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*スターラスター 【すたーらすたー】 |ジャンル|シューティング+RTS|~| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1985年12月1日|~| |定価|4900円|~| *概要 言うなれば「RTS((時間制で動く戦場を把握して味方を勝利に導く、シミュレーションゲームの一形態。))+3Dシューティング」といったところ。刻一刻と変わる戦況を見極めて、敵編隊を殲滅したり基地や惑星を巡ったりするという、ジャンル分けが難しいゲーム。 *ストーリー 銀河宇宙に突如出現し、人類に敵対行動を行う謎の勢力「バッツーラ」。 彼らに対抗するために開発された最新鋭戦闘機「ガイア」を駆って、バッツーラを撃退せよ! *特徴 -マップ上に敵編隊、惑星、基地がランダム配置される。敵編隊は放っておくと惑星や基地に攻撃をしかけ、やがては破壊してしまう。状況はリアルタイムで変化するので、「どのようにして惑星や基地を守るか」が非常に重要となってくる。時には見捨てる覚悟も必要。 --敵編隊を全滅させればゲームクリア。クリアまでにかかった時間や残存する惑星&基地の数に応じて評価がくだされる。 --銀河を守るのが自分1人しかいないのに、開始時点で複数の惑星が敵に囲まれているような詰み配置がどうしても出て来る。シチュエーション的には燃えるが、基本的にはリセットゲー。 --マップ生成は完全にランダムのため、最初のマップ配置の時点ですでに積んでるような場合もある。なので、気に入ったマップが出現するまで何度でもリセットしてやりなおすと攻略しやすいが、リセットから瞬時にゲームが立ち上がるファミコン時代ならではだったといえる。 -移動やシールド展開でエネルギーを消費する。エネルギーが切れたらゲームオーバー。エネルギーが尽きそうになったら味方基地で補給できるが、敵も基地を狙い破壊してくるので注意。 --基地では補給のほかにビームの威力、エネルギー量、シールド強度のどれかを一度だけパワーアップできる(寄る基地によって異なる)ので、守りきれないとクリアが困難になる。 -「Aボタンで前進、十字キーで方向転換」という独特の操作性。 --「3D空間を移動している」という概念を理解することからこのゲームは始まる。当時はほとんど例がなく、斬新ではあるがファミコンのメイン購買層の小学生には敷居が高すぎた。 -残機制ではなくシールド制。シールドで攻撃を防ぐとエネルギーを消費し、ふたたびシールドを展開する。ただし大ダメージを食らった場合はシールドを貫通して機体のパーツ(エンジン、レーダー、コンピュータの3つのうちどれか)に破損が生じる。破損によるデメリットは2つあり、軽度の破損ではそのうちのどれか1つ、重度では両方出て来る。 --エンジンの故障(シールドが出なくなるか航行速度が極端に遅くなる)が最も危険。レーダー(全体画面の情報が狂うかレーダーが見づらくなる)が次にまずく、コンピュータ(遠距離攻撃用の魚雷が撃てなくなるか照準が出なくなる)はゲームに慣れていればわりと深刻でない。 --敵編隊には必ず「ディスラプター」…スターウォーズのアレにそっくりな強敵がいるが、こいつの攻撃が直撃すると必ずパーツが故障する。特に紫、黒編隊の奴から撃たれると、シールドがパワーアップしていない限り一撃死する。 -ゲームモードは以下の3つからなる。 --''TRAINING''。基地と敵編隊があるだけの簡素なモード。敵は最弱の青と中間のグレーのみ。 --''COMMAND''。惑星を守りつつ敵の殲滅を目指すモード。最強の敵編隊である紫が加わる。 --''ADVENTURE''。バッツーラの本拠地「暗黒惑星」を破壊する、ゲーム本編といえるモード。最も難易度が高い。以下はADVENTURE前提で説明する。 -敵編隊を一隊壊滅させるごとに、惑星から1つキーを貰うことが出来る(惑星に直接行って貰って来る必要がある)。しかし光子魚雷で破壊してもカウントされない。 -7つのキーを集めた後水色の星へ向かうと、暗黒惑星の位置を教えてもらえる。 --そのため、まだキーをもらっていない星が破壊されてしまうと暗黒惑星の座標を教えてもらう事が出来なくなる。但し暗黒惑星自体はゲームスタート時に存在しており(レーダーには映らない)、正しい座標にワープすれば戦える、このためスタート直後に暗黒惑星を撃破することも可能である。(機体のパワーアップは必要だろうが) ---一応暗黒惑星の場所には敵編隊は侵入できないのでレーダを注意深く観察すればある程度は推測できる。 -惑星や基地がワープ直後に表示される事がほとんど無い(''COMMAND''まではレーダー内の範囲にワープする)、このため移動の概念が判っていないと見つけるだけで一苦労。 -暗黒惑星へ向かい、敵拠点を破壊できればゲームクリア。 --普通に敵を全滅させてもクリアにはなるが、真のエンディングを見るには暗黒惑星を破壊しなければ駄目。 **総評 システム面では斬新であったが、敷居が高すぎたため、「早すぎた名作」という声がよく上がる。 1985年という時期では、[[バンゲリングベイ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/237.html]]にも増して複雑なこのソフトを受け入れる用意がなかったのだ。 **移植版 -アーケード版(1985年、ナムコ) --家庭用からの逆移植ではあるが、基本的にはFC版そのままである。 -X68000版(1994年8月26日発売、電波新聞社) --X68k最末期に発売。FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジモードはグラフィック、サウンドともにオリジナル版から大幅に強化されている。 -PS版『ナムコアンソロジー1』(1998年6月4日発売、ナムコ) --FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジ版における「ADVENTURE」はクリア条件がかなり簡略化され、原作の「ADVENTURE」が「CONQUEST」と名前を変更している。さらに隠しコマンドを入れる事で超絶難易度の「URALUSTER」が出現する。 -VC版(2008年3月4日配信、バンダイナムコゲームス) --FC版の再現であるが、いわゆる「ポケモンショック」対策として一部の演出がカットされている。 ちなみに、GC専用タイトル『スターフォックス アサルト』(2005年2月24日発売、任天堂/ナムコ)である条件を満たすことでFC版「スターラスター」を遊ぶことが出来る。 **余談 -後にTVで放送されたCMでは、暗黒惑星でのバトルシーンが挿入されている。漆黒のディスラプターが襲いかかる映像は非常にインパクトがあった。しかしこの映像、例えるならRPGのラスボス戦を公開しているようなものである。大胆なことをしたもんだ。 -ナムコはこの「スターラスター」以外にも多数のSFシューティングを製作しているのだが、後に発売されたソフト「スターイクシオン」にて、それらの設定がまとめられ、共通の世界設定を持つようになった。 -ケイブンシャの攻略本でイラストを担当しているのは、「空想科学読本」の挿絵で有名な近藤ゆたか氏である。
*スターラスター 【すたーらすたー】 |ジャンル|シューティング+RTS|~| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|1985年12月1日|~| |定価|4900円|~| *概要 言うなれば「RTS((時間制で動く戦場を把握して味方を勝利に導く、シミュレーションゲームの一形態。))+3Dシューティング」といったところ。刻一刻と変わる戦況を見極めて、敵編隊を殲滅したり基地や惑星を巡ったりするという、ジャンル分けが難しいゲーム。 *ストーリー 銀河宇宙に突如出現し、人類に敵対行動を行う謎の勢力「バッツーラ」。 彼らに対抗するために開発された最新鋭戦闘機「ガイア」を駆って、バッツーラを撃退せよ! *特徴 -マップ上に敵編隊、惑星、基地がランダム配置される。敵編隊は放っておくと惑星や基地に攻撃をしかけ、やがては破壊してしまう。状況はリアルタイムで変化するので、「どのようにして惑星や基地を守るか」が非常に重要となってくる。時には見捨てる覚悟も必要。 --敵編隊を全滅させればゲームクリア。クリアまでにかかった時間や残存する惑星&基地の数に応じて評価がくだされる。 --銀河を守るのが自分1人しかいないのに、開始時点で複数の惑星が敵に囲まれているような詰み配置がどうしても出て来る。シチュエーション的には燃えるが、基本的にはリセットゲー。 --マップ生成は完全にランダムのため、最初のマップ配置の時点ですでに積んでいるような場合もある。なので、気に入ったマップが出現するまで何度でもリセットしてやりなおすと攻略しやすいが、リセットから瞬時にゲームが立ち上がるファミコン時代ならではだったといえる。 -移動やシールド展開でエネルギーを消費する。エネルギーが切れたらゲームオーバー。エネルギーが尽きそうになったら味方基地で補給できるが、敵も基地を狙い破壊してくるので注意。 --基地では補給のほかにビームの威力、エネルギー量、シールド強度のどれかを一度だけパワーアップできる(寄る基地によって異なる)ので、守りきれないとクリアが困難になる。 -「Aボタンで前進、十字キーで方向転換」という独特の操作性。 --「3D空間を移動している」という概念を理解することからこのゲームは始まる。当時はほとんど例がなく斬新ではあるが、ファミコンのメイン購買層である小学生には敷居が高すぎた。 -残機制ではなくシールド制。シールドで攻撃を防ぐとエネルギーを消費し、ふたたびシールドを展開する。ただし大ダメージを食らった場合はシールドを貫通して機体のパーツ(エンジン、レーダー、コンピュータの3つのうちどれか)に破損が生じる。破損によるデメリットは2つあり、軽度の破損ではそのうちのどれか1つ、重度では両方出て来る。 --エンジンの故障(シールドが出なくなるか航行速度が極端に遅くなる)が最も危険。レーダー(全体画面の情報が狂うかレーダーが見づらくなる)が次にまずく、コンピュータ(遠距離攻撃用の魚雷が撃てなくなるか照準が出なくなる)はゲームに慣れていればわりと深刻でない。 --敵編隊には必ず「ディスラプター」…スターウォーズのアレにそっくりな強敵がいるが、こいつの攻撃が直撃すると必ずパーツが故障する。特に紫、黒編隊の奴から撃たれると、シールドがパワーアップしていない限り一撃死する。 -ゲームモードは以下の3つからなる。 --''TRAINING''。基地と敵編隊があるだけの簡素なモード。敵は最弱の青と中間のグレーのみ。 --''COMMAND''。惑星を守りつつ敵の殲滅を目指すモード。最強の敵編隊である紫が加わる。 --''ADVENTURE''。バッツーラの本拠地「暗黒惑星」を破壊する、ゲーム本編といえるモード。最も難易度が高い。以下はADVENTURE前提で説明する。 -敵編隊を一隊壊滅させるごとに、惑星から1つキーを貰うことが出来る(惑星に直接行って貰って来る必要がある)。しかし光子魚雷で破壊してもカウントされない。 -7つのキーを集めた後水色の星へ向かうと、暗黒惑星の位置を教えてもらえる。 --そのため、まだキーをもらっていない星が破壊されてしまうと暗黒惑星の座標を教えてもらう事が出来なくなる。但し暗黒惑星自体はゲームスタート時に存在しており(レーダーには映らない)、正しい座標にワープすれば戦える、このためスタート直後に暗黒惑星を撃破することも可能である。(機体のパワーアップは必要だろうが) ---一応暗黒惑星の場所には敵編隊は侵入できないのでレーダを注意深く観察すればある程度は推測できる。 -惑星や基地がワープ直後に表示される事がほとんど無い(''COMMAND''まではレーダー内の範囲にワープする)、このため移動の概念が判っていないと見つけるだけで一苦労。 -暗黒惑星へ向かい、敵拠点を破壊できればゲームクリア。 --普通に敵を全滅させてもクリアにはなるが、真のエンディングを見るには暗黒惑星を破壊しなければ駄目。 **総評 システム面では斬新であったが、敷居が高すぎたため、「早すぎた名作」という声がよく上がる。 1985年という時期では、[[バンゲリングベイ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/237.html]]にも増して複雑なこのソフトを受け入れる用意がなかったのだ。 **移植版 -アーケード版(1985年、ナムコ) --家庭用からの逆移植ではあるが、基本的にはFC版そのままである。 -X68000版(1994年8月26日発売、電波新聞社) --X68k最末期に発売。FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジモードはグラフィック、サウンドともにオリジナル版から大幅に強化されている。 -PS版『ナムコアンソロジー1』(1998年6月4日発売、ナムコ) --FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジ版における「ADVENTURE」はクリア条件がかなり簡略化され、原作の「ADVENTURE」が「CONQUEST」と名前を変更している。さらに隠しコマンドを入れる事で超絶難易度の「URALUSTER」が出現する。 -VC版(2008年3月4日配信、バンダイナムコゲームス) --FC版の再現であるが、いわゆる「ポケモンショック」対策として一部の演出がカットされている。 ちなみに、GC専用タイトル『スターフォックス アサルト』(2005年2月24日発売、任天堂/ナムコ)である条件を満たすことでFC版「スターラスター」を遊ぶことが出来る。 **余談 -後にTVで放送されたCMでは、暗黒惑星でのバトルシーンが挿入されている。漆黒のディスラプターが襲いかかる映像は非常にインパクトがあった。しかしこの映像、例えるならRPGのラスボス戦を公開しているようなものである。大胆なことをしたもんだ。 -ナムコはこの「スターラスター」以外にも多数のSFシューティングを製作しているのだが、後に発売されたソフト「スターイクシオン」にて、それらの設定がまとめられ、共通の世界設定を持つようになった。 -ケイブンシャの攻略本でイラストを担当しているのは、「空想科学読本」の挿絵で有名な近藤ゆたか氏である。

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