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スーパーマリオサンシャイン - (2013/09/16 (月) 17:14:30) の1つ前との変更点
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*スーパーマリオサンシャイン
【すーぱーまりおさんしゃいん】
|ジャンル|>|アクション|&amazon(B000065C92)|
|対応機種|>|ニンテンドーゲームキューブ|~|
|発売・開発元|>|任天堂|~|
|発売日|>|2002年7月19日|~|
|価格|>|7,140円(税込)|~|
//|ポイント|>|名作だが、駄作扱いされる事もしばしば|~|
|分類|>|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''|
|>|>|>|CENTER:&color(purple){ゲーマガ特集/期待外れだったゲームベスト10}&br()[[サンダーフォースVI>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/164.html]]/[[ファイナルファンタジーVIII>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/155.html]]/[[聖剣伝説4>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/324.html]]/[[逆転裁判4>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/293.html]]/[[ローグギャラクシー>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/878.html]]/''&color(black){スーパーマリオサンシャイン}''/&br()[[アンリミテッド:サガ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/257.html]]/[[デビルメイクライ2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1350.html]]/[[ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/519.html]]/ブラッド オブ バハムート|
#contents(fromhere)
----
**概要
-『[[スーパーマリオ64]]』の続編で、本作のテーマは「南国」。
-テーマ、舞台に合わせてマリオは半袖、ピーチはノースリーブにポニーテールと外見の変化も地味な見どころ。
-前作におけるスターは「シャイン」というアイテムになっている。シャインを集めるほどドルピック島の太陽の光が強くなるほか、おまけ要素としてマリオがサングラスをかけたりアロハシャツを着たりできるようになっている。
**ストーリー
バカンスでドルピック島を訪れたマリオとピーチ姫。~
しかし飛行場はおかしな絵の具で落書きされており、島は光の源「シャイン」を奪われ薄暗くなっていた。~
さらにマリオは覚えのない落書き行為で逮捕されてしまい、無実を訴えるも裁判で有罪になってしまう。~
罰として島の掃除をさせられる羽目になったマリオは、島の掃除をしつつ真犯人を捜し出すことになったのだった。
**システム
-基本システム・ゲームの流れは前作と似ており、ゴールは特にない。島のあちこちにあるシャインを入手するとクリアとなるが、前作同様に分かりにくい場所にあったり、新たなアクションを使ってようやく行ける場所にもあったりするので、何度もステージをクリアしなければならない。
-本作最大の特徴は「''ポンプアクション''」と呼ばれる新アクション。水を放出して落書きを消すだけでなく、攻撃に使用したりノズルを交換することで高速移動したり大ジャンプが可能になったりする。
--当然使うには水を消費するので、島のあちこちにある水のある場所で補充しなければならない。
--その後『[[大乱闘スマッシュブラザーズX>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/382.html]]』にてマリオの使う必殺技に追加された。ちなみにこのポンプ、制作者は『[[ルイージマンション>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/659.html]]』にも登場したオヤ・マー博士である。
--このようにポンプがメインとなっているため、本作はシリーズで珍しくマリオは変身することはない。
-本作ではヨッシーも使用可能。乗ることも可能な他、ジュースをはき出して攻撃することもできる。しかし使うにはタマゴを持ったニセマリオを追いつめて倒す、タマゴを孵化させるという若干面倒な手順を踏まねばならない。さらに水に落ちると''バラバラに溶けて消滅してしまう''。
--これは''ドルピック島のヨッシーはラクガキから生まれた''という設定によるものである。
-アクション面では幅跳びやパンチ・キックなどが廃止されており、敵への攻撃手段が若干減っている。
**評価点
-''ステージ構成''
--堅実な作りと練り込まれた各アクションステージが健在。アスレチックなステージ、個性豊かな敵や登場人物など飽きさせない構成はさすがの一言に尽きる。
---高いアクション性とパズル面もしっかり継承されており、やり込み要素や収集要素が多くなった。
-''ポンプアクション''
--操作に慣れは必要だが、歩きながらの放水や散弾のように特定範囲の射撃などかなり融通が利く。また、放水とセットであるデフォルトの「ホバー」も腕次第で非常に有用な空中制御手段となっており、ワールドの冒険を強力に補助してくれる。
--水を登場人物に掛けると何らかのリアクションを取ってくれるのもまた面白い。
-''作り込まれたグラフィック''
--プラットフォームの移行に伴って、グラフィックの美麗さ・滑らかさはお墨付き。
--特に水の表現の美しさは現在でも高く評価されている。
--観光地が舞台となっているだけに景観も非常にいい。他にもホームであるドルピックタウンの街並み、港、遊園地、避暑地など舞台も多い。
-''カメラワークの自由度の高さ''
--これも特筆すべき事項の一つである。前述の通り、作り込まれたフィールドを自由に見まわすことが出来るのは大きなポイントと言える。アスレチック系のステージではこのカメラワークが最大限に生かされている。
-''BGM''
--南国の雰囲気にマッチした良曲揃い。勿論マリオシリーズお馴染みのテーマ曲やヨッシーに乗るとBGMが若干変化するといったファンサービスも。
**賛否両論点
-''アクションの変化''
--『64』と比べるとアクション面での細々とした操作感の変化が大きく、「幅飛び」がなくなったことなどもあって、慣れないうちは「行ける所が少なくなった」「取り回しが不便になった」と感じやすい。水中ステージや、浮かぶオブジェクトの上に乗っての移動などの制御の困難さも批判される一因となっている。
--ただ、操作感の変化については相対的な面が大きく、実際はそこまで制限されているわけではない。カメラワークがより遠くまで距離を置けるようになったことで体感的に移動速度やジャンプが低下したように感じられるといった風。''慣れればむしろ前作よりもスピーディな操作感が楽しめるようになる。''
-''高難易度''
--本作は難易度が全体的にシビアで、ヒントも少なめ。特に「ヒミツ」系のアスレチックの難易度は高く((高難易度のステージには例外なく1UPが配置されているため、それなりの腕があればゲームオーバーになることは滅多にない。だが、逆にクリアできないまま残機ばかり延々と増え続けるといった事態に陥ったりも……。))、それぞれ1度クリアするまでポンプアクションが使えない。
--この点は、「難しすぎる」という声もあれば「歯ごたえがあって面白い」と評する声もあるので賛否の別れどころ。
**問題点
-''ステージの減少''
--『64』では全15ステージだったのに対して、本作はステージ数が全部で7つに減少してしまった。
--また南国の島に舞台が制限されているので、全体的にステージのシチュエーションが統一されてしまった。『64』の雪原やお化け屋敷など様々なシチュエーションが用意されていたのに比べるとやや寂しい。
--そのぶん、ステージごとのギミックが豊富に詰まっているのだが、それにより上記の高難易度化に拍車を掛けてしまった感が否めない。
-''自由度の低下''
--本作は各ステージの好きなシーンから自由に挑戦することは出来ない、つまり全て選択したシーンに沿ったシャインを取得し、順次クリアしていかなければならないため、前作『64』のような自由な攻略ができなくなってしまった。また、ラスボスのいるステージに行くためには全てのステージで7つ以上シーンをクリアしなければならず、「難しいステージはパス」といった攻略も不可能になっている。
---ただし一部例外はあり、ビアンコヒルズストーリー1では本来ストーリー2で倒すはずのボスパックンとの戦闘によってストーリー1でストーリー2のシャインをゲットできる。近くにいるキャラクターからは「まだこの場所にいくべきではないと思うぞ」的なことを言われる。
-''シナリオ及び過去作との矛盾点''
--本作でクッパの息子という肩書きの『クッパJr.』というキャラが登場し古参ファンを混乱させた。旧来クッパの息子とは『コクッパ』であるため。このコクッパ達は『[[New スーパーマリオブラザーズ Wii]]』で復活しているが、肩書きがクッパの手下へと変更され、過去のマリオの設定はなかったことにされた。
-''理不尽とも言えるやりこみ要素''
--青コインという街やステージのあちこちに配置されているアイテムが登場し、これを10枚集めるとシャイン1つと交換できるのだが、その数がやたらと多い。これ自体はクリアには影響のないものだが、ノーヒントのものが多数あるため自力で全て見つけ出すのはほぼ不可能と、コンプリートの道を阻んでいる。
//---島の象徴的なものであるはずのシャインをストーリーに絡まない場所でコインと交換するのは世界観的にどうかといった意見もある。
//あの狸の台詞から闇取引であることを暗に示してるから世界観的にどうかってことは問題ないと思うぞ
--また、これ以外でも一部の赤コインの仕様が時間制限付き(失敗すれば1ミス)になるなど、シャインのコンプリートへは全体的に異常とも言える難易度を誇る。
**総評
全体的な調整の粗さは目立つがゲーム自体は良作と呼べる出来で、随所にちりばめられた丁寧な作りが光る作品。~
しかし正当な評価をされているとは言いがたく、前作『スーパーマリオ64』の後継作ということでの期待値の高さや、ポンプアクションの導入がマリオシリーズらしくないと評価されてしまったことなど不幸な要因が重なり、''ゲーマガ特集・期待外れだったゲームベスト10''にノミネートされるという不名誉な記録を残してしまった。~
しかし、他のノミネート作品と(更に言うならマリオシリーズ全体と)比較してもクソゲーと言われるほど破綻した部分はなく、当時低評価が主流であったこともあって昨今のインターネット上では「言われている程酷くはない」「意外に面白い」といった再評価に近い意見がそこかしこに見られるようになっている。~
動画サイトでも当時の評判が嘘のような賑わいを見せており、短所以外の面ではポテンシャルを持っていたと言えるだろう。~
現在でもGCとの互換性によりWiiで手軽に遊べる利点がある((当然だが、GC用ソフトを遊ぶ上ではGC用コントローラーとメモリーカードが必要になるので注意。))。~
なんだかんだでいつものマリオなので、『64』をやり尽くした、又は高い難易度に自信のあるアクション好きのプレイヤーはこの機会に是非手に取ってみては如何だろうか。
**余談
-EDでは''マリオらしからぬ欝展開''が起こったと思いきや、''直せば済む話だった''。
-コクッパの設定変遷に関連して、『[[ドンキーコング]]』でマリオの恋人だったポリーンは『マリオVS.ドンキーコング2』で再登場した際、マリオの友達という肩書きになっていた。
-…余談中の余談だが、ゲーマガの読者イラストコーナーには『キン肉マン』のキャラである「サンシャイン」と合体したようなマリオのネタ絵が定期的に届いたとか。
-任天堂はこの失敗を基に、ここから先の方向性を「誰でもクリアすることができる」「ストーリーなどは『マリオらしい』展開にする」という方向性を固めてしまい、以降リメイク版の『スーパーマリオ64DS』を除いてこういった箱庭系の3Dマリオ作品は発売されていない。&br宮本氏いわく、「3D『箱庭』はゼルダシリーズに任せる」とのこと。
*スーパーマリオサンシャイン
【すーぱーまりおさんしゃいん】
|ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000065C92)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|~|
|発売・開発元|任天堂|~|
|発売日|2002年7月19日|~|
|価格|7,140円(税込)|~|
//|ポイント|名作だが、駄作扱いされる事もしばしば|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''|
|>|>|CENTER:&color(purple){ゲーマガ特集/期待外れだったゲームベスト10}&br()[[サンダーフォースVI>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/164.html]]/[[ファイナルファンタジーVIII>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/155.html]]/[[聖剣伝説4>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/324.html]]/[[逆転裁判4>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/293.html]]/[[ローグギャラクシー>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/878.html]]/''&color(black){スーパーマリオサンシャイン}''/&br()[[アンリミテッド:サガ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/257.html]]/[[デビルメイクライ2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1350.html]]/[[ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/519.html]]/ブラッド オブ バハムート|
#contents(fromhere)
----
**概要
-『[[スーパーマリオ64]]』の続編で、本作のテーマは「南国」。
-テーマ、舞台に合わせてマリオは半袖、ピーチはノースリーブにポニーテールと外見の変化も地味な見どころ。
-前作におけるスターは「シャイン」というアイテムになっている。シャインを集めるほどドルピック島の太陽の光が強くなるほか、おまけ要素としてマリオがサングラスをかけたりアロハシャツを着たりできるようになっている。
**ストーリー
バカンスでドルピック島を訪れたマリオとピーチ姫。~
しかし飛行場はおかしな絵の具で落書きされており、島は光の源「シャイン」を奪われ薄暗くなっていた。~
さらにマリオは覚えのない落書き行為で逮捕されてしまい、無実を訴えるも裁判で有罪になってしまう。~
罰として島の掃除をさせられる羽目になったマリオは、島の掃除をしつつ真犯人を捜し出すことになったのだった。
**システム
-基本システム・ゲームの流れは前作と似ており、ゴールは特にない。島のあちこちにあるシャインを入手するとクリアとなるが、前作同様に分かりにくい場所にあったり、新たなアクションを使ってようやく行ける場所にもあったりするので、何度もステージをクリアしなければならない。
-本作最大の特徴は「''ポンプアクション''」と呼ばれる新アクション。水を放出して落書きを消すだけでなく、攻撃に使用したりノズルを交換することで高速移動したり大ジャンプが可能になったりする。
--当然使うには水を消費するので、島のあちこちにある水のある場所で補充しなければならない。
--その後『[[大乱闘スマッシュブラザーズX>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/382.html]]』にてマリオの使う必殺技に追加された。ちなみにこのポンプ、制作者は『[[ルイージマンション>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/659.html]]』にも登場したオヤ・マー博士である。
--このようにポンプがメインとなっているため、本作はシリーズで珍しくマリオは変身することはない。
-本作ではヨッシーも使用可能。乗ることも可能な他、ジュースをはき出して攻撃することもできる。しかし使うにはタマゴを持ったニセマリオを追いつめて倒す、タマゴを孵化させるという若干面倒な手順を踏まねばならない。さらに水に落ちると''バラバラに溶けて消滅してしまう''。
--これは''ドルピック島のヨッシーはラクガキから生まれた''という設定によるものである。
-アクション面では幅跳びやパンチ・キックなどが廃止されており、敵への攻撃手段が若干減っている。
**評価点
-''ステージ構成''
--堅実な作りと練り込まれた各アクションステージが健在。アスレチックなステージ、個性豊かな敵や登場人物など飽きさせない構成はさすがの一言に尽きる。
---高いアクション性とパズル面もしっかり継承されており、やり込み要素や収集要素が多くなった。
-''ポンプアクション''
--操作に慣れは必要だが、歩きながらの放水や散弾のように特定範囲の射撃などかなり融通が利く。また、放水とセットであるデフォルトの「ホバー」も腕次第で非常に有用な空中制御手段となっており、ワールドの冒険を強力に補助してくれる。
--水を登場人物に掛けると何らかのリアクションを取ってくれるのもまた面白い。
-''作り込まれたグラフィック''
--プラットフォームの移行に伴って、グラフィックの美麗さ・滑らかさはお墨付き。
--特に水の表現の美しさは現在でも高く評価されている。
--観光地が舞台となっているだけに景観も非常にいい。他にもホームであるドルピックタウンの街並み、港、遊園地、避暑地など舞台も多い。
-''カメラワークの自由度の高さ''
--これも特筆すべき事項の一つである。前述の通り、作り込まれたフィールドを自由に見まわすことが出来るのは大きなポイントと言える。アスレチック系のステージではこのカメラワークが最大限に生かされている。
-''BGM''
--南国の雰囲気にマッチした良曲揃い。勿論マリオシリーズお馴染みのテーマ曲やヨッシーに乗るとBGMが若干変化するといったファンサービスも。
**賛否両論点
-''アクションの変化''
--『64』と比べるとアクション面での細々とした操作感の変化が大きく、「幅飛び」がなくなったことなどもあって、慣れないうちは「行ける所が少なくなった」「取り回しが不便になった」と感じやすい。水中ステージや、浮かぶオブジェクトの上に乗っての移動などの制御の困難さも批判される一因となっている。
--ただ、操作感の変化については相対的な面が大きく、実際はそこまで制限されているわけではない。カメラワークがより遠くまで距離を置けるようになったことで体感的に移動速度やジャンプが低下したように感じられるといった風。''慣れればむしろ前作よりもスピーディな操作感が楽しめるようになる。''
-''高難易度''
--本作は難易度が全体的にシビアで、ヒントも少なめ。特に「ヒミツ」系のアスレチックの難易度は高く((高難易度のステージには例外なく1UPが配置されているため、それなりの腕があればゲームオーバーになることは滅多にない。だが、逆にクリアできないまま残機ばかり延々と増え続けるといった事態に陥ったりも……。))、それぞれ1度クリアするまでポンプアクションが使えない。
--この点は、「難しすぎる」という声もあれば「歯ごたえがあって面白い」と評する声もあるので賛否の別れどころ。
**問題点
-''ステージの減少''
--『64』では全15ステージだったのに対して、本作はステージ数が全部で7つに減少してしまった。
--また南国の島に舞台が制限されているので、全体的にステージのシチュエーションが統一されてしまった。『64』の雪原やお化け屋敷など様々なシチュエーションが用意されていたのに比べるとやや寂しい。
--そのぶん、ステージごとのギミックが豊富に詰まっているのだが、それにより上記の高難易度化に拍車を掛けてしまった感が否めない。
-''自由度の低下''
--本作は各ステージの好きなシーンから自由に挑戦することは出来ない、つまり全て選択したシーンに沿ったシャインを取得し、順次クリアしていかなければならないため、前作『64』のような自由な攻略ができなくなってしまった。また、ラスボスのいるステージに行くためには全てのステージで7つ以上シーンをクリアしなければならず、「難しいステージはパス」といった攻略も不可能になっている。
---ただし一部例外はあり、ビアンコヒルズストーリー1では本来ストーリー2で倒すはずのボスパックンとの戦闘によってストーリー1でストーリー2のシャインをゲットできる。近くにいるキャラクターからは「まだこの場所にいくべきではないと思うぞ」的なことを言われる。
-''シナリオ及び過去作との矛盾点''
--本作でクッパの息子という肩書きの『クッパJr.』というキャラが登場し古参ファンを混乱させた。旧来クッパの息子とは『コクッパ』であるため。このコクッパ達は『[[New スーパーマリオブラザーズ Wii]]』で復活しているが、肩書きがクッパの手下へと変更され、過去のマリオの設定はなかったことにされた。
-''理不尽とも言えるやりこみ要素''
--青コインという街やステージのあちこちに配置されているアイテムが登場し、これを10枚集めるとシャイン1つと交換できるのだが、その数がやたらと多い。これ自体はクリアには影響のないものだが、ノーヒントのものが多数あるため自力で全て見つけ出すのはほぼ不可能と、コンプリートの道を阻んでいる。
//---島の象徴的なものであるはずのシャインをストーリーに絡まない場所でコインと交換するのは世界観的にどうかといった意見もある。
//あの狸の台詞から闇取引であることを暗に示してるから世界観的にどうかってことは問題ないと思うぞ
--また、これ以外でも一部の赤コインの仕様が時間制限付き(失敗すれば1ミス)になるなど、シャインのコンプリートへは全体的に異常とも言える難易度を誇る。
**総評
全体的な調整の粗さは目立つがゲーム自体は良作と呼べる出来で、随所にちりばめられた丁寧な作りが光る作品。~
しかし正当な評価をされているとは言いがたく、前作『スーパーマリオ64』の後継作ということでの期待値の高さや、ポンプアクションの導入がマリオシリーズらしくないと評価されてしまったことなど不幸な要因が重なり、''ゲーマガ特集・期待外れだったゲームベスト10''にノミネートされるという不名誉な記録を残してしまった。~
しかし、他のノミネート作品と(更に言うならマリオシリーズ全体と)比較してもクソゲーと言われるほど破綻した部分はなく、当時低評価が主流であったこともあって昨今のインターネット上では「言われている程酷くはない」「意外に面白い」といった再評価に近い意見がそこかしこに見られるようになっている。~
動画サイトでも当時の評判が嘘のような賑わいを見せており、短所以外の面ではポテンシャルを持っていたと言えるだろう。~
現在でもGCとの互換性によりWiiで手軽に遊べる利点がある((当然だが、GC用ソフトを遊ぶ上ではGC用コントローラーとメモリーカードが必要になるので注意。))。~
なんだかんだでいつものマリオなので、『64』をやり尽くした、又は高い難易度に自信のあるアクション好きのプレイヤーはこの機会に是非手に取ってみては如何だろうか。
**余談
-EDでは''マリオらしからぬ欝展開''が起こったと思いきや、''直せば済む話だった''。
-コクッパの設定変遷に関連して、『[[ドンキーコング]]』でマリオの恋人だったポリーンは『マリオVS.ドンキーコング2』で再登場した際、マリオの友達という肩書きになっていた。
-…余談中の余談だが、ゲーマガの読者イラストコーナーには『キン肉マン』のキャラである「サンシャイン」と合体したようなマリオのネタ絵が定期的に届いたとか。
-任天堂はこの失敗を基に、ここから先の方向性を「誰でもクリアすることができる」「ストーリーなどは『マリオらしい』展開にする」という方向性を固めてしまい、以降リメイク版の『スーパーマリオ64DS』を除いてこういった箱庭系の3Dマリオ作品は発売されていない。&br宮本氏いわく、「3D『箱庭』はゼルダシリーズに任せる」とのこと。