にセンサーバーが使われる機会も一切ない。
''テンポのよさ''
-アイテム選択時にはゲームがポーズされず動作したまま選択する事になる。Bボタンを押しっぱなしにするとアイテム画面が表示され、Bボタンを離した時にWiiリモコンを傾けている方向に応じてアイテムを切り替える仕組みとなっている。
--アイテム画面がどの配置になっているのかを覚えておけば、あらかじめWiiリモコンを傾けておき、素早くアイテムを切り替える事も可能。
--ゲーム進行中にアイテムを選択する事になるので、選んでいる間に攻撃を受ける場合もある。そのため素早い判断力が要求され緊張感も増している。薬を飲む際にもゲームが停止せず移動しながら飲むことができる。
-2ボタンを押す事によって、いつでも操作のヘルプが呼び出せる。
--ヘルプもゲームが停止せず表示され、リンクのそのときの状況(何も持っていないとき、剣や各種アイテムを出しているとき、泳いでいるときなど)に応じて随時内容が変化し、操作のヒントを教えてくれる。
''濃密なゲームボリューム''
-キャッチコピーにもあるように、本作は非常に濃密。公式曰くプレイ時間は70~100時間にも及ぶ。さらに虫やお宝の収集、ミニゲームなどのやり込み・寄り道要素も満載。
--虫やお宝を集めると、特定の店で強化・改造してもらえる。無論、アイテムを一切パワーアップせずともクリアはできなくもない。
-ミニゲームはシリーズ恒例の弓矢を用いた射的の他にも、ルピーの掘り当てやトロッコレース等バラエティに富んでいる。
''伝説の始まり''
-今作の世界にはまだ「ハイラル」という言葉すら存在しない。マスターソードの誕生までのエピソード等が描かれ、テレビCMでは「ゼルダの伝説、はじまりの物語」とされているように、現時点で今作がシリーズ通して時系列的に最初の物語となる。
-シナリオは従来のゼルダシリーズを踏襲した極めて王道的な作風で、期待を裏切らない出来である。
''魅力的なキャラクター''
-今作のゼルダは姫ではなく、リンクと幼馴染で同級生というかなり近しい関係であり、ゼルダ個人に関する描写も多いため、「助けたい」という気持ちをより強くさせる。
-敵のボスであり作中幾度と無く戦うことになるギラヒムも、その独特の台詞回しや行動・動作がかなり印象的。ファンは彼を本当に「''ギラヒム様''」と呼んで親しんでいる。&br()PV映像や作中の台詞から、「''こいつはガチだ!!''」と思った人もいたとか。
-本作のパートナーキャラのポジションである、剣の精霊ファイ。人造生命体らしく機械的な思考・台詞が特徴だが、駄洒落を交えた解説をしたりリンクの行いに注意や苦言を行ったりするなど、印象的な部分も多い。
--そして彼女は出会う人物・敵全てに解説を行ってくれる。中には思わず笑ってしまうものも。
-他にもドラえもんで言うジャイアンにあたるポジションキャラのバドを始め、どのキャラクターもそれぞれの魅力にあふれている。ゲームやイベントを進めるに連れて彼らの意外な一面も見られたり。
''高難易度''
-これまでのゼルダシリーズはどちらかというと低難易度化の傾向にあったが、本作はそれらに渇を入れるかのように高い難易度になっている。そのため旧作と同じ感覚でプレイすると痛い目に遭う。
-ただの雑魚敵も適当に剣を振れば倒せるような相手ではなく、生意気にもこちらの攻撃を防御してきたり、特定の切り方でないとダメージを与えられない敵ばかり。さらに攻撃するタイミングを間違えると逆にこちらがダメージを受けてしまう。剣の振り方やアイテムの使い分け、時には無視するなどの戦略も必要。
--例として挙げるのがスタルチュラ。「時オカ」から出ている巨大なクモで、腹部が弱点……なのだが、倒すにはまずひっくり返すか剣撃で向きを変えてから腹部を斬らなければ倒せない。地上にいる時はともかく、宙にぶら下がっている場合は攻撃するなどして向きを変えなければならない。初プレイ時は高確率でこいつを相手に突っかかる。
-「がんばりゲージ」の導入。これは所謂スタミナゲージで、ダッシュしたり重いものを持ち上げたり、ツタなどにしがみついていると消費する。なくなるとリンクはヘロヘロになってしまい、動きが鈍くなり一部の動作も行えなくなってしまう。これによりツタや崖の移動時に常に落下の危険性が伴う等の緊迫感が加わった。
-これまで盾は無敵の存在で、防御すればほとんどの攻撃を防ぐことができたが、本作では盾までもが消耗品扱いになっている。木の盾が燃やされるのは前作にもあったが、鉄製の盾は電気を通してしまう。更にどの盾もゲージ(耐久力)が設定されており、ダメージを受けすぎてゼロになると壊れてなくなってしまう。
--この仕様のために今までありがちだった「盾で防御しつつゆっくり攻撃のチャンスを伺う」といったことができなくなっている。
--壊れた場合は当然新しいのを買い直さなければならないし、何よりこれから向かう先の地形特性に合わせて持ち替える必要もある。一応ゲージが減らない無敵の盾も存在しているが、入手条件はかなりシビア。
--盾は強化して壊れにくくしたり、壊れる前ならジャンク屋や薬で盾を修理することもできる。また、敵の攻撃を受ける際にヌンチャクをタイミングよく振る「盾アタック」が決まれば盾の耐久ゲージは減らず、さらに敵を怯ませる事もできる。
-本作は「ポーチ」というアイテム欄に、ビンや盾、各所持数を追加するバクダン袋や矢筒などのアイテム、持っているだけで効果の発揮するメダルを入れる事になる。
--初期は4つまで入れる事が可能。最終的には8つになるが、当然ポーチが増えても全てのアイテムを持ち運べるわけではない。
--バクダン等の消耗品の所持数を増やすか、予備の盾を持っていくか、メダルで強化するか、ビンを持って薬を多めに持っていくか等、プレイヤーに合わせたスタイルを選択することも可能。
-試練として、「サイレン」が登場。ここは「リンクの心の試練」という設定で、「しずく」というアイテムを15個入手するのが目的。
--ここには剣はおろか一切のアイテムを持ち込むことができず、さらに雑魚敵は倒せない上に攻撃を喰らうとまた最初から集め直し。しずくを1個入手する度に敵の動きは止まるが、その時間も限られている。その間見つからないように進まなければならない。全てのしずくを入手して指定の場所まで戻ればクリアとなる。
--ただ目の前のしずくを闇雲に取るのではなく、取りやすいものは後回しにするなどの戦略も必要。「急がば回れ」「短気は損気」ではあるが、時には敵に見つかるのを覚悟して、次のしずくまでノンストップで走るという一見無茶な選択も必要とされる場合もある。
--ちなみに一度クリアしたサイレンはある場所でミニゲームとして再度プレイ可能。極限までやり込んで最速タイムを狙うのもよし。
-本編を一度クリアすると出現する「辛口モード」。雑魚を倒してもハートが出てこない、受けるダメージが2倍になっているなど、文字通りの高難易度になっている。敵の攻撃をしっかり見切る戦略、スカイウォードを用いて遠距離からダメージを受けずに倒すというテクニックが重要になってくる。
--一応あるアイテムを持っているとハートが出てくるようになるが、このモードではハートが出てこようがこまいが凶悪であることには変わりはない。回復アイテムはあくまでも気休め程度に考え、そもそも敵の攻撃を受けないことを前提としたプレイが必須となる。辛口の名は伊達ではない。
-救済策としてか、「ムテキン」という薬が高額ではあるが販売されている。これを使えば3分間受けるダメージが半分になり、薬を強化すればダメージを受けなくなる。どうしても攻略できない戦闘があった場合、試してみるといいだろう。
**問題点
-最大の問題、''致命的な進行不能バグ''。~
後半、ある特定の順序で進めてしまうと後のイベントが発生しなくなり、そのまま進行不能となる。
--これに対して任天堂は謝罪と本作のデータを入れたSDカードを送ることで修正をするという対処がされた。~
修復プログラムもWiiチャンネルとして配信。ネットに接続している人は、自宅での修復も可能である。
--回避不能というわけでは無いが発生条件がやや気づきにくいため、犠牲者となったプレイヤーも多い。
-リモコン操作に頼りきりなせいで生じた、一部の操作性の劣悪さ。
--突きや水中など一部の操作性が悪く、特に水中はなまじトワイライトプリンセスでの操作が良かった為に余計に不自由さを感じる。
-ダンジョンや地域が少ない。基本的には同じ地域を何度もプレイすることになる。
--これはインタビューでも触れている。その分密度重視でボリュームそのものはあるのだが、同じ所を行き来することになるのでプレイしている内に飽きがくる。
-合成素材と虫を入手した時の演出がゲームを起動するたびに入ってしまうので煩わしい。
--ついでに言うならその時敵などに注目していた場合は注目が解除されてしまう。そのため場合によっては敵に背を向けてしまう結果となり、いらぬダメージを受けるハメになることも。
-内容とは直接関係ないが、Wiiリモコンプラス、或いはWiiモーションプラスが必須の内容である事を積極的に宣伝・アピールしなかった事、Wiiリモコンプラス同梱セットを限定販売とした姿勢。
--メモリー拡張パック専用だった[[ゼルダの伝説 ムジュラの仮面]]と同様、別売の周辺機器必須の作りでありながら、何故かその事に関する宣伝とアピールが積極的に行われなかった。この為、通常版を買ったがリモコンプラス、或いはモーションプラスが無くて遊べないと悲鳴を挙げるユーザーが一部で発生した。パッケージ表面に必須である注意書きが記されていない事も拍車をかけた。((ムジュラの仮面では、単品版のパッケージにでかでかと記載されていた。))
--リモコンプラス同梱セットを限定販売した姿勢にも一部で疑問の声が上がった。その後、2012年1月31日からWiiリモコンプラス(シロ)を同梱した新セットの販売を開始している。
**総評
5年の歳月をかけて作られた期待の新ゼルダ。その出来はファンの期待を裏切らない素晴らしいものとなっている。~
今までの低難易度ゼルダにがっかりしていたプレイヤーには嬉しい作品。
『ファミ通』のクロスレビューでは史上16作品目となる40点満点を獲得しており、ゼルダシリーズでは3回目となる。