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*FolksSoul -失われた伝承-
【フォークスソウル うしなわれたでんしょう】
|ジャンル|アクションアドベンチャーゲーム|&amazon(B000FS7UZK)|
|対応機種|プレイステーション3|~|
|発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|開発元|ゲームリパブリック|~|
|発売日|2007年6月21日|~|
|定価|5,980円(税別)|~|
|廉価版|PlayStation 3 the Best(再廉価版):2009年12月3日/2,980円|~|
**概要
PS3初期のアクション・アドベンチャーゲーム。ヨーロッパの神話伝承をモチーフにしたダークファンタジーという馴染みのない世界観もありセールス面では苦戦した作品だが、PS3黎明期ながら幻想的なグラフィックと、モーションコントローラーを利用して敵の魂を「釣る」という独特のアクションが評価されている。
**ストーリー
アイルランドの架空の街が舞台。幼少期に母を亡くした孤独な少女エレンは、「死者に会える」という伝承の残る辺境の寒村・レムリックを訪れ、同じく謎めいたきっかけによって村へやってきたオカルト雑誌記者のキースと出会う。やがて二人は万霊節の夜の不思議な体験によって「異界」と「フォークス」を旅しながら、村に起きた事件の真実を追いかけることになる。
**システム
-エレンとキース、2人の視点から「異界」と呼ばれる7つのマップを探索してく。
-倒したフォークスを装備のように○×△□のボタンにセットして敵を倒していく。フォークスは約100種類が登場し、「炎」「氷」「雷」「地」など個別の属性し非常にバリエーションが豊富。
-装備できるようになったフォークスには、さらに「カルマの解放」という成長システムもある。
-攻撃などのアクションはすべてフォークスを使役して行う。MCと呼ばれる行動した瞬間に消費するゲージがあるが、短時間で回復する(他のゲームでいうスタミナゲージのようなもの)。
-「眠らせる攻撃」、はたまたガードに相当する行動などフォークスには様々なアクションがある。
-同一フォークスでもエレンとキースではアクションが異なる。
-すべての敵には「炎」「氷」など弱点が存在し、弱点を突いた一定数攻撃を与えるとID(イド)と呼ばれる魂が飛び出てくる。その「魂」をモーションコントローラーによって「釣る」アクションで吸収することで倒すこともできる。
-「釣る」アクションには、複数まとめて真上に引き上げられる「ショット」のほか、「タイミング」、左右に引き倒す「ビート、左右に逃げるIDを中央に寄せる「バランス」、暴れるIDを弱らせる「ストップ&ゴー」、一定時間ごとに変化する「ミックス」と様々なパターンがある。
-各マップには「フォークスロア」と呼ばれるボスが存在し、ボスを倒せばその異界の謎も解明でき先に進める。
-キャラクターにも経験値によって成長する「ランク」というレベルに相当するシステムもある。
--ストーリー本編とは独立した、村人から依頼を受ける「クエスト」というシステムもある。
**評価点
-フルハイビジョンではないが、次世代機で表現された異界のファンタジックな世界観はまるで芸術のようで、幻光蝶や花吹雪など、細部に渡り作り込まれている。BGMも世界観と抜群にマッチしており、評価が高い。
-XIXAXISの6軸検出で有効利用して「釣る」システムという操作を再現しており、敵を倒す爽快感がある。操作性と感度も適切で面白いアクション性を実現している。
-倒した敵を次々と使役して、相手の属性に合わせて倒すパズル的な要素がある。
-「ランク」という経験値で上がるレベルに相当する主人公の成長システムはあるが、意識して上げる必要はなくストーリーの進行に詰まることはあまりない。
-むしろ使役するフォークスの成長に相当する「カルマの解放」こそが重要で、経験値ではなく決まった敵を指定した数を倒す等という条件性のため気に入ったフォークスを育てる楽しみもある。
-難易度は並程度。ただし、ボスも含めて敵の「ID」を出して吸収して倒すには相手属性に応じた攻撃をすることが重要になっており力押しではクリアできない。
-敵(フォークス)に攻撃をすれば弱点属性にヒットしているかどうかがか分かり、ボスの「フォークスロア」もマップ中に「絵本」という形で撃破方法のヒントがあるので、基本的に攻略サイトを見なくてもゲーム内の情報のみで進められる。
-「異界」に旅立つきっかけけとなる「万霊節」はケルト伝承をベースにしたものだが、登場するすべての「異界」がケルト的なものではなく、様々な宗教、思想的立場の生死観が描かれる独特のストーリーも魅力。
-例えば、最初の「妖精界」はケルトの伝承的による幻想的な世界だが、第二の異界である「戦争界」では死してなお戦闘を続ける兵士や兵器のフォークス、「地獄界」ではヒンドゥー教や仏教的の世界観にと出会うことになるなどバリエーションも豊富。
**問題点
-ゲーム性は完全にアクションゲームだがアドベンチャーゲームのような雰囲気もあり、どのようなゲームなのかイメージしづらい。
-ヨーロッパ(アイルランド)の神話伝承による世界観は多くの人には馴染みにくい。
-「異界」をエレンとキースを2人の視点でプレイしなくてはいけないのは若干手間。
-ストーリーが「暗い」との評価も。話の展開が暗いとか鬱という訳ではなく、主人公の生い立ちの設定が暗い。
**総評
ほどよい難易度のアクションで独創的な世界観を持つゲームであり、またPS3黎明期ながら幻想的なグラフィック、PS3の操作性と次世代機の持つ魅力を活かした作品としてゲーム内容は良作と呼べるだろう。しかし、アクションメインながら女性主人公中心で、しかも萌えキャラという訳でもなくダークな世界観と、初見の人が手に取ってプレイしようという気にならないのが一番の問題。PS3ソフトの市場も立ち上がっていなかった時期の作品に投入するのは地味で、作品の魅力が分かりにく過ぎたのだろう。
*FolksSoul -失われた伝承-
【フォークスソウル うしなわれたでんしょう】
|ジャンル|アクションアドベンチャーゲーム|&amazon(B000FS7UZK)|
|対応機種|プレイステーション3|~|
|発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|開発元|ゲームリパブリック|~|
|発売日|2007年6月21日|~|
|定価|5,980円(税別)|~|
|廉価版|PlayStation 3 the Best(再廉価版):2009年12月3日/2,980円|~|
**概要
PS3初期のアクション・アドベンチャーゲーム。ヨーロッパの神話伝承をモチーフにしたダークファンタジーという馴染みのない世界観もありセールス面では苦戦した作品だが、PS3黎明期ながら幻想的なグラフィックと、モーションコントローラーを利用して敵の魂を「釣る」という独特のアクションが評価されている。
**ストーリー
アイルランドの架空の街が舞台。幼少期に母を亡くした孤独な少女エレンは、「死者に会える」という伝承の残る辺境の寒村・レムリックを訪れ、同じく謎めいたきっかけによって村へやってきたオカルト雑誌記者のキースと出会う。やがて二人は万霊節の夜の不思議な体験によって「異界」と「フォークス」を旅しながら、村に起きた事件の真実を追いかけることになる。
**システム
-エレンとキース、2人の視点から「異界」と呼ばれる7つのマップを探索してく。
-倒したフォークスを装備のように○×△□のボタンにセットして敵を倒していく。フォークスは約100種類が登場し、「炎」「氷」「雷」「地」など個別の属性し非常にバリエーションが豊富。
-装備できるようになったフォークスには、さらに「カルマの解放」という成長システムもある。
-攻撃などのアクションはすべてフォークスを使役して行う。MCと呼ばれる行動した瞬間に消費するゲージがあるが、短時間で回復する(他のゲームでいうスタミナゲージのようなもの)。
-「眠らせる攻撃」、はたまたガードに相当する行動などフォークスには様々なアクションがある。
-同一フォークスでもエレンとキースではアクションが異なる。
-すべての敵には「炎」「氷」など弱点が存在し、弱点を突いた一定数攻撃を与えるとID(イド)と呼ばれる魂が飛び出てくる。その「魂」をモーションコントローラーによって「釣る」アクションで吸収することで倒すこともできる。
-「釣る」アクションには、複数まとめて真上に引き上げられる「ショット」のほか、「タイミング」、左右に引き倒す「ビート、左右に逃げるIDを中央に寄せる「バランス」、暴れるIDを弱らせる「ストップ&ゴー」、一定時間ごとに変化する「ミックス」と様々なパターンがある。
-各マップには「フォークスロア」と呼ばれるボスが存在し、ボスを倒せばその異界の謎も解明でき先に進める。
-キャラクターにも経験値によって成長する「ランク」というレベルに相当するシステムもある。
--ストーリー本編とは独立した、村人から依頼を受ける「クエスト」というシステムもある。
-RPGと書かれていたりするが、RPGではない。アクション(フォークス)を自由に付け変えられるアクションアドベンチャーである。お金や能力強化の装備という概念もない。
**評価点
-フルハイビジョンではないが、次世代機で表現された異界のファンタジックな世界観はまるで芸術のようで、幻光蝶や花吹雪など、細部に渡り作り込まれている。BGMも世界観と抜群にマッチしており、評価が高い。
-XIXAXISの6軸検出で有効利用して「釣る」システムという操作を再現しており、敵を倒す爽快感がある。操作性と感度も適切で面白いアクション性を実現している。
-倒した敵を次々と使役して、相手の属性に合わせて倒すパズル的な要素がある。
-「ランク」という経験値で上がるレベルに相当する主人公の成長システムはあるが、意識して上げる必要はなくストーリーの進行に詰まることはあまりない。
-むしろ使役するフォークスの成長に相当する「カルマの解放」こそが重要で、経験値ではなく決まった敵を指定した数を倒す等という条件性のため気に入ったフォークスを育てる楽しみもある。
-難易度は並程度。ただし、ボスも含めて敵の「ID」を出して吸収して倒すには相手属性に応じた攻撃をすることが重要になっており力押しではクリアできない。
-敵(フォークス)に攻撃をすれば弱点属性にヒットしているかどうかがか分かり、ボスの「フォークスロア」もマップ中に「絵本」という形で撃破方法のヒントがあるので、基本的に攻略サイトを見なくてもゲーム内の情報のみで進められる。
-「異界」に旅立つきっかけけとなる「万霊節」はケルト伝承をベースにしたものだが、登場するすべての「異界」がケルト的なものではなく、様々な宗教、思想的立場の生死観が描かれる独特のストーリーも魅力。
-例えば、最初の「妖精界」はケルトの伝承的による幻想的な世界だが、第二の異界である「戦争界」では死してなお戦闘を続ける兵士や兵器のフォークス、「地獄界」ではヒンドゥー教や仏教的の世界観にと出会うことになるなどバリエーションも豊富。
-普通にクリアするなら総プレイ時間は20時間程度。
**問題点
-ゲーム性は完全にアクションゲームだがアドベンチャーゲームのような雰囲気もあり、どのようなゲームなのかイメージしづらい。
-ヨーロッパ(アイルランド)の神話伝承による世界観は多くの人には馴染みにくい。
-「異界」をエレンとキースを2人の視点でプレイしなくてはいけないのは若干手間。
-ストーリーが「暗い」との評価も。話の展開が暗いとか鬱という訳ではなく、主人公の生い立ちの設定が暗い。
**総評
ほどよい難易度のアクションで独創的な世界観を持つゲームであり、またPS3黎明期ながら幻想的なグラフィック、PS3の操作性と次世代機の持つ魅力を活かした作品としてゲーム内容は良作と呼べるだろう。しかし、アクションメインながら女性主人公中心で、しかも萌えキャラという訳でもなくダークな世界観と、初見の人が手に取ってプレイしようという気にならないのが一番の問題。PS3ソフトの市場も立ち上がっていなかった時期の作品に投入するのは地味で、作品の魅力が分かりにく過ぎたのだろう。