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*CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001
【かぷこん ばーさす えすえぬけい つー みりおねあふぁいてぃんぐ つーさうざんどわん】
|ジャンル|格闘ゲーム|&amazon(B00005QXH1)|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|カプコン|~|
|稼働開始日|2001年8月|~|
*概要
二大格闘ゲームメーカーであったカプコンとSNKのキャラが共演する対戦型格闘ゲームの二作目。略称は「カプエス2」。華々しい作品であったが、本作以降カプコンは新作格闘ゲームを長期間製作しなかった。
*特徴
-使用できるキャラは新キャラ11人を加えた全44キャラ。
--前作では「ストリートファイターII」と「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」のキャラが大半であったが、本作では「ストリートファイターIII」「私立ジャスティス学園」「餓狼 MARK OF THE WOLVES」「幕末浪漫 月華の剣士」などのキャラも登場。いずれも原作固有のシステムをキャラ性能として備えている。
--また、多彩な移動技で画面を駆け回るロレント(ストリートファイターZERO)、強斬りの威力が再現された覇王丸(サムライスピリッツ)、大柄なパワーキャラながらチョイという飛び道具の存在により繊細さも併せ持つチャン(KOF)など、新キャラは個性派揃い。
--その一方で、イーグル(ストリートファイター)、マキ(ファイナルファイト2)、藤堂竜白(龍虎の拳)など、それまで一作品に出たことしか無いオールスターと言うには疑わしいマイナーキャラも登場。
--そして主役を差し置いてなぜか登場している響(月華の剣士)。ただ技の格好よさ、上級者同士の対戦でも十分通用する性能の高さもあって人気は高い。
-キャラを選択する前に、「グルーヴ」という固有のパワーゲージを6つから選択できる。
--オーソドックスなCグルーヴ、一定時間自由に技をキャンセルできる「オリジナルコンボ」が使えるAグルーヴ、相手の攻撃を受け流す「ブロッキング」が使えるPグルーヴ、~
気合を溜めてパワーアップするSグルーヴ、溜まったゲージのストックを使って任意でパワーアップするNグルーヴ、攻撃を受けたり直前でガードすることで怒りゲージが溜まり、最大になると爆発的な攻撃力を発揮するKグルーヴ、~
これに加え、回り込み・ガードキャンセルなどの有無、レバーを前に2回入れたとき前方に走っていくか一定の短い距離を跳ぶかなどのサブシステムの差があり、グルーヴによってキャラの性能は大きく変わってくる。
-本作は勝ち抜き制のチームバトルだが、チームは1人~3人まで任意で選択可能。そして、チーム内のキャラには「レシオ」というポイントを全員で合計して4ポイントになるように振り分ける。
--レシオは1~4のキャラの強さを表す数値で、レシオが高いほど攻撃力や耐久力が強化される。好きなキャラを能力的に強化してチームの主力にする、ということができる。
-「キャラ」「グルーヴ」「レシオ」という3つの要素が生み出すキャラ性能やチーム編成の多彩さが本作の特徴であり、最大の魅力である。ゲームバランスも良好で、タイトルの通り100万回の対戦に応えうるゲームに仕上がっている。
-細かい点では、弱攻撃による硬直が全体的に長く、目押しコンボがしやすかったり、近づきつつガードしている相手をゴリゴリ固めることができる。一方で間合いの取り合いの駆け引きも損なわれておらず、うまくカプコン・SNK両社の格闘ゲームの特徴を折衷したといった所。
*問題点
-3人(レシオ1×2、レシオ2)で組んだ場合が体力面で最も有利になるため、上級者同士の対戦になるとレシオ3や4は意味が無くなる。
--かつて「レシオ4ライデン」で大会を荒らしに荒らしたプレイヤーがいたという話もあるが。
--まあ、前作でもレシオ1×4が結局一番有利ということになっていたので、4人チームが不可になっただけ改善されてはいる。
-「前転キャンセル」というテクニック(バグ)の存在。
--「前転」という一定時間無敵になる共通アクションと必殺技のコマンドを同時に入力することで、前転をキャンセルして必殺技が発生する。このとき、前転の無敵時間が必殺技の動作に付加されている。
--無敵時間は昇龍拳などの隙の大きい技や、ゲージを消費するスーパーコンボの特権で、しかも本作では無敵時間が全体的に非常に短め(レベル3のスーパーコンボでも、無敵時間はせいぜい数F~10数F程度)だったが、突進技や隙の少ない技、出は遅いが強力な技などに無敵時間が20~30Fつくようになり、リスクとリターンの関係が崩壊。
--これが発見されたのは稼動から1年ほど経ってのことで、修正された基板などは出されていない。
---ゲームセンターでプレイする場合はこのテクニックの存在を留意しておく必要がある。最も、今からゲームセンターでこのゲームをやりこもうとする人はごく僅かであろうが。
--また、前転キャンセルほど分かりやすくは無いため詳細は省くが、上級者同士にとっては前転キャンセル同様に多大に影響する、P・Kグルーヴ限定の「ムーミンガード」というバグがある。
-キャラバランスには多少首を傾げるような部分がある。格闘ゲームでは研究が進むうちに強力な組み合わせが発見されるのが常なので仕方の無いことではあるが…
--本作での代表的な強キャラはサガットとブランカ。ガチンコでの対戦になるとこの二人が入ってないチームが稀有になるほど。
--グルーヴではAグルーヴが最強。これと相性がいいキャラもベガ、さくら、バルログなどで、最強クラスのキャラは大半がカプコン側のキャラである。まるで『[[MARVEL VS. CAPCOM 2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/649.html]]』のカプコン側不遇の反動かのよう。
---一方のSNK側は、SNK作品では一貫した使い方が出来ていた技が、本作のみ出来なくなったりと不可解な弱体化が見られる。
---Aグルーヴの肝であるオリジナルコンボは自由度が高くプレイヤーの研究に委ねられるシステムで、これが弱くては面白くない。しかし、前転キャンセルの恩恵を受けたことでさらに強さが倍増したのがまずかった。なお、前転キャンセルが無い場合はKグルーヴが最強と言われている。
--そして防御手段が乏しく、ゲージシステムが弱すぎるSグルーヴは空気。
*移植
-稼動して1ヶ月ほどでドリームキャストとプレイステーション2に移植された。その後も、簡単に必殺技を出せるEO(Easy Operation)機能を搭載したゲームキューブ版、Xbox版が発売されている。
--PS2版とDC版は、''異なるハード間においても''通信対戦が可能だった(当時はダイヤルアップ接続が主流)。現行機でも見習って欲しいものである。
--カラーエディットやグルーヴエディットが可能で、特にグルーヴエディットではチェーンコンボなどを共通システムにすることで全く別のゲームにすることもできる。
--ちなみに先述の前転キャンセルは、PS2のベスト版やEO搭載版では削除されている。開発側としても苦慮した点だったようだ。
*CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001
【かぷこん ばーさす えすえぬけい つー みりおねあふぁいてぃんぐ つーさうざんどわん】
|ジャンル|格闘ゲーム|&amazon(B00005QXH1)|&amazon(B00005QBBE)|
|対応機種|アーケード|~|~|
|販売・開発元|カプコン|~|~|
|稼働開始日|2001年8月|~|~|
*概要
二大格闘ゲームメーカーであったカプコンとSNKのキャラが共演する対戦型格闘ゲームの二作目。略称は「カプエス2」。華々しい作品であったが、本作以降カプコンは新作格闘ゲームを長期間製作しなかった。
*特徴
-使用できるキャラは新キャラ11人を加えた全44キャラ。
--前作では「ストリートファイターII」と「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」のキャラが大半であったが、本作では「ストリートファイターIII」「私立ジャスティス学園」「餓狼 MARK OF THE WOLVES」「幕末浪漫 月華の剣士」などのキャラも登場。いずれも原作固有のシステムをキャラ性能として備えている。
--また、多彩な移動技で画面を駆け回るロレント(ストリートファイターZERO)、強斬りの威力が再現された覇王丸(サムライスピリッツ)、大柄なパワーキャラながらチョイという飛び道具の存在により繊細さも併せ持つチャン(KOF)など、新キャラは個性派揃い。
--その一方で、イーグル(ストリートファイター)、マキ(ファイナルファイト2)、藤堂竜白(龍虎の拳)など、それまで一作品に出たことしか無いオールスターと言うには疑わしいマイナーキャラも登場。
--そして主役を差し置いてなぜか登場している響(月華の剣士)。ただ技の格好よさ、上級者同士の対戦でも十分通用する性能の高さもあって人気は高い。
-キャラを選択する前に、「グルーヴ」という固有のパワーゲージを6つから選択できる。
--オーソドックスなCグルーヴ、一定時間自由に技をキャンセルできる「オリジナルコンボ」が使えるAグルーヴ、相手の攻撃を受け流す「ブロッキング」が使えるPグルーヴ、~
気合を溜めてパワーアップするSグルーヴ、溜まったゲージのストックを使って任意でパワーアップするNグルーヴ、攻撃を受けたり直前でガードすることで怒りゲージが溜まり、最大になると爆発的な攻撃力を発揮するKグルーヴ、~
これに加え、回り込み・ガードキャンセルなどの有無、レバーを前に2回入れたとき前方に走っていくか一定の短い距離を跳ぶかなどのサブシステムの差があり、グルーヴによってキャラの性能は大きく変わってくる。
-本作は勝ち抜き制のチームバトルだが、チームは1人~3人まで任意で選択可能。そして、チーム内のキャラには「レシオ」というポイントを全員で合計して4ポイントになるように振り分ける。
--レシオは1~4のキャラの強さを表す数値で、レシオが高いほど攻撃力や耐久力が強化される。好きなキャラを能力的に強化してチームの主力にする、ということができる。
-「キャラ」「グルーヴ」「レシオ」という3つの要素が生み出すキャラ性能やチーム編成の多彩さが本作の特徴であり、最大の魅力である。ゲームバランスも良好で、タイトルの通り100万回の対戦に応えうるゲームに仕上がっている。
-細かい点では、弱攻撃による硬直が全体的に長く、目押しコンボがしやすかったり、近づきつつガードしている相手をゴリゴリ固めることができる。一方で間合いの取り合いの駆け引きも損なわれておらず、うまくカプコン・SNK両社の格闘ゲームの特徴を折衷したといった所。
*問題点
-3人(レシオ1×2、レシオ2)で組んだ場合が体力面で最も有利になるため、上級者同士の対戦になるとレシオ3や4は意味が無くなる。
--かつて「レシオ4ライデン」で大会を荒らしに荒らしたプレイヤーがいたという話もあるが。
--まあ、前作でもレシオ1×4が結局一番有利ということになっていたので、4人チームが不可になっただけ改善されてはいる。
-「前転キャンセル」というテクニック(バグ)の存在。
--「前転」という一定時間無敵になる共通アクションと必殺技のコマンドを同時に入力することで、前転をキャンセルして必殺技が発生する。このとき、前転の無敵時間が必殺技の動作に付加されている。
--無敵時間は昇龍拳などの隙の大きい技や、ゲージを消費するスーパーコンボの特権で、しかも本作では無敵時間が全体的に非常に短め(レベル3のスーパーコンボでも、無敵時間はせいぜい数F~10数F程度)だったが、突進技や隙の少ない技、出は遅いが強力な技などに無敵時間が20~30Fつくようになり、リスクとリターンの関係が崩壊。
--これが発見されたのは稼動から1年ほど経ってのことで、修正された基板などは出されていない。
---ゲームセンターでプレイする場合はこのテクニックの存在を留意しておく必要がある。最も、今からゲームセンターでこのゲームをやりこもうとする人はごく僅かであろうが。
--また、前転キャンセルほど分かりやすくは無いため詳細は省くが、上級者同士にとっては前転キャンセル同様に多大に影響する、P・Kグルーヴ限定の「ムーミンガード」というバグがある。
-キャラバランスには多少首を傾げるような部分がある。格闘ゲームでは研究が進むうちに強力な組み合わせが発見されるのが常なので仕方の無いことではあるが…
--本作での代表的な強キャラはサガットとブランカ。ガチンコでの対戦になるとこの二人が入ってないチームが稀有になるほど。
--グルーヴではAグルーヴが最強。これと相性がいいキャラもベガ、さくら、バルログなどで、最強クラスのキャラは大半がカプコン側のキャラである。まるで『[[MARVEL VS. CAPCOM 2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/649.html]]』のカプコン側不遇の反動かのよう。
---一方のSNK側は、SNK作品では一貫した使い方が出来ていた技が、本作のみ出来なくなったりと不可解な弱体化が見られる。
---Aグルーヴの肝であるオリジナルコンボは自由度が高くプレイヤーの研究に委ねられるシステムで、これが弱くては面白くない。しかし、前転キャンセルの恩恵を受けたことでさらに強さが倍増したのがまずかった。なお、前転キャンセルが無い場合はKグルーヴが最強と言われている。
--そして防御手段が乏しく、ゲージシステムが弱すぎるSグルーヴは空気。
*移植
-稼動して1ヶ月ほどでドリームキャストとプレイステーション2に移植された。その後も、簡単に必殺技を出せるEO(Easy Operation)機能を搭載したゲームキューブ版、Xbox版が発売されている。
--PS2版とDC版は、''異なるハード間においても''通信対戦が可能だった(当時はダイヤルアップ接続が主流)。現行機でも見習って欲しいものである。
--カラーエディットやグルーヴエディットが可能で、特にグルーヴエディットではチェーンコンボなどを共通システムにすることで全く別のゲームにすることもできる。
--ちなみに先述の前転キャンセルは、PS2のベスト版やEO搭載版では削除されている。開発側としても苦慮した点だったようだ。