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不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ - (2011/11/01 (火) 09:02:16) の1つ前との変更点

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*不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ 【ふしぎのだんじょん ふうらいのしれんふぉー かみのひとみとあくまのへそ】 |ジャンル|ローグライクゲーム|&amazon(B002R8KR9C)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スパイク|~| |開発元|チュンソフト|~| |発売日|2010年2月25日|~| |定価|6,090円|~| |>|>|CENTER:''[[風来のシレンシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/826.html#id_1f3b456f]]''| *概要 『風来のシレン』シリーズのナンバリングタイトル4。~ 南国が舞台ということもあり、これまでの雰囲気とは大きく異なる。~ [[前作>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/313.html]]の反動もあって発表当初から不安の声が大きく、新要素についてもネガティブな意見を持つ人が多かった。~ しかし発売後に状況は一転。同作では3での不満点が一掃されており、新要素も概ね肯定的に評価され、シリーズの面目躍如となった。 *あらすじ 船旅で新天地を目指すシレンとコッパ。しかし船の難破で「カヒタン島」に漂流してしまい、島の住人に「喋るイタチ=モンスター」として怪物使いという名目で処刑される羽目になる。~ 彼らをかばった心優しい少女「カミナ」によって一命を解かれるも、シレンたちの身代わりとしてカミナが人質にされた。~ 彼女を解放するには島で呪いの品と言われる「ジャガーの瞳」を神官に渡すことであるという。命の恩人を救うため「カヒタン島」での新たな冒険が始まる。 -時系列は『風来のシレンGB 月影村の怪物』のエンディングと『風来のシレンGB2 砂漠の魔城』の間に当たる(公式サイト参照)。 *特徴 旧作と大きく異なる仕様および評価点、賛否両論点も含む。 -イラストやグラフィックが『ポケモン不思議のダンジョン』に近いものになった。デフォルメキャラの待機ポーズ、会話時の顔イラストなど。 -テンポがよい。携帯機では間違いなくトップクラス。特に移動速度はシリーズでもトップクラス(『[[シレンDS2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1087.html]]』と同じくらい)。 --速すぎてミスをしかねないという短所もある。速度はオプションで変更できるが、「ふつう」と「はやい」の中間がほしかったという意見も多い。 -メインとなる食料が''おにぎりからバナナに変更''され、食糧管理が重要な要素にもなった。~ 初期の青いバナナは満腹度が50しか回復しないが、壺に入れずに階を下りるとバナナが生長して黄色いバナナ(80回復)そして完熟バナナ(120回復)となり、果ては腐ったバナナになる。~ 特筆するのは''バナナの皮''であり、これはバナナを食べた際に出る残骸なのだが、敵に踏ませることでほぼ無力化を図ることができる。~ 強敵に出会った際にバナナを食べ、皮を踏ませて倒すというプレイングも可能である。~ --『外伝』などと同じく、爆風や炎を浴びたりすると壷に入っていないバナナは焼けて焼きバナナになる。 --焼きバナナは満腹度の回復量こそ物足りないが、HPを回復できるので重宝する。 --これによって腐ったバナナでも火を通せばきちんと食用として利用できる。 --ちなみに『おにぎり』もとあるモンスターのドロップのみで出現するが、今作では腐ったり焼きおにぎりにならない。 -敵を倒すことで''装備中の武器や盾が成長する''ようになった。~ 成長すると武具が名前を変え、武具の強さや印の性能がよくなる。これにより「序盤で弱い武具しか出てこなくてジリ貧になってしまう」という事態が若干解消された。 -''『タグ』システム''が登場。~ アイテムのほか、村の施設やダンジョンを徘徊するNPCや店主に武器や盾に「タグ」を付けてもらうことが出来、これがついている武器は別の道具に変化させられたりしない限りは~ 死んでも村の施設に行けば戻ってくる。拾った人間が見返りとして金銭を要求してくることもあるが、初心者にも優しいシステムである。~ ちなみに、タグがついていなくても死んだ時に持っていた武具は浜辺に打ち上げられていたり井戸の底で見つかることもある。~ -''夜システム''、''技システム''が追加された。~ 夜になると昼にいたモンスターが消滅し、夜に用意された専用テーブルのモンスターが配置される。~ 夜の敵はほぼ全ての被ダメージを1にしてしまうが、シレンが夜だけに使用できる''技''によって大ダメージを与えられる。~ 夜のシレンは新アイテム''松明''を持たないと大ダメージを受けてしまい、即死の危険もつきまとう。~ ''昼と夜で戦闘の立ち回りが大きく異なる''のが特徴と言える。 --夜モンスターは同士討ちをし、2~3回レベルアップすると一撃死が日常になる。もちろんこちらも技や仲間、装備品で挽回策が多くあるが、~ 後述の倍速オーラ付きモンスターに会うと、問答無用で即死することもありえる。 --「もっと不思議」にあたるダンジョンは通常は夜にならないが、あるアイテムを使うと夜になる。 -''アイテムストック数が20から24''になった。 -''「見渡す」コマンド''が追加された。~ これにより、部屋全体+部屋の外付近の様子を見ることができる。遠距離攻撃モンスターの有無の確認もできるので、ありがたいシステムである。~ 未プレイの一部シレンファンからは「ぬるくないか?」という意見もあるが、今作はこれに頼らないとやっていけない局面が多い(杖の魔法弾を無効にするモンスターの存在、遠距離から特技を使うモンスターの増加など)ので、決してぬるくない。~ ローグライクRPGの大元である『ローグ』自体がそもそも「部屋全体+部屋の外付近の様子を見ることができる」基本仕様であるため、ある意味先祖返り。 -''モンスターのオーラシステム''が追加された。~ 攻撃力アップ、防御力アップ、速度2段階アップの3種類いずれかのオーラをまとったモンスターが現れることがあるという仕様である。~ デメリットだけではなく、オーラ付きのモンスターは経験値が2倍という見返りがある。 -ダンジョンのフロアに仕掛けが追加された。~ 部屋の広さが変化する、マグマが吹き出る、予告付きで津波がくるなどのフロアが存在する。 --メリットよりもデメリット(床アイテムの消失など)が目立ち、変化のたびにメッセージ等が出るものが多いのでややテンポを損ねている。~ 新要素としてはパンチ力不足と言わざるを得ない。 -''HP回復速度が最大HPに反比例するようになった''。~ 具体的に言うと、最大HPの少ない序盤はかなりの勢いで回復するので死ににくくなったのだが、~ 中盤(最大HP150越え)になると2ターンに1しか回復しないようになったので、中盤以降のHP管理が今まで以上にシビアになった。 --「アイテムストックが増えた分、攻撃を受ける前に道具で対処しやすくなったので問題ない」という意見もある。 --薬草や弟切草などのHP回復アイテムを、最大HPを増やすためだけに使ってほしくないという意図があってのことだが、一部ダンジョンの仕様に合わせてこうなったという説もある。(スタッフは[[否定>http://shiren-blog.chunsoft.jp/blog/2010/09/vol3-8a7a.html]]) --参考までに、ここまでのトルネコ&シレンシリーズでは「1ターン毎に最大値の1/150が自然回復」である。 -''徘徊NPCの種類、数が豊富になった''。~ 攻略を有利にしてくれるだけでなく、演出もSFC以上になり飽きさせない。おやじから救助を依頼されるイベントは特に必見である。 -''旅仲間が強力かつ使いやすくなった''。~ 打たれ弱いという短所はあるが、一部を除いて敵に全ツッパして犬死にせず、常にシレンの側にいるようになったので扱いやすい。 -任意で入れるチュートリアルダンジョンが追加された。1回クリアする度にアイテムを貰えるので、初心者にはありがたい。 -フェイの問題+倉庫番を足したようなパズル''石像の洞窟''が追加された。1回クリアする度にアイテムを貰える。 -''本編以外のダンジョンが豊富になった''。 -ストーリーがとても短くなり、クリア後すぐに「もっと不思議」などの隠しダンジョンに潜れるようになった。 --シナリオは前作で不評の嵐であった加藤正人氏が手がけている。 --『3』を黒歴史としない方向性をあまり良い目で見ない人も少なくないが、前作と比べれば良好なシナリオ。 -ダンジョンに失敗しても、''選択肢ですぐに再挑戦できる''ようになった。 --『[[トルネコ2>ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険2]]』『[[3>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/802.html]]』や『[[シレン外伝>風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!]]』(Win)などでは採用されている仕様だが、過去の『シレン』シリーズではなぜか採用されていない仕様でもあった。 -未識別の道具に名前を付ける際、過去に入手したアイテムから手早く名前を付けられるようになった。 -上画面に壺の中身が表示されるようになり、いちいち「見る」を選ぶ手間が省けるようになった。 -''道具図鑑''が追加された。~ いつでもどこでも、過去に入手したアイテムの説明を見られる。『シレン2』や『[[シレン外伝>風来のシレン2 鬼襲来!シレン城]]』の装備かけと異なり、全アイテムを記録することができるのでよりやりこみ性が上がった。 -''モンスター図鑑''が追加された。アイテム図鑑と同様のメリット、やりこみ性である。 --モンスターの説明はサブカルチャーネタがほとんどなので、賛否が分かれるところである。 -インターフェイスも考えられており、夜の技はXボタンを2回、メッセージ履歴はB+Y、「みわたす」はB+XあるいはB+Lという操作によってすばやく実行可能。 *問題点および短所 -難易度が非常に高い。~ 中盤(20F前後)から一部の敵の攻撃力が激増し、単に殴って倒すだけではゲームオーバーになりやすい。回復の遅さもあり、戦闘回避が重要な要素となっている。~ 上級者でも充分辛いが、シレン暦の浅く立ち回りに慣れない初心者には非常に厳しいバランスになっている。~ それゆえ敵の居場所が分かる「透視の腕輪」(「気配察知の腕輪」)などの価値が大幅に増え、これを入手できるか否かで難易度が大きく変わる。これを「腕輪ゲー」と揶揄する人も多い。 -''フリーズを含むバグが多い''。~ 再現性のあるフリーズから再現性のないフリーズまで様々ある。詳しくは[[こちら>http://www36.atwiki.jp/shiren4/pages/23.html]](外部リンク)を見るといい。~ フリーズしただけで強制ゲームオーバーかつメイン装備を失ってしまうので、あまりにも致命的すぎる問題点である。~ フリーズ以外でも、''冒険回数リセットバグ''など履歴の不具合も痛い。~ 一方で、再現性のあるフリーズを除いて一度もフリーズしたことがないというプレイヤーも多いようである。 -細かいところで不便な点が目立つ。 --蔵(道具を使えない、『トルネコ』シリーズや『シレン3』と同じ仕様の倉庫)と倉庫(道具を使える倉庫)の位置が遠く、移動が煩わしい。 --保存の壺の中身と足下のアイテムを交換することができない。 ---前述の再挑戦機能の有無と同様、旧作の良かった仕様を最新作で搭載しない悪癖が出てしまったともいえる。 --持ち帰ったンバマ、ンバルーン(アイテムに化けているモンスター)が識別されない。~ 倉庫を使えば判別は可能だが、非常に面倒。 --祝福された矢類(石・札)、呪い(封印)の矢類、普通の矢類をまとめることができず、道具欄かかさばってしまう。~ 祝福された矢類を使用するうちに祝福は解除されるが、まとめる手段としては非常に面倒。 -夜システム、自然回復の仕様の変更などは今でも物議を醸すことが多く、これらの要素が原因で本作に難色を示すという人もいる。 *総評 多少の粗はあれど、バナナや装備成長などの新要素やゲーム自体の快適さが多くのプレイヤーから高く評価されており、安心して遊べる。~ 初週の売上は4万本と振るわなかったが、最終的には10万弱と3とほぼ同様の売り上げになった。 -奇しくもファミ通レビューでは『3』と同等の35点であった。 -『3』には難色を示していたシレンファンのタレント・伊集院光氏も、今作はtwitterで絶賛している。 -続編としてDSで『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』が発売された。 //夜の仕様がやや大味なところは触れておいてもいいかも
*不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ 【ふしぎのだんじょん ふうらいのしれんふぉー かみのひとみとあくまのへそ】 |ジャンル|ローグライクゲーム|&amazon(B002R8KR9C)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スパイク|~| |開発元|チュンソフト|~| |発売日|2010年2月25日|~| |定価|6,090円|~| |>|>|CENTER:''[[風来のシレンシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/826.html#id_1f3b456f]]''| *概要 『風来のシレン』シリーズのナンバリングタイトル4。~ 南国が舞台ということもあり、これまでの雰囲気とは大きく異なる。~ [[前作>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/313.html]]の反動もあって発表当初から不安の声が大きく、新要素についてもネガティブな意見を持つ人が多かった。~ しかし発売後に状況は一転。同作では3での不満点が一掃されており、新要素も概ね肯定的に評価され、シリーズの面目躍如となった。 *あらすじ 船旅で新天地を目指すシレンとコッパ。しかし船の難破で「カヒタン島」に漂流してしまい、島の住人に「喋るイタチ=モンスター」として怪物使いという名目で処刑される羽目になる。~ 彼らをかばった心優しい少女「カミナ」によって一命を解かれるも、シレンたちの身代わりとしてカミナが人質にされた。~ 彼女を解放するには島で呪いの品と言われる「ジャガーの瞳」を神官に渡すことであるという。命の恩人を救うため「カヒタン島」での新たな冒険が始まる。 -時系列は『風来のシレンGB 月影村の怪物』のエンディングと『風来のシレンGB2 砂漠の魔城』の間に当たる(公式サイト参照)。 *特徴 旧作と大きく異なる仕様および評価点、賛否両論点も含む。 -イラストやグラフィックが『ポケモン不思議のダンジョン』に近いものになった。デフォルメキャラの待機ポーズ、会話時の顔イラストなど。 -テンポがよい。携帯機では間違いなくトップクラス。特に移動速度はシリーズでもトップクラス(『[[シレンDS2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1087.html]]』と同じくらい)。 --速すぎてミスをしかねないという短所もある。速度はオプションで変更できるが、「ふつう」と「はやい」の中間がほしかったという意見も多い。 -メインとなる食料が''おにぎりからバナナに変更''され、食糧管理が重要な要素にもなった。~ 初期の青いバナナは満腹度が50しか回復しないが、壺に入れずに階を下りるとバナナが生長して黄色いバナナ(80回復)そして完熟バナナ(120回復)となり、果ては腐ったバナナになる。~ 特筆するのは''バナナの皮''であり、これはバナナを食べた際に出る残骸なのだが、敵に踏ませることでほぼ無力化を図ることができる。~ 強敵に出会った際にバナナを食べ、皮を踏ませて倒すというプレイングも可能である。~ --『外伝』などと同じく、爆風や炎を浴びたりすると壷に入っていないバナナは焼けて焼きバナナになる。 --焼きバナナは満腹度の回復量こそ物足りないが、HPを回復できるので重宝する。 --これによって腐ったバナナでも火を通せばきちんと食用として利用できる。 --ちなみに『おにぎり』もとあるモンスターのドロップのみで出現するが、今作では腐ったり焼きおにぎりにならない。 -敵を倒すことで''装備中の武器や盾が成長する''ようになった。~ 成長すると武具が名前を変え、武具の強さや印の性能がよくなる。これにより「序盤で弱い武具しか出てこなくてジリ貧になってしまう」という事態が若干解消された。 -''『タグ』システム''が登場。~ アイテムのほか、村の施設やダンジョンを徘徊するNPCや店主に武器や盾に「タグ」を付けてもらうことが出来、これがついている武器は別の道具に変化させられたりしない限りは~ 死んでも村の施設に行けば戻ってくる。拾った人間が見返りとして金銭を要求してくることもあるが、初心者にやさしいシステムである。~ ちなみに、タグがついていなくても死んだときに持っていた武具は浜辺に打ち上げられていたり井戸の底で見つかることもある。~ -''夜システム''、''技システム''が追加された。~ 夜になると昼にいたモンスターが消滅し、夜に用意された専用テーブルのモンスターが配置される。~ 夜の敵はほぼ全ての被ダメージを1にしてしまうが、シレンが夜だけに使用できる''技''によって大ダメージを与えられる。~ 夜のシレンは新アイテム''松明''を持たないと大ダメージを受けてしまい、即死の危険もつきまとう。~ ''昼と夜で戦闘の立ち回りが大きく異なる''のが特徴と言える。 --夜モンスターは同士討ちをし、2~3回レベルアップすると一撃死が日常になる。もちろんこちらも技や仲間、装備品で挽回策が多くあるが、~ 後述の倍速オーラ付きモンスターに会うと、問答無用で即死することもありえる。 --「もっと不思議」にあたるダンジョンは通常は夜にならないが、あるアイテムを使うと夜になる。 -''アイテムストック数が20から24''になった。 -''「見渡す」コマンド''が追加された。~ これにより、部屋全体+部屋の外付近の様子を見ることができる。遠距離攻撃モンスターの有無の確認もできるので、ありがたいシステムである。~ 未プレイの一部シレンファンからは「ぬるくないか?」という意見もあるが、今作はこれに頼らないとやっていけない局面が多い(杖の魔法弾を無効にするモンスターの存在、遠距離から特技を使うモンスターの増加など)ので、決してぬるくない。~ ローグライクRPGの大元である『ローグ』自体がそもそも「部屋全体+部屋の外付近の様子を見ることができる」基本仕様であるため、ある意味先祖返り。 -''モンスターのオーラシステム''が追加された。~ 攻撃力アップ、防御力アップ、速度2段階アップの3種類いずれかのオーラをまとったモンスターが現れることがあるという仕様である。~ デメリットだけではなく、オーラ付きのモンスターは経験値が2倍という見返りがある。 -ダンジョンのフロアに仕掛けが追加された。~ 部屋の広さが変化する、マグマが吹き出る、予告付きで津波がくるなどのフロアが存在する。 --メリットよりもデメリット(床アイテムの消失など)が目立ち、変化のたびにメッセージなどが出るものが多いのでややテンポを損ねている。~ 新要素としてはパンチ力不足と言わざるを得ない。 -''HP回復速度が最大HPに反比例するようになった''。~ 具体的に言うと、最大HPの少ない序盤はかなりの勢いで回復するので死ににくくなったのだが、~ 中盤(最大HP150越え)になると2ターンに1しか回復しないようになったので、中盤以降のHP管理が今まで以上にシビアになった。 --「アイテムストックが増えた分、攻撃を受ける前に道具で対処しやすくなったので問題ない」という意見もある。 --薬草や弟切草などのHP回復アイテムを、最大HPを増やすためだけに使ってほしくないという意図があってのことだが、一部ダンジョンの仕様に合わせてこうなったという説もある。(スタッフは[[否定>http://shiren-blog.chunsoft.jp/blog/2010/09/vol3-8a7a.html]]) --参考までに、ここまでのトルネコ&シレンシリーズでは「1ターン毎に最大値の1/150が自然回復」である。 -''徘徊NPCの種類、数が豊富になった''。~ 攻略を有利にしてくれるだけでなく、演出もSFC以上になり飽きさせない。おやじから救助を依頼されるイベントは特に必見である。 -''旅仲間が強力かつ使いやすくなった''。~ 打たれ弱いという短所はあるが、一部を除いて敵に全ツッパして犬死にせず、常にシレンの側にいるようになったので扱いやすい。 -任意で入れるチュートリアルダンジョンが追加された。1回クリアする度にアイテムを貰えるので、初心者にはありがたい。 -フェイの問題+倉庫番を足したようなパズル''石像の洞窟''が追加された。1回クリアする度にアイテムを貰える。 -''本編以外のダンジョンが豊富になった''。 -ストーリーがとても短くなり、クリア後すぐに「もっと不思議」などの隠しダンジョンに潜れるようになった。 --シナリオは前作で不評の嵐であった加藤正人氏が手がけている。 --『3』を黒歴史としない方向性をあまり良い目で見ない人も少なくないが、前作と比べれば良好なシナリオ。 -ダンジョンに失敗しても、''選択肢ですぐに再挑戦できる''ようになった。 --『[[トルネコ2>ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険2]]』『[[3>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/802.html]]』や『[[シレン外伝>風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!]]』(Win)などでは採用されている仕様だが、過去の『シレン』シリーズではなぜか採用されていない仕様でもあった。 -未識別の道具に名前を付ける際、過去に入手したアイテムから手早く名前を付けられるようになった。 -上画面に壺の中身が表示されるようになり、いちいち「見る」を選ぶ手間が省けるようになった。 -''道具図鑑''が追加された。~ いつでもどこでも、過去に入手したアイテムの説明を見られる。『シレン2』や『[[シレン外伝>風来のシレン2 鬼襲来!シレン城]]』の装備かけと異なり、全アイテムを記録することができるのでよりやりこみ性が上がった。 -''モンスター図鑑''が追加された。アイテム図鑑と同様のメリット、やりこみ性である。 --モンスターの説明はサブカルチャーネタがほとんどなので、賛否が分かれるところである。 -インターフェイスも考えられており、夜の技はXボタンを2回、メッセージ履歴はB+Y、「みわたす」はB+XあるいはB+Lという操作によってすばやく実行可能。 *問題点および短所 -難易度が非常に高い。~ 中盤(20F前後)から一部の敵の攻撃力が激増し、単に殴って倒すだけではゲームオーバーになりやすい。回復の遅さもあり、戦闘回避が重要な要素となっている。~ 上級者でも充分辛いが、シレン暦の浅く立ち回りに慣れない初心者には非常に厳しいバランスになっている。~ それゆえ敵の居場所が分かる「透視の腕輪」(「気配察知の腕輪」)などの価値が大幅に増え、これを入手できるか否かで難易度が大きく変わる。これを「腕輪ゲー」と揶揄する人も多い。 -''フリーズを含むバグが多い''。~ 再現性のあるフリーズから再現性のないフリーズまで様々ある。詳しくは[[こちら>http://www36.atwiki.jp/shiren4/pages/23.html]](外部リンク)を見るといい。~ フリーズしただけで強制ゲームオーバーかつメイン装備を失ってしまうので、あまりにも致命的すぎる問題点である。~ フリーズ以外でも、''冒険回数リセットバグ''など履歴の不具合も痛い。~ 一方で、再現性のあるフリーズを除いて一度もフリーズしたことがないというプレイヤーも多いようである。 -細かいところで不便な点が目立つ。 --蔵(道具を使えない、『トルネコ』シリーズや『シレン3』と同じ仕様の倉庫)と倉庫(道具を使える倉庫)の位置が遠く、移動が煩わしい。 --保存の壺の中身と足下のアイテムを交換することができない。 ---前述の再挑戦機能の有無と同様、旧作の良かった仕様を最新作で搭載しない悪癖が出てしまったともいえる。 --持ち帰ったンバマ、ンバルーン(アイテムに化けているモンスター)が識別されない。~ 倉庫を使えば判別は可能だが、非常に面倒。 --祝福された矢類(石・札)、呪い(封印)の矢類、普通の矢類をまとめることができず、道具欄かかさばってしまう。~ 祝福された矢類を使用するうちに祝福は解除されるが、まとめる手段としては非常に面倒。 -夜システム、自然回復の仕様の変更などは今でも物議を醸すことが多く、これらの要素が原因で本作に難色を示すという人もいる。 *総評 多少の粗はあれど、バナナや装備成長などの新要素やゲーム自体の快適さが多くのプレイヤーから高く評価されており、安心して遊べる。~ 初週の売上は4万本と振るわなかったが、最終的には10万弱と3とほぼ同様の売り上げになった。 -奇しくもファミ通レビューでは『3』と同等の35点であった。 -『3』には難色を示していたシレンファンのタレント・伊集院光氏も、今作はtwitterで絶賛している。 -続編としてDSで『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』が発売された。

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