「モンスターファーム2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

モンスターファーム2 - (2012/05/31 (木) 07:57:32) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

**モンスターファーム2 【もんすたーふぁーむつー】 |ジャンル|育成シミュレーションゲーム|&amazon(B000069SWM)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|テクモ|~| |発売日|1999年2月25日|~| |定価|5800円|~| |>|>|CENTER:''[[モンスターファームシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1046.html]]''| *概要 -前作[[モンスターファーム]]と同様、モンスターを育成し戦わせる「ブリーダー」となり、名人を目指すゲーム。 -今作の主人公は前作に登場したブリーダー組織「FIMBA」とは異なる「IMa」という組織に所属しており、コルトという助手が付く。 -前作のキャラクターも何人か登場する。 以下に、前作からの主な変更点を載せる *システム全般 -モンスターの種類が大幅に増加。 --いくつかの隠し種族を除いて前作のほとんどの種族が登場する他、新看板モンスターの「モッチー」を始め、多くの種族が新登場した。 --合体等で生まれる派生種の数は400種弱。これはモンスターファームシリーズの中でも最多である。 -CD等からモンスターを生み出す「円盤石再生」の他に、前作のセーブデータからモンスターを再生する「石版再生」が追加。 --前作で育てたモンスターを再生することで、同じ種族(例外あり)のモンスターを手に入れることが出来る。 --モンスターの年齢は0歳に戻り、技も基本技のみになるが、パラメータは前作で育成した分がある程度反映される。((前作でのレアモンを石版再生した場合、2では純正種になってしまうが、更にパラメータに補正がかかる。)) -ポケットステーションを用いてお金を稼ぐ「アルバイト」が追加。 --ポケットステーションにモンスターを送り、ミニゲームをすることでポイントが貯まり、そのポイントに応じてお金を貰うことが出来る。 --ミニゲームの成績によって、お金の他に特別なアイテムを貰えることもある。そのアイテムの中にはあるレアモンを生み出すものも。 -全体的な難易度の上昇 --前作に比べて育成モンスターの寿命が減り易い上に、大会の敵モンスターが全体的に強く設定されている。 ---特にカーマイン((Sランクに出てくるジョーカー種。開幕早々賢さ822からの命中S威力Cの技で凄まじいダメージを与えてくる。))はあまりのインパクトに「''先生''」と呼ばれるほどの人気((ただし防御面が壊滅的なので最初の攻撃を耐えきればなんとかなるのだが))。 --前作の「仕事」は今作では「トレーニング」になった。要するに『賃金』が無くなったため資金繰りの手段が一つなくなった。 --ゲームの目的の1つである「レジェンド杯」での優勝を果たすためには、システムを熟知した上で、きちんと育成計画を立てなければ難しい。 *育成 -ファームでの様子やトレーニング画面等の描写がパワーアップ --固定カメラだった前作のファームと違い、今作のファームではモンスターの動きに合わせてカメラがそれを追うように動く。 ---特に意味があるわけではないが、モンスターの種類によって様々なモーションを見せてくれる。スタッフの作り込みの程が伺える。 --「トレーニング」や「修行」のシーンもフル3Dで描写され、視覚的にも楽しめるようになっている。 ---一方で、前作の2Dアニメーションがよかったという声もある。現に、2Dアニメーションの前作とは違い、種族によって大きく内容が変わるということが無い。 -モンスターを1ヶ月特別な場所に送ってトレーニングする「修行」では、「ノラモン」と呼ばれる野生のモンスターと戦うことがある。 --このバトルではプレイヤーは一切指示することは出来ず、オートで戦う。また制限時間も無い(ただし一定時間経つと育成モンスターはギブアップする)。 --勝利することでノラモンのランクに応じて報奨金を貰うことが出来る。隠し種族の解禁に必要な事も・・・ -モンスターに「ヨイワル度」というパラメータが追加され、育成の仕方によって言う事をよく聞く「ヨイモン」になったり、逆に言う事をあまり聞かない「ワルモン」になったりする。 --ヨイかワルかによってトレーニングの成功率や覚えられる技等に影響が出る。ちなみに育成開始時の「ヨイワル度」はモンスターごとに決まっている。 -技も大幅に増加。多いモンスターでは20を超える。無闇に覚えさせればいいというものでもないが、取捨選択の幅は広がった。 --演出も強化されており、あまり有名でない技でもモーションが派手で目を引く物もある。 -探検もパワーアップ。今回はライフが多いほど行動できる回数が増える仕様になり、自分で1マスずつ移動できるようになったほか、探索しても勝手に迷子になることがなくなった上、アイテムが取れたかどうかが目に見えて分かるようになった。 --ただし、ライフが尽きる前に入り口に戻ってこないと寿命が大幅に減る。 *大会、バトル -前作と違い、モンスターのランクの1つ上のランクの大会にも出場することが出来る。また、モンスターのランクに関わらず出場できるフリーランクの大会もある。 --優勝することでモンスターランクが上がる公式戦も、1つ上のランクに出ることで一気にランクを2つ上げることが出来る。 --更に、今回は大会でよい成績を修めるとパラメータが上がるようになった。成績とランクにのみ影響し、成長率の影響を受けないため、ピークを完全に過ぎたモンスターでもS公式戦や四大大会で優勝すれば更なるパワーアップが見込める。 -4年に一度「IMA」と「FIMBA」、2つのブリーダー組織の対抗で行われる「2大陸対抗戦」がある。 --「FIMBA」側として登場するモンスターはそのほとんどが前作の大会等に登場したモンスターである(ただしパラメータ等は今作に合わせて調整されている) ---パラメータ調整はかなり大きく、前作の四大大会((通常のSランクモンスターの更に上を行く強さのモンスターが立ちはだかる、ゲームの目標である「名人」になるための最後の壁になる4つの大会))に出場したモンスターのうち2体がパラメータ補正をほとんど受けずに出場しているが、1体は''Aクラス''に、残る1体は''Bクラス''に出場させられてしまうほど。 --また、ブリーダーとなった前作の助手「ホリィ」も登場する。 -前作でもバトルの重要な要素であった「ガッツ」は、今作ではさらにその重要性を増した。 --今作ではガッツは与えるダメージや命中率だけでなく、受けるダメージや回避率等、防御面にも影響を及ぼすので、ガッツの高い状態を維持することが前作以上に重要である。 --また、今作ではガッツ回復速度が遅いモンスターほどガッツによる能力補正割合が大きくなるため、単純にガッツ回復速度が速い程有利であるとは言えなくなった。((でもMF2を使ったはじめての甲子園の優勝モンスターはガッツ回復が最速のモンスターだった。)) -バトル中の状態変化の追加 --前作にもあった、ピンチ時に攻撃力が2倍に上がる「底力」に加えて、「逆上((ヨイワル度-20以下のモンスターがガッツダウンを食らった時に発動、ガッツ回復とガッツダウン効果が上がるが、回避が下がる。))」「必死((ライガー種など一部のモンスターが残り10秒時点で負けていると発動、クリティカル発動確率が2倍になる。))」等、様々な状態変化が追加された。 --これらは、それぞれ発動出来るモンスターや発動条件が決まっており、中には不利な効果を発揮するものもある。 *批判点 -今作はモンスターの種類等、様々な点で前作から大幅にボリュームが増えたせいか、バグや設定ミス等がしばしば見受けられる。 -コルトが''一番最初のモンスター以外、モンスターのピークや寿命を迎えそうだということを教えてくれない。''仕様なのかは分からないが初心者泣かせもいいところである。 -モンスター関連 --前作に登場したモンスターは、種族ごと消滅したものとレアモン以外は全て引き継がれている。が、なぜかプロトメサイヤー(ヘンガー×ガリ)が抜けており、石板再生しようとすると通常版ではフリーズする。BEST版では再生を拒否される。((この為か、後のモンスターファーム4では、本来このソフトを読み込ませると「オニッチ」というレアモンを再生できるはずなのがBEST版だった場合「モチニャン」という通常モンスターになってしまう。)) --バジャールの体型を「ふつう」以外の状態にするとグラフィックがおかしくなることがある。進行には影響せず、体型を戻せば元に戻るが、知らないとびっくりするだろう。 --ヴァージアハピというモンスターのガッツ回復速度が「''1''」((数字が小さいほど回復が速い。基本的に6~19の間。))である。おそらくは「11」と入れようとしたところをミスしたのだろう。((対抗戦に登場するヴァージアハピはガッツ回復が13だが、対抗戦のモンスターはいろいろいじられているため、これが正しい数値であるかどうかはわからない。))&br()一方的に攻撃できる非常に強力なモンスターなので、金策に使ったり鍛えれば簡単に四大大会を制覇できたりする。当然、邪道と考える人もいるわけだが、今作の高めの難易度から利用するプレイヤーも多く、一概に良いとも悪いとも言えない。&br()その強さからモンスター甲子園での使用は禁止され、すえきすえぞーと同じ予選用モンスターとして登場した。 ---北米版「Monster Rancher 2」ではしっかり修正されてるため、やはりこれは設定ミスなのであろう。 --ある時期しか現れないレアノラモンがいる。最終的に出現しなくなってしまう上、レアノラモンは図鑑に載るので、逃してしまうとコンプリートができなくなってしまう。 -パラメータ関連 --「プールバグ」の存在。丈夫さを大きく上げるトレーニングなのだが、このトレーニングのみライフと丈夫さのパラメーターの適性が逆転して処理される。&br()そのため、丈夫さが育ちやすいはずのモンスターなのに丈夫さが上げにくいという形になることも。 //--「丈夫さ」の影響が少し弱い。被ダメージ減少がちからとかしこさにも依存されているようで、かしこさが低くて丈夫さが高いモンスターがかしこさ技を食らうとダメージが結構大きい。 --2ではパラメータの並びが上から「ライフ、ちから、かしこさ、命中、回避、丈夫さ」なのだが、1では「かしこさ」と「丈夫さ」の欄が逆であった。&br()何が問題かというと、二大陸対抗戦でのFIMBA側モンスターのパラ。前作の並びで移したらしく、1のパラと比べるとどう見てもかしこさと丈夫さが逆。前述した丈夫さの弱さも合間って、非常に残念なことになってしまったモンスターも。 --成長率が明らかにおかしく、他のモンスター、とりわけ図鑑番号が前後するモンスターのそれを上書きされたようなモンスターが何体かいる。((特に、「人間以上の知能を持つ」と図鑑に書かれ、アニメでもかなり重要な位置にいたドラゴン族『ムー』のかしこさの伸びがカブトムシ並み(E:最低)なのはかわいそうすぎる。)) -技関連 --ヨイワル度が「そのモンスターの基本値±100」しか変動しない。このせいでヒノトリの「火炎連砲」を始め、特定のモンスターで一部のヨイワル技が取得出来ない。 --条件を満たしているはずなのに取得出来ない技がいくつかある。ガリの「魔人ナックル」やチャッキーの「ソニックブーム」は孵化や合体でどうにか出来るが、バジャールの一部の技はどうやっても取得不可能。 -バトル関連 --CPU戦が微妙。 ---''どんなモンスターでもガッツが40貯まらないと攻撃してこない''。確かにガッツは攻防に渡って重要なので多い方がいいのだが、おかげでガッツロック((相手のガッツを多く奪う技を使ってガッツを枯れさせ、技を出させずに逃げ切る戦法。))が相手によってはすごく簡単に決まってしまう。((とはいえ、それだけで勝ち続けるのはかなり難しい。特にレジェンド杯のモンスターはどちらもガッツ回復が非常に早いため、抑えきるのは難しいだろう。)) //---どこかでミスがあるのか、敵モンスターが「底力」と「逆上」を発動してくることがない。自分のモンスターをオートで戦わせた時には発動してくれる。 --コロペンドラ種限定の「団結((ガッツ回復速度2倍、移動速度MAX、らしい。))」という状態変化があるのだが、これの効果が「泥酔((アーケロ種の技「仙酒飲」が成功したときに一定確率で発動、ガッツ回復速度2/3、移動速度ダウン。))」と同じになってしまっている。泥酔はマイナスの状態変化のためコロペンドラ涙目。 -前作に比べて一部のモンスターのポリゴンが簡素化されている。これは、容量削減のためだと思われる。 --例えば前作のスエゾー種の場合、ツノマルは角が生えていたり、ピンキー、プラムラーは羽が生えているといった特徴があったが、今作ではそれらが一切無くなっている。 --一応、図鑑では大陸ごとの個体差として説明されている。((FINBA対抗戦の敵ももちろん変わってしまっているが見逃してあげよう。)) -前作でできた「アイテムのまとめ買い」がなぜかできなくなってしまった。 -良くも悪くもシビアな面が多く、やりごたえはあるが入門には向かない。 *総評 -今作は、良質な育成シミュレーションゲームである前作を、モンスターの種類、演出面等で大幅にパワーアップさせたものとなっている。 -対戦においても「ガッツ」関連の調整等により、モンスターのバランスが改善されており、より戦略性の高い対戦を楽しめる。 -以上のことより今作はシリーズ最高傑作との声が多く、2012年現在も高い人気を誇っている(wikiも更新されている程) *余談 -今作においてもテクモ公式の大会である「モンスター甲子園」が開催されたが、今作での初優勝モンスターの名前は「''あ''」である。 -通常版、BEST版ともになかなか値下がりせず、地域によっては品薄で入手困難な状況下にある。更にゲームアーカイブスに未だに出ないため、早期の登場が待たれる。
**モンスターファーム2 【もんすたーふぁーむつー】 |ジャンル|育成シミュレーションゲーム|&amazon(B000069SWM)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|テクモ|~| |発売日|1999年2月25日|~| |定価|5800円|~| |>|>|CENTER:''[[モンスターファームシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1046.html]]''| *概要 -前作[[モンスターファーム]]と同様、モンスターを育成し戦わせる「ブリーダー」となり、名人を目指すゲーム。 -今作の主人公は前作に登場したブリーダー組織「FIMBA」とは異なる「IMa」という組織に所属しており、コルトという助手が付く。 -前作のキャラクターも何人か登場する。 以下に、前作からの主な変更点を載せる *システム全般 -モンスターの種類が大幅に増加。 --いくつかの隠し種族を除いて前作のほとんどの種族が登場する他、新看板モンスターの「モッチー」を始め、多くの種族が新登場した。 --合体等で生まれる派生種の数は400種弱。これはモンスターファームシリーズの中でも最多である。 -CD等からモンスターを生み出す「円盤石再生」の他に、前作のセーブデータからモンスターを再生する「石版再生」が追加。 --前作で育てたモンスターを再生することで、同じ種族(例外あり)のモンスターを手に入れることが出来る。 --モンスターの年齢は0歳に戻り、技も基本技のみになるが、パラメータは前作で育成した分がある程度反映される。((前作でのレアモンを石版再生した場合、2では純正種になってしまうが、更にパラメータに補正がかかる。)) -ポケットステーションを用いてお金を稼ぐ「アルバイト」が追加。 --ポケットステーションにモンスターを送り、ミニゲームをすることでポイントが貯まり、そのポイントに応じてお金を貰うことが出来る。 --ミニゲームの成績によって、お金の他に特別なアイテムを貰えることもある。そのアイテムの中にはあるレアモンを生み出すものも。 -全体的な難易度の上昇 --前作に比べて育成モンスターの寿命が減り易い上に、大会の敵モンスターが全体的に強く設定されている。 ---特にカーマイン((Sランクに出てくるジョーカー種。開幕早々賢さ822からの命中S威力Cの技で凄まじいダメージを与えてくる。))はあまりのインパクトに「''先生''」と呼ばれるほどの人気((ただし防御面が壊滅的なので最初の攻撃を耐えきればなんとかなるのだが))。 --前作の「仕事」は今作では「トレーニング」になった。要するに『賃金』が無くなったため資金繰りの手段が一つなくなった。 --ゲームの目的の1つである「レジェンド杯」での優勝を果たすためには、システムを熟知した上で、きちんと育成計画を立てなければ難しい。 *育成 -ファームでの様子やトレーニング画面等の描写がパワーアップ --固定カメラだった前作のファームと違い、今作のファームではモンスターの動きに合わせてカメラがそれを追うように動く。 ---特に意味があるわけではないが、モンスターの種類によって様々なモーションを見せてくれる。スタッフの作り込みの程が伺える。 --「トレーニング」や「修行」のシーンもフル3Dで描写され、視覚的にも楽しめるようになっている。 ---一方で、前作の2Dアニメーションがよかったという声もある。現に、2Dアニメーションの前作とは違い、種族によって大きく内容が変わるということが無い。 -モンスターを1ヶ月特別な場所に送ってトレーニングする「修行」では、「ノラモン」と呼ばれる野生のモンスターと戦うことがある。 --このバトルではプレイヤーは一切指示することは出来ず、オートで戦う。また制限時間も無い(ただし一定時間経つと育成モンスターはギブアップする)。 --勝利することでノラモンのランクに応じて報奨金を貰うことが出来る。隠し種族の解禁に必要な事も・・・ -モンスターに「ヨイワル度」というパラメータが追加され、育成の仕方によって言う事をよく聞く「ヨイモン」になったり、逆に言う事をあまり聞かない「ワルモン」になったりする。 --ヨイかワルかによってトレーニングの成功率や覚えられる技等に影響が出る。ちなみに育成開始時の「ヨイワル度」はモンスターごとに決まっている。 -技も大幅に増加。多いモンスターでは20を超える。無闇に覚えさせればいいというものでもないが、取捨選択の幅は広がった。 --演出も強化されており、あまり有名でない技でもモーションが派手で目を引く物もある。 -探検もパワーアップ。今回はライフが多いほど行動できる回数が増える仕様になり、自分で1マスずつ移動できるようになったほか、探索しても勝手に迷子になることがなくなった上、アイテムが取れたかどうかが目に見えて分かるようになった。 --ただし、ライフが尽きる前に入り口に戻ってこないと寿命が大幅に減る。 *大会、バトル -前作と違い、モンスターのランクの1つ上のランクの大会にも出場することが出来る。また、モンスターのランクに関わらず出場できるフリーランクの大会もある。 --優勝することでモンスターランクが上がる公式戦も、1つ上のランクに出ることで一気にランクを2つ上げることが出来る。 --更に、今回は大会でよい成績を修めるとパラメータが上がるようになった。成績とランクにのみ影響し、成長率の影響を受けないため、ピークを完全に過ぎたモンスターでもS公式戦や四大大会で優勝すれば更なるパワーアップが見込める。 -4年に一度「IMA」と「FIMBA」、2つのブリーダー組織の対抗で行われる「2大陸対抗戦」がある。 --「FIMBA」側として登場するモンスターはそのほとんどが前作の大会等に登場したモンスターである(ただしパラメータ等は今作に合わせて調整されている) ---パラメータ調整はかなり大きく、前作の四大大会((通常のSランクモンスターの更に上を行く強さのモンスターが立ちはだかる、ゲームの目標である「名人」になるための最後の壁になる4つの大会))に出場したモンスターのうち2体がパラメータ補正をほとんど受けずに出場しているが、1体は''Aクラス''に、残る1体は''Bクラス''に出場させられてしまうほど。 --また、ブリーダーとなった前作の助手「ホリィ」も登場する。 -前作でもバトルの重要な要素であった「ガッツ」は、今作ではさらにその重要性を増した。 --今作ではガッツは与えるダメージや命中率だけでなく、受けるダメージや回避率等、防御面にも影響を及ぼすので、ガッツの高い状態を維持することが前作以上に重要である。 --また、今作ではガッツ回復速度が遅いモンスターほどガッツによる能力補正割合が大きくなるため、単純にガッツ回復速度が速い程有利であるとは言えなくなった。((でもMF2を使ったはじめての甲子園の優勝モンスターはガッツ回復が最速のモンスターだった。)) -バトル中の状態変化の追加 --前作にもあった、ピンチ時に攻撃力が2倍に上がる「底力」に加えて、「逆上((ヨイワル度-20以下のモンスターがガッツダウンを食らった時に発動、ガッツ回復とガッツダウン効果が上がるが、回避が下がる。))」「必死((ライガー種など一部のモンスターが残り10秒時点で負けていると発動、クリティカル発動確率が2倍になる。))」等、様々な状態変化が追加された。 --これらは、それぞれ発動出来るモンスターや発動条件が決まっており、中には不利な効果を発揮するものもある。 *批判点 -今作はモンスターの種類等、様々な点で前作から大幅にボリュームが増えたせいか、バグや設定ミス等がしばしば見受けられる。 -コルトが''一番最初のモンスター以外、モンスターのピークや寿命を迎えそうだということを教えてくれない。''仕様なのかは分からないが初心者泣かせもいいところである。 --この仕様の所為で、ネット上ではコルトよりホリィの方が助手として有能であると噂されている。 -モンスター関連 --前作に登場したモンスターは、種族ごと消滅したものとレアモン以外は全て引き継がれている。が、なぜかプロトメサイヤー(ヘンガー×ガリ)が抜けており、石板再生しようとすると通常版ではフリーズする。BEST版では再生を拒否される。((この為か、後のモンスターファーム4では、本来このソフトを読み込ませると「オニッチ」というレアモンを再生できるはずなのがBEST版だった場合「モチニャン」という通常モンスターになってしまう。)) --バジャールの体型を「ふつう」以外の状態にするとグラフィックがおかしくなることがある。進行には影響せず、体型を戻せば元に戻るが、知らないとびっくりするだろう。 --ヴァージアハピというモンスターのガッツ回復速度が「''1''」((数字が小さいほど回復が速い。基本的に6~19の間。))である。おそらくは「11」と入れようとしたところをミスしたのだろう。((対抗戦に登場するヴァージアハピはガッツ回復が13だが、対抗戦のモンスターはいろいろいじられているため、これが正しい数値であるかどうかはわからない。))&br()一方的に攻撃できる非常に強力なモンスターなので、金策に使ったり鍛えれば簡単に四大大会を制覇できたりする。当然、邪道と考える人もいるわけだが、今作の高めの難易度から利用するプレイヤーも多く、一概に良いとも悪いとも言えない。&br()その強さからモンスター甲子園での使用は禁止され、すえきすえぞーと同じ予選用モンスターとして登場した。 ---北米版「Monster Rancher 2」ではしっかり修正されてるため、やはりこれは設定ミスなのであろう。 --ある時期しか現れないレアノラモンがいる。最終的に出現しなくなってしまう上、レアノラモンは図鑑に載るので、逃してしまうとコンプリートができなくなってしまう。 --トレーニングさせる、大会で優勝するなどをした際にモンスターがアイテムを要求することがある。それを断るとモンスターのストレスが溜まるのだが、 一部のモンスターは勝手に断ったことにしてしまい、知らない内にストレスをため込むということがある。ただでさえ寿命が減りやすいゲームでこれは厳しい。 -パラメータ関連 --「プールバグ」の存在。丈夫さを大きく上げるトレーニングなのだが、このトレーニングのみライフと丈夫さのパラメーターの適性が逆転して処理される。&br()そのため、丈夫さが育ちやすいはずのモンスターなのに丈夫さが上げにくいという形になることも。 //--「丈夫さ」の影響が少し弱い。被ダメージ減少がちからとかしこさにも依存されているようで、かしこさが低くて丈夫さが高いモンスターがかしこさ技を食らうとダメージが結構大きい。 --2ではパラメータの並びが上から「ライフ、ちから、かしこさ、命中、回避、丈夫さ」なのだが、1では「かしこさ」と「丈夫さ」の欄が逆であった。&br()何が問題かというと、二大陸対抗戦でのFIMBA側モンスターのパラ。前作の並びで移したらしく、1のパラと比べるとどう見てもかしこさと丈夫さが逆。前述した丈夫さの弱さも合間って、非常に残念なことになってしまったモンスターも。 --成長率が明らかにおかしく、他のモンスター、とりわけ図鑑番号が前後するモンスターのそれを上書きされたようなモンスターが何体かいる。((特に、「人間以上の知能を持つ」と図鑑に書かれ、アニメでもかなり重要な位置にいたドラゴン族『ムー』のかしこさの伸びがカブトムシ並み(E:最低)なのはかわいそうすぎる。)) -技関連 --ヨイワル度が「そのモンスターの基本値±100」しか変動しない。このせいでヒノトリの「火炎連砲」を始め、特定のモンスターで一部のヨイワル技が取得出来ない。 --条件を満たしているはずなのに取得出来ない技がいくつかある。ガリの「魔人ナックル」やチャッキーの「ソニックブーム」は孵化や合体でどうにか出来るが、バジャールの一部の技はどうやっても取得不可能。 -バトル関連 --CPU戦が微妙。 ---''どんなモンスターでもガッツが40貯まらないと攻撃してこない''。確かにガッツは攻防に渡って重要なので多い方がいいのだが、おかげでガッツロック((相手のガッツを多く奪う技を使ってガッツを枯れさせ、技を出させずに逃げ切る戦法。))が相手によってはすごく簡単に決まってしまう。((とはいえ、それだけで勝ち続けるのはかなり難しい。特にレジェンド杯のモンスターはどちらもガッツ回復が非常に早いため、抑えきるのは難しいだろう。)) //---どこかでミスがあるのか、敵モンスターが「底力」と「逆上」を発動してくることがない。自分のモンスターをオートで戦わせた時には発動してくれる。 --コロペンドラ種限定の「団結((ガッツ回復速度2倍、移動速度MAX、らしい。))」という状態変化があるのだが、これの効果が「泥酔((アーケロ種の技「仙酒飲」が成功したときに一定確率で発動、ガッツ回復速度2/3、移動速度ダウン。))」と同じになってしまっている。泥酔はマイナスの状態変化のためコロペンドラ涙目。((移動力は上がるのだがあまり役に立たない)) -前作に比べて一部のモンスターのポリゴンが簡素化されている。これは、容量削減のためだと思われる。 --例えば前作のスエゾー種の場合、ツノマルは角が生えていたり、ピンキー、プラムラーは羽が生えているといった特徴があったが、今作ではそれらが一切無くなっている。 --一応、図鑑では大陸ごとの個体差として説明されている。((FINBA対抗戦の敵ももちろん変わってしまっているが見逃してあげよう。)) -前作でできた「アイテムのまとめ買い」がなぜかできなくなってしまった。 -良くも悪くもシビアな面が多く、やりごたえはあるが入門には向かない。 *総評 -今作は、良質な育成シミュレーションゲームである前作を、モンスターの種類、演出面等で大幅にパワーアップさせたものとなっている。 -対戦においても「ガッツ」関連の調整等により、モンスターのバランスが改善されており、より戦略性の高い対戦を楽しめる。 -以上のことより今作はシリーズ最高傑作との声が多く、2012年現在も高い人気を誇っている(wikiも更新されている程) *余談 -今作においてもテクモ公式の大会である「モンスター甲子園」が開催されたが、今作での初優勝モンスターの名前は「''あ''」である。 -通常版、BEST版ともになかなか値下がりせず、地域によっては品薄で入手困難な状況下にある。更にゲームアーカイブスに未だに出ないため、早期の登場が待たれる。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: