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*19XX THE WAR AGAINST DESTINY
【ないんてぃーんだぶるえっくす ざ・うぉー・あげんすと・ですてぃにー】
&image(19xx.png,title=ちぃッ!ボムが弾切れかッ!!)
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード(CPシステムII)|~|
|販売・開発元|カプコン|~|
|稼働開始日|1996年|~|
*概要
-縦スクロールシューティングゲーム。『19シリーズ』の続編だが、本作には宙返りもサイドファイターも無い。受け継がれているのは自機のライトニングや1面に広がる大海原とボスの亜也虎といったわずかなもののみ
-第二次世界大戦に前後した世界観だったこれまでのシリーズ作品とは異なり、20世紀末という設定。オーバーテクノロジーを搭載した超兵器が登場するが、自機はなぜかレシプロ機。
-カプコン製作としては最後の2Dシューティングゲーム
--後にCPSIIでは他社への技術提供企画であるカプコンパートナーシッププロジェクトによって、『ギガウイング』『プロギアの嵐』などシューティングゲームが多数発売された。その中で作られた19シリーズの続編『1944・ザ・ループマスター』の製作はライジング(バトルガレッガなどを製作)である。
*特徴
-選べる機体が3機に増えた。そしてそれぞれ性能が異なる。
--平均的な移動速度のライトニング、最高の機動性を誇る真電、動作が遅いが高火力のモスキートの3種。2段階目にパワーアップできる武装・後述のマーカーミサイルの挙動が異なる。
-溜め撃ち「マーカーミサイル」によるメリハリのあるゲーム性
--マーカーミサイルが中型機以上の敵に命中するとロックオン状態となり、さらにショットボタンを連打することで次々とホーミングレーザーが発射される。
--この追尾弾はロックオンした敵以外の敵を貫通するため、1体の極めて硬い敵のみならず、多数のそこそこ硬い敵を掃討する目的にも使える。使用制限も無いためショットと並ぶ主力武器となる。
-強力なボンバー「ヴァリアブルボム」
--ボムボタンを押した時点でフラッシュシェル(弾消し)効果が発動し、その後ボタンを押し続けるとボムのレベルが上昇。離すと再びフラッシュシェル効果が発動し、同時にレベルに応じた特徴のボムの効果が現れる。
--低威力だが即時発動かつ画面全体をカバーするLv1、高威力だが溜め時間が長くかつ効果範囲の狭いLv2、威力、効果範囲とも最強だが溜め時間がかなり長いLv3の3種のボムを使い分ける必要がある。
---「ボムボタンを押した瞬間とボムを発射した瞬間、ボム1発で2回の弾消しが発生する」、「敵の攻撃タイミングを計算に入れ、最高のタイミングで的確なボムを発動」など、戦略性が上がっている。
-最高クラスの演出力。映像だけでプレイヤーを魅せる。
--太平洋が舞台の1942・1943、ドイツ上空が舞台の1941と異なり、今回は日本・ヨーロッパ・アフリカと世界のあちこちを転戦。氷海やとてつもない規模の敵兵器工場などの多彩なステージと、趣向を凝らした個性的なボス群が待ち受ける。
--ゲーム冒頭早速繰り広げられるライバル機「F.ブラッカー」の襲撃(以降各面毎に必ず新武装を引っ提げて登場、さらにラスボスでもある)、数画面分に渡る超巨大戦艦、滝上空での攻防後に突然かかる虹、裏返ってパワーアップする潜水艦、巨大爆撃機との合体、と見所は満載。
-硬派な世界観、それに不思議とマッチしたお洒落なBGM。
--さらに「健闘ヲ祈ル」「撃沈」が復活。時代は変わっても19シリーズの伝統は健在。
-低すぎず、簡単すぎない絶妙な難易度
--低速の弾幕から高速ばらまき弾まで弾避けのパターンは豊富。しかしヴァリアブルボムがあるので難しい弾避けは極力飛ばして進行することも可能。
--1面の難易度は同時期のバトルサーキットと並ぶ激甘ぶりで初心者でも容易にクリアできるほど。
--しかし2面ボスは高速の主砲でこちらを殺しにかかってくる。対処方が複数存在するので理不尽ではないが。
--ボス戦では意外なところに安地があったりするので、それらを見つけ、楽勝パターンを見つける楽しみも。
-シリーズ中最高にアツい得点稼ぎ。
--面クリア時のボーナスが主な得点源だが、クリア時に行われる階級昇進(敵破壊率に応じて行われる。ちなみに1941にも階級昇進制度はあった)によって最終的にかかるボーナス点の倍率がどんどん高くなっていくため、最終的にはとんでもない点数が入る。また、一定の階級に到達するとエクステンドする(階級昇進が奮わないと2回目のエクステンドが得られない)ので、攻略の面でも階級昇進は重要である。
--ボーナス点の内訳はステージで獲得した勲章・所持ボム数とボス破壊にかかった時間に応じた得点。それらに上記の倍率がかかるため、後半面では勲章を1つ逃しただけで数万点落ち、といった事態が発生する。
---勲章は当然のように隠し勲章や一定の条件を満たすと勲章が多く手に入るというフィーチャーが存在する。また、ボス破壊時、最速のランクSと次点ランクAの差は実に5倍。点稼ぎのためには華麗な瞬殺パターンを組む必要がある。
*総評
これ一本で正統派シューティングの魅力は一通り楽しめる上、欠点らしい欠点が見当たらない珠玉の一作。
適度な難易度で入門用にも最適な間口の広さと、果てしなくアツい点稼ぎによる奥の深さを併せ持っている。
家庭用移植がされていない(カプジェネにも収録されていない)のが唯一にして最大の難点。
-上記にある通り、シューティングゲームに必要な要素が手堅くまとまった隙の無い完成度を誇るが、斬新な要素がないため、同年に稼動を開始した『[[レイストーム]]』や『[[バトルガレッガ]]』の存在に埋もれてしまった感がある。
*19XX THE WAR AGAINST DESTINY
【ないんてぃーんだぶるえっくす ざ・うぉー・あげんすと・ですてぃにー】
&image(19xx.png,title=ちぃッ!ボムが弾切れかッ!!)
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード(CPシステムII)|~|
|販売・開発元|カプコン|~|
|稼働開始日|1996年|~|
*概要
-縦スクロールシューティングゲーム。『19シリーズ』の続編だが、本作には宙返りもサイドファイターも無い。受け継がれているのは自機のライトニングや1面に広がる大海原とボスの亜也虎といったわずかなもののみ
-第二次世界大戦に前後した世界観だったこれまでのシリーズ作品とは異なり、20世紀末という設定。オーバーテクノロジーを搭載した超兵器が登場するが、自機はなぜかレシプロ機。
-カプコン製作としては最後の2Dシューティングゲーム
--後にCPSIIでは他社への技術提供企画であるカプコンパートナーシッププロジェクトによって、『ギガウイング』『プロギアの嵐』などシューティングゲームが多数発売された。その中で作られた19シリーズの続編『1944・ザ・ループマスター』の製作はライジング(バトルガレッガなどを製作)である。
*特徴
-選べる機体が3機に増えた。そしてそれぞれ性能が異なる。
--平均的な移動速度のライトニング、最高の機動性を誇る真電、動作が遅いが高火力のモスキートの3種。2段階目にパワーアップできる武装・後述のマーカーミサイルの挙動が異なる。
-溜め撃ち「マーカーミサイル」によるメリハリのあるゲーム性
--マーカーミサイルが中型機以上の敵に命中するとロックオン状態となり、さらにショットボタンを連打することで次々とホーミングレーザーが発射される。
--この追尾弾はロックオンした敵以外の敵を貫通するため、1体の極めて硬い敵のみならず、多数のそこそこ硬い敵を掃討する目的にも使える。使用制限も無いためショットと並ぶ主力武器となる。
-強力なボンバー「ヴァリアブルボム」
--ボムボタンを押した時点でフラッシュシェル(弾消し)効果が発動し、その後ボタンを押し続けるとボムのレベルが上昇。離すと再びフラッシュシェル効果が発動し、同時にレベルに応じた特徴のボムの効果が現れる。
--低威力だが即時発動かつ画面全体をカバーするLv1、高威力だが溜め時間が長くかつ効果範囲の狭いLv2、威力、効果範囲とも最強だが溜め時間がかなり長いLv3の3種のボムを使い分ける必要がある。
---「ボムボタンを押した瞬間とボムを発射した瞬間、ボム1発で2回の弾消しが発生する」、「敵の攻撃タイミングを計算に入れ、最高のタイミングで的確なボムを発動」など、戦略性が上がっている。
-最高クラスの演出力。映像だけでプレイヤーを魅せる。
--太平洋が舞台の1942・1943、ドイツ上空が舞台の1941と異なり、今回は日本・ヨーロッパ・アフリカと世界のあちこちを転戦。氷海やとてつもない規模の敵兵器工場などの多彩なステージと、趣向を凝らした個性的なボス群が待ち受ける。
--ゲーム冒頭早速繰り広げられるライバル機「F.ブラッカー」の襲撃(以降各面毎に必ず新武装を引っ提げて登場、さらにラスボスでもある)、数画面分に渡る超巨大戦艦、滝上空での攻防後に突然かかる虹、裏返ってパワーアップする潜水艦、巨大爆撃機との合体、と見所は満載。
-硬派な世界観、それに不思議とマッチしたお洒落なBGM。
--さらに「健闘ヲ祈ル」「撃沈」が復活。時代は変わっても19シリーズの伝統は健在。
-低すぎず、簡単すぎない絶妙な難易度
--低速の弾幕から高速ばらまき弾まで弾避けのパターンは豊富。しかしヴァリアブルボムがあるので難しい弾避けは極力飛ばして進行することも可能。
--1面の難易度は同時期のバトルサーキットと並ぶ激甘ぶりで初心者でも容易にクリアできるほど。
--しかし2面ボスは高速の主砲でこちらを殺しにかかってくる。対処方が複数存在するので理不尽ではないが。
--ボス戦では意外なところに安地があったりするので、それらを見つけ、楽勝パターンを見つける楽しみも。
-シリーズ中最高にアツい得点稼ぎ。
--面クリア時のボーナスが主な得点源だが、クリア時に行われる階級昇進(敵破壊率に応じて行われる。ちなみに1941にも階級昇進制度はあった)によって最終的にかかるボーナス点の倍率がどんどん高くなっていくため、最終的にはとんでもない点数が入る。また、一定の階級に到達するとエクステンドする(階級昇進が奮わないと2回目のエクステンドが得られない)ので、攻略の面でも階級昇進は重要である。
--ボーナス点の内訳はステージで獲得した勲章・所持ボム数とボス破壊にかかった時間に応じた得点。それらに上記の倍率がかかるため、後半面では勲章を1つ逃しただけで数万点落ち、といった事態が発生する。
---勲章は当然のように隠し勲章や一定の条件を満たすと勲章が多く手に入るというフィーチャーが存在する。また、ボス破壊時、最速のランクSと次点ランクAの差は実に5倍。点稼ぎのためには華麗な瞬殺パターンを組む必要がある。
#region(ボムのレベル)
レベル1・拡散ボム
#image(L1.png)
レベル2・集中攻撃ボム
#image(L2.png)
レベル3・スーパー拡散ボム
#image(L3.png)
#endregion
*総評
これ一本で正統派シューティングの魅力は一通り楽しめる上、欠点らしい欠点が見当たらない珠玉の一作。
適度な難易度で入門用にも最適な間口の広さと、果てしなくアツい点稼ぎによる奥の深さを併せ持っている。
家庭用移植がされていない(カプジェネにも収録されていない)のが唯一にして最大の難点。
-上記にある通り、シューティングゲームに必要な要素が手堅くまとまった隙の無い完成度を誇るが、斬新な要素がないため、同年に稼動を開始した『[[レイストーム]]』や『[[バトルガレッガ]]』の存在に埋もれてしまった感がある。